頭痛には3つのタイプがある-症状からタイプを見極めて予防を

寺本 純先生

【お話を伺った人】寺本 純先生

八重洲痛みの診療室 寺本神経内科クリニック 1975年名古屋大学医学部卒業後、名古屋大学医学部第一内科、国立武蔵療養所神経センター、奈良県立医大神経内科、名鉄病院神経内科を経て、96年名古屋市に寺…

もっとみる

(編集・制作 (株)法研

「片頭痛」と「緊張型頭痛」。女性に多い慢性頭痛の対処方法。まず自分の頭痛のタイプを知ること。生活に支障をきたしているときは早めに受診を。

慢性頭痛には「片頭痛」、「緊張型頭痛」、「群発頭痛」の3つのタイプ

日本では、およそ4000万人もの人が慢性頭痛に悩まされているといわれます。慢性頭痛とは、精密検査を受けてもはっきりした原因や異常が見つからないのに、くり返し起こる頭痛のことをいいます。命に別状はないものの、放置すれば生活の質(QOL)を低下させることにもなります。
慢性頭痛は、大きく次の3つに分けられます。

【片頭痛】

女性に多く、こめかみあたりが脈打つようにズキンズキンと痛むのが特徴。脳の血管が拡張して血流が増加し、神経を刺激することで起こる。女性ホルモンのエストロゲンの影響や遺伝的傾向があり、寝込んだり、吐き気やおう吐を伴うなど生活に支障をきたす人も多い。

【緊張型頭痛】

男女ともに多くみられる、首や肩のこりを伴う頭痛。首、肩、背中の筋肉が緊張して血液循環が悪くなり、たまった疲労物質が神経を刺激して起こる。長時間のデスクワークや猫背など姿勢の悪さ、精神的なストレスなどが原因になる。

【群発頭痛】

成人男性に多く見られ、1年に1~数回、激しい頭痛が約1カ月続いてぱたりと治まる。

このうち緊張型頭痛は、ほかのタイプの頭痛に合併して現れることも少なくありません。

まず、自分の頭痛を見分けること

さて「片頭痛」と「緊張型頭痛」、「群発頭痛」では、それぞれ対処の仕方が違います。間違った対処法では治らないどころか悪化させてしまうことが多いため、まず自分の頭痛のタイプをきちんと把握することがとても重要です。

以下に3タイプの頭痛の主な特徴を挙げます。それぞれの特徴が多く当てはまるのが、あなたの頭痛のタイプと考えられます。

【片頭痛】

・こめかみを中心に、脈打つようにズキンズキンと痛む。
・いったん痛みが起こると数時間~3日ほど続く
・吐き気やおう吐を伴ったり、音や光、においに敏感になる
・頭を振ったり体を動かすと痛みがひどくなる
・痛みが出る前に、あくびが出る、キラキラするものが見えるなどの前ぶれ症状がある
・休日や飲酒時など緊張がほぐれたときに起こりやすい
・月に1~2回から多い人では週に1~2回の頻度で起こる
・母親も頭痛持ちのことが多い

【緊張型頭痛】

・頭全体または後頭部が重苦しい感じ、こめかみが締めつけられるような痛みが続く
・首や肩のこり、背中のはり、目の疲れなどに伴って起こる
・寒くて体が冷えるときなどに痛む
・入浴したり運動したりすると痛みが軽くなる
・緊張やストレス、疲労で悪化しやすく、休養やリラックスによってよくなる

【群発頭痛】

・片方の目の奥が激しく痛む
・1年に1~数回決まった時期にだけ起こり、一旦出ると約1カ月反復する。1日のなかでも起こる時間がだいたい決まっており、1~2時間の激しい痛みである
・痛みのあるほうの目が充血したり、涙や鼻水が出る

自分の頭痛のタイプがわかったら、それぞれに適した対処法を実践していきましょう。ただし群発頭痛は日常生活の注意だけでは改善することはできないため、専門医の受診をすすめます。薬の服用や酸素吸入で症状を抑えることができます。

また、これまで経験したことがないほど激しい頭痛だったり、症状がどんどんひどくなる、吐き気やめまい、高熱を伴うようなときは、直ちに病院に受診してください。くも膜下出血や脳出血、脳腫瘍など、重大な病気が疑われることもあり、一刻も早い受診が必要です。

片頭痛は安静にして冷やし、緊張型頭痛は筋をほぐして温める

それでは、女性に多い片頭痛と緊張型頭痛の対処法と予防についてみていきましょう。

【片頭痛】

・痛む部位に氷枕やアイスパックなどを当て、頭痛が治まるまで冷やす
・薄暗い静かな部屋で安静にする
・コーヒー、紅茶、緑茶などのカフェイン飲料をとる(血管を収縮させる)
・頭痛の前ぶれなどで痛くなりそうだと思ったら早めに薬を飲む
・睡眠不足や寝すぎ、アルコ-ルやストレスからの解放時など、頭痛の誘因(人により異なる)に注意する

【緊張型頭痛】

・こまめに体操やストレッチをして肩や首の筋肉をほぐす
・入浴したり、蒸しタオルやホットパックを肩や首に当てて温める
・長時間同じ姿勢を続けない
・ストレスは早めに解消する

どちらも軽いものなら、市販の頭痛薬で様子をみて問題ありませんが、痛みで家事や仕事に支障が出ている場合や、片頭痛と緊張型頭痛を合併している人などは、頭痛外来や神経内科を受診するほうがよいでしょう。

片頭痛の場合、頻度が年とともに増えていき、毎日のように痛むようになることがあり、これを変容性片頭痛または慢性連日性頭痛といいます。これには、鎮痛薬の連用でかえって頭痛がひどくなる薬物乱用頭痛も含まれます。市販薬が効かなくなったり服用回数が増えてきたら、ひどくしてしまわないうちに専門医を受診しましょう。
医療機関では、血管を収縮させる作用のあるトリプタン系製剤などが処方され、前ぶれか痛みが出始めたときに服用すると効果があります。

緊張型頭痛では、原因が筋肉の緊張であれば筋弛緩薬などが有効ですが、精神的なものが原因の場合は心療内科などで薬を処方してもらうとよいでしょう。また、これまで述べてきた対処法や治療ではよくならない緊張型頭痛の中には、頸部ジストニー(痙性斜頸)と診断される、首から肩の特定の筋肉が異常に持続収縮している状態のことがあります。この頸部ジストニーの場合は、トリヘキシフェニジルなどの薬を服用したり、収縮している筋肉にボツリヌス毒素製剤を注射して緊張をゆるめることで、多くの場合効果がみられます。専門医に相談されるとよいでしょう。

※この記事は2012年2月に配信された記事です




天気が悪いと体調が悪くなるのはなぜ?気圧とからだと心の関係

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

雨の日は頭や関節が痛い、あるいは体がだるいと感じたことはありませんか? こういった不調を「天気痛」と呼び、いま研究が進んでいます。天気がもたらす、体と心への影響をまとめました。

台風や梅雨時期に体調不良が現れやすい

「雨の日は古傷が痛む」という言葉を聞いたことがある人も多いはず。実際に、天気が悪いと頭が痛い、体がだるいなど、体調不良を感じたことはありませんか? 天気が悪いと日本人の6割が体調不良を感じるというデータもあるほど、天気は体に影響を与えます。また、体だけでなく心にも関係が深いと言われてます。
こういった不調は「気象病」や「天気痛」と呼ばれ、「天気痛外来」を開設した病院もあるほど。天気による不調は、頭痛、神経痛、関節痛、うつ、不安感など多岐にわたります。
中でも、天気が悪いとき(気圧が低いとき)に不調に悩まされる人が多くいるようです。気圧とは空気の重さのことで、雨など低気圧のときは、高気圧と比べて空気が薄くなります。こういった天候の変化に体を合わせようと、自律神経が激しく働きます。自律神経は、心拍数を上げて興奮状態になる「交感神経」と、体をリラックスさせる「副交感神経」の2つがあり、ふだんはこのバランスをうまく保って体の機能を調整しています。しかし、天気の悪い日はその調整がうまくいかなくなり、バランスが崩れて、さまざまな不調が現れるのです。そのため、急激な気圧の変化をともなう台風や、低気圧の期間が長い梅雨のシーズンに不調を訴える人が多い傾向にあります。

天気が悪いと体調が悪くなるのはなぜ?気圧とからだと心の関係

予防には自律神経を整える生活を

天気痛を予防するカギとなるのが自律神経です。この神経は、呼吸、消化器、循環器など、体が24時間正常に働き続けるための調整をしています。私たちが意識的に心臓を動かさなくても、全身に血液が循環するのは、自律神経の働きによるもの。
この自律神経は、ストレスや不規則な生活でバランスが乱れます。天候が悪くなると天気痛が起こるのは、気圧が変わって体にストレスがかかるためです。こういった天気痛を予防するには、日頃から自律神経を整える生活を意識することが必要です。

自律神経の整え方のポイント

まず自律神経は、一定の生活リズムを好みます。これは日中に交感神経が優位になり、夜は副交感神経が優位になるという生体リズムがあるため。そのためにも、起床と入眠時間、食事の時間を一定にしましょう。睡眠時間は十分に取りましょう。もしストレスの多い職場にいるなら、日中に適度な休憩も必要です。
また、適度な運動習慣も睡眠の質を上げたり、ストレス解消にもなるので行って。
バランスのよい食事を心がけるのは基本。さらに、神経の緊張をゆるめ、イライラを予防する、カルシウムも積極的に摂りましょう。カルシウムの豊富な食材は、乳製品、小魚、小松菜、チンゲン菜などがあります。
また天気痛は、車酔いをする原因と似ていることがわかっています。そのため病院では、天気痛を改善するため、内耳の揺れを調整する薬が処方されることも。内耳の働きをよくするには、耳のマッサージをして血流を促すことも有効です。
そして手足や耳など末端の冷えは、体のストレスにもなるので日頃から冷えない生活を心がけましょう。

続きを読む




激しい頭痛は要注意! 危険な5つの頭痛|群発頭痛の原因と対処法

いてもたってもいられないような激しい痛み、今すぐストップしたい! そんな群発頭痛の症状と対処法をご紹介します。

激しい頭痛は要注意! 危険な5つの頭痛|群発頭痛の原因と対処法

のたうちまわるような痛みに襲われる

群発頭痛とは、目のすぐ後ろにある血管の壁が炎症して起こる頭痛です。圧倒的に20~40代の男性が多くかかりますが、最近は女性にも急増中。

のたうちまわるような痛みや、目がえぐられるような、キリで刺されるといった表現をされるほどの激しい痛みが起こります。痛みを紛らわせるために動かずにはいられない、なかには痛さが我慢できず壁に頭を打ち付けるという人までいるようです。目の充血や鼻水を伴うこともあります。

残念ながら群発頭痛の詳しい原因は解明されていませんが、喫煙や飲酒、気圧の変化が誘因となることがわかっています。そのため、気圧の変化が起きる春や秋に起こることが多く、一度起こると、毎日のように頭痛が。痛みはだいたい1~2カ月の一定期間、連日起こります。激しい痛みは1~2時間続き、その後自然に治ります。頭痛の起こっている期間のことを「群発期」と言いますが、群発期が終われば、頭痛はすっきり治ってしまいます。ただ、半年後や2~3年後また同じように群発期がきて、頭痛を起こします。

頭痛が起こりそうな環境を避ける

群発頭痛の予防には、誘因となるアルコールや喫煙を避けること。群発期以外は、飲酒をしても頭痛は起きませんので、期間内は絶対にやめるようにしましょう。また、気圧の変化は血管を拡張させたり、神経を刺激して頭痛を引き起こすことがあります。登山や、飛行機、新幹線に乗る場合は、医師に相談しましょう。頭痛の予防には、処方薬のトリプタン系薬剤の効果が認められています。

こんな痛みには気をつけて!

激しい痛みを伴う頭痛の場合、大きな病気の可能性もあります。危険な頭痛5つをまとめました。

1)バットで殴られたような強烈な痛み → くも膜下出血
突然、殴られたような痛みに襲われます。これは脳動脈瘤が破裂して起こる痛み。1週間くらい前から軽い頭痛が続き、血圧が高めになる傾向があります。

2)後頭部が強く痛み、発熱も → 髄膜炎
頭全体が痛く、特に後頭部に痛みを感じる場合。うなじが痛くなって、体を動かすと痛みが増すといったとき。38度以上の高熱も併発します。

3)頭痛と吐き気、ろれつがまわらない → 脳出血
頭痛と吐き気に伴い、手足がしびれ、感覚が鈍ってくるように。意識がもうろうとして、ろれつが回らないといった状態。

4)鈍痛が徐々に強くなり、突然嘔吐する → 脳腫瘍
頭全体または一部に鈍痛があり、徐々に強くなるのが特徴。吐き気がないのに、突然嘔吐したり、視力が低下する、視野が狭くなる、手足が動かせなくなったりも。

5)頭痛のほかに手足の麻痺や尿失禁など → 慢性硬膜下血腫
1~2カ月前に頭を強く打った覚えがあり。頭痛のほかに、手足の麻痺や尿失禁、歩行障害、物忘れなどの認知障害がある症状。酔っ払っているときにどこかで頭をぶつけそのまま放置している場合も。

激しい痛みで、まず疑われるのがくも膜下出血。どの病気も早い処置が必要ですので、痛みを感じたら脳神経外科を受診しましょう。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと

続きを読む




頭痛の原因はスマホ猫背からくる肩こりが原因? 肩こりの解消方法

慢性的な頭痛の原因のひとつに、肩こりがあります。頭痛に悩まされている人は、まず肩こりから解消していくと、頭痛の緩和に。その方法をご紹介します。

頭痛の原因はスマホ猫背からくる肩こりが原因? 肩こりの解消方法

血行不良や老廃物の蓄積で頭痛に

不定愁訴のひとつでもある「頭痛」。主に慢性頭痛には、片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛の3種類があります。なかでも、多いのが緊張型頭痛。慢性頭痛の約7割が緊張型頭痛と言われています。

緊張型頭痛の特徴は、頭痛の前兆に首筋が張ったり、肩がこったりすること。後頭部の重さを感じたり、何かをかぶった感じ、締め付け感がある場合もあります。これは、筋肉の緊張が高まって血行が悪くなり、老廃物が溜まることで神経を刺激し、痛みが起こるため。頭痛のきっかけとなる、肩こりや首こりを普段から解消しておくことで、頭痛になりにくい体質に導くことができます。

首や肩は5kgの頭部を支えている

では、どうして肩こりや首こりが起こるのでしょうか? 大人の頭部は、成人で体重が50kgの場合、5kgといわれています。これを細い首や肩の筋肉で支えているので、姿勢が悪いと負担は激増。首が前に12度傾くだけで、頭の重さが2倍になるという医師もいます。

また、同じ姿勢を長時間続けるのも肩や首に負荷が。例えば、パソコン作業や運転、うつむきながらのスマホ操作など。特に、スマホによる猫背は「新国民病」とも言われるほど首に負担が。後頭部から首、肩、背中にある大きな筋肉「僧帽筋」が緊張しっぱなしの状態になり、血行不良から酸素不足に。疲労物質である乳酸が流れずその場に溜まってしまうので、そこから炎症が起こってしまい肩や首こりが起こるのです。

そして首には、脳から全身に指令を出す重要な神経や、脳に酸素や栄養を送る太い血管が集結している場所です。頭部の感覚を担う神経は、首の骨の内側にある脊髄からきています。首がこるということは、脳と体をつなぐ重要な真剣や血管が圧迫。頭痛の原因になるのはもちろん、疲労感やめまい、胃腸の不具合まで影響することもあります。

血行促進、姿勢改善、ストレス解消を

緊張型頭痛は、肩や首の血行不良が大きな原因のひとつでもあるので、まず頭痛の前兆を感じたら、カイロなどで肩や首を温めるのも効果的です。首や肩に塗って血行を促進し、頭痛を治す市販の塗り薬も販売されています。こちらも、頭痛が起こりそうなとき、早めに塗るのがおすすめ。自宅にいるなら、シャワーで熱めのお湯を肩や首に当てたり、湯船に首まで浸かるようにするのも、血流を促します。

また、後頭部から首を通り鎖骨の前につながっている「胸鎖乳突筋」のマッサージを普段から行うと頭痛の予防に。この筋肉は、首を下に向けるときに使い、スマホや本を読んでいる姿勢のときに酷使されます。

マッサージのやり方は、首を右にむけて、左の耳たぶの真後ろで髪の生え際あたりを押します。押すと気持ちいい部分が、胸鎖乳突筋の付け根。ここを痛きもちいくらいの強さでもみほぐしましょう。反対側も同様に行います。

ほかにも、常に正しい姿勢をキープできるよう、パソコン作業の机と椅子や、画面の角度などを見直す、寝るときの枕の高さも調節してみるなども、首や片こりを予防し、頭痛の改善に。また、普段からストレスを感じると、首や肩の筋肉を緊張させるので、自分なりのストレス解消を見つけるのも頭痛の予防につながります。

●パソコンを見る時は画面が目線の高さになるように
1

●スマホを見る時は目線の高さまで持ち上げて
2

●枕は後頭部に当たる部分の高さを5~7cmに
3

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと

続きを読む



頭痛・吐き気の原因は眼精疲労が原因? 眼精疲労の解消法

長時間パソコンを使ったり、本を読んだりしているとき、頭痛が起きたことはありませんか? それ、眼精疲労から頭痛が発生しているかもしれません。その解消法をまとめました。

頭痛・吐き気の原因は眼精疲労が原因? 眼精疲労解消法

眼精疲労が頭皮まで固くして頭痛に

頭痛にはたくさんの種類がありますが、なかでも片頭痛と緊張型頭痛は、眼精疲労が引き起こしている可能性が大きいもの。そのため、眼精疲労を解消すれば、頭痛も改善します。

まず、眼精疲労とは休息や睡眠をとっても十分に回復しない状態のことをいいます。休めば治る一時的な目の疲れは、眼疲労です。眼精疲労になると、他の体の部位にも悪影響を与え、慢性的にそれが繰り返されます。

パソコン作業や読書などで目を酷使した結果、眼精疲労が起こるのはもちろん、もともと目の病気を持っている場合やドライアイ、ストレス、そして体の病気から起こることもあるのだそう。

目のまわりの筋肉や、目の中の筋肉が疲労して起こるため、それらとつながる頭皮の筋肉も固く硬直します。特に、両側の側頭部や後頭部にある側頭筋や後頭筋。眼精疲労や精神的緊張からくるストレス状態が続いた場合に、無意識に筋緊張が起こり、それが続くと頭痛となって現れはじめるのです。

PCやスマホが原因の眼精疲労が急増中

最近特に注意が必要なのがパソコンやスマートフォンです。目にはピント調節機能をつかさどる、毛様体という部位があります。毛様体には、毛様体筋という筋肉があり、それを動かしてピント調節するわけです。パソコンやスマートフォンといった、近くのものをずっと見続けることが増えた昨今。人が近くのものを見ている間中、毛様体筋は緊張している状態。そのため、毛様体筋の負担が大きくなりすぎることが原因の眼精疲労が、近年急激に増加しています。

長時間近くのものを見る時には、毛様体筋の負担を減らすことが必要です。眼精疲労専門外来では、近くを見る時に目の負担を減らすよう度数を調整したデスクワーク用メガネを処方しているそう。

生活環境を見直して目を楽に

眼精疲労からの頭痛を防ぐには、目を疲れさせないような生活環境に改善することが大切です。下記のことを実践しましょう。

  • 1)コンタクトやメガネの人は自分の視力にピッタリあったものを使う
    2)本を読んだり、PC画面を見る時は目から40cm離す
    3)部屋の照明を読み書きするのに楽な明るさに調整する(明るすぎもNG)
    4)部屋の照明の明るさを調節する。読み書きするのに暗すぎる部屋、逆に明るすぎる部屋も目の負担に

また、パソコン作業の時は、目を酷使するもっとも大変なもの。まず、肩こりも頭痛の原因になるので、机と椅子のバランスを見直し、姿勢を伸ばして作業できるように調整を。また、目線に対してモニターが下になるように置きましょう。目が上向きになると、まぶたが大きく開き、目の角膜の表面にある水分が蒸発し、ドライアイに。目の周りの眼輪筋にも負担がかかるし、頭を上げているので、首や肩も疲れます。モニターは、キーボードまわりの明るさと一定になるように調整を。モニターが明るすぎると、目の瞳孔の括約筋が絞られ、この状態で長時間パソコン作業をすると目の筋肉が疲れてしまうためです。また、パソコンを使い場合は、1時間に1回10〜15分の休憩をし、目を休ませるようにしましょう。

即効性あり! 目が疲れたときの対処法

目が疲れた状態は、目のまわりの筋肉が硬直して血行不良になっています。疲れ目には、温めたり、冷やしたりして、血管の収縮を利用し、血流を促進しましょう。これで、目や目の周辺の筋肉にたまった疲労物質を流すことができます。

また、ツボ押しも効果的。目にいいツボは、

  • ・眉毛の真ん中にある魚腰(ぎょよう)
    ・目頭と鼻の付け根の間にある凹み攅竹(さんちく)
    ・目の真ん中下の頬骨のくぼみにある四白(しはく)
    ・目尻の外側にある凹みにある瞳子膠(どうしりょう)

tubo
この4つは眼精疲労にてきめん。痛きもちいくらいの強さで、デスクワークの合間に行って。繊細な目のまわりなので、強く押さないように注意してください。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと

続きを読む



頭痛の種類|「緊張型頭痛」「偏頭痛/片頭痛」の主な症状と対処・緩和法

いつもの頭痛だと思って、鎮痛薬を飲んでその場しのぎをしていませんか? 頭痛は放っておくとひどくなる可能性も。頭痛の種類別に対処法と予防法をご紹介します。

「緊張型頭痛」「偏頭痛/片頭痛」の主な症状とそれぞれの対処法

なんと頭痛は100種類以上ある病気

いわゆる「頭痛もち」を、医学用語では「慢性頭痛」と呼びます。頭痛外来の専門家によると「こういった頭痛は100種類以上に分類された病気」なのだとか。放っておくとひどくなる場合や、大きな病気が隠れている場合もあるので、注意が必要です。

「慢性頭痛」には3つのタイプがあり「緊張型頭痛」「偏頭痛/片頭痛」「群発頭痛」に分類できます。緊張型頭痛は人口の約20〜30%、片頭痛は約8%、群発頭痛は、0.1%以下。実は、緊張型頭痛の人でも片頭痛を併発している人が多く、またこの2つには、症状に大きな違いがあります。

緊張型頭痛・・・後頭部に圧迫されるような重い痛み、首筋の張り、肩こりも併発。筋肉の緊張が高まって血行が悪くなり、老廃物が溜まることで神経を刺激し、痛みが起こる。

緊張型頭痛は、徐々に強くなるのが特徴。首筋が張る、肩こりなどとともに、後頭部の鈍痛が起こります。痛みよりも、圧迫菅や締め付けられる感じがあり、1~10日ほど続くのが一般的。ひどい人では、1ヶ月の半分・15日以上、または毎日頭痛が続くこともあります。原因因子はたくさんあり、ストレス、不安、不眠、生活環境の変化など。治療の中心となるのが消炎鎮痛薬です。抗うつ剤を使う場合も。筋肉の緊張で痛みが起こるため、筋弛緩薬のほか、頭の緊張をやわらげる頭痛体操も有効だと言われています。

偏頭痛/片頭痛
・・・
頭の片側に脈打つような痛み、吐き気・嘔吐、光や音に過敏。脳内物質のセロトニンが増殖して脳の血管を広げ、そのまわりの三叉神経に刺激を与えることで痛みが発生。

偏頭痛(片頭痛)は特に女性に多く見られます。頭痛が起こる前には、視野障害のほか、半身の感覚障害や運動障害、言葉が出にくくなるといった前兆が起こる場合も。 この前兆は1時間以内に消え、その後に頭痛が続いて起こります。これより前に、食欲亢進、あくび、感覚過敏、むくみ、興奮、疲労感、空腹感などの気分の変調が1~2日間にわたってみられることも。

片頭痛の痛みは強めで、少し動くだけで痛みが強くなることもあります。だいたい頭痛の持続期間は長くても3日。睡眠をとると軽くなります。治療には、痛みを抑える消炎鎮痛剤を使用するほか、最近では脳の興奮状態を抑え痛みの元から抑えるトリプタン製剤を使うのが主流に。

ちなみに、どの頭痛も放っておくと脳の異常な興奮が慢性化して、加齢と供にめまいや不眠まで引き起こす「脳過敏症候群」になる恐れがあります。また、市販の頭痛薬を使いすぎると、薬が切れると頭痛になる「薬物乱用頭痛」に。鎮痛剤の服用は月10日以内に抑えましょう。慢性頭痛を持っている場合は、大きな病気のサインの可能性もあるので、一度「頭痛外来」や、「脳神経外科」の受診をおすすめします。

薬を使わずに頭痛を避ける&緩和する方法

実は生活の中で頭痛が起きやすいシチュエーションがあります。事前に知っておくことでそういった場所を避けることや、薬を持参するなど事前の準備が可能になるので心的ストレスも軽くなります。

脳への刺激が頭痛の原因になるため、気圧の変化がある車や飛行機、エレベーターをはじめとする乗り物、カラオケなどの大きな音、映画館やビーチなどまぶしいと感じる光がある場所を避けるようにしましょう。また、女性は生理前や排卵日など月経リズムも頭痛に関連します。

そして、片頭痛は脳の血管拡張が原因のため、血流を促すアルコール、チョコレート、チーズ・サラミなどを食べるのは避けましょう。食事は、血管拡張物質が比較的少ない、和食がオススメです。

注意していても、頭痛が起こってしまったら。片頭痛はこめかみを冷やして血管の拡張を抑えましょう。逆に、緊張型頭痛はカイロなどで首や肩を温めて、血流を促すのが効果的。首の後ろから横にある「胸鎖乳突筋」をマッサージするのも、予防にも痛みの軽減にも効きます。

頭痛が起きた時の場所や、事前に食べたものをメモして、自分がどんな時に頭痛になりやすいか把握することも大切です。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと

続きを読む



  1. 1 これができない人は『垂れ尻』の可能性大!? 20秒筋力チェック
    これができない人は『垂れ尻』の可能性大!? 20秒筋力チェック
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと お尻…
  2. 2
    自己中・プライドが高い・かまってちゃん…面倒な人のかわし方
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 人間…
  3. 3
    あなたのパートナーは大丈夫? 相手のモラハラ度をチェック!
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 「モ…
  4. 4 みぞおちの辺りが痛い 激しい痛みor鈍痛? 痛むのは真ん中・右・左?
    みぞおちの辺りの腹痛 激しい痛みor鈍痛? 痛むのは真ん中・右・左?
    お腹の上の部分、みぞおちあたりの痛み。胃痛? それとも、ほかの病気? …
  5. 5
    「なるほど~」が多い人は話を聞いてない? 口ぐせで分かる相手の本音
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 人が…
  6. 6 飲みたくなくなるかも!? ペットボトルのお茶に入っている意外なもの
    飲みたくなくなるかも!? ペットボトルのお茶に入っている意外なもの
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと …
  7. 7
    ヘルプマーク、ハートプラスマークなど、見えない障害を持つ人のためのマーク
    (編集・制作 gooヘルスケア) 外見からはわからない障害を抱え…
  8. 8 知っているようで知らない“ネイルの危険性”について
    爪の状態をみればからだの不調が分かる!こんな爪の人は要注意
    (編集・制作 (株)法研) (「よくわかる女性のからだ事典」天野恵子…
  9. 9
    女性ホルモンを増やす5つのコツ!不調の原因はホルモンの減少かも?
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと ホル…
  10. 10
    コンビニ弁当を食べ続けると早死にする? その理由は…
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 忙し…
  11. 11
    大豆イソフラボンは納豆1パックに何mg? 毎日どれぐらい摂るといい?
    (編集・制作 (株)法研) 女性の強い味方、大豆・大豆製品を毎日の食…
  12. 12 ブラジャーを外すと跡がくっきり! この原因はなに?
    ブラジャーを外すと跡がくっきり! この原因はなに?
    下着売り場でブラジャーのサイズを測ってもらったのはいつ? 実はサイズが…
  13. 13
    カサカサの唇は胃が荒れている?唇の色やトラブルから分かる体のSOS
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 唇が…
  14. 14
    洋菓子を食べすぎると体調が悪くなる!? 困った症状7個
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと …
  15. 15
    女性にも急増! 自覚症状なく進む「膵臓」の病気 7つの危険な症状
    地味ながら、消化液を作りインスリンを分泌する重要な消化器 …
  16. 16
    骨粗しょう症になる女性とならない女性の差とは?骨粗しょう症の予防法
    (編集・制作 (株)法研) 閉経前後から起こる骨量減少。まずは自分の…
  17. 17 【医師が回答!】目の下のクマを治す方法を教えてください
    目の下のクマの原因は寝不足だけじゃない?体調不良のサインとは?
    それは単なる寝不足のせい?それとも重い病気の前ぶれ?クマが出る原因と理…
  18. 18 「そこ気持ちいい!」相手が喜ぶ“手の指・甲マッサージ”-イラスト解説付
    「そこ気持ちいい!」相手が喜ぶ“手の指・甲マッサージ”-イラスト解説付
    多くのツボが集まる手をマッサージすれば、自然にツボを刺激できる パー…
  19. 19 女性は痩せる努力より、太らない努力をすべき5つの理由
    女性は痩せる努力より、太らない努力をすべき5つの理由
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと …
  20. 20 知っているようで知らない“ネイルの危険性”について
    知っているようで知らない“ネイルの危険性”について
    キレイに整えられたネイルは、女性らしくてとってもおしゃれ。その反面、ネ…

一覧