日本人に不足しやすいミネラル。シミ対策にもまず鉄補充が重要だとご存知ですか?
夏バテで食事の量が減ると鉄も不足しがちに…。夏は意識して鉄分を毎日摂りましょう!

【医師が警鐘】夏は鉄分不足にご用心|シミ対策には美容液よりも鉄分を!

体内の抗酸化力アップに欠かせないのが鉄

ジリジリと焼けるような日差しの日が続いていますね。この時期、女性にとって気になるのは、「いかにシミを防ぐか」ではないでしょうか。高い美白美容液に一番お金をかけたくなるのも、この時期です。
でも、ちょっと待って。シミは、確かに外的な紫外線が引き起こしますが、皮膚の真皮層に起こる内側の反応です。内側の反応であれば、私たちの体には、必ずそれを防ぐ力が備わっているもの。シミを防ぐ力を高めることが、シミ対策の第1ステップです。

そこで重要なのが、体の中の「鉄」です。鉄不足になると、シミを防ぐ力も低下してしまいます。
シミを防ぐには、肌の老化を引き起こす活性酸素を消去しなければなりません。そのためには、抗酸化酵素である「カタラーゼ」が不可欠です。カタラーゼの活性の中心には、鉄があり、鉄がなければカタラーゼは働くことができないからです。

30~40代女性の7割以上が貧血でなくても鉄不足

貧血がなくても、実は重度の鉄不足という可能性は十分にあります。特に、月経のある女性は要注意です。体の中の鉄の蓄えである「貯蔵鉄(フェリチン)」を検査しない限りは、鉄不足は判断できません。

厚生労働省の国民健康栄養調査(H21年度)によると、30代女性の77.9%、40代女性の71.7%が、血液中の貯蔵鉄(フェリチン)が30ng/ml未満。30ng/ml未満は、たとえ貧血はなくても、鉄不足による症状が出る可能性が十分にある数値です。
そもそも、鉄は日本人に不足しやすいミネラルですから、月経のある女性で理想的に鉄が足りている女性はまずいないと思った方がいいでしょう。
シミや老化を防ぎたければ、鉄は日々しっかりと摂取すべきです。

炭水化物中心の食事では鉄不足に。お茶やコーヒーにも要注意

鉄には、ヘム鉄と非ヘム鉄があります。ヘム鉄は、赤身の肉やレバー、魚など動物性食品に含まれる鉄。非ヘム鉄は、ほうれん草、ひじき、プルーンなど植物性食品に含まれる鉄です。
残念ながら、非ヘム鉄は、吸収率が2〜5%と悪く、お茶やコーヒーなどに含まれるタンニンや食物繊維などと一緒に摂ることでも吸収率が低下してしまいます。
一方、ヘム鉄は、吸収率が15〜25%とよく、他の食品に吸収を妨げられにくいのがメリットです。
吸収されにくい非ヘム鉄の吸収率を上げるには、ビタミンCや肉や魚などのたんぱく質と同時に摂取することがオススメです。

食欲が落ちる夏は、鉄の摂取量もますます減ってしまいます。食事が不十分な場合は、ヘム鉄のサプリメントを使ってでも、鉄を充足させるべき。鉄は、それほど体に重要な必須のミネラルであることを知っておきましょう。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと