夏の終わりにエアコンの掃除ってした方がいいの?

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

エアコンの風から変な臭いがしたり、エアコンをつけると鼻や咳が出る場合は、エアコン内部にカビが密集している可能性があります! 夏の終わりにやっておきたい、エアコンのカビ予防と、掃除方法をご紹介します。

夏の終わりにエアコンの掃除ってした方がいいの?

エアコン内はカビが生息しやすい環境

猛暑の夏、エアコンは毎日フル稼働。秋が近づくに連れて、なんだかエアコンの風が臭うように感じた経験ありませんか? なんだが、鼻がムズムズしたり、喉がイガイガするのは、エアコンのせいかもしれません。また、カビ過敏症と呼ばれる、空気中のカビが原因で起こる咳もあります。旅行に数日出かけると治る、風邪薬が効かないなどの場合は、その可能性も。なかには、肌に蕁麻疹が出たり、悪化すると肺炎や呼吸困難になる人もいるそう。こういった症状は、5〜10月に多くみられるといいます。

これらは、エアコン内で発生したカビが、エアコンの風によって室内に撒き散らかされるせいで起こります。なんと、10分で平均250〜1000個のカビ胞子が部屋に広がるのだとか。残念ながら、エアコンを最も使うシーズンに、エアコン内部でカビ発生しやすいのです。
どんなにきれいなエアコンでも、1ヶ月使えばカビが発生するとも言われています。暑い季節は、気温とエアコン内の冷風の温度差から、エアコン内に結露が発生。それによる湿度と、部屋から吸い込んだ空気に混ざるホコリがカビのエサとなり、カビにとって快適な環境が整うため、エアコン内でカビが発生しやすくなるのです。自分ではなかなか見られませんが、エアコンを開けてみると驚くほどカビが繁殖している場合もあります。

エアコン内に湿気とホコリをためない工夫を

エアコンのカビを予防するには、いくつか方法があります。まず、エアコンで冷房を使用した後、1時間ほど送風や除湿にしてから停止すると、内部の結露が解消されてカビができにくいそう。また、エアコンに「ニオイ臭除」ボタンがあれば、それを活用するとカビを防ぐことができます。そして、エアコンのフィルターをこまめに掃除するのはもちろん、市販のエアコン洗浄スプレーを使って、内部のホコリも極力除去しましょう。

ただし、どれも応急処置で根本解決にはなりません。年に1回はプロの業者さんで、エアコン内部をきちんと掃除してもらうのがおすすめです。相場はだいたい、1台8000円から1万円程度。季節によっては、“エアコン2台目は無料”というキャンペーンをやっているところもあります。掃除にかかる時間は、1台、1時間から1時間30分ほど。

フル稼働している間はなかなか掃除できませんが、使わなくてもいい日が増えてくる今の時期が、お掃除チャンス。暖房でフル稼働する前に、一度掃除をオーダーしてみては。




お肌をゴシゴシ洗うのはやめて!夏のお肌に優しいスキンケアと入浴法

【お話を伺った人】漆畑 修

東邦大学医学部客員教授、宇野皮膚科医院院長 1973年東邦大学医学部卒業後、東邦大学医学部皮膚科教室入局。1978年より東邦大学医学部大橋病院皮膚科講師、准教授、皮膚科部長、院長補佐を経て、200…

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(編集・制作 (株)法研

お肌はやさしく洗って保湿を十分に。暑いからとシャワーですませず、半身浴で夏のだるさと冷えを解消、乾燥からお肌を守りましょう!

ゴシゴシ洗いは肌のバリアを壊す

蒸し暑い夏は、肌がベタベタして、家に帰ったら一刻も早く汗を流したいですね。ところであなたは、「夏はシャワーですませる」派? それとも、「夏でもしっかり湯船に入る」派ですか? 夏はシャワー派が多いと思われるかもしれませんが、意外に湯船に入る人が多いとか。
入浴には、汗や汚れを洗い流すことと、1日の疲れをいやすという二つの効果があります。前者だけならシャワーでも十分ですが、疲れをとるには、やはり湯船につかりたいですね。

皮膚には、気がつかないうちにさまざまな汚れや刺激物質、アレルギーの原因物質などが付着しています。夏は、これらに大量の汗も加わってベタベタに。皮膚を健やかに保つために、汚れはしっかり落とす必要がありますが、ゴシゴシ洗うのは実は逆効果。お肌にとって大切な保湿機能とバリア機能を壊してしまいます。
皮膚の一番外側には皮脂膜と角質層があって、この二つが皮膚のバリア層を作り、水分の蒸発を防ぐとともに、細菌やウイルス、アレルゲンなど外部からの異物の侵入を防いでいます。このバリア層は非常に薄く、ゴシゴシ洗いや紫外線、乾燥などで傷つくと、水分が失われて皮膚がかさかさになり、有害物質の侵入から皮膚を守れなくなってしまうのです。

お肌をゴシゴシ洗うのはやめて!夏のお肌に優しいスキンケアと入浴法

お肌についた汚れは、石けんを手のひらで泡立て、軽く洗いましょう。これだけで汚れを十分落すことができます。タオルを使うなら綿や絹のもので、やさしくさするように洗います。
湯船にゆっくりつかるだけでも汚れの大半は落ちてしまうと言われます。汗などで不潔になりやすい顔や頭、わきの下、陰部、手のひら、足の裏などは石けんを使って洗い、そのほかの部分は、とくに石けんを使わなくてもよいくらいです。

夏だからこそゆっくり湯船で半身浴を

夏は冷房で体が冷えている人も多いはず。おまけに冷房はお肌を乾燥させています。そんな人はゆっくり湯船につかって冷えや疲れを解消し、お肌をしっかり保湿しましょう。

体が冷えてだるいというようなときは、血管が収縮して血のめぐりが悪くなっています。ゆったりと湯船につかって体を温め、血行をよくして、冷えを和らげましょう。ぬるま湯にみぞおちまでつかる半身浴が、リラックス効果もあって断然おすすめです。

半身浴は、38~40度のぬるま湯で、おへそからこぶし1つ分上の、みぞおちのあたりまで湯につかります。腕は外に出して、少し汗ばむまで20~30分くらいゆっくりつかりましょう。全身の血行がよくなって、体が芯(しん)から温まり、疲労物質も排出され、冷えや疲れを取り除くことができます。新陳代謝がよくなるので、お肌の調子も整えられます。

お肌をゴシゴシ洗うのはやめて!夏のお肌に優しいスキンケアと入浴法

伝統の植物や入浴剤で清涼感+保湿を

半身浴がいいのはわかっているけど、お風呂から出た後、体がほてって汗がひかないという人は、いつもよりお湯をぬるめにするとよいでしょう。

清涼感のある植物をお風呂に入れるのもおすすめです。日本には古くから、季節に合わせて植物をお風呂に入れ、薬効を利用する習慣があります。夏なら7月の桃の葉、8月の薄荷(はっか:ミントの仲間)といった具合です。

桃の葉はあせもや虫刺され、日焼けなどに効果があり、お肌をしっとりさせると言われています。また、清涼感ある香りの薄荷は、血行促進や保温効果にすぐれ、スーッとする感じが入浴後も爽快にしてくれるすぐれもの。それぞれ布袋に入れて煮出したり、熱湯をかけてから使います。

市販の入浴剤も、各メーカーが夏向きの商品開発に力を入れているそうです。いろいろ試して、自分のお気に入りを見つけるのもいいですね。

乾燥が気になる人は、保湿成分入りの入浴剤を試してみてください。湯上りには、保湿液や保湿クリームでうるおいを補うことを忘れずに。

(「健康のひろば」法研より)

※この記事は2007年7月に配信された記事です

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夏はデリケートゾーンのトラブルに注意!ムレ・かゆみ・かぶれの予防法

ノーイメージ

【お話を伺った人】中田 真木先生

三井記念病院産婦人科医長 1981年東京大学医学部卒業後、同大学産婦人科学教室入局。1991年フランス政府給費研究生(研修先はオテル・デュー・ド・パリ産婦人科)。東京警察病院産婦人科医幹を経て、2…

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(編集・制作 (株)法研

生理用ナプキンによる蒸れ、かぶれ、かゆみを防ぐには? 密着させず、風通しよく、清潔に。ひどいかゆみや痛み、分泌物の増加があったら早めに受診を。

かぶれやかゆみの正体は接触性皮膚炎と雑菌の繁殖

暑い日が続きますね。ただでさえ蒸し暑いのに、月経期のデリケートゾーンは生理用ナプキン(以下ナプキン)によって密閉され、非常に蒸れやすい状態になります。
そのため、もともと角質層が薄く刺激に弱い、文字通りデリケートな外陰部の皮膚はふやけて傷つきやすくなり、かぶれやかゆみなどのトラブルが発生しやすくなります。ナプキンが触れる刺激で接触性皮膚炎をおこしたり、常に湿った状態で不潔になりやすいため雑菌が繁殖したりするのです。

多くの女性がナプキンやおりものシートによるデリケートゾーンの蒸れやかぶれ、かゆみに悩んでいるようですが、他の人に相談しにくい場所だけに、がまんして症状が進んでしまったり、市販のぬり薬でかえって悪化させてしまうケースもみられます。

蒸れやこすれが原因のかぶれやかゆみなら、ひどくならないうちに原因を取り除けば解消します。そこで、今回は月経期の蒸れない工夫、かぶれない工夫を紹介しましょう。

夏はデリケートゾーントラブルに注意!ムレ・かゆみ・かぶれの対策方法

ナプキンを密着させず、風通しをよく

むれを防ぐには、まず、できるだけナプキンを密着させず、当てている時間も減らすこと。ぴったりしたジーンズやサニタリーショーツでナプキンを密着させ摩擦し続けると、蒸れてトラブルが増加します。ガードルなどの締め付けのきつい下着やズボン、ストッキングなどは、暑い場所で長く身に着けるのは避けたほうがいいでしょう。

せめて家にいるときくらいは、風通しをよくすることを考えて、下半身を締め付けない衣類に着替えましょう。経血量が少ないときは、サニタリーショーツは外し、おりものならシートを外して何度も下着を交換します。

素材を圧縮した薄手のナプキンで陰部を密閉すると問題がおこりやすいので、少し厚手のふっくらしたものに当て換えて、皮膚とナプキンの間にすきまをつくりましょう。中心部が盛り上がっている形状のものより平らなもののほうが、すきまができやすいようです。

ナプキンには表面がやわらかいもの、表面にプラスチックメッシュがのっているものなどいくつかのタイプがありますが、こすれてかゆくなる場合はやわらかいものにするほうがトラブルが少なくてすみます。その問題がない場合は、メッシュのさっぱりした感触を求めるのもよいでしょう。

出血がほとんど治まったら、夜寝ている間はナプキンを外して風通しをはかるのがよいでしょう。本格的にかゆみの出ている人は、ショーツをはかずに直接パジャマを着て寝ることをおすすめします。パジャマはぴったりしたものではなく、ゆったりしたものにします。

夏はデリケートゾーントラブルに注意!ムレ・かゆみ・かぶれの対策方法

清潔にして、洗濯にも一工夫を

デリケートゾーンの清潔を保つことも大切です。可能であれば、月経期やおりものが多いときは、局部の汗や分泌物をふきとるかトイレのシャワーで軽く流すなどしてさっぱりしましょう。ただし、腟の内側には強力な自浄作用があり、中を洗浄する必要はありません(かえって、洗わないほうがよいことがわかっています)。
また、外陰部の皮膚が傷んでいるときに繰り返し洗うとかえって炎症をおこすので、そのおそれのあるときには、ガーゼやおしぼりなどでそっと拭うだけにしましょう。
ナプキンやおりものシートはこまめに換えます。出血や分泌物の量が少なくても、長くても4~5時間たったら新しいものに交換しましょう。

下着も汚れたらすぐに清潔なものに換えましょう。また、洗濯後の下着に残った洗剤の刺激でかぶれることもあるので、すすぎは十分に行うようにしましょう。
高温多湿の日本の夏はカビにとって天国。陰干ししたり室内に干した下着をそのまま引き出しにしまうのは、かゆくなるもとです。日光(紫外線)に当てればカビ退治になりますが、それができない場合は、干した後に、短時間でも乾燥機を使う、低温のアイロンを当てるなどカビ対策を。

かゆみがある時の注意点は?

かゆいからといってかくと、さらにかゆくなって悪循環。風通しよく清潔にして、蒸れやすい局所の環境を改善するのが一番です。市販の外用薬を使うときには注意を。添付文書に「粘膜にはつけないように」と書いてあるものは、本来外陰部にはつけてはいけないのですが、そういった薬を外陰部につけてかぶれる人が多いようです。

ひどいかゆみがある場合、カンジダというカビの一種が腟内で繁殖する「カンジダ腟炎」や、別の感染症の可能性もあります。ひどいかゆみや痛みがあったり、おりものの量が増えたりしたら、早めに産婦人科か婦人科へ受診しましょう。

一方、咳やくしゃみ、スポーツなどで尿がもれてしまう人がいます。その量には個人差がありますが、決して少ない量ではありません。そういった場合は、暑い季節もパッドが手離せません。尿もれがあるのに生理用のナプキンを使っていると、皮膚障害をおこす原因になるため、尿を吸収させる場合には、尿もれ専用パッドを使うのがよいでしょう。
尿もれ専用品は、内部に生理用パッドよりたくさんの吸収材が詰まっていて、尿がしみてもパッドの表面がじめじめしないすぐれものです(ただし、血液を吸わせるのには向きません)。最近は、売り場でも生理用品の近くに尿もれ専用品を配置し、手に取りやすくしてありますから、尿もれには尿もれ専用パッドを使ってください。

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知りたくなかったかも…身の周りにあるトイレよりも不潔なものたち

見た目では意外とわからない、トイレより不潔なもの。実は、自分の体の一部、家の中、持ち物にたくさんあるのを知っていますか? ぞっとする身の周りにある不潔なものをまとめました。

気をつけていても雑菌はいたるところで繁殖する!

きれいに清掃された公共機関のトイレに、ゴミひとつ落ちていない道路。世界一清潔な国といわれる我が国、日本ですが、実は身の周りにはトイレよりも不潔なものがいっぱいあるんです。意外なものに雑菌は多数! 清潔好きな人はこれを読むとギョッとしてしまうかもしれません。

知りたくなかったかも…身の周りにあるトイレよりも不潔なものたち

<身の周りにあるトイレよりも不潔なものたち>

○ スマートフォン

生活になくてはならなくなったスマートフォン。手で持って操作するのはもちろん、電話をする時は耳や顔に当たります。顔の皮脂や汚れはもちろん、手についた雑菌が付着。細菌の数は、トイレの10倍以上とも言われています。

○ パソコンのキーボード

仕事に欠かせないパソコンのキーボード。手の皮脂がつくのはもちろん、パソコンで作業しながら電話すると、口から唾液が飛ぶことも。また、食事をしながらパソコン作業をする人は、食べかすもついています。しかも、パソコンの熱で雑菌が繁殖しやすい環境に。細菌の数はトイレの5倍以上だとか…。

○ 寝起きの口の中

寝起きの口の中は、およそ「うんち10g分の菌」が繁殖していると言われています。日中は、唾液の作用で口中の菌が抑制されていますが、睡眠中は唾液の分泌が減るために、雑菌が増加。朝、口臭がするのはこのせいでもあります。夜、寝る前はできるだけ雑菌を増やさないように、歯磨き、フロス、デンタルリンスをしっかりと。

○ キッチンのスポンジ

常に濡れている食器洗い用のスポンジの菌は、なんと便座の20万倍とか。スポンジの表面は、2.5cm2あたり約100万もの菌がいるそう。カビ、大腸菌、黄色ブドウ球菌など、菌の種類もさまざま。食中毒を防ぐためにも、月に2~3回は新しいものに。また、使ったあとはできるだけ水分を絞って乾かしやすくし、雑菌が繁殖しにくい環境を作って。

○ コスメ

化粧品にも使用期限があるのを知っていますか? 使用期限を過ぎたものは、表皮ブドウ球菌や、黄色ブドウ球菌の温床に。通常の使用期限は1~2年です。リップグロス>リキッドファンデーション>クリームチークやアイシャドウ>パウダーチークやアイシャドウといった順に、水分や油分の多いものほど、使用期限が短いとされています。特に、チップを直接口もとや目元に使うものは、容器の中で雑菌が繁殖しやすくなっています。海外で生産された化粧品の場合、PAOマークで消費期限が記載されています。クリームのふたを開けたようなマークで、そのなかに「12M」と書いてあります。これは、開封後から使用期間が12カ月という意味。手持ちの化粧品を確認してみましょう。また、オーガニックや防腐剤不使用と記載のものは、より使用期限が短くなりがちなので注意して。

○ ペットボトル

喉が渇いた時にいつでも水分補給ができるペットボトル。朝、コンビニで購入して、1日かけて少しずつ消費する人も多いのでは? でもちょっと待って。一度、口をつけて飲んだペットボトル飲料には雑菌がいっぱい。和洋女子大学の研究によると、口をつけて飲んだミネラルウォーターを気温36度の下で放置すると雑菌が繁殖。2時間経ったものだと、飲料水水質基準に不適合になるそう(※)。お茶やジュース、清涼飲料水は、もっと早く菌が繁殖するとか。暑い日は、そのつど飲みきるか、冷蔵庫で保管を。

※)『小型ペットボトル飲料を唾液および手指で汚染させた時の細菌数の変化』和洋女子大学紀要. 家政系編 42, 29-37, 2002-03

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汗のイヤな臭いはアロマで解決!夏に役立つアロマオイル活用法

森田 敦子先生

【執筆者】森田 敦子先生

植物療法士、サンルイ・インターナッショナル代表取締役 1992年パリ大学所属の薬学専門校入学、生物化学、植物学、大脳生理学、フィトテラピーを学び、植物療法士資格を取得。1998年サンルイ・インターナ…

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(編集・制作 (株)法研

高温多湿の日本の夏を快適にさわやかに過ごすためのアロマ。寝苦しい夜も熟睡、汗のにおい対策、日焼けした肌のケア、気分をリフレッシュさせるマウスウォッシュなど。

脳に伝えられた香りの情報が心身に多くの作用をもたらす

アロマテラピーにおいて一番大切なことは、香りの記憶に近い嗅覚生理学のメカニズム。精油(植物の花や葉や種から抽出されたオイル)の香りを嗅ぐことで気分が落ち着いたり、不眠が解消されたり、気分がリフレッシュしたりします。
精油の揮発した香り成分は、鼻から入って嗅覚の神経線維を経由し脳に伝わっていきます。そして脳に伝えられた情報が中枢神経系を刺激して、心身に多くの作用をもたらすのです。

アロマテラピーはヨーロッパだけでなく、日本でも古くから大いに利用されてきました。ゆず湯や菖蒲(しょうぶ)湯、お香がそうですし、除虫菊から蚊取り線香が、くすの木から樟脳(しょうのう)が作られたのも、植物の成分を生活に役立ててきた方法の一つです。

高温多湿の日本の夏は、汗のにおいや日焼けが気になるだけでなく、食欲が落ちたり寝苦しくて寝不足になったりと、体に疲れがたまりやすい季節です。そんな夏を少しでも快適にさわやかに過ごすために、役立つアロマテラピーを紹介しましょう。アロマテラピーの習慣をもつことで生活がひときわ楽しくなります。

寝苦しい夏、今夜こそぐっすり眠ろう

ベッドに入ってもなかなか寝つけない夜は焦ってよけいに眠ることができない、1日の疲れやイライラが原因でストレスがたまってしまった……。そんなとき、アルコールや薬の力に頼る前に一度試してほしい方法です。

☆ラベンダーとローマンカモミールのアロマポット
<材料>
アロマポット(電気式、またはディフューザー)
ラベンダー 3滴
ローマンカモミール 1滴

ラベンダーには精神への鎮静作用があり、ローマンカモミールはイライラを和らげてくれます。アロマポットの上皿に精油を少量落とし、お部屋に漂わせましょう。いつのまにか眠りにひきこまれているでしょう。

汗のにおいをしっかり抑えるアロマデオドラント

夏は背中や脇の下から汗をかき、皮膚についている細菌が汗と混ざっていやなにおいを発生させます。デオドラント効果のある精油を使ったスプレーやパウダーを試してみてください。

☆アロマデオドラントスプレー
<材料>
30mlのアトマイザー
精製水またはミネラルウォーター 30ml
サイプレス 3滴
レモン 2滴

アトマイザー(香水などを入れる携帯用スプレー)に精製水またはミネラルウォーターを入れて精油をブレンドします。まず精製水を入れ(少量の無水エタノールを加えてもいい)、そこに精油を5~6滴落してしっかりと振っておきます。
ヒノキの仲間サイプレスの葉から抽出した精油には清涼感があり、抗菌作用や発汗を抑える効果もあります。レモンもさわやかな香りで体臭を防ぐデオドラント効果があります。このスプレーをシュッとひと吹きしておくと、汗をかいても平気でいられます。

☆コーンスターチを使ったアロマパウダー
<材料>
コーンスターチ 20g
サイプレス 3滴
レモン 2滴

コーンスターチ20gに対して精油を5~6滴落としてよく混ぜ合わせます。サイプレスとレモンを、ラベンダーとティートリーに替えてもいいでしょう。
入浴やシャワーのあとで脇の下やおしりにパウダーをはたきましょう。精油の抗菌性とさわやかな香りが夏の汗のにおいを吹き飛ばしてくれます。

日焼けした肌のケアはアロマのマッサージオイルで

軽い日焼けから本格的な日焼けまで、日焼けにはアフターケアがとても大切です。うっかり日焼けしてしまったときは、アロマを使ったマッサージオイルでお手入れを。

☆ラベンダーとティートリーのマッサージオイル
<材料>
スウィートアーモンドオイル 20ml
ラベンダー 5滴
ティートリー 3滴

スウィートアーモンドオイルにラベンダーとティートリーをブレンドして可愛い小瓶に保存しておきます。(1か月以内に使い切りましょう)
ラベンダーにもティートリーにも皮膚のケアに最適な成分が含まれています。夜お風呂上りに、たっぷりとオイルを使ってマッサージしてあげましょう。

さわやかマウスウォッシュで口臭予防&リフレッシュ

殺菌作用とリフレッシュ作用のある精油を選べば、口臭予防になるだけでなく気分もリフレッシュさせてくれます。

☆ペパーミントとレモンのマウスウォッシュ
<材料>
ウォッカまたはエタノール 50ml
ペパーミント 1滴
レモン 2滴

全てを加えてよく混ぜておきます。使用時はコップ1杯のお水に5mlのマウスウォッシュを溶かしてうがいをします。
メントールの香りがさわやかなペパーミントには殺菌作用や炎症を抑える効果もあり、特にインフルエンザが流行っている時期には最適です。ペパーミントの替りにティートリーを使ってもいいでしょう。

※この記事は2009年6月に配信された記事です

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ハーブの効能と使い方|ベランダでハーブを育てるには?

(編集・制作 (株)法研

生活にハーブを取り入れて、心地よい暮らしを!香りの特性を利用して、身心ともにリラックス&リフレッシュ。

ガーデニングで心を癒す

忙しい状態が続くと、心にゆとりを失いがちになります。自然に触れる機会の少ない都会では、なおさらですね。

自然は、たとえ小さな草花でも、四季の移り変わりなど私たちに多くのことを教えてくれます。実際に自分で育てた草花ならば、成長していく姿を見つめることで、より深い喜びを得て、癒しにもつながるのではないでしょうか。

最近は、便利なガーデニンググッズも増えているので、広い庭がなくても、アパートやマンションのベランダでガーデニングが楽しめます。ベランダガーデニングをするときには、以下の点に注意しましょう。

(1) 季節によって、日の当たる場所に注意したい。その上で、植物の特性にあわせて、植木鉢やプランターの置き場所を移動させる。

(2) 真夏は、コンクリートの照り返しなどで高温になり、植物を痛めることがあるので、風通しや日当たりの調節をする。

(3) 水やりのときは、階下に迷惑をかけないよう、注意する。

(4) 手すりにプランターを取りつける場合は、落下しないよう、しっかりとした紐や金具を使って設置する。

(5) プランターを置くときは、家の中からだけでなく、外からも美しく見えるように配慮する。

古代から利用されてきた香りの効果

植物の中でもハーブは、料理やハーブティー、アロマセラピー(芳香療法)など、さまざまな暮らしの中で利用できます。

香りを心身の癒しに役立てようという考え方は、数千年前の古代文明の時代からありました。インダス文明の遺跡からは、精油(エッセンシャルオイル)を抽出するための器具も発見されているほどです。

植物の香りには、人間本来の自然治癒力や抵抗力を高め、自律神経の働きや免疫力を向上させる働きがあります。

精油ならば、季節を問わず楽しめます。入浴時には、浴槽にお湯をはり、精油を5~6滴垂らして混ぜれば、浴室は香りに包まれ、贅沢な気分を満喫できます。

仕事から帰って何もする気になれない……というときには、洗面器やバケツにお湯をはり、精油を2~3滴垂らして手浴、足浴をするのもいいでしょう。

外出先でも、ハンカチやティッシュに精油を2~3滴垂らして、鼻や口から吸いこむなど、手軽な方法があります。

ハーブを栽培してアロマセラピー効果

ハーブのアロマセラピー効果には、個々に特性があります。

気分をリラックスさせるハーブの代表は、ラベンダーとカモミールです。どちらも心を穏やかにして、ストレスをやわらげてくれます。ローズ、マジョラム、レモンバーム、ローズウッド、サンダルウッドなどにも同様の効果があります。

気分をリフレッシュさせるハーブの代表は、ペパーミントとローズマリーです。心を元気にしてくれて、スッキリします。レモングラス、バジル、ジンジャー、オレガノ、ベルガモット、ジャスミンなどにも同様の効果があります。

ハーブはお店で気軽に買うことができます。けれど、自分のベランダで小さな種や苗から時間をかけて育った植物ならば、いっそうの愛着と喜びが味わえるでしょう。 つみたてのフレッシュな香りを放つハーブでリラックスして、身心ともにゆとりある暮らしをしましょう。

(「オン&オフ生活術」法研より)

※この記事は2006年5月に配信された記事です

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