落ち込み、不機嫌など様子がおかしい。性生活も激減。
男性ホルモンの低下により起こる、男性更年期の症状と見分け方、予防や改善方法を紹介。

もしかして彼や夫も? 【男性更年期】を見分ける17のチェックポイント

男性更年期は40代から静かに始まっている

40~50代女性に更年期・閉経期があるように、40代からの男性にも実は様々な症状が現れます。今までうつ症状や体の不調と思われていましたが、近年の研究で、実は男性ホルモンの減少が引き起こす一連の症状だったということがわかってきたのです。更年期に女性ホルモンが一気に減るのと比べて、男性ホルモンは20代前半のピーク時から徐々に減っていきます。しかし働き盛りの40代以降、過重なストレスなどで急激に減ることがあり、それが40~50代の体や心の変調“男性更年期障害”の原因となるのです。
男性ホルモンは、その名の通り、性欲はもちろん、男らしい体や考え方など、男性の特性を形づくるもの。また、その分泌が減るだけで様々な疾患を引き起こすくらい、健康と若さの維持に重要な役目を果たしていたのです。

調査によると、現代の40~50代の男性ホルモンを測ったところ、60代よりも低いという結果がでました。これは、様々なストレスがこの年代にかかり、本来、男性ホルモンを出せるはずの脳が、逆に出すなと指令してしまうことによるもの。さらに怖いのは、男性ホルモンが減少すると、脳がストレスに弱くなり、ストレス耐性が低くなると、さらにホルモン分泌を低下させることです。

妻やパートナーがチェックしたい男性更年期障害のサイン

夫やパートナーの男性更年期を見抜くには、身近な人が言動をチェックすることにより、サインに気づくことができます。17項目中6つ以上にチェックがついたら、男性更年期障害のおそれがあると考えられます。

1、男性的に調子が良くない……ようだ
2、関節や筋肉痛を訴える(腰痛や背中、手足の痛みも含む)
3、ひどく汗をかく
4、睡眠の悩みを抱えている
5、よくうたた寝をしている
6、イライラしている
7、神経質になった
8、不安感を訴える
9、「疲れた」「面倒くさい」と何もしない
10、筋力の低下を感じる様子
11、憂うつそう
12、「絶頂期は過ぎた」と感じる様子
13、「力尽きた」と感じる様子
14、ひげの伸びが遅くなった……ようだ
15、性的能力の衰えを感じる様子
16、早期勃起(朝立ち)の回数が減った……ようだ
17、性欲の低下があるようだ

男性は闘争心が強く、弱みを人に見せるのを嫌います。そのため、男性更年期の症状があっても、原因となるストレス・悩みから目をそらし、誰にも相談しないで我慢してしまいがちです。男性更年期障害の症状は大きく分けて3つ。体の不調、心の不調、性の不調。男性は女性の更年期症状より体の症状が目立たず、心の症状が目につきます。また、性機能の低下は男性が意識しやすい症状です。

男性更年期障害にならない暮らし方

上記のチェックに夫やパートナーがあてはまったら、男性ホルモンを回復できるようにサポートしましょう。まずは、早寝早起き。男性ホルモンが回復するのは夜。できれば、0時前に就寝、良質な睡眠をとりたいところ。体内時計をリセットするため、毎朝同じ時間の起床、休日も平日の起床時刻+2時間までに起きるよう促して。寝る前のテレビやパソコンは厳禁です。また、運動はテストステロンの分泌を促す効果あり。休日にゴロゴロしていると体内リズムが崩れるので、まずは子どもと遊びがてら体を動かすよう働きかけてみては。

食生活の改善も男性ホルモンに効果的です。栄養不足やストレス・疲れによって、ホルモン分泌を促す脳や男性ホルモンを分泌する精巣・副腎が十分に機能できなくなることがあります。
男性ホルモンの分泌を活発にする食材は4つ。ストレスや疲労を和らげる滋養強壮効果が高い、おくらや山芋、納豆、なめこなどのネバネバ食材。男性ホルモンの合成を促すのが、ニンニク、しょうが、唐辛子、ネギなどのスパイス・香味野菜。そして、別名「セックスミネラル」とも呼ばれる亜鉛が多い、牡蠣、しじみ、牛赤身肉、レバー、うなぎなどの亜鉛食材。さらに、ゴボウ、にんじん、大根などの根もの野菜には、ミネラルやビタミンが豊富に含まれます。これらの食材を積極的に献立に取り入れましょう。

とはいえ、口うるさく「あれをした方がいい」「これはしない方がいい」と言うのは禁物。気が乗らないことは無理強いしない、ダラダラしているように見えても好きにさせておくなど、追い詰めないことも大切です。症状が重い場合は男性更年期の専門外来など、医師に相談を。女性の更年期と同じく、一生続く症状ではないので、まずは理解して、一緒につらい時期を乗り切りましょう。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと

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