小さい粉瘤(アテローム)は自分で潰しても大丈夫? 市販薬は有効?

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

皮膚にできた小さい粉瘤。触っていると気になって、ニキビのように自分で潰したくなりますが、大丈夫なのでしょうか。また、市販薬は粉瘤に効果があるのでしょうか。気になるセルフケアについて解説します。

小さい粉瘤(アテローム)は自分で潰しても大丈夫? 市販薬は有効?

潰すと雑菌が患部に入り炎症の元に!

皮膚にできる良性の腫瘍で、ニキビに似ているのが粉瘤。アテロームとも呼ばれ、顔や背中、お尻のほか、手のひらなど、体の部位を問わずできる可能性があるものです。皮膚の下に小さなしこりが発生し、通常は触っても痛くありません。このしこりの中身は、肌の老廃物。剥がれおちるはずの古い角質や皮脂が、皮膚の下にできた袋状の嚢胞に溜まっているのです。
良性の腫瘍なので、無理に摘出する必要はありませんが、そのままにしておくと炎症が起こり痛みが生じることも。膿が溜まって腫れることもあります。こういった嚢胞に溜まった中身が外に出てくると悪臭を伴うので、自分で潰したくなりますが、それは危険。爪で患部を傷つけたり、雑菌が入って炎症の原因になるので避けてください。

そして、知っておきたいのは、潰して中身を出しても小さくなるのは一時的だということです。粉瘤がニキビと似ていながら大きく違う点は、手術を行わないと完治しないということ。手術をしても、袋状の嚢胞がきっちり取りきれていないと同じ箇所に再発するのです。良性の腫瘍で体に影響はないので、手術するかどうかは本人の意思次第です。ただし、大きくなると切除も難しくなるので、小さいうちに手術する方が、痛みが少なく、傷痕も残りにくいのでおすすめです。

一時的に炎症を抑えるのに市販薬は有効

前述のように粉瘤を完治させたい場合は、嚢胞の摘出手術が必要です。小さいものなら、5分程度で日帰り手術が可能。局所麻酔を使用するので痛みも感じません。ただし、すでに炎症を起こしている場合は、手術ができないので、抗生物質を服用し、炎症が治まってから手術を行います。

粉瘤は薬で取り除くことはできませんが、粉瘤が化膿しはじめてしまった場合、市販されている塗り薬で抗生物質や殺菌・抗炎症作用のあるものを使うと改善する可能性があります。ただし、これはあくまでも、炎症に対する応急処置。根本治療には切除手術が必要なので、たびたび炎症を起こしたり、粉瘤が大きくなってきている人は、皮膚科を受診して手術の相談をしましょう。

手術になかなか踏み切れない人は、患部を常に清潔に保ち、炎症がおこらないように気をつけましょう。疲れていたり、寝不足が続いたり、辛い物・甘い物を食べ過ぎると粉瘤が悪化するという人もいます。




シミの原因になる間違ったスキンケア|やりすぎ美容はシミのもと?

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

肌によいと思ってやっている習慣が、逆にシミを作る原因になることも。その理由をお教えします。

キレイになるための習慣がまさかの逆効果に

“顔についたゴミ”ともいえる、にっくきシミ。「いやだわ~」と思いながら、ついつい触ってしまっていませんか? 実は、触れば触るほどシミは増えてしまうのです!と指摘するのは、美容皮膚科医の阿部圭子先生。年のせいばかりでなく、自分の手で増やしていたとは……。
特に女性が陥りやすいのが“やりすぎ美容”によるシミ。たるみを取るためヒマさえあれば美顔器を当てていたり、スキンケアコスメを何種類も重ね塗りしたり。こうして肌を触るたび、シミの元がつくられます。つまり美へのこだわりが強い人ほど、シミが多かったりするのです。
シミの原因には、肌の炎症、皮膚や体の酸化、食べ物の3つが大きく関わっています。今回、紹介するのはその代表例。この習慣をストップして「顔ゴミ」を減らしましょう!

シミの原因になる間違ったスキンケア|やりすぎ美容はシミのもと?

シミをつくる6つのNG習慣

1)コスメジミ

チーク、アイシャドー、アイライナーなど色ものコスメは要注意。着色料がアレルギーの原因になったり、塗る時や落とすときの摩擦で肌に炎症を起こしやすくシミの原因に。シミを防ぐには、メイクはやさしく、肌をこすりすぎないようにして。また落とし残しを防ぐため、ウォータープルーフタイプの日常使いは避けましょう。

2)美顔器ジミ

適度に使うのはOKですが、やりすぎると肌は慢性の刺激で色素沈着を起こします。アラフォー女性に多い頬骨のシミ「肝斑」も、さらに濃くなります。美顔器を使うなら「寝る前1分」など、時間を決めてやりすぎ防止を。また肌の乾燥を感じているときは、摩擦による刺激が強くなるので避けて。

3)クリーム・オイルジミ

シミの元・メラニン色素は、紫外線を浴びたり、皮膚の油分が長時間空気にふれて酸化することで増加します。クリームやオイルにも油分が含まれるので、肌の上で酸化するとシミに! 夜にクリームやオイルを塗ったら、朝は必ず洗顔を。肌に残った油分が、日中に酸化します。

4)お菓子ジミ

食べ過ぎて余った糖と、体のタンパク質がつながると、褐色の老化促進物質「AGE」がつくられます。これを「糖化」といい、まるで食べ物がコゲるように、肌がだんだん黄色くシミ色に。おやつはクッキーなら2枚程度までにして、糖分を控えて。揚げ物や焼き目のあるものは糖化食品なので、ポテトフライやパンケーキも要注意。

5)メガネジミ

メガネの鼻パッドは皮膚を圧迫し、さらに動いてこすれるため、炎症が起きやすくなります。その炎症が慢性化すると、やがて色素が沈着してくっきりジミに。長年同じメガネの人は、鼻パッドが動きやすくなっていないか、圧が強過ぎないか調整を。鼻への圧を減らせる軽量タイプや、鼻パッドなしのメガネに替えるのもおすすめです。

6)がんばりジミ

ヘトヘトになるまで運動すると呼吸が荒くなり、体内の酸素量が増加します。その分、活性酸素も多くなり体がサビることに。そのサビがメラニン色素の生成を刺激して、やがてシミになるのです。シミを予防するには、激しいスポーツはNG。運動はウォーキングなど息が上がらないものを行いましょう。また適度な運動は、代謝が上がって肌のターンオーバーが促進され、シミを薄くできるのでおすすめです。

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日焼け止めは数種類を使い分けがベター? 正しい日焼け止めの選び方

山崎 多賀子さん

【執筆者】山崎 多賀子さん

美容ジャーナリスト 美容、健康に関する幅広いジャンルで長年取材を続ける。自らの乳がん体験から、各種NPO団体でのサポート活動、講演やがん患者対象のメイクセミナーにも力を注ぐ。NPO法人CNJ認定乳が…

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(編集・制作 (株)法研

夏、最も重要なのは紫外線対策。エアコン下の乾燥にも要注意!日焼け止めは用途を知って適切なものを選び、ライフスタイルに応じ使い分けて。保湿には使用感の軽いものを。

エアコンの効いたところでは肌の乾燥にご注意

もうしばらく梅雨が続きますが、梅雨が明けると季節は一気に夏本番へ突入します。すると肌は過剰な皮脂や汗によってニキビや湿疹が出やすくなり、スキンケアの関心は洗顔に向かい、保湿は手薄になりがちです。ところがそれが落とし穴。

通勤・通学、職場、デパートやコンビニ、レストランなど至るところでエアコンはガンガンに効いています。家でもエアコンをつけっぱなしの人は多いと思います。洗顔や汗を拭いた直後の肌のつっぱりは、肌表面の保護膜が落ちたところにエアコンによって肌の水分を奪われている可能性が…。エアコンが効いた中で過ごす時間が長いほど、肌は乾燥の傾向にあります。過剰な皮脂や汗を落とすことは大切ですが、夏の保湿もまた大切なのです。

とはいえ、暑いのに重たい感じのクリームや乳液は不快ですね。実際にクリームでニキビができてしまうこともあります。しかし化粧水だけでは水分の蒸散は止められません。たっぷりの化粧水のあと、使用感の軽い美容乳液やジェルクリームで潤いが逃げないようにしてください。

日焼け止めはSPAとPAの両方の表示をチェック

さらに耳タコかもしれませんが、夏にもっと大切なのが、紫外線対策です。紫外線のダメージが老化に直結することが知られるようになり、日常的に日焼け止めを塗る人が増えていますが、本当に適切な日焼け止めを使っているかをここでチェックしてみましょう。

まず日焼け止めは、SPFとPA表示の両方を見ることがとても大切です。
地上に届く紫外線はA波とB波の2種類で、紫外線B波の防止指数はSPFで表します。B波は肌を真っ赤にしたり水ぶくれをつくるなど、炎症を起こすほどエネルギーが強く、肌の表面の細胞にダメージを与えます。皮膚がんはB波が細胞のDNAを傷つけることによって起こるといわれています。ただ、紫外線B波は波長が長くないので、厚い雲にいくらか吸収され、ガラスも通過しないので、室内にいればあまり心配する必要はありません。

一方、紫外線A波の防止指数はPAで表します。A波はエネルギーが弱く当たっても何も感じませんが、B波の20倍近くの量が降りそそぎ、波長が長いため雲もガラスも通過し、肌の奥の真皮組織をじわりじわりと壊していきます。シワやたるみなどはA波が主な原因ですから無視はできません。ちなみにシミは、A波B波の両方によって引き起こされることが分かってきています。

SPFは50が最高値でそれ以上はSPF50+で表示され、PAは+、++、+++の三段階で表示され、+++が最高値ということをまず覚えてください。ただここでも注意することがあります。それは、SPFもPAも1平方センチメートルあたり2mgを塗ったと仮定して数値が算出されていますが、実際に日焼け止めをそこまでたっぷり塗る人は少ないということ。

数値に安心せずに、こまめに塗り直しをするか、塗り直しができないならSPFもPA値もやや高めにしたほうがいいのです。とくに真夏の日中(10時~14時)外にいる時間が長いならば、なるべくSPFは50に近いものを、PAも最低++は確保したほうが得策です。

ライフスタイルに合わせて日焼け止めを2、3種類使い分ける

ただし日焼け止めの使用感は肌との相性があり、数値が高いものほど肌が疲れやすい傾向にあるのは事実です。そんな背景もあり、最近では高い数値でも白浮きせず、肌への負担が軽い日焼け止めが続々と登場しています。とはいえ数値よりまず肌との相性が大切です。できればテスターを顔に塗ってみて、半日から一日様子を見てから買うと失敗しません。

日中ほとんど外出しない日のSPF値は20~30で十分。でも家にいても窓辺で過ごしたり車を運転するのであれば、PAは最高値のものを選ぶなど、ライフスタイルに合わせて日焼け止めを2、3種類使い分けるとベターですね。
夕方から夜にはクレンジングでしっかり落とし、そのあとローションパックなどで、肌のほてりを鎮(しず)めてやると、紫外線疲れを翌朝に残さず落ちつきます。

ちなみにSPFやPAの測定法は日本独自のもので、海外ではPAに関しては表示されていないことが多いようです。
日焼け止めは一昔前に比べて潤いを与えるものなど年々よくなってきています。上手に取り入れて、肌にとって過酷な夏を乗り切ってね。

※この記事は2009年6月に配信された記事です

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ジメジメした季節は肌が不安定に…梅雨から夏のスキンケアのポイント

山崎 多賀子さん

【執筆者】山崎 多賀子さん

美容ジャーナリスト 美容、健康に関する幅広いジャンルで長年取材を続ける。自らの乳がん体験から、各種NPO団体でのサポート活動、講演やがん患者対象のメイクセミナーにも力を注ぐ。NPO法人CNJ認定乳が…

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(編集・制作 (株)法研

じめじめした夏の「美肌的」快適生活術。室内の空気や肌に触れるものを清潔にして気分を爽やかに。質のよい睡眠をとり、お風呂で体を清潔に。

雑菌が活性化するじめじめした季節は、肌の環境づくりが大事

こんにちは。そろそろ梅雨時ですね。これからぐっと蒸し暑くなっていくことでしょう。

こんな季節、肌がむずがゆかったり、いやに毛穴が開いたり、ニキビができたりしませんか? 実は、湿気と温かい空気は、雑菌の大好物。空気中には活発化した雑菌がたくさん潜んでいるんです。その環境のなか、こまめにハンカチで汗をぬぐったり、たびたび顔を洗うと、肌表面にいて、外からの雑菌をプロテクトしている常在菌の数が手薄になり、かぶれたり、ニキビになるなどトラブルを起こしやすくなるんですって。

だからといって、汗にはかゆみの原因になる物質が混じっているので、汗をかいてそのままにしておくのもよくありません。もちろん、運動などで汗をたくさんかくことは体にとっていいことだけれど、じわじわとかき続けるのでは、肌がくたびれてしまいます。

ということで、じめじめ季節は乾燥はしないものの、肌は不安定になりがちです。こういうときは、スキンケアも大切だけれど、肌の環境づくりがとくに大事です。

気分がすっきりすると、肌もすっきり安定

たとえばエアコンよりも、除菌・消臭効果のある除湿器で室内の湿気と雑菌を吸い取るのは効果的。空気がカラッとするだけでずいぶん爽やかになるので、室温を下げなくても快適に過ごせますから、冷房病に悩まされることもありません。

また、ハンカチやタオル、枕カバーなど、顔に触れる寝具は、こまめに洗って清潔に保つこと。こまめにお掃除をして、室内のホコリを取り除いておくこと。こんなことでも、肌の状態は変わってくるものです。

また、シトラスやミント、ラベンダー、ユーカリなど、爽やか系の芳香剤やフレグランスで、気分を爽やかにするのも、じめじめ感をとるのに実はとっても効果的。肌と脳は連動しているから、気分がすっきりすると、肌もすっきり安定してくれるんです。

質のよい眠りこそ、美肌の最強エッセンス

寝苦しい夜などは、エアコンをガンガンに効かせるのではなく、リラックスできて爽やかなエッセンシャルオイルをコットンに一滴垂らして、パジャマのポケットに入れてみてください。ほのかな香りが暑さを軽減し、深い眠りへと誘ってくれるはず。
日中に負った細胞ダメージは、睡眠中、成長ホルモンなどが修復してくれるので、質のよい眠りこそ、美肌の最強エッセンスです。小さいニキビならひと晩で治ってしまう場合もあります。夏はとくに快適に眠れるよう、色々な工夫をするといいですね。

そして夏だからといって、入浴を烏の行水程度ですませてしまうのはもってのほか。冷房による冷え対策はもちろんですが、それ以外に雑菌・悪臭対策に入浴は欠かせません。
とくに夏、雑菌の温床になりやすいのが靴の中。だから足は、指の股や爪の甘皮、爪の内側に入り込んだ汚れもきれいに落とさないと、足臭がついて、なかなか取れません。ちなみに足の悪臭の元は、イソキッソウ酸という、垢など皮膚の老廃物が分解されたときに発生する悪臭物質です。悪臭はストレスの原因になることも明らかになっているんですよ。この物質が残った体で寝具に潜り込んだら……。言わずもがなですね。
そのほか脇の下など湿気がこもるところもお風呂で清潔に洗い流すことも、臭いの問題だけでなく美肌のために有効です。

できることからぜひ試してみてくださいね。

※この記事は2010年6月に配信された記事です

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手軽な市販薬に要注意!20代以上の女性に多い『酒さ様皮膚炎』

ノーイメージ

【お話を伺った人】古賀 道之先生

古賀皮ふ科院長・東京医科大学名誉教授 1962年 長崎大学医学部卒業後、東京医科大学皮膚科学教室入局 。1971年、東京医科大学講師。立正佼成会佼成病院皮膚科部長、都立大久保病院皮膚科医長、東京医…

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(編集・制作 (株)法研

(「ヘルス&ライフ」法研より)

ステロイドの入ったかぶれ止めを顔に常用すると起こりやすい。ニキビ状のブツブツ、ピリピリ感、強いほてりを伴い、腫れて赤ら顔になる。

ステロイド外用薬の長期使用が原因

あなたは、化粧品やヘアケア用品でかぶれやすいほうですか? そんなとき、ステロイドの入った市販のかぶれ止め薬を使うこともあるでしょう。はじめは炎症が抑えられて湿疹はすぐに治りますが、使い続けるうちに赤ら顔になって、ニキビ状のブツブツができるようになります。このときステロイド薬をやめると、それまで抑えられていた炎症が一気にあらわれ、顔が赤く腫(は)れ上がって、ピリピリしたりほてりを感じたり、かゆみが出ることもあります。これがしゅさ様皮膚炎です。

しゅさ様皮膚炎は、20~50代の女性に多くみられます。もともと顔がほてりやすい、発赤(ほっせき)を繰り返しやすいといった素因のある人が、脂漏性皮膚炎や、化粧品、シャンプー、リンスなどによるかぶれを副腎皮質ステロイドの入った塗り薬で治療しているうちに起こってくる皮膚炎です。

ステロイド外用薬を長期間使い続けると、皮膚が薄く弱くなり、血管が拡張して毛包(毛根を包んでいるところ)を刺激するため、むしろ炎症を起こしやすい条件が整ってしまいます。一般に薬の副作用の症状が出たときにはその薬の使用を中止するのが原則ですが、しゅさ様皮膚炎の場合、ステロイド薬の使用中止後2~3週間は症状が悪化します。このとき、またステロイド薬に頼るとふりだしに戻り、悪循環に陥ってしまうので注意が必要です。

ステロイド薬の使用を中止し、皮膚科を受診する

症状を自覚したときには、直ちに皮膚科を受診してください。皮膚科では、まずステロイド薬の使用をやめ、そのときの症状に応じた適切な外用薬を用いながら、ニキビの治療に使われるテトラサイクリン系の抗生物質を内服します。一時的に症状が悪化しますが、必ず治るので、医師の指示どおりに薬を服用してください。症状がひどく精神的苦痛や不安を伴い、社会生活に支障がある場合は、入院をすすめられるかもしれません。

日常生活では、香辛料などの刺激物を避け、アルコールも控えたほうがよいでしょう。また、化粧品は、腕などの目立たない部分につけて、かぶれがないかどうか、試してから使うようにしたいものです。

ステロイド薬は用法を守って使用することが大切

ステロイド薬は、上手に使うと大変有用な薬ですが、使い方を誤ると副作用を起こしてしまいます。まさに「両刃の剣」といえる薬です。それだけに、皮膚科専門医の指示に従って、正しく使うべきです。

化粧品かぶれなどを起こしたとき、「わざわざ皮膚科を受診するのは面倒だから」という理由で、市販のステロイド外用薬に頼ってしまうこともあるでしょう。しかし、ストロイド薬は使い方しだいで、「薬にもなれば毒にもなる」ものなのです。手軽なはずの市販薬が原因で、何カ月も顔面の炎症に苦しむことにもなりかねません。

ステロイド薬には強さの異なる製剤がたくさんあります。中には、弱い抗炎症作用がありながら血管拡張作用がほとんどないものもあって、症状によってはしゅさ様皮膚炎の治療にさえ使うことができるものもあります。「ステロイドは怖い」という人もいますが、間違った使い方に問題があるのです。ステロイド薬を使うときは、用法をきちんと守って使用することが大切です。

※この記事は2007年12月に配信された記事です

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UVケアの前に自分のスキンタイプをチェック!|紫外線対策の基礎知識

【お話を伺った人】須賀 康先生

順天堂大学浦安病院皮膚科学教室 教授 1992年順天堂大学医学部大学院卒業、95~98年米国テキサス州ベイラー医科大学に留学。帰国後は順天堂大学皮膚科の講師、助教授を経て、2007年順天堂大学浦…

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(編集・制作 (株)法研

紫外線によるダメージにも個人差が。肌老化を防ぐサンケア。紫外線は肌の老化を早める。日焼け対策と適切な保湿で、ダメージを防ごう。

肌老化のほとんどは紫外線が原因!

紫外線というと、まず気になるのは日焼けですが、シミやシワなどにも深くかかわっていることがわかっています。シミ・シワといえば、典型的な肌の老化現象。肌の老化を「光老化」と呼ぶように、肌の老化の約80%は紫外線が原因といわれています。日焼けが紫外線による急性のトラブルであるのに対し、シミ・シワは、長い間の積み重ねによって表に出てくる慢性のトラブル。若いときからの紫外線対策が必須です。

紫外線には、波長の長いUV‐Aと、波長の短いUV‐Bの2種類があります。地上に届く紫外線のおよそ97%はUV‐A、3%がUV‐Bです。UV‐Aは、UV‐Bより傷害作用が弱いものの、量が多いので注意が必要です。一方、UV‐Bは、量は少なくても傷害作用が強いので、やはり要注意です。

何も紫外線対策をしないまま皮膚が紫外線を浴びると、波長の長いUV‐Aは肌の奥深く真皮まで届きます。一方、波長の短いUV‐Bは表皮に吸収されます。このとき、皮膚の色素細胞は、真皮が紫外線によるダメージを受けないようにメラニンという色素を出して防御します。このメラニンは、通常時期がくればアカとなってはがれ落ちますが、なかには色素沈着を起こすものもあり、これをシミと呼んでいます。
メラニン色素による防御では抵抗しきれず、紫外線が真皮まで届いてしまうと、皮膚の深い部分の線維組織が傷つけられてシワができます。これが、紫外線によってシミ・シワができるメカニズムです。

紫外線は、表皮の保湿機能にもダメージを与えます。その結果、肌が乾燥してシワをつくり、本格的なシワのもとになるという説もあります。

スキンタイプで異なる警戒レベル

紫外線によって受けるダメージの大きさは人種によって異なり、白色人種が最も大きく、黄色人種、黒色人種の順に続きますが、同じ人種でも個人差があり、ダメージを受けやすいタイプと、比較的受けにくいタイプがあります。
日焼けに対するスキンタイプは、日焼け後の皮膚の色の変化で知ることができ、黄色人種では次の3つに分けることができます(近畿大学川田暁教授による)。

スキンタイプ I

日焼けの後、皮膚がすぐに赤くなるものの黒くならないタイプ。紫外線によるダメージを受けやすく、皮膚がんになりやすいといわれています。

スキンタイプ II

日焼けして赤くなってから数日後に黒くなるタイプ。タイプIと次に挙げるタイプIIIの中間です。日本人に最も多いタイプといわれ、不必要に紫外線を浴びない工夫が大切です。

スキンタイプ III

皮膚が赤くならずに黒くなるタイプ。メラニン色素による皮膚の防御能力が発達していて紫外線によるダメージを受けにくい半面、シミやくすみなどの色素沈着を起こしやすいといわれます。

スキンタイプの I、II、IIIは、紫外線に対する警戒レベルの違いも表わしています。I が最も警戒レベルが高く、次にII、IIIの順です。外出時などの紫外線対策に役立ててください。

紫外線から肌を守るためにも保湿は重要

シミ・シワなど紫外線によるダメージは、すぐには表に出てきません。しかし、若いときから紫外線対策をしてきたかどうかで、40歳代後半ごろには大きな差となって出てきます。とはいっても、紫外線対策は何歳から始めても遅すぎるということはありません。できれば、子どものころからの対策が理想的ですが、40歳、50歳で始めても、それだけ肌の老化を遅らせることができます。

基本は、肌の露出を少なくし、UVカット加工を施した日傘、サングラス、つばの広い帽子などを利用して肌をカバーすることです。
日焼け止めを使うことも大切です。日焼け止めには、UV‐Aをカットする「PA」と、UV‐Bをカットする「SPF」の値が記されています。値が大きいほど紫外線の防御力は大きいものの、それだけ肌への負担も大きくなります。スキンタイプ、使う時間帯や場所などの違いによって、上手に使い分けましょう。

紫外線対策には皮膚の保湿も重要です。皮膚には、もともとウロカニン酸という紫外線を吸収する働きをもつ成分が含まれていますが、肌に潤いがないと、ウロカニン酸が安定して作られません。肌が乾燥していると、本来備わっているはずの防御機能も働かなくなり、紫外線によるダメージを受けやすくなってしまうのです。
洗顔や入浴をした後、肌がしっとりしている間に保湿剤を使い、皮膚の角質の中に水分を閉じ込めるのが保湿のコツです。保湿はスキンケアの基本といわれますが、紫外線から肌を守り、シミ・シワなどを防ぐためにも、保湿は重要なのです。

※この記事は2012年5月に配信された記事です

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