西洋医学で治らない症状も改善できることが!? 伝統的な民間療法にも、現代医学で認められる効果があるものも。上手な取り入れ方を紹介。

医師がすすめる民間療法【食物編】

多くの人が試して残った、安全でよく効く方法

自然の薬草の持つパワーを研究している崇城大学薬学部特任命教授の村上光太郎先生によると、「ドクダミのエキスを飲んだ寝たきりのお年寄りが、立って歩けるようになった。くずの花の粉を朝晩飲んだら、肝硬変の人でも肝臓がよくなり、お酒が飲めない人が飲めるようになった」といった話はゴロゴロあるのだそう。民間療法というと“効き目はよくわからないけど、おばあちゃんがやっていた健康法”といったイメージですが、西洋医学も驚くパワーを秘めているのです。

『よく効く民間療法』などの著書がある医学博士の山ノ内慎一先生は「原因がよくわからない慢性病など、西洋医学で治せない病気は、むしろ民間療法で解消することも多い」と言います。「民間療法の多くは、たくさんの人が試して効果があったため先祖代々や地域で伝わってきたもの。また、近代医学で健康効果がわかった食べ物などを、一般の人が不調の改善に使うのも民間療法です。昔からの療法は、いわば人体実験のくり返しを経て、体に安全で効果があるものが残っています。気をつけてほしいのは、民間療法とのつき合い方。西洋薬のように、飲んでピタリと治ることを期待しすぎてはいけません」。

今回は、医師や医学博士、大学教授などの研究者がその効果を認めた民間療法のうち、食べ物を使ったものを紹介します。興味を持ったものから試してみてはいかがでしょうか。

疲れに「梅干しの黒焼き」

昔から起死回生の妙薬とよばれるもの。青梅に含まれる「アミグダリン」は、中毒の元になる成分。それが、梅干しにすると薬効に。また、梅干しに含まれるクエン酸も体のエネルギーを作る回路を担う元気の源。もともと体にいい梅干しを黒焼きにするとさらに、成分が変化してパワーアップ。

●作り方
1、 土鍋にアルミホイルでぴっちり包んだ梅干しを入れ、きっちりフタをする。土鍋がなければ、フライパンやホーローの鍋でもOK。
2、1を弱火で焼く。煙が出るが、そのまま2~3時間焼き続け、煙がでなくなったら火を止める。
3、しっかり冷めたら、フタを取る。すぐ開けると、燃えて灰になってしまうので注意。
4、炭状になったものを、すり鉢などで粉末にし、湿気が入らないよう密閉容器で保存する。

●摂り方
梅干しの黒焼きを耳かき2~3杯分カップに入れ、熱湯を半分まで注ぐ。飲みにくい時は、黒糖を混ぜて飲んでも。梅干しの黒焼きは、自然食品店や漢方薬局、インターネットでも購入可。

医師がすすめる民間療法【食物編】

冷え性に「ピーマンの種炒め」

カプサイシンといえば、辛さのもとで体を温める作用があるのは有名。ピーマンの種と内側の白い部分には、辛味のないカプサイシン類似体が豊富。辛くないため、薬効に十分な量が摂取でき、冷え性を体の芯から解消してくれます。1週間ほど続けると、低体温の人が平常温度になるという実験結果も。

●作り方
1、 ピーマンの中にある、種と白い部分だけを10個取り出す。
2、 1を油で炒めて、みそやしょう油など、好みの調味料で味つけし、朝晩食べる。緑の部分は、ほかの料理に使って。

花粉症・アレルギーに「しそジュース」

抗菌・防腐効果にすぐれ、栄養も豊富なしそは、民間療法でも活用されてきました。しそに含まれる「ルテオリン」が、花粉症やアレルギー症状の改善に効果があると研究で明らかに。

●作り方(しそジュース1リットル分)
1、 水1リットルを沸かし、よく洗った青じそ90枚を入れ、中火で10分ほど煮る。
2、 煮汁をこし、熱いうちに砂糖100gを溶かす。さらにクエン酸大さじ1を加える。

●摂り方
1日3回、コップ1杯ずつ飲む。冷蔵庫で1週間保存可。

風邪に「ハスと大根汁」

ハスは根・実・葉・種などすべてが薬用に用いられる、薬効の塊のような植物。体の水分の流れをよくすることで熱を下げる作用があり、風邪の発熱時のほか、頭痛やのどの痛みなど、熱系の症状に効果的です。

●作り方・摂り方
ハスの根30g、大根30gをすりおろす。ネギの白い部分をすりおろすか、きざんだものを大さじ1と、梅干し1個をつぶしたものをすべてコップに入れる。そこに半分ほどの水を入れて飲む。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと

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