ジメジメした季節は肌が不安定に…梅雨から夏のスキンケアのポイント

山崎 多賀子さん

【執筆者】山崎 多賀子さん

美容ジャーナリスト 美容、健康に関する幅広いジャンルで長年取材を続ける。自らの乳がん体験から、各種NPO団体でのサポート活動、講演やがん患者対象のメイクセミナーにも力を注ぐ。NPO法人CNJ認定乳が…

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(編集・制作 (株)法研

じめじめした夏の「美肌的」快適生活術。室内の空気や肌に触れるものを清潔にして気分を爽やかに。質のよい睡眠をとり、お風呂で体を清潔に。

雑菌が活性化するじめじめした季節は、肌の環境づくりが大事

こんにちは。そろそろ梅雨時ですね。これからぐっと蒸し暑くなっていくことでしょう。

こんな季節、肌がむずがゆかったり、いやに毛穴が開いたり、ニキビができたりしませんか? 実は、湿気と温かい空気は、雑菌の大好物。空気中には活発化した雑菌がたくさん潜んでいるんです。その環境のなか、こまめにハンカチで汗をぬぐったり、たびたび顔を洗うと、肌表面にいて、外からの雑菌をプロテクトしている常在菌の数が手薄になり、かぶれたり、ニキビになるなどトラブルを起こしやすくなるんですって。

だからといって、汗にはかゆみの原因になる物質が混じっているので、汗をかいてそのままにしておくのもよくありません。もちろん、運動などで汗をたくさんかくことは体にとっていいことだけれど、じわじわとかき続けるのでは、肌がくたびれてしまいます。

ということで、じめじめ季節は乾燥はしないものの、肌は不安定になりがちです。こういうときは、スキンケアも大切だけれど、肌の環境づくりがとくに大事です。

気分がすっきりすると、肌もすっきり安定

たとえばエアコンよりも、除菌・消臭効果のある除湿器で室内の湿気と雑菌を吸い取るのは効果的。空気がカラッとするだけでずいぶん爽やかになるので、室温を下げなくても快適に過ごせますから、冷房病に悩まされることもありません。

また、ハンカチやタオル、枕カバーなど、顔に触れる寝具は、こまめに洗って清潔に保つこと。こまめにお掃除をして、室内のホコリを取り除いておくこと。こんなことでも、肌の状態は変わってくるものです。

また、シトラスやミント、ラベンダー、ユーカリなど、爽やか系の芳香剤やフレグランスで、気分を爽やかにするのも、じめじめ感をとるのに実はとっても効果的。肌と脳は連動しているから、気分がすっきりすると、肌もすっきり安定してくれるんです。

質のよい眠りこそ、美肌の最強エッセンス

寝苦しい夜などは、エアコンをガンガンに効かせるのではなく、リラックスできて爽やかなエッセンシャルオイルをコットンに一滴垂らして、パジャマのポケットに入れてみてください。ほのかな香りが暑さを軽減し、深い眠りへと誘ってくれるはず。
日中に負った細胞ダメージは、睡眠中、成長ホルモンなどが修復してくれるので、質のよい眠りこそ、美肌の最強エッセンスです。小さいニキビならひと晩で治ってしまう場合もあります。夏はとくに快適に眠れるよう、色々な工夫をするといいですね。

そして夏だからといって、入浴を烏の行水程度ですませてしまうのはもってのほか。冷房による冷え対策はもちろんですが、それ以外に雑菌・悪臭対策に入浴は欠かせません。
とくに夏、雑菌の温床になりやすいのが靴の中。だから足は、指の股や爪の甘皮、爪の内側に入り込んだ汚れもきれいに落とさないと、足臭がついて、なかなか取れません。ちなみに足の悪臭の元は、イソキッソウ酸という、垢など皮膚の老廃物が分解されたときに発生する悪臭物質です。悪臭はストレスの原因になることも明らかになっているんですよ。この物質が残った体で寝具に潜り込んだら……。言わずもがなですね。
そのほか脇の下など湿気がこもるところもお風呂で清潔に洗い流すことも、臭いの問題だけでなく美肌のために有効です。

できることからぜひ試してみてくださいね。

※この記事は2010年6月に配信された記事です



日焼け止めは数種類を使い分けがベター? 正しい日焼け止めの選び方

山崎 多賀子さん

【執筆者】山崎 多賀子さん

美容ジャーナリスト 美容、健康に関する幅広いジャンルで長年取材を続ける。自らの乳がん体験から、各種NPO団体でのサポート活動、講演やがん患者対象のメイクセミナーにも力を注ぐ。NPO法人CNJ認定乳が…

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(編集・制作 (株)法研

夏、最も重要なのは紫外線対策。エアコン下の乾燥にも要注意!日焼け止めは用途を知って適切なものを選び、ライフスタイルに応じ使い分けて。保湿には使用感の軽いものを。

エアコンの効いたところでは肌の乾燥にご注意

もうしばらく梅雨が続きますが、梅雨が明けると季節は一気に夏本番へ突入します。すると肌は過剰な皮脂や汗によってニキビや湿疹が出やすくなり、スキンケアの関心は洗顔に向かい、保湿は手薄になりがちです。ところがそれが落とし穴。

通勤・通学、職場、デパートやコンビニ、レストランなど至るところでエアコンはガンガンに効いています。家でもエアコンをつけっぱなしの人は多いと思います。洗顔や汗を拭いた直後の肌のつっぱりは、肌表面の保護膜が落ちたところにエアコンによって肌の水分を奪われている可能性が…。エアコンが効いた中で過ごす時間が長いほど、肌は乾燥の傾向にあります。過剰な皮脂や汗を落とすことは大切ですが、夏の保湿もまた大切なのです。

とはいえ、暑いのに重たい感じのクリームや乳液は不快ですね。実際にクリームでニキビができてしまうこともあります。しかし化粧水だけでは水分の蒸散は止められません。たっぷりの化粧水のあと、使用感の軽い美容乳液やジェルクリームで潤いが逃げないようにしてください。

日焼け止めはSPAとPAの両方の表示をチェック

さらに耳タコかもしれませんが、夏にもっと大切なのが、紫外線対策です。紫外線のダメージが老化に直結することが知られるようになり、日常的に日焼け止めを塗る人が増えていますが、本当に適切な日焼け止めを使っているかをここでチェックしてみましょう。

まず日焼け止めは、SPFとPA表示の両方を見ることがとても大切です。
地上に届く紫外線はA波とB波の2種類で、紫外線B波の防止指数はSPFで表します。B波は肌を真っ赤にしたり水ぶくれをつくるなど、炎症を起こすほどエネルギーが強く、肌の表面の細胞にダメージを与えます。皮膚がんはB波が細胞のDNAを傷つけることによって起こるといわれています。ただ、紫外線B波は波長が長くないので、厚い雲にいくらか吸収され、ガラスも通過しないので、室内にいればあまり心配する必要はありません。

一方、紫外線A波の防止指数はPAで表します。A波はエネルギーが弱く当たっても何も感じませんが、B波の20倍近くの量が降りそそぎ、波長が長いため雲もガラスも通過し、肌の奥の真皮組織をじわりじわりと壊していきます。シワやたるみなどはA波が主な原因ですから無視はできません。ちなみにシミは、A波B波の両方によって引き起こされることが分かってきています。

SPFは50が最高値でそれ以上はSPF50+で表示され、PAは+、++、+++の三段階で表示され、+++が最高値ということをまず覚えてください。ただここでも注意することがあります。それは、SPFもPAも1平方センチメートルあたり2mgを塗ったと仮定して数値が算出されていますが、実際に日焼け止めをそこまでたっぷり塗る人は少ないということ。

数値に安心せずに、こまめに塗り直しをするか、塗り直しができないならSPFもPA値もやや高めにしたほうがいいのです。とくに真夏の日中(10時~14時)外にいる時間が長いならば、なるべくSPFは50に近いものを、PAも最低++は確保したほうが得策です。

ライフスタイルに合わせて日焼け止めを2、3種類使い分ける

ただし日焼け止めの使用感は肌との相性があり、数値が高いものほど肌が疲れやすい傾向にあるのは事実です。そんな背景もあり、最近では高い数値でも白浮きせず、肌への負担が軽い日焼け止めが続々と登場しています。とはいえ数値よりまず肌との相性が大切です。できればテスターを顔に塗ってみて、半日から一日様子を見てから買うと失敗しません。

日中ほとんど外出しない日のSPF値は20~30で十分。でも家にいても窓辺で過ごしたり車を運転するのであれば、PAは最高値のものを選ぶなど、ライフスタイルに合わせて日焼け止めを2、3種類使い分けるとベターですね。
夕方から夜にはクレンジングでしっかり落とし、そのあとローションパックなどで、肌のほてりを鎮(しず)めてやると、紫外線疲れを翌朝に残さず落ちつきます。

ちなみにSPFやPAの測定法は日本独自のもので、海外ではPAに関しては表示されていないことが多いようです。
日焼け止めは一昔前に比べて潤いを与えるものなど年々よくなってきています。上手に取り入れて、肌にとって過酷な夏を乗り切ってね。

※この記事は2009年6月に配信された記事です

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ナチュラル派におすすめ!塩・重曹・精油で梅雨~夏のジメジメ対策

森田 敦子先生

【執筆者】森田 敦子先生

植物療法士、サンルイ・インターナッショナル代表取締役 1992年パリ大学所属の薬学専門校入学、生物化学、植物学、大脳生理学、フィトテラピーを学び、植物療法士資格を取得。1998年サンルイ・インターナ…

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(編集・制作 (株)法研

身近な材料と精油を使って、梅雨から夏を快適に!塩や重曹と精油を用いたケアで梅雨時もすっきり。虫よけ、日焼け対策も忘れずに!

塩と精油を使ってじめじめした季節をさわやかに

梅雨の時期は気圧のせいもあり、体がだるかったり、気分も今一つのりません。そんなときこそ、ひと工夫で毎日の生活が変わります。私たちの周りにあるものを使って、ちょっとしたケアを始めましょう。

塩は、人間の体にとって水や空気と並んでとても大切な、なくてはならないものです。化学的にはナトリウムと塩素という2つの物質が結びついたもので、体の血液量を一定に保ったり、細胞組織の水分バランスを保ったり、食べ物の消化や心臓の拍動にも大切な役割があります。
昔は塩は金と並ぶほど貴重なものでした。多くの国で塩には人間を悪魔から守ってくれる働きがあるとされ、偉大なパワーがあると信じられています。日本でも歌舞伎の舞台の前には塩をまいたりします。家の玄関先に山盛りに置いてあったり、お葬式の帰りには塩をひとつまみ配ることも多く見られます。そんな塩を使って、梅雨時を快適にすごすナチュラルケアを試してみませんか? また、夏の虫よけや日焼け対策についても紹介しましょう。

☆鼻づまりすっきり 塩とユーカリの清浄剤
<材料>
塩 小さじ1/2
重曹 小さじ1/2
ユーカリ 1滴
水 50cc

ティッシュにユーカリを1滴落としてゆっくりと吸入する方法もありますが、しっかりと鼻を洗ってみるのもよい方法です。鼻に流し込みやすいようスプレー式の小ビンまたはスポイドのついている入れ物を容器にしてつくりましょう。材料を混ぜ合わせ、鼻にゆっくりと流し込んでいきます。塩が入っていることで粘膜の汚れやほこりやウイルスが除去できます。
花粉症の季節にもよい方法ですが、このじめじめした梅雨の季節にも最適です。鼻やのどをすっきりさせることでさわやかに過ごすことができます。スポイドは自分の物を用意し、使用後は熱湯で洗って乾かしておきます。

☆足つやつや 塩とユズの角質落とし
<材料>
塩 大さじ2杯
ユズ 2滴
オリーブオイル 大さじ2

ユズは誰もが良い香りと感じるハーブ。その香りは自律神経の副交感神経を優位にしてくれ、ストレスによって気持ちが沈んだとき、心がくよくよとしたときなどに最適です。
材料を混ぜ合わせておき、お風呂上がりに足をゆっくりとマッサージしていきます。ゴマージュのように、角質化したかかとや足の指の硬くなったところなどをとくに念入りに行います。乾燥してかさかさの皮膚に塩が効果的です。ユズ湯のように足を温める働きもありますが、何よりもアロマテラピー効果を楽しみながら足をつやつやにします。

☆塩とティートリーのマウスウォッシュ
<材料>
塩 大さじ1/2
重曹 大さじ1/2
ティートリー 1滴
水 1カップ

材料を混ぜ合わせます。塩には歯ぐきの引き締め効果があり、重曹には口の中を中性からアルカリ性に傾け虫歯菌の活動をしずめる働きがあります。最近は塩と重曹を使った歯磨き粉が人気のようです。
ティートリーには抗菌力があり、水虫やニキビなどにもよいといわれています。マウスウォッシュとして息のにおいをすっきりとさせるのはもちろん、口内炎やキズがあったりするときはより効果的です。ペパーミントを使う方もいますが、ときにスースーとしますのでご注意ください。

夏の虫よけ、日焼け対策は安心な手作りで

夏は虫よけと日焼け対策が欠かせません。子どもにも安心して使える手作りをおすすめします。

☆虫よけスプレー
<材料>
アルコール 10ml
シトロネラ 5滴
レモングラス 5滴
ラベンダー水 40ml
スプレービン

スプレービンにアルコールを入れて材料を混ぜ合わせます。シトロネラ油やレモングラス油は古くから虫よけとして有名で、虫が嫌がる香りといわれます。自然素材でつくる虫よけスプレーは、子どもにも、市販の虫よけスプレーにかぶれやすいような人でも安心して使うことができます。キャンプに行ったときなどその効果に驚かされます。1時間おきにスプレーする必要がありますが、その度に魅惑的なよい香りがします。

☆日焼け止めクリーム
<材料>
シアバター 10g
スウィートアーモンドオイル 5ml
ラベンダー 2滴
二酸化チタン 小さじ1/2
酸化亜鉛 小さじ1/2

手作りの日焼け止めクリームが簡単にできます。ガラスビンにシアバターを入れ、容器ごとお湯をはったボールにつけてゆっくり溶かしていき、そこへスウィートアーモンドオイルを混ぜ合わせます。二酸化チタンと酸化亜鉛を少しずつ加え、しっとりとするまでゆっくりと混ぜ合わせましょう。二酸化チタンと酸化亜鉛は手作りコスメ専門店またはインターネット販売などでも入手できます。
これから紫外線の強い夏に向かいます。しっかりと日焼け止めを使いましょう。子どもが外に遊びに行くときにもつけてあげましょう。何回も、頻繁につけることが大切です。

☆日焼けのあとのひんやりスプレー
<材料>
ラベンダー水 30ml
ラベンダー 4~5滴

外から帰って来たとき、日焼けで体がほてったときなど、ほてりをさましてあげましょう。スプレーに入れてたっぷりと吹きかけ、ぱしゃぱしゃと手でパッティング。ラベンダーはやけどにも最適なオイルです。体の日焼けは、そのつどケアしてあげることが肌をきれいに保つために必要です。

※この記事は2010年6月に配信された記事です

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手軽な市販薬に要注意!20代以上の女性に多い『酒さ様皮膚炎』

ノーイメージ

【お話を伺った人】古賀 道之先生

古賀皮ふ科院長・東京医科大学名誉教授 1962年 長崎大学医学部卒業後、東京医科大学皮膚科学教室入局 。1971年、東京医科大学講師。立正佼成会佼成病院皮膚科部長、都立大久保病院皮膚科医長、東京医…

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(編集・制作 (株)法研

(「ヘルス&ライフ」法研より)

ステロイドの入ったかぶれ止めを顔に常用すると起こりやすい。ニキビ状のブツブツ、ピリピリ感、強いほてりを伴い、腫れて赤ら顔になる。

ステロイド外用薬の長期使用が原因

あなたは、化粧品やヘアケア用品でかぶれやすいほうですか? そんなとき、ステロイドの入った市販のかぶれ止め薬を使うこともあるでしょう。はじめは炎症が抑えられて湿疹はすぐに治りますが、使い続けるうちに赤ら顔になって、ニキビ状のブツブツができるようになります。このときステロイド薬をやめると、それまで抑えられていた炎症が一気にあらわれ、顔が赤く腫(は)れ上がって、ピリピリしたりほてりを感じたり、かゆみが出ることもあります。これがしゅさ様皮膚炎です。

しゅさ様皮膚炎は、20~50代の女性に多くみられます。もともと顔がほてりやすい、発赤(ほっせき)を繰り返しやすいといった素因のある人が、脂漏性皮膚炎や、化粧品、シャンプー、リンスなどによるかぶれを副腎皮質ステロイドの入った塗り薬で治療しているうちに起こってくる皮膚炎です。

ステロイド外用薬を長期間使い続けると、皮膚が薄く弱くなり、血管が拡張して毛包(毛根を包んでいるところ)を刺激するため、むしろ炎症を起こしやすい条件が整ってしまいます。一般に薬の副作用の症状が出たときにはその薬の使用を中止するのが原則ですが、しゅさ様皮膚炎の場合、ステロイド薬の使用中止後2~3週間は症状が悪化します。このとき、またステロイド薬に頼るとふりだしに戻り、悪循環に陥ってしまうので注意が必要です。

ステロイド薬の使用を中止し、皮膚科を受診する

症状を自覚したときには、直ちに皮膚科を受診してください。皮膚科では、まずステロイド薬の使用をやめ、そのときの症状に応じた適切な外用薬を用いながら、ニキビの治療に使われるテトラサイクリン系の抗生物質を内服します。一時的に症状が悪化しますが、必ず治るので、医師の指示どおりに薬を服用してください。症状がひどく精神的苦痛や不安を伴い、社会生活に支障がある場合は、入院をすすめられるかもしれません。

日常生活では、香辛料などの刺激物を避け、アルコールも控えたほうがよいでしょう。また、化粧品は、腕などの目立たない部分につけて、かぶれがないかどうか、試してから使うようにしたいものです。

ステロイド薬は用法を守って使用することが大切

ステロイド薬は、上手に使うと大変有用な薬ですが、使い方を誤ると副作用を起こしてしまいます。まさに「両刃の剣」といえる薬です。それだけに、皮膚科専門医の指示に従って、正しく使うべきです。

化粧品かぶれなどを起こしたとき、「わざわざ皮膚科を受診するのは面倒だから」という理由で、市販のステロイド外用薬に頼ってしまうこともあるでしょう。しかし、ストロイド薬は使い方しだいで、「薬にもなれば毒にもなる」ものなのです。手軽なはずの市販薬が原因で、何カ月も顔面の炎症に苦しむことにもなりかねません。

ステロイド薬には強さの異なる製剤がたくさんあります。中には、弱い抗炎症作用がありながら血管拡張作用がほとんどないものもあって、症状によってはしゅさ様皮膚炎の治療にさえ使うことができるものもあります。「ステロイドは怖い」という人もいますが、間違った使い方に問題があるのです。ステロイド薬を使うときは、用法をきちんと守って使用することが大切です。

※この記事は2007年12月に配信された記事です

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UVケアの前に自分のスキンタイプをチェック!|紫外線対策の基礎知識

【お話を伺った人】須賀 康先生

順天堂大学浦安病院皮膚科学教室 教授 1992年順天堂大学医学部大学院卒業、95~98年米国テキサス州ベイラー医科大学に留学。帰国後は順天堂大学皮膚科の講師、助教授を経て、2007年順天堂大学浦…

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(編集・制作 (株)法研

紫外線によるダメージにも個人差が。肌老化を防ぐサンケア。紫外線は肌の老化を早める。日焼け対策と適切な保湿で、ダメージを防ごう。

肌老化のほとんどは紫外線が原因!

紫外線というと、まず気になるのは日焼けですが、シミやシワなどにも深くかかわっていることがわかっています。シミ・シワといえば、典型的な肌の老化現象。肌の老化を「光老化」と呼ぶように、肌の老化の約80%は紫外線が原因といわれています。日焼けが紫外線による急性のトラブルであるのに対し、シミ・シワは、長い間の積み重ねによって表に出てくる慢性のトラブル。若いときからの紫外線対策が必須です。

紫外線には、波長の長いUV‐Aと、波長の短いUV‐Bの2種類があります。地上に届く紫外線のおよそ97%はUV‐A、3%がUV‐Bです。UV‐Aは、UV‐Bより傷害作用が弱いものの、量が多いので注意が必要です。一方、UV‐Bは、量は少なくても傷害作用が強いので、やはり要注意です。

何も紫外線対策をしないまま皮膚が紫外線を浴びると、波長の長いUV‐Aは肌の奥深く真皮まで届きます。一方、波長の短いUV‐Bは表皮に吸収されます。このとき、皮膚の色素細胞は、真皮が紫外線によるダメージを受けないようにメラニンという色素を出して防御します。このメラニンは、通常時期がくればアカとなってはがれ落ちますが、なかには色素沈着を起こすものもあり、これをシミと呼んでいます。
メラニン色素による防御では抵抗しきれず、紫外線が真皮まで届いてしまうと、皮膚の深い部分の線維組織が傷つけられてシワができます。これが、紫外線によってシミ・シワができるメカニズムです。

紫外線は、表皮の保湿機能にもダメージを与えます。その結果、肌が乾燥してシワをつくり、本格的なシワのもとになるという説もあります。

スキンタイプで異なる警戒レベル

紫外線によって受けるダメージの大きさは人種によって異なり、白色人種が最も大きく、黄色人種、黒色人種の順に続きますが、同じ人種でも個人差があり、ダメージを受けやすいタイプと、比較的受けにくいタイプがあります。
日焼けに対するスキンタイプは、日焼け後の皮膚の色の変化で知ることができ、黄色人種では次の3つに分けることができます(近畿大学川田暁教授による)。

スキンタイプ I

日焼けの後、皮膚がすぐに赤くなるものの黒くならないタイプ。紫外線によるダメージを受けやすく、皮膚がんになりやすいといわれています。

スキンタイプ II

日焼けして赤くなってから数日後に黒くなるタイプ。タイプIと次に挙げるタイプIIIの中間です。日本人に最も多いタイプといわれ、不必要に紫外線を浴びない工夫が大切です。

スキンタイプ III

皮膚が赤くならずに黒くなるタイプ。メラニン色素による皮膚の防御能力が発達していて紫外線によるダメージを受けにくい半面、シミやくすみなどの色素沈着を起こしやすいといわれます。

スキンタイプの I、II、IIIは、紫外線に対する警戒レベルの違いも表わしています。I が最も警戒レベルが高く、次にII、IIIの順です。外出時などの紫外線対策に役立ててください。

紫外線から肌を守るためにも保湿は重要

シミ・シワなど紫外線によるダメージは、すぐには表に出てきません。しかし、若いときから紫外線対策をしてきたかどうかで、40歳代後半ごろには大きな差となって出てきます。とはいっても、紫外線対策は何歳から始めても遅すぎるということはありません。できれば、子どものころからの対策が理想的ですが、40歳、50歳で始めても、それだけ肌の老化を遅らせることができます。

基本は、肌の露出を少なくし、UVカット加工を施した日傘、サングラス、つばの広い帽子などを利用して肌をカバーすることです。
日焼け止めを使うことも大切です。日焼け止めには、UV‐Aをカットする「PA」と、UV‐Bをカットする「SPF」の値が記されています。値が大きいほど紫外線の防御力は大きいものの、それだけ肌への負担も大きくなります。スキンタイプ、使う時間帯や場所などの違いによって、上手に使い分けましょう。

紫外線対策には皮膚の保湿も重要です。皮膚には、もともとウロカニン酸という紫外線を吸収する働きをもつ成分が含まれていますが、肌に潤いがないと、ウロカニン酸が安定して作られません。肌が乾燥していると、本来備わっているはずの防御機能も働かなくなり、紫外線によるダメージを受けやすくなってしまうのです。
洗顔や入浴をした後、肌がしっとりしている間に保湿剤を使い、皮膚の角質の中に水分を閉じ込めるのが保湿のコツです。保湿はスキンケアの基本といわれますが、紫外線から肌を守り、シミ・シワなどを防ぐためにも、保湿は重要なのです。

※この記事は2012年5月に配信された記事です

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夏を快適にする“緑のカーテン”|ゴーヤーの育て方ー苗植えから収穫まで

【お話を伺った人】深野 俊幸先生

フラワーデザイナー、「COUNTRY HARVEST」代表 「田舎で収穫した花たち」をコンセプトに、1994年東京・南青山にフラワーショップ「COUNTRY HARVEST」をオープン。質の高いデ…

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(編集・制作 (株)法研

エコ効果があって見た目にも美しく、緑にふれてリラックス。適しているのはつる性の植物。花が楽しめるアサガオ、ヨルガオなど。収穫がうれしいニガウリ、ヘチマなど。

今から始めれば、夏には緑の冷却効果

地球温暖化のせいでしょうか、夏の暑さが年々強くなるような気がしていませんか? そんなことから、日当たりの良い南側や西日の当たる西側の窓とかベランダに、夏の間の日ざしをさえぎるため、つる性の植物をはわせる“緑のカーテン”づくりが関心を集めています。

見た目に涼しそうなだけでなく、実際に室温を下げる効果があり、エアコン使用を抑えて省エネにもなる、と良いことづくめ。
カーテン効果が出るくらいまで成長するには、苗から植えて1~2カ月かかります。この夏、“緑のカーテン”づくりに挑戦してみようという方は、そろそろ準備を始めましょう。

エアコン使用を抑え、CO2の削減にも貢献

つる性植物による“緑のカーテン”効果には、次のようなことがあげられます。

(1)直射日光をさえぎり、夏の強い日ざしをやわらげる。
(2)物質に吸収されて温度を上昇させる赤外線を反射し、また、葉の表面の気孔から水分が蒸散することで周囲の温度を下げる。この点、加工品のカーテンやブラインドなどは日光が当たり続けていると熱くなり、それ自体が熱を放射するようになってしまう。
(3)上記の効果でエアコンの使用を20~30%抑えることができ、CO2(二酸化炭素)の削減にも貢献できる。
(4)植物を育て、花を咲かせる楽しみや、実を収穫する喜びのほか、緑の柔らかい光は目にやさしいなどの作用をもたらす。

収穫も期待のニガウリが人気

“緑のカーテン”に向いている植物は、収穫を期待するならニガウリ(ゴーヤー)が人気。そのほかヘチマ、キュウリ、ヒョウタン、ツルムラサキなどもあります。花を楽しみたいのならアサガオ、ヨルガオ、フウセンカズラなどがよいでしょう。

ニガウリを例にとると、実際の“カーテン”づくりは次のように進めます。

●準備するもの

(1)プランター:庭があれば直接地植えもできますが、ベランダなどなら、深さのある30リットル以上の大きめのプランターがよいでしょう。
(2)鉢底石:水はけを良くするためのもので、小石や木炭なども使えます。
(3)土:初心者には培養土が簡単です。
(4)ネット、支柱:ネットは網目が10cm×10cm程度のもの。支柱はネットの幅により2、3本。ネットを結びつけるため2cm前後の太さはあったほうがよいでしょう。竹の棒でも代用できます。

●育て方

(1)苗植え:地域によって多少異なりますが、標準的には5月が苗の植えつけ時期(種から育てるなら3月下旬ころから)。苗はホームセンターや園芸店で買えますが、人気のニガウリは売り切れることがあるので注意。苗は本葉が4~5枚に育ったところでプランターに30~40cm間隔で移植します。

(2)水やり:プランターの場合は水分の蒸発や流出が早いので、毎日十分に。真夏に入ったら朝・夕あげましょう。

(3)ネット張り:つるが50cmほどに伸びたら支柱を立て、ネットを張ってつるを導いてください。つるが巻きつかないときはひもで軽く結ぶか、園芸店では簡単にくっつく整枝テープを販売しています。

(4)育成:本葉が6~7枚になったところで、子づるを伸ばすために親づるの先を切ってしまいます。子づるが伸びてきたら勢いの良いもの数本を残してほかのつるは切ってしまい、この数本をバランス良く広げていきましょう。

(5)収穫:およそ2カ月で“緑のカーテン”は、ほぼ張り巡らされます。花が咲くとハチなど昆虫が飛んで来て受粉の手伝いをしてくれます。そしてある日、たくさん茂った葉の間に隠れるようにして、小さな緑色の実がぶら下がっているのを見つけるでしょう。収穫が楽しみですね。

(6)追肥:実がつき始めたら、追肥をしてください。その後は、2週間に1回くらい追肥しましょう。お米のとぎ汁なら、毎日あげても大丈夫です。

※この記事は2009年4月に配信された記事です

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