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4月から「機能性表示食品」の制度がスタートして2カ月が経ちました。「機能性表示食品」は消費者庁への販売日の 60 日前までに届け出る必要があるため、6月からいよいよ店頭に並び始めました。これから身近になっていくはずの機能性表示食品の最新動向をリサーチしてみました。

改めて機能性表示食品を知る

「機能性表示食品」についてはこちらの記事で紹介していますが、ここでざっとおさらい。機能性表示食品は「身体のどの部分にどのような働きがあるか」を表示可能で、パッケージに「機能性表示食品」と明記されます。

特定保健用食品(トクホ)との類似点もよく指摘されますが、栄養成分の含有表示が可能という点はトクホも機能性表示食品も同じ。ただし、トクホは特定の保健に対しての効果が表示できるのに対して、機能性表示食品は栄養成分と機能性関与成分の機能性を表示することができます。

また、トクホの申請には膨大な試験データを提出する必要がありますが、機能性表示食品はそれほどのコストと時間をかけずに申請できるため、大企業でなくても参入できる可能性が高まるといわれています。

 

発売がはじまった商品は?

2015年6月現在、機能性表示食品として届出があったのは、ノンアルコール飲料や飲料、サプリメントなど、37商品。そのうち「機能性表示食品」を表記して発売している商品はまだ一部ですが、いくつかを紹介しましょう。

・麒麟麦酒「パーフェクトフリー」(ノンアルコール飲料)
機能性関与成分:難消化性デキストリン

・キリンビバレッジ「食事の生茶」(飲料)
機能性関与成分:難消化性デキストリン

・ロート製薬「ロートV5粒」(サプリメント)
機能性関与成分:ルテイン、ゼアキサンチン

・ファンケル「えんきん」(サプリメント)
機能性関与成分:ルテイン、アスタキサンチン、シアニジン-3-グルコシド、DHA

それぞれの商品サイトや消費者庁のサイトでは、機能性表示の根拠となるデータなどを公開しています。機能性表示食品の購入を考えたら、一度は商品サイトを覗いてみてください。

注目の生鮮食品は?

機能性表示食品では、高リコピンのトマトやβグルカンを多く含む大麦など、生鮮食品に表示されることにも注目が集まりました。しかし、現時点で野菜などについての機能性表示食品の届出はありません。

その理由として、生鮮食品の場合、機能性関与成分といっても産地や品種などによって成分含有量が異なり、安定的に表示することが難しいことが指摘されています。また、健康な人に対する臨床データが不足していることなども、生鮮食品の届出を難しくしている理由だとされています。

まだスタートしたばかりの「機能性表示食品」。食品としての健康効果そのものに加えて、誰もが健康や栄養に興味を持つこともメリットだといえますが、さまざまな商品や栄養成分での表示がはじまり、広く浸透するにはもう少し時間がかかりそうです。