女性は男性よりうつ病になりやすいー原因と予防法|まずはセルフチェックを

(編集・制作 (株)法研

ホルモンバランスの急激な変化やライフイベントが影響。
命にかかわることがある「うつ病」は、女性に多く発症。少しでも早く気づき、適切な治療に結びつけましょう。

女性は男性よりうつ病になりやすいー原因と予防法|まずはセルフチェックを

女性の方が男性よりうつ病になりやすい理由

うつ病は男性よりも女性に多い病気です。女性が男性よりうつ病になりやすい原因の一つは、月経周期や妊娠・出産、閉経(更年期)による、ホルモンバランスの急激な変化による心身のストレスと考えられています。
もう一つは、就職、結婚、妊娠・出産、子育て、介護といった、女性の生活環境に影響を及ぼす出来事(ライフイベント)によって、さまざまな選択を迫られることによるストレスです。これらのライフイベントは男性にも共通するものですが、(変わってきてはいるもののまだまだ)男性中心の社会では、女性への負担がより大きいことを、特に男性は理解しておく必要があります。

ここでは、女性の主なライフイベントに伴ううつ病の起こり方や対処法を紹介していきますが、「ホルモンバランスの急激な変化」と「ライフイベント」が重なる妊娠・出産の時期や更年期は、いちだんと「女性のうつ病」のリスクが高まることを知っておいてください。

産後うつになる割合は? 特に発生しやすい時期とは?

出産後は女性ホルモンの分泌が大きく変化し、心の状態が不安定になります。これに子育て不安や、仕事をもっている女性では仕事との両立への不安などが加わると、一気にうつ病のリスクが高まります。
出産後に心の状態が不安定になるのは、誰にでも起こり得る生理反応であり(マタニティ・ブルー)、通常は2週間ほどで回復しますが、そのままうつ病に進んでしまうケースもあります。特に産後3カ月前後に発症しやすく、「産後うつ病」と呼ばれています。
産後うつ病は全出産の12~16%にみられ、なかでも一度産後うつ病にかかったことがある女性が出産した場合には50~62%という高い頻度で発症しています。

産後のうつ病はパートナーの対応が大事! こんな症状に注意して!

出産~子育てに対して、パートナーをはじめ周囲の協力が得られないことや、協力が得られないと思い込む孤立感が女性を追い詰めることになります。子ども(子育て)を介して「つきあい」が変わってしまうこともストレスになりがちです。なかには、不安感から子どもの虐待、自殺や無理心中に進んでしまうケースもみられます。

出産後に気分が落ち込み、子育てに対する過度な不安を訴える女性が周囲にいたら、「一人ではない」ことを伝えつつ、話を十分に聴く時間をつくりましょう。産後うつ病の発症にも予防にも、パートナーの言動が大きな影響を与えることは言うまでもありません。
また、産後に「気分が落ち込む」「赤ちゃんに無関心」「赤ちゃんを心配し過ぎ」「疲れやすい」「眠れない(特に早朝覚醒)」「原因不明の頭痛や腹痛」など、産後うつ病が疑われる症状が続いたら、親しい友人や医療機関、カウンセリング施設、あるいは公的機関などで話を聴いてもらうことが大切です。

45歳から55歳の「更年期うつ病」とは?

産後うつ病を乗り越え、子育てがひと段落すると、今度は「更年期うつ病」があります。おおよそ50歳を中心に、45歳から55歳までの約10年間は、女性ホルモンの急減を背景にして、女性の心身にさまざまな変化が起こります。ほてり、動悸、頭痛、めまい、肩こり、不眠……さまざまな身体症状に加え、抑うつ感や不安感、イライラといった心の症状もよくあらわれてきます。
これらに、親の介護や老後への不安感などが重なると、単なる更年期の抑うつ感にとどまらず、更年期うつ病に進みやすくなるのです。この時期は、自らの退職、子どもの就職・結婚、親しい人との死別など、「喪失感」を伴うライフイベントがうつ病に結びつきやすい傾向があります。
この「喪失感」では、子どもが独立して離れてしまうことで起こる気分の落ち込みを「空の巣症候群」と呼んで一時期注目されました。しかし、景気動向などを反映し、最近ではむしろ独立してくれればラッキー、逆に、なかなか一人立ちできない子ども、離婚や失業で戻ってきてしまった子どもの存在がストレスになって、更年期うつ病の引き金になるケースも指摘されています。

更年期には心身にさまざまな症状が起こる、ということを理解しておくだけでも、更年期の抑うつ感が抑えられると考えられています。自覚できるさまざまな症状を抑える治療を受けることでも、抑うつ感は改善できます。婦人科系の治療を受けても症状が改善しない場合や、抑うつ感が強く日常生活に支障が出るようなら、医療機関で抑うつ感(うつ病)の治療を受けることがすすめられます。

仕事も子育ても……すべて完璧を目指して陥りやすい「スーパーウーマンシンドローム」

現代の女性たちには、社会に出て働き始めたときから、大敵が待ち構えています。仕事で男性を含め誰にも負けてたまるか、と常に肩ひじ張った働き方をしているうちに完璧主義に陥り、完璧にできなかったときに自分を必要以上に責め、これがストレスになって気分が落ち込み、うつ病へ、というパターンです。
これは「スーパーウーマンシンドローム」と呼ばれ、結婚・出産を経験すると、「結婚や子育てで仕事ができなくなると思われたくない」と、さらに完璧主義がエスカレートするケースもみられます。

こうした女性たちは、自分から他人に助けを求めることはしないため、周囲の人が話を聴く機会をつくることが大切です。そして、「完璧でなくてもいい」「仕事を分担して楽になって」「完璧でなくても、できた分だけ自分をほめて」などと伝えましょう。

うつ病セルフチェックで予防と早めの対策を!

ほかにも、結婚による生活スタイルの変化に対応できずに、楽しいはずの結婚生活がうつ病の引き金になるケースも珍しくありません。下記のようなうつ病のセルフチェックを利用して、気分の落ち込みに早めに気づき、家族や友人、専門家(精神科や心療内科の医師、カウンセラー)など、周囲の人に悩みを聴いてもらうきっかけにしましょう。

※この記事は2012年4月に配信された記事です



顔色を見れば、体の不調な場所が分かる!10秒でできる健康管理

ノーイメージ

【お話を伺った人】猪越 恭也先生

長春中医薬大学客員教授・吉祥寺東西薬局主宰 家庭の主婦に中国医学を普及させることをライフワークとする。近著に「顔色をみれば病気がわかる」(草思社)がある。

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(編集・制作 (株)法研

鏡を見ながら五臓の不調を察知する。朝の洗顔時は、鏡の前で10秒間。顔色を見ながら自分の体調をチェック。

毎朝、10秒間は顔色をチェック

日ごろ、どんなに忙しくしている女性でも鏡を見る習慣のない人はいないでしょう。また男性でも、朝、顔を洗うときくらいは、洗面台の鏡に映った自分の顔に目がいくのではないでしょうか?

そのわずか10秒で、顔色から、体の不調やその背景にある生活の乱れが見つけられる方法があるのです。中国医学に基づく“顔色チェック”で、健康状態や体調不良の原因を推測するポイントを、以下紹介しましょう。

顔色を見れば、体の不調な場所が分かる!10秒でできる健康管理

赤、青、黄……、顔色が何を表しているか

青→肝(目とつながる)
ストレスを受け止める内臓

中国医学の内臓論は「五臓六腑」です。五臓は肝・心・脾(胃腸)・肺・腎の5つ。

その1つである「肝」は、今日の肝臓とほぼ同じ働きのある内臓です。血液を貯蔵して浄化し、栄養を与え、そのきれいになった栄養豊かな血液で、体中のすべての働きを支え、ストレスを受け止めます。まさに「肝腎要め」の内臓です。
この「肝」の働きが滞ると、血液が汚れて濁り、肌を通して見える静脈は青く目立つようになります。こめかみやみけんに青筋が立ち、顔色が青味を帯びたり青黒くなったりします。そして怒りやすくなります。

また、顔の部分では目に症状が現れやすく、目の疲れ、視力減退、目のかすみ、ドライアイ、白内障などが起こってきます。
その他、血液の汚れによって血流が悪くなったり、血液が固まりやすくなり(お血=おけつ)、肩こり、頭痛、冷え性、子宮筋腫、子宮内膜症、チョコレートのう疱、痔などの原因となり、ひどいときには狭心症や心筋梗塞につながります(必ずしも肝の検査データが悪いわけではありません)。

赤→心(舌)
気になる赤ら顔は、心臓に要注意!

狭心症や心筋梗塞などの予兆であり、血圧が高くなっていることがあります。
五臓のうちの「心」は、今日の心臓と大脳の働きを合わせもった内臓です。びっくりすると心臓がどきどきするし、心臓病の人はよく不安感があり、不眠となります。

心の不調は、舌にも現れます。五臓の「心」の、大脳の働きの部分に起こる脳卒中(脳出血や脳硬塞)は、舌の働きを障害して、ろれつが回らなくなり、あるいは舌が右か左に曲ってしまいます。
狭心症や心筋梗塞を起こしやすい人の舌は、暗赤色や紫色をしていたり、紫の点々や斑点が現れ、舌の裏面の静脈が太くなり蛇行していることもあります(お血=おけつ)。

黄→脾(胃腸)(口)
ミカンの食べ過ぎでもないのに黄色い

五臓のうちの「脾」は、今日の消化器系で、おおむね胃腸に相当しています。胃腸の働きが悪いと(自覚していない人もいます)、栄養状態が悪くなり、血液が薄くなって肌は黄色っぽく見えるようになります。そして、血管が脆くなり、出血しやすくなります。そのため体のあちこちにアザ(内出血斑)が出たり、女性では月経がだらだらと長く続いたりします。
白目が黄色くなるのは黄疸の疑いがあります。胆のうの障害なので消化に影響します。

胃腸は口とつながっており、脾の異常は口や口唇に現れます。また胃は歯茎と深いつながりをもっています。
口の中がまずい、口の中が荒れる、味が分からない、口角が切れる、口唇が荒れる、歯茎から出血する、口内炎が出来るなどは、脾、胃の障害を示しています。

脾が弱いと、筋肉の発達が悪く、内臓下垂(胃下垂、脱腸、子宮下垂、遊達腎)を起こしやすくなります。

白→肺(鼻)
美容上は有利でも呼吸器系が弱い

中国医学の「肺」は、空気を吸い込み吐き出す呼吸器系の総称で、わずかながら呼吸をしている皮膚を含んでいます。
色白の人は、この「肺」の系統が弱い体質の人が多く、カゼをひきやすく、慢性的な鼻炎や、アトピーなどの皮膚疾患にもかかりやすく、アレルギー体質の人が多く見られます。

中でも鼻は、空気の取り入れ口であり、吐き出し口でもあるので、肺の弱い人はよく鼻の病気にかかっています。アレルギー性鼻炎、蓄膿症などが主なもので、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、味覚障害などの症状が起こります。

黒→腎(耳)
ホルモンと水分のコントロール

「腎」は、水臓といわれ、体内の水分の調節をする作用がありますが、中国医学では今日のホルモン系と関係の深い内臓です。それと関係してSEXを支配する内臓系でもあります。
この「腎」が弱るとホルモンの分泌が衰え肌が黒ずんできたり、目の下のクマが濃くなってきます。精力減退、不妊(男女とも)、生長発育不全、骨や歯が脆い、足腰がだるい、白髪や脱毛、尿の漏れ、老化の進行が早い(早老)などの症状が見られ、病気にかかりやすくなり、病気にかかると治りにくくなります(免疫力の低下)。

また、耳とのつながりが深く、聴力の低下や耳鳴り、慢性中耳炎などの症状を起こしやすいのは、五臓の腎の衰弱(腎虚)によるものです。
手足のほてりや午後の微熱、逆に腰や足の冷えなど体温の調節異常が起こることもあります。

これから毎朝、鏡を見ながら「顔色10秒セルフチェック」をおこなって、体調管理のバロメーターにするのはいかがでしょうか? 五臓の不調を意識することで、大きな病気を未然に防ぐきっかけになるかもしれません。

(「健康のひろば」、法研より)

※この記事は2006年5月に配信された記事です

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あなたはどれ?甘えん坊or完璧主義『脳のクセを知るテスト』

ノーイメージ

【お話を伺った人】篠原 菊紀先生

諏訪東京理科大学助教授 1960年長野県生まれ。 東京大学大学院博士課程(健康教育学)を経て、現在、東京理科大学共通教育センター助教授。脳システム論、人システム論、学生相談室長。

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(編集・制作 (株)法研

「甘えん坊さん」「完璧主義者」のストレス対策。今回は、チェックリストCとDに5個以上当てはまる「甘えん坊さん」「完璧主義者」のストレス対策を紹介。

あなたは甘えん坊or完璧主義?『脳のクセを知るテスト』でストレス対策_2

周りから認められているという実感がないと不安なCタイプ

仲間と賑やかにしているのが好きで、いつも誰かがそばにいないとダメな甘えん坊さんがこのタイプ。脳のクセでいえば「報酬依存」傾向の強い人です。

この場合の報酬とは、「周りから認められているという実感」のことで、これがないと不安になり、拒絶されるとガタガタと崩れていきます。このタイプの人は、ひとつのグループにベッタリしていると、そこでの人間関係がうまくいかなくなったとき、立ち直れなくなる危険があります。

ノルアドレナリンの変動が心理的な不安定をまねく

このような脳のクセをもつのは、脳の覚醒水準を決めるノルアドレナリン系の神経の活動が変化しやすいからです。そのため、気分の浮き沈みが激しくなったりします。また、ノルアドレナリンが急に増えると、強い緊張や怒りにつながるので、何かのきっかけで突然キレることもあります。

さらに、食べたり、飲むことでストレスを発散することも多く、体重の変動を気にしながらも太っていく傾向があり、ダイエットも失敗しがちです。

Cタイプのストレス対策

コツ(1) 複数のグループに参加して安心感を得る
このタイプの人は、職場や昔からの友人など限られた人間関係だけでなく、サークルや習い事など複数のグループに参加しておくとよいでしょう。また、インターネットで、同じ趣味をもつ人たちのサイトを巡ったり、チャットを楽しむなどして、所属感をもつことでも安心感が得られます。

コツ(2) 聞き役になってくれる先輩を見つけて「親分子分の関係」をつくる
報酬依存傾向の人は、親分子分、先輩後輩のような上下関係をつくりたがります。そこで、あなたのキレやすさを受け入れ、聞き役になってくれるようなボスや先輩を見つけるとよいでしょう。あなたを「かわいいやつ」と思ってくれるようなボスや先輩であれば文句なしです。

人好きで優しい性格のあなたは、うまく自分のなかの「甘えん坊」を安定させて、その優しさを周囲に分けてあげてください。

理想が高く、自己評価が低くなりがちなDタイプ

完璧主義者のDタイプは、何かを始めると疲れに気づかないまま突き進み、完璧にやり遂げないと気がすみません。また、物事に白黒をつけたがり、「〜しなければならない」「〜であらねばならない」という考え方にとらわれやすい傾向も。

理想が高く、はたからは十分と思われることでも満足できないため、疲れやストレスを溜め込みやすいタイプです。

Dタイプのストレス対策

コツ(3) 自分を肯定する
このタイプは自己評価が低くなると、抑うつ的になってうつ病や慢性疲労の危険性が高まったり、拒食症や過食症などの引き金になることも。そのため、自分を肯定的にとらえるよう日ごろから心がけることが大切です。

たとえば、日記にその日に「できたこと」「したこと」を箇条書きし、その横に花丸をつけるなど、自分の努力が実感できるような習慣をつけるとよいでしょう。

コツ(4) 一度に進行することは2つまでに
Dタイプの人は、ひとつのことを始めると止まらなくなる傾向があり、一度にたくさんのことを始めるとストレスを溜め込みがち。まず、物事を始める前に優先順位をつけ、同時に2つ以上のことを進行させないよう心がけましょう。

また、プライベートと仕事をしっかり区別し、ときには旅行に出るなど日常生活から遮断された時間をもつのもストレス解消に効果的です。もともと仕事のできる人ですから、自分のなかの完璧主義者とうまくつき合えば、誰もが感心するような、さらによい仕事ができるはずです。

A・Bタイプについてはこちら

(「ぐんぐんよくなる頭の使い方」、篠原菊紀著、法研より)

※この記事は2005年12月に配信された記事です

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あなたはどれ?好奇心旺盛orリスク回避型『脳のクセを知るテスト』

ノーイメージ

【お話を伺った人】篠原 菊紀先生

諏訪東京理科大学助教授 1960年長野県生まれ。 東京大学大学院博士課程(健康教育学)を経て、現在、東京理科大学共通教育センター助教授。脳システム論、人システム論、学生相談室長。

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(編集・制作 (株)法研

「新しもの好きの人」「怖がり屋さん」のストレス対策。あなたはA・B・C・Dのどのタイプ? 脳のクセからわかるタイプ別ストレス対策を紹介。

あなたのタイプはどれ?『脳のクセを知るテスト』でストレス対策_1

あなたの脳のクセは?

好き嫌いの傾向は、遺伝子や育ち方、環境要因と密接なかかわりのある「脳のクセ」に影響されます。逆にいえば、脳のクセを知ることで、自分に合ったストレス対策を見つけることができるとも考えられます。

まずは、「脳のクセを知るテスト」のABCDそれぞれについて、いくつの項目が自分にあてはまるかを数えてみましょう。当てはまる項目が5個以上あれば、それがあなたの脳のクセ(気質のタイプ)です。

Aは新しもの好きの「新奇探索傾向」、Bはリスク嫌いの「損害回避傾向」、Cは仲間好きの「報酬依存傾向」、Dは完璧主義の「固執傾向」を示しています。この4つの傾向は誰もが複合的にもっているものなので、自分のなかの各タイプとのつきあい方を考えてみてください。

今回は、AタイプとBタイプについて紹介します。

好奇心旺盛だが飽きっぽく、現状に満足しにくいAタイプ

このタイプは「行動のアクセル」と呼ばれるドーパミン系神経の働きが過剰なために、新しいことが大好きで、次々と興味が移り変わります。好奇心旺盛で流行に敏感ですが、飽きるのも早く、いつも現状に満足できません。一見ストレスとは無縁にみえますが、このタイプならではのストレスもあり、とくにリスクを嫌うBタイプや完璧主義のDタイプが強く同居していると満足感が得にくく、葛藤をまねきがちです。

Aタイプのストレス対策

コツ(1) スケジュールは前倒しに
新しい仕事を引き受けたら一気にこなすように心がけましょう。そうしないと、すぐにほかの仕事に目移りし、仕事はたまる一方。自分の気まぐれな性格を自覚し、期限のある仕事は締め切りを前倒しに設定し、早めにこなしてしまいましょう。

コツ(2) 10年後の自分をイメージする
日々、変化に富んだ仕事をしていれば新奇性は満たされやすいものの、一般の職種ではそうもいきません。不満がたまらないように多彩な趣味をもちましょう。ただし、器用貧乏になりがちなので、10年後の自分の姿を多少なりともイメージしながら、物事に取り組んでみましょう。

日本人に多い、リスクを嫌うBタイプ

このタイプは「損害回避傾向」が強い、リスクを嫌う怖がり屋さん。日本人に多くみられるタイプです。

「脳内の行動のブレーキ」「脳の安定装置」といわれるセロトニン系神経の働きが強すぎたり、逆に弱すぎるために、慣れていることや知っている人を好み、リスクを避けようとします。リスクを避けようとするあまり「イヤイヤ思考」に陥り、気持ちが堂々めぐりをしてしまうことも多く、とくにDの固執傾向をあわせもっていると、さらにこの傾向が強まります。また、セロトニン系が強いと慢性疲労に、弱いと抑うつ傾向に陥りやすいともいわれるので注意が必要です。

Bタイプのストレス対策

コツ(1) 交渉ごとの処理は一気に
怖がり屋さんにとって最も大きなストレッサーは他人とのかかわりです。とくに、まだ起きていない物事を心配する傾向があるので、他人と会うこと自体が強いストレスになります。しかし、慣れない相手との交渉をすべて避けることはできませんし、先延ばしにすると、その間ずっとストレスを抱え込むことになるので、できるだけ早く処理しましょう。それでも予定がたまってしまったら、一気に処理することです。たとえば、電話をかけ始めたら、必要なところには一気にかけてしまいましょう。また、交渉の際は、人に過剰に合わせないように心がけてください。

コツ(2) からだをほぐせば脳もリラックス
毛細血管を収縮させ、筋肉や心臓に血液を集中させ緊張を高める「交感神経」が優位になりがちです。交感神経は、心身のリラックスやエネルギー補給をつかさどる「副交感神経」とバランスよく活動していますが、このバランスが交感神経に偏りがちなのです。

その結果、ストレスが肩こり、眼の疲れ、胃の痛み、片頭痛、過呼吸、腰痛などの症状として現れやすい傾向があります。逆にいえば、ストレッチなどで筋肉の緊張をほぐし、リラックスさせることが、脳の疲れの解消にもつながるわけです。

C・Dタイプについてはこちら

(「ぐんぐんよくなる頭の使い方」、篠原菊紀著、法研より)

※この記事は2005年12月に配信された記事です

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あなたの『夏バテ症状』はどれ?タイプ別で分かる予防と解消法

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

冷房、アイス、体力不足……。現代人の夏バテは、暑さのせいだけでなく複雑化しています。その理由と解消法をタイプ別にお教えします。

複雑化した夏バテはそれぞれに“効く”方法で解決

今年の猛暑のせいだけでなく「昔より夏がつらくなった……」と感じる人は多いのでは。現在の夏バテは、暑さのせいだけでなく、人によりタイプが異なるというのは、医師の石原新菜先生(イシハラクリニック副院長)。

あなたの『夏バテ症状』はどれ?タイプ別で分かる予防・解消法

まず現代人に多いのが“冷房による夏バテ”です。人の体は「暑熱順化」といって、春から夏へ向けた外気温の変化に合わせて、体温調節をしながら順応していきます。しかし現代は6月から冷房を入れるなどで、体が夏の暑さに適応しないまま猛暑に突入。すると自律神経が乱れて不調が現れるのです。

もうひとつの夏バテの理由が“冷たいものの食べすぎ”。胃腸は、冷えると働きが低下します。食べても栄養を吸収できず、全身にエネルギーが回らなくなり、夏バテの症状に。
そして、暑さそのものに対応できない“昔ながらの夏バテ”の場合、加齢による体力不足が原因になります。そして体力不足の主な原因は、筋力の低下です。運動不足で筋力が落ちていると、エネルギーが充分につくれません。すると、暑いところに少しいるだけで、体力が消耗してフラフラに。この3つの夏バテタイプ別に、解消法をご紹介します。さっそくチェックして!

あなたはどれ? タイプ別夏バテ診断

現代人の典型「冷房バテ」

冷房が効きすぎた室内と、猛暑の室外。この気温差の違う場所を1日に何度も行き来することで、体温調整を行う自律神経の働きが乱れ、ダルさや不眠、食欲不振、頭痛などを引き起こします。また、ホルモンバランスが崩れたり、心の不調にも。

こんな人は「冷房バテ」さん!
・ エアコンの温度を自分で調整できず我慢している
・ 外と室内の出入りが日中3回以上ある
・ 真夏のエアコンは25度以下の設定で過ごすことが多い
・ お風呂に入らずシャワーで済ませている
・ 一日中冷房が効いた場所にいる

○「冷房バテ」さんのバテないテク
“夏の温活”で冷えを防ぎ、自律神経の疲れをストップ。体を冷やさない工夫で、自律神経の乱れを防ぎましょう。夏でも腹巻をしたり、羽織り物やストールで冷えから守って。入浴や早起きで自律神経を整えるのも◎。

冷たい食べ物で内臓疲労「食冷えバテ」

アイスやそうめん、ジュースなど、冷たい物ばかり食べていると、胃腸がダイレクトに冷えて機能が低下。うまく消化吸収できず、下痢や胃もたれが続きます。内臓に血液がめぐらず、胃弱から活力ダウンに。

こんな人が「食冷えバテ」さん!
・ おやつはアイスクリームなどの冷たいものを食べがち
・ 氷の入った冷たい飲み物ばかりで温かいものは飲まない
・ 冷たい麺類を食べることが多い
・ 肉、魚、卵をあまり食べない
・ 食事と別に水分を1日1.5リットル以上飲む

○「食冷えバテ」さんのバテないテク
血液を胃腸にめぐらせて、消化吸収力を元どおりに。冷たい物を控え、体を温める食材をとり入れて。また、バランスのとれた食事で血液を増やして血流を促進し、消化吸収力をアップ。水の飲みすぎは「水毒」になるので、適正量に。

スタミナ不足で高温に弱い「元祖夏バテ」

暑さに体力を奪われる、昔ながらの夏バテ。高温により汗をかき、ミネラル不足になると体力が消耗し食欲も減退。加齢や筋力減少により活動エネルギーも減り、ますます暑さに弱くなります。
こんな人が「元祖夏バテ」さん!
・ 暑くてもクーラーは使わず、窓を開けたり扇風機を使うことが多い
・ 外で運動する習慣がある
・ 畑や庭仕事をする
・ 30度以上の真夏日や、熱帯夜が続く暑いところに住んでいる
・ 味噌汁をあまり飲まない

○「元祖夏バテ」さんのバテないテク
エネルギーを作る運動で、高温でも体力キープできる体づくりを。高温に負けない体力維持のためには、軽い有酸素運動でエネルギー量をアップするのがカギです。筋力がつくと疲れにくい体に。ただし、外でのジョギングなどは熱中症の恐れがあるので、涼しい時間帯でのウォーキングや、温度管理された室内で運動を。また、汗をかいたら食事や飲み物で水分、塩分の補給を忘れずに。

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うつ病になる女性が男性の2倍も多い理由とは?心の病の男女差

ノーイメージ

【お話を伺った人】渡部 真弓先生

東京電力(株)神奈川支店産業医 1997年産業医科大学医学部卒。2002年より現職。 労働衛生コンサルタント、 日本産業衛生学会専門医

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(編集・制作 (株)法研

うつ病になる女性は男性の2倍。性差における心の病気を理解して、メンタルヘルスの向上をはかりましょう。

心の病気にみられる男女差

うつ病は、誰もがかかりうることから「心の風邪」と呼ばれていますが、うつ病の患者は男性より女性の方が多いといわれていることをご存知ですか?
男性の自殺の頻度は女性の約2倍といわれていますが、WHO(世界保健機関)の報告によると、世界十数カ国のうつ病の患者は、女性が男性の約2倍に上っています。また、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の発症率も男性の約2倍、摂食障害の患者数も圧倒的に女性の方が多くなっています。

このような男女差はいったいどこから生じるのでしょうか。

うつ病になる女性が男性の2倍も多い理由とは?心の病の男女差

女性の一生は、ホルモンの変動が大きい

うつ病などの心の病はホルモン系と強く関連しています。
特に女性ホルモンは、月経周期をはじめ、妊娠・出産、更年期などのライフステージに応じて大きく変化します。この女性ホルモンの変動がうつ病などの心の病気の発症に関係していると考えられています。

実際、女性の場合、性周期(月経、妊娠・出産、更年期)と一致してうつ病が悪化することが知られていますし、性周期に関連して生じる、女性ならではの心の病気があります。
たとえば、月経前不快気分障害。これは、月経前に抑うつ気分や不安、情緒不安定、無気力が生じ、仕事や学業に悪影響が出る状態をいいます。
この他、閉経前後の更年期にはうつ状態になったり、不安障害になったりと心の病にかかる人が増えますし、出産直後の女性に見られる産後うつ病というものもあります。

“がんばりすぎ”に気をつけよう

女性に心の病気が多いワケは、性ホルモンの影響ばかりではありません。女性をとりまく環境も大いに影響します。
たとえば、過重労働や仕事上のストレスが原因でうつ病などを発症する女性たち。がんばりすぎることにより、精神のバランスを崩してしまうこともあります。
さらに、家庭を持つ女性の場合、家での家事協力が得られない、帰宅してからも育児の負担が大きいなど、自分のおかれた社会環境からのストレスも少なくありません。
「期待されている」と思うと、誰しもはりきってしまうものですが、私達の体は機械ではありません。“がんばりすぎ”は、心身両面に負担をかけがちです。とりわけ、毎月ホルモンバランスが変化する女性の場合、自分のリミットを心得ておくことも大事です。自分の体調、心の様子と相談しながら、無理をせず仕事をしていきたいですね。

また、女性のほうが医療機関にかかっている頻度が高いといわれています。それは女性のほうが男性よりも助けを求める行動をとりやすい傾向があるからかもしれません。
これはとても大事なことで、男性より女性の方が適切な対処行動を行っているといえます。
心の病はホルモンが関係していても適切な治療により改善します。
ストレスで体調を崩したりしたときには、早めに医療機関に相談をしてみてください。

(「へるすあっぷ21」、法研より)

※この記事は2006年11月に配信された記事です

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