多汗体質は、塩を使った入浴法で汗をかきやすくすることで改善できる。汗のニオイに悩む人にもおすすめ!

汗の臭いや量が気になる人に試して欲しい入浴法|肌もツヤツヤに?!

なまけた汗腺を塩が鍛えて、サラ汗をかけるように

「多汗の人は、汗をとめようとするのではなく、かきやすくすることで汗が減らせます」と言うのは、「汗博士」とも呼ばれる医師の五味常明先生です。いわゆる「汗かき」や更年期のホットフラッシュによる“滝汗”などの多汗は、汗を分泌する汗腺機能が衰えていることにより、体の一部だけに濃度の高いベタベタ汗が出ている現象だそう。全身の汗腺を活性化すれば、小粒で蒸発しやすく、水のようなサラ汗が出てきます。

その汗腺を活性化する方法としておすすめなのが、お風呂に塩を加えて入る「塩入浴」です。塩は深部まで熱を通りやすくするので、体内の温度センサーが働き、サラサラ汗をかける体質になるのだとか。また、普通のお風呂だと汗腺の出口がふやけて、長風呂になるほど汗が出にくくなるのに対し、塩風呂は汗腺の出口をふさがず、全身の発汗を促進します。

「塩入浴」で有害物質も排出しやすく

五味先生がすすめる塩入浴のやり方は、お風呂に塩ひとつかみを入れて入浴するだけ。半身浴の場合は39度で長めに、全身浴は41度で短めにしましょう。塩はミネラル豊富な海塩が最適です。
塩入浴は多汗が解消するだけでなく、毛穴のたんぱく汚れを落として美肌になったり、冷えを解消したりといいことずくめです。また、塩入浴でいい汗をかけるようになると、全身の血流がよくなり腎血流量がアップ。水銀やカドミウムなど、尿や便で出ない有害物質を腎臓でしっかりデトックスできる体になります。

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汗が出やすくなり、肌が生まれ変わる「塩浴」

もうひとつ、塩を使った入浴の方法で「塩浴(えんよく)」があります。これは「伯方の塩」の創業メンバーの松本永光さんが広め、現在は娘の和子さんが継承しているもの。高濃度の塩水を作り、その塩水で体を洗うという方法です。和子さんは、20歳の頃、小さな肌荒れが全身に広がり困っていたそう。そこで、お父さんからすすめられた塩浴をはじめ、化粧品やシャンプーを断ったら、荒れてドロドロだった皮膚も、引っかき傷もどこかわからないほどきれいになったと言います。

塩浴を行うと、汗が出やすくなり、毛穴をふさぐ皮脂や汚れが排出。次に出てくる新しい皮脂が天然の潤いになることで、化粧品での保湿も不要に。ほかに、冷えが改善、美肌になるなどの効果も報告されています。和子さんがはじめた当初は、ギトギトした脂がドッと出て臭いもあったとか。それを出し切るため、2〜3日は朝晩に塩浴を行ったら落ち着いてきたのだとか。

下記に塩浴の方法をご紹介します。細かいルールはありませんが、老廃物を出し切るまで続けてみましょう。万一肌が荒れたり赤くなったりした場合は中止してください。

「伯方の塩」式 塩浴のやり方

1、塩湯を作る
洗面器にお湯と塩を入れてかき混ぜます。塩はミネラルが豊富な海塩の方が肌にやさしくておすすめ。塩の量は、洗面器の底に溶けきらないで溜まっている状態が目安。この高濃度の飽和塩水が老廃物を排出し、石けんなしでも汚れが落ちるようになります。

2、湯船で温まる
お風呂に入って体を温め、閉じた毛穴を広げ、老廃物を出しやすくします。お湯の温度や量、時間はお好みでOKです。

3、塩湯を体に塗る
塩湯を上から下の順に塗っていきます。肌をこすらず、5〜10回全身を手のひらでやさしくなでると、ヌルヌルした老廃物が出ます。頭皮に塗るときは、塩湯を入れた洗面器を用意し、逆さに頭をつけると塗りやすくなります。

4、シャワーを浴び、湯船で温まる
全身の塩と汗、老廃物をシャワーで洗い流し、再びお風呂へ。体が温かくなるまで浸かります。

5、冷水を浴びる
最後に冷水シャワーを浴びて、新しく出てきた皮脂を固めます。お風呂から上がると、その新しい皮脂が体温で自然に溶けて、肌を潤いで包みます。寒いときは、無理せずぬるま湯で。塩浴に慣れてくると、体がポカポカするので冷水が気持ち良くなります。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと