【体験談】口唇ヘルペス(単純疱疹)を悪化させ入院。症状、発症~回復まで

(編集・制作 gooヘルスケア)文/亀井満月

唇の周りに水ぶくれのような腫れ、複数の口内炎などが発症する口唇ヘルペス。数日で治ることもあれば、場合によっては高熱、全身に湿疹が出るなど症状が広範囲に及ぶケースもあるようです。今回は「口唇ヘルペス」で入院をした方の体験談です。

■最初は唇の湿疹と口内炎その後全身に症状が出た「口唇ヘルペス」

唇の湿疹と口内炎などの症状に気がついていたものの、さほど気に留めずに生活をしていました。ところが3日くらいすると全身にかゆみが出てしまし、寝不足になるほどのかゆみが出ました。ヒザのやや上、内股側から湿疹が出始め、この後 1週間かけて顔、手以外の全身に湿疹が広がっていきました。

4日目の朝、強い倦怠感と微熱を感じたので会社を休みました。全身のかゆみは治まり始めていたこともあり、連日連夜のかゆみによる睡眠不足かと判断して寝ていました。ところが5日目に熱が上昇、38度台になり解熱剤を服用。夜にはいったん熱が引いたものの、入浴の際に初めにできた湿疹の周りに紅斑が広がっていることに気がつきました。何だかおかしい……。

さらに翌日には、目に違和感が。常時目の中にゴミがあるような状態で涙が止まらない。食欲も減退し、食事の際には口内炎を確認しました(口唇ヘルペス)。

■発症から2週目に激症化、検査入院へ

休養をとっても一向に改善しない症状。
昼に熱を計ってみると 38度台。再び解熱剤を飲んで横になったら多少は下がったものの、夜には再び39度後半に。解熱剤もまったく効かず、今度は激しい頭痛に悩まされました。

#7119 に電話して、日曜夜でも受診が可能な病院を教えてもらったものの一軒目は急患で対応できないとのこと。体がしんどく、この日の受診はあきらめて横になりました。「寝たら死ぬんじゃないか」そんな気持ちがよぎり、結局、一睡もできずにいました。
深夜には、頭痛に耐えかねて紅茶を飲みました。しばらくするとカフェインの作用か若干楽になりました。まったく食事がのどを通らなくなり、口内炎はさらに酷くなっている感じがしました。

翌日になるとまぶたの状態が良くなり、目がだいぶ楽になりました。湿疹は紫斑になっていることに気がつき、体温はまだ 39度台。月曜なので病院の選択肢が広がり、内科、皮膚科を併設しているクリニックを受診しました。
すぐに詳しく調べた方がよいとの診断を受け、大学病院を紹介されました。皮膚科は 1時間待ち。待機中も発熱で体が辛く、10分ほどで根を上げて横になれないかと申し出ると看護師らの態度が一変。急患扱いになりました。
診察では医師(内科医?)に病状と皮膚の状態を見せ、続いて皮膚科の医師がつき、全身の写真撮影の後に、尿検査、血液検査(採血四本)、レントゲン、心電図等検査をしました。
その後も何名かの医師に質問を受け、感染症の疑いがあるためか最近の海外渡航歴は必ず聞かれました。熱は38度程度に下がったものの、手のひらに水泡のできはじめの様なものを指摘されました。精密検査のため、腕の皮膚を二ヶ所、麻酔を打って切り取り病理検査へ。腕には縫合の跡が残りました。(麻酔は採血よりも痛く、1個所あたり麻酔 4回、計8回)。
ここで医師から検査入院を勧められ、いったん自宅に戻って荷物を整理し、再び病院へ。

【体験談】口唇ヘルペス(単純疱疹)を悪化させ入院。症状、発症~回復まで

■人生初の点滴と入院…「口唇ヘルペス」でまさかの検査入院

8人部屋に空きが無く、また感染症の疑いがあるため人口密度の低い4人部屋(1日 8,000円の差額室料)に。また、フロア外への退出も禁じられました。(入院患者であっても、他階のコンビニなどは行けるらしいがこれが禁止されました。)

病名が判明するまでは「何らかの感染症かもしれないので、なるべく人口密度の低い部屋にしたい」と言われたものの、お見舞いは大丈夫だったので「大事を取って」程度の扱いだったのかもしれません。

感染症等、詳細な血液検査のため、両腕から採血するもそれぞれ 10ml しかとれず、
(採血用の器具ではなく、シリンジの先に針がついただけのものでポイントを探るため両腕をぐりぐりされ、めちゃくちゃ痛い。ここが入院中の一番ひどい体験でした。)
下着を脱いで股座(鼠径部)から採血。(太い血管があるらしく、60、100mlぐらい?多めに採血)
その後、高熱からの脱水を防ぐために人生初の点滴。食欲がない上に、悪化した口内炎のせいで食べ辛く、やっとの思いで白米を1/3ほど口にしました。

【体験談】口唇ヘルペス(単純疱疹)を悪化させ入院。症状、発症~回復まで

その後2日間ほど39度の発熱と不眠、相変わらず頭痛が続き、昼間は缶珈琲のカフェインで紛らわしました。食事も半分ほど食べられるように。口内炎も少しづつ改善していき、白米を食べるのが一番楽でした。

アンテベート(ステロイド外用薬)が処方され朝・夜 2回全身に塗ります。浸透性が悪く、下着(特に上)を換えないと不快感がすごい。同時に洗濯の頻度も増えました。
3日目の朝には解熱剤が投与され、12時間ほど楽になるも夜には再び高熱で眠れません。昼にはドラマ「白い巨塔」で見たような回診を受けました。本当にあるんだこういうの……。
たくさんの医師が自分を囲み、写真もたくさん撮られました。(入院中、平日は1、2 人からほぼ毎日回診を受け、経過写真も何度か撮られていましたがこの日の回診は10名以上だった)。

■ピークを超えて、症状も緩和へ

発症してから一週間が経過。入院4日目。
熱も微熱程度に下り、医師からは単純ヘルペス(口唇ヘルペス)の初発症、それに伴う全身の多形紅斑との診断を告げられました。
この夜より投薬が開始になりました。
* バラシクロビル 500mg(ヘルペス退治)
* プレドニン 25mg(内服ステロイド、紫斑の治癒)
* ファモチジン(胃薬、ステロイドの副作用を押さえるため)

【体験談】口唇ヘルペス(単純疱疹)を悪化させ入院。症状、発症~回復まで

禁酒を言い渡されます。熱が下がると共に食欲も復活。しかし夜間には全身のかゆみが再発。内服するステロイドが免疫を下げてしまうため、人口密度の高い部屋には移れず、フロア外への退出禁止も継続。まさに一進一退です。

夜間の全身のかゆみを訴えたところ、痒み止め兼、睡眠導入剤(アタラックス)を処方されてかなり楽になりました。激症化から初めてまともに寝られました。
37度台の微熱が続き、以前よりは辛さを感じず、食欲も完全復活。病院食を全て食べられるまでになりました。

■ついに退院、しかしケアは続く

発症してから3週目。体温は時々36度後半にまで下がることもありましたが、常時 37度台の微熱は相変わらず。体調に問題はないものの、あまりにも微熱が引かないので少し不安になりました。2日後、バラシクロビルの投薬が終了。また、プレドニンの量が 20mg に減量され、この量で2〜3日様子をみて、不調がでなければ退院可能と伝えられました。長いトンネルの出口が見えてきました。
2日ほどで微熱が引いて36度台の平熱に戻りましたが、祝日を挟んだために退院の判断はお預け。翌朝に採血を行って退院許可が下りました。最後の昼食を食べたら退院です。

入院期間 11泊12日間、会計は以下の通りです。

会計
123,000 治療費、入院費、薬剤費等
11,000 食事負担金(33食)
96,000 差額室料(8,000×12)
8,000 消費税
===========
238,000

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感染症の疑いがあったため差額の室料がかかりました。こればかりは仕方ないのではという気持ちも少々……。

発症から3週間目にして、ようやくいつもの日常を取り戻しました。投薬は続いていますが、この日以降プレドニンを 15mg に減量、定期通院に。1度目の通院では、プレドニンを 10mg に減量、朝のみの服薬。アタラックスの服薬は終了。ステロイド軟膏の強さが一段階下がりました。現在は炎症の引きが悪い足を中心に塗っています。

■アドバイス

医師からは基本的に処方された薬の飲むこと以外はありませんでした。今後については「口唇ヘルペスの再発があったときは最寄りの皮膚科かここ(入院していた大学病院)へ。今回のような激しい症状の場合は直接こちらを受療せよ」と言われ、普段の生活については「引き続き風邪やインフルエンザに注意して過ごすように(免疫が弱ると再発しやすくなるから?)」と言われたぐらいです。
また、「軟膏は対症療法にすぎず、あまり効果はない」という話をされました。自然治癒力に委ねるしかありません。夜間のかゆみはなくなりましたが、アタラックスを服用していたため、どの段階で引いたのかは不明です。
現在のところ再発の兆候はありませんが、免疫力を下げないように、うがいと手洗い、マスクの着用を徹底しています。室内も湿度を40%に保ち、アルコールスプレーや置き型の感染予防ジェルなどを設置して気を使っています。
口唇ヘルペスは免疫の低下によるのが原因のようですが、ウェブ検索をしてみると「ヘルペス脳炎」などの重い疾患もあり、恐怖心が芽生えます。
アドバイスとしてはかぜの症状がないにも関わらず発熱がある場合は、速やかな受診をおすすめします。

■まとめ

重たい症状が出現しない限りは、疲れがたまっただけ、寝不足だったかもと自己診断をしてしまいがちですが、結果的に約2週間の入院に至った今回のケース。
動けるが体は辛いという、救急車を呼ぶまでもない状態の時に「#7119」を利用していたように、あまりにも改善しない場合や、いつもと様子が違うなどの症状が見られた場合には「#7119」で相談してみるのも手です。また、体が辛い時には口内炎などの細かな症状を伝え忘れてしまうもの。気になった症状をうまく伝えられるよう、メモに残しておくとスムーズな診断に繋がるのかもしれません。




ペットとのスキンシップで感染症に!? 動物から人へうつる病気

【お話を伺った人】神山恒夫先生

国立感染症研究所獣医科学部 第一室長 1946年北海道生まれ。1969年北海道大学獣医学部卒業。卒業と同時に国立予防衛生研究所(現・国立感染症研究所)に就職。現職・獣医科学部第一室長。獣医学博士。…

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(編集・制作 (株)法研

(「ジャストヘルス」法研より)

感染に気づかず治療が遅れると死に至ることも。人獣共通感染症が増えている! かわいいペットと自分の健康を守るために、正しい知識をもって!

身近なペットからの感染症が増えている

イヌやネコなどのペットを飼う人が増えています。ペットがそばにいるだけで心がなごみ血圧も下がるなど、動物との触れ合いは心にも体にもとてもいい影響が。でも、かわいいからといってキスしたり一緒に寝たり…、これはちょっと危険ですよ!

「人獣共通感染症」とは難しいことばですが、最近マスコミなどでさかんに取り上げられているため、ご存知の方も多いでしょう。「動物由来感染症」、「ズーノーシス」ともいわれる、動物から人間にうつる病気のこと。なかでも、身近なペットからの感染症が増えています。ペットを室内で飼うことが多くなって互いに接触する機会が増えたこと、住宅の気密性が高くなって病原菌が繁殖しやすくなったこと、ペットを家族のように扱い濃厚な接触をする人が増えたことも原因と考えられています。

しかし、ペットから病気がうつるなんてと、いたずらに怖がることはありません。どのような病気があって、どうすれば防げるのかを知って予防し、かかってしまったら早めに治療すれば、ほとんどの場合軽症ですみます。ペットとこころおきなく触れ合えるように、人獣共通感染症について十分な知識を身につけておきましょう。

こんなにある、人獣共通感染症

人獣共通感染症は世界で300種類近くもありますが、日本でみられるのは100種類ほどです。その中で、気になる身近なペットを感染源とする主な病気を紹介しましょう。

パスツレラ症

イヌやネコにかまれたり、ひっかかれたり、なめられて感染する。イヌの75%、ネコの100%近くが口の中に病原体を持っているため、飼い主が最も注意しなければいけない病気。傷の周りが赤く腫れて激しく痛む。鼻や口から感染し、せきなどかぜに似た症状が出て、副鼻腔炎や気管支炎になることもある。重症になると肺炎や髄膜炎を起こし死亡した例も。治療は抗生物質が効くので普通は1週間ほどで治る。

ネコひっかき病

ネコやイヌにかまれたり、ひっかかれたり、ときにはなめられて感染する。ひっかかれた部分の皮膚が赤く腫れ、その近くのリンパ節が腫れて痛む。微熱、全身の倦怠感などが現れる。通常は2-3週間で治るが、重症になると脳症をひき起こすことも。

オウム病

オウム、インコなどの鳥の羽毛や乾燥したフンなどを吸い込んだり、口移しでエサを与えたりして感染する。インフルエンザに似た症状が特徴で、1~3週間の潜伏期間の後突然、高熱(39℃以上)、せき、全身の倦怠感、頭痛や筋肉痛がみられる。重症になると血痰(けったん)や呼吸困難感(チアノーゼ)を起こしたり、髄膜炎を起こして死亡することも。初期のうちなら抗生物質で治るケースがほとんど。

イヌ・ネコ回虫症

イヌやネコのフンに含まれる虫卵を口に入れることで感染する。「公園の砂場が危ない」と話題になった感染症。人の体内に入った回虫が体内を移動して内臓や目に入ることでさまざまな障害をひき起こす。子どもに多くみられ、内臓に入ると発熱、ぜんそく、肺炎など、目に入ると視力障害や視野障害が起こる。

トキソプラズマ症

ネコのフンから感染。加熱が不十分な豚肉から感染することも。抗体をもたない妊婦が初めて感染すると、まれに胎児に影響する。胎児が感染した場合、死産や流産を招いたり、神経・運動障害をひき起こすことも。

サルモネラ症

イヌやネコ、ミドリガメ、爬虫(はちゅう)類、鳥、ハムスター、ウサギ、サルなどの排泄物で汚染された水から感染する。激しい下痢や腹痛などの症状がでる。

皮膚糸状菌症(真菌症)

白癬などともいい、皮膚病(糸状菌症)にかかっているイヌやネコ、ハムスターなどと接触することで感染し、発疹、かゆみ、化膿などを起こす。通常は抗真菌薬を塗ればよくなる。ペットの治療によって感染源をなくすことが重要なので、獣医師に相談する。

感染を防ぐには過剰なスキンシップを避けること

人獣共通感染症は、ペットの病気に気づかずに感染してしまうことがほとんどです。そのため、早めに治療すれば軽症ですむものが、長引いたり重症化してしまうことも。とくに赤ちゃんや高齢者、糖尿病などの病気で抵抗力が低下している人は注意が必要です。
傷口やリンパ節が腫れる、かぜのような症状がつづく、皮膚の異常などの症状がみられたら受診し、医師にペットを飼っていることを伝えましょう。また、以下の基本的な注意事項を十分に理解しておきましょう。

●ペットに触ったり砂遊びをした後や、フンを処理をした後は必ず石けんで手を洗う
●ペットに食べ物を自分のはしで食べさせたり、口移ししない
●ペットと人の食器を一緒に洗わない
●ペットとキスしたり、過剰な口なめはさせない
●ペットと同じふとんで寝ない。一緒にお風呂に入らない
●ネコやイヌの爪は短く切っておく
●食事中は鳥を室内に放さない
●ペットの体や飼育小屋は常に清潔に保ち、フンの始末はこまめに行う。鳥かごの掃除はマスクで鼻までおおって
●定期的に動物病院で検診を受ける
●野生動物は飼育しない

※この記事は2007年3月に配信された記事です

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『ずぼらヨガ』著者崎田ミナさんー慢性的な体調不良がヨガで改善

【お話を伺った人】崎田 ミナさん

イラストレーター。 東京都在住。好きなものは、健康と猫とヨガと音楽と漫画と寿司です。 『自律神経どこでもリセット!ずぼらヨガ』(飛鳥新社)2017年1月11日発売。 いまトピ「雑念ヨガ」の書…

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(編集・制作 gooヘルスケア)文/亀井満月

長時間のデスクワークで肩こりや腰痛が辛い、これといった症状がないものの、なんだかいつもスッキリしない、と慢性的な不調に悩まされている人も多いのではないでしょうか。

うつ気味、無気力、胃痛に頭痛と様々な自律神経失調症の症状に悩まされてきたイラストレーターの崎田ミナさん。そんなご自身の経験をもとに、ヨガやストレッチをわかりやすく解説したイラストエッセイが大ヒット。昨年発売の「自律神経どこでもリセット! ずぼらヨガ」(飛鳥新社)は発行部数23万部、「職場で、家で、学校で、働くあなたの疲れをほぐす すごいストレッチ」(MdN)も16万部を突破と、悩める人々から多くの支持を得ています。

  職場で、家で、学校で、働くあなたの疲れをほぐす すごいストレッチ

 

適度な運動は健康にいいとわかっていても、なかなか重い腰はあがらないもの……。そこで今回は崎田ミナさんに、ずぼらでも続けられるストレッチのコツについてお聞きしました。

ヨガに通い始めたきっかけは体調不良

長年患っていたうつに加え、仕事で無理を重ねたおかげで、5年前ついに心も体も動かなくなり4日間ほど寝込んだことがありました。そんな姿を側で見ていた夫が、近所のジムで行われているヨガを勧めてくれたのがきっかけです。

はじめはヨガに対して敷居の高さを感じていました。ポーズが難しそう、覚えてこなせるのか不安、おまけにヨガウェアも華やか……私にもできるのかな、と少し壁を感じていました。近所のスポーツジムのヨガクラスには、初心者でも入れるレッスンがあったので参加してみることに。いざやってみると発見の連続でした。ヨガクラスではインストラクターの先生が一つ一つの動作をレクチャーしてくれるので、その通りに体を動かせばポーズが完成。ちょっと難しいポーズでも自分ができるラクな体勢で止めて良い。何より、体を伸ばしているだけで気持ちいいんです。体が硬くてもできるなんて知りませんでした。以前は起き上がれないほどに辛かった体も、座ってテレビをみたり台所に立てるようになったりと、少しずつ変化が起きてきました。無理のない範囲で通い続けたこと、習ったポーズや簡単なストレッチを自宅でも工夫しながらやるようにしました。すると8年間ほど服用していた薬が終了。体が軽く感じて動けるようになるなど、振り返ってみると驚くほどの回復を遂げました。

ヨガやストレッチを通して少しずつ健康を取り戻した―そんなご自身の経験を生かし、gooいまトピで「雑念ヨガ」という連載がスタート。ヨガのポーズをもっと簡単に、無理のない軽減法に落とし込んでイラストで解説しています。

テレビをみながら、歯を磨きながら…毎日少しでもいい「ながら」がコツ

スポーツクラブやヨガスタジオに通うのが難しい人もいらっしゃると思います。自宅や会社でできるストレッチはたくさんあります。運動しなきゃ、続けなきゃ……と力まなくてもいいんです。なにかをしながら、ついでにやってみる。そんな風にしてストレッチを生活に取り入れていくことが長続きするコツだと思います。

例えば、足の指を開くと気持ちいいですよね。足指セパレーターなどのグッズを利用するのも手ですが、テレビをみながら足の指を揉んだり指と指の間を開いたりするだけでも充分。次第に指先がポカポカして血行がよくなっていくのを実感できると思います。

あとは、歯を磨きながらつま先立ちをすればふくらはぎのエクササイズになり、むくみや冷え対策に。デスクワークが続いたら、席を立つついでに肩を回すようにしたり。深呼吸を数回して気分転換するだけでもいいと思います。がんばらなくてもできる技を覚えてほんの隙間時間に取り入れるだけでずいぶんと体もラクになりますし、蓄積される疲労もかなり減ってきます。

あれをしなきゃ、これをしなきゃと追い込んでしまうことが継続性を欠いてしまう原因かもしれません。時には自分を追い込む場面も必要かもしれませんが、まずは無理のない範囲で生活の中に取り入れていくことがポイントだと思います。

注意点としては、ストレッチに勢いや反動をつけたり、効果を高めようと強めに行ったりすることで体に負担がかかってしまうことがあります。症状を悪化させてしまう原因になるので、無理をせずに気持ちいいところで止めることが大切です。

すきま時間にやってみよう!すぐにできるストレッチ

崎田さんが、いますぐにでもできる簡単ストレッチを書き下ろしてくれました!

【簡単ストレッチ】小胸筋腕回しストレッチで肩こりを解消!

腕の付け根、ワキの横あたりに「小胸筋」というインナーマッスルがあります。「小胸筋」は背中側にある肩甲骨に繋がっていて、肩コリの原因の一つでもあります。

イラストの筋肉の部分を押さえてみて「イタ気持ちいい場所」を探します。

3本指で少し強めに「イタ気持ちいい場所」を押さえながら、ヒジを曲げて背泳ぎのように大きく後ろ回しを10回します。逆の腕も同様に行います。

息を止めないようにゆっくり自然な呼吸で、背すじをピンと伸ばしながら行いましょう。猫背だと効果が半減してしまいます。腕を大きく回すと肩甲骨も動くので、肩周りのこわばった筋肉がほぐれて血流もグンとアップ。肩コリと胸のツマリの緩和に効果的! 浅くなりがちだった呼吸がラクになる感覚も。コツを覚えたらあとは気持ちよく伸ばすだけ。気分もリフレッシュします。家事や仕事、勉強の合間におすすめです。

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【乳がん患者の体験談】抗がん剤で脱毛して外見が激変…でも綺麗でいたい

山崎 多賀子さん

【執筆者】山崎 多賀子さん

美容ジャーナリスト 美容、健康に関する幅広いジャンルで長年取材を続ける。自らの乳がん体験から、各種NPO団体でのサポート活動、講演やがん患者対象のメイクセミナーにも力を注ぐ。NPO法人CNJ認定乳が…

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病気との付き合い方、私の場合。人ごとではないから知って欲しい乳がんになること。

乳がんの治療は、局所治療と全身治療の二つに分けられます。

患部を摘出する手術や、術後に取り残したがん細胞をやっつけるために乳房に当てる放射線治療は、部分的なものなので、局所治療とよばれます。
また、がん細胞が血液やリンパの流れにのって全身を巡っている可能性がある場合は、点滴や注射、飲み薬によるホルモン療法や抗がん剤、新しいところでは分子標的薬があり、これらは全身に作用させるので全身治療とよばれます。

術後の痛みや、乳房や乳首を失ったり、形が大きく変形したときの喪失感は、人によって性格を変えてしまうほどの影響を与えることもあります。また女性ホルモンの分泌を抑えるホルモン療法では、更年期と同じさまざまな不調がでてきます。しかし、なかでも辛いのは、抗がん剤治療ではないでしょうか。

抗がん剤は、吐き気や胃腸の不調、しびれ、味覚障害など、個人差はあるものの身体的に辛い副作用を伴いますが、そこへ追い打ちをかけるのが、外見をガラリと変えてしまう脱毛です。健康な細胞にも強いダメージを与える、標準治療の抗がん剤では、ほぼ完全脱毛してしまいます。それも頭髪だけでなく、眉もまつ毛も鼻毛も抜けてしまい、くすみやむくみ、肌荒れがおこり、まさに「重病人」の風貌になってしまうのです。

ニキビができるだけで、人に見られたくないと思うのが女性の心理ですから、想像するだけで耐えられない、と思うものです。
私も抗がん剤の選択を迷ったときに、そんな姿を人に見られたくない。おっぱいは服を着れば分からないけれど、顔は隠せない。抗がん剤をしたら、仕事も楽しいこともすべてあきらめて、引きこもっているしかない。そう思うと絶望的になりました。

皆さんは、がんというと、病院で寝たきりのイメージがあるかもしれませんが、実際はそうとも限りません。

乳がんの場合、手術で3日から長くて2週間日の入院。手術以外の治療はすべて通院が一般的です。いっそ入院しているなら病院に守られているし、患者だらけなので外見もそう気にならない。でも実際の闘病の場は、普段の生活の場なのです。病院の外では自分で自分を守らないといけないからこそ、孤独という恐怖を感じるのです。

ところが、医師や経験者の話を聞き回ってみると、抗がん剤の治療中、ずっと具合が悪いわけではないことが分かりました。確かに、薬を点滴した数日間は吐き気などの副作用がでるので、安静にしていたほうがいいけれど、それ以外は案外、普通の生活ができるというのです。

このことが分かり、やっと恐怖から解放されました。
「元気な日があるのなら、オシャレなウィッグを作ろう。流行の帽子を用意しよう。どうせなら今以上にオシャレになってやろうじゃないの! 病気だからって、ひと目を気にしてこそこそ生活するなんて、まっぴらごめん! 具合が悪い日は病人だけれど、元気なときは普通の人に戻ろう!」そう思ったら、ムクムクと力が沸いてきたのです。

そして抗がん剤が始まる前に、希望どおりのオシャレなウィッグやつけ毛、帽子を準備できたときに、大丈夫だと思えました。「脱毛どんと来い!」と思えたのです。

髪はもちろん、病人風の顔も、元気に見えるメイクで克服できました。メイクして、ウィッグや帽子をかぶった私の姿は、我ながらとても抗がん剤中とは思えませんでした。すると不思議なことに、そんな姿を人に見てもらいたくなるので、体調がいいときは、積極的に仕事や遊びに出るようになりました。なんと、趣味のバレーボールも帽子をかぶって参加したほどです。

治療は医師に任せる。でも外見をキレイにすることは自分でできる。

女性にとって外見が心に与える影響の大きさと、外見を整えることの大切さを、この経験から改めて学びました。そしてこれはなにも、がんに限らずの話だと思いました。辛く、具合が悪いときは、外見など気にする必要はありません。でも、元気なときは、外見を整えてやると、自分のモチベーションが上がるのです。再び社会とつながりたくなるのです。身体力、気力、知識、経験はすべて、困難を乗り越えていく「力」になります。同じようにキレイも「力」、なのだと私は思っています。

自分の経験から、元気に見える簡単なメイク法を著書や講演会などで、機会があるごとにご紹介させていただいており、私が所属するNPO法人キャンサーリボンズが運営する、新百合ヶ丘駅(神奈川県・新百合ヶ丘)のリボンズハウスでも、定期的に小さな美容セミナーも開いていますので、もし機会があったら、のぞいてみてくださいね。健康な方も大歓迎です。

最後にひとつ、医療用ウィッグについてです。実は医療用のウィッグは、どんなに安くても10万円前後します(私は2種類買って、40万円以上しました)。製造にとても手間がかかるため、高額なのは仕方がないのですが、抗がん剤治療が高額な上に手痛い出費。もちろん買えずにあきらめる人も少なくないのが現状です。
残念ながら日本では医療用ウィッグに保険適用が認められていませんが、ファッション用のウィッグは患者用にできていないので、不具合が多いのです。髪はあればいいってももではない。不自然なヘアスタイルで人に会いたくなくなるものです。現在NPOで抗がん剤を受ける患者さんに医療用のウィッグを贈る活動をしていますので、皆さんにも、ぜひそんな現状を知って頂けたら嬉しいです。

関連コラム
●第一回 【乳がん患者の体験談】告知のショックーまさか自分が乳がんになるなんて

●第二回 【乳がん患者の体験談】ホルモン療法と抗がん剤、治療の選択の難しさ

※この記事は2009年10月に配信された記事です

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【乳がん患者の体験談】告知のショックーまさか自分が乳がんになるなんて

山崎 多賀子さん

【執筆者】山崎 多賀子さん

美容ジャーナリスト 美容、健康に関する幅広いジャンルで長年取材を続ける。自らの乳がん体験から、各種NPO団体でのサポート活動、講演やがん患者対象のメイクセミナーにも力を注ぐ。NPO法人CNJ認定乳が…

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人ごとではないから知ってほしい 乳がんになるということ。

乳がんになって思い知らされた検診が必要な本当の理由

今年もピンクリボン運動月間が始まり、さまざまな場所でイベントが繰り広げられています。ただ、この運動を季節の風物詩かなにかで、自分自身に向けられたメッセージとは思っていない女性も多いようです。そこで乳がんの体験者として声を大にして言います。乳がんは女性の誰もがかかる可能性があり、しかも予防ができない病気です。ピンクリボン運動とは、「乳がんを早く発見し、寿命まで幸せな人生を送るために、皆さん乳がん検診にいってください」、と呼びかけるための運動だということを。

とはいえ、健康だと思っている人のほとんどは、自分が乳がんになる、などと思わないものです。何を隠そう私はその代表選手のようなものでした。忙しいし、予約するのは面倒だし、検診代も高いし。だいいち体が丈夫な私が40代でがんなどという怖い病気になるはずがない。そう思って疑いませんでした。ところが、これまで検診をさぼっていた私は、本当にラッキーな偶然により、乳がんを見つけることができたのです。検診で命拾いをした、と心の底から思います。

そこでまず、私が乳がんを発見した経緯を書きたいと思います。

私は4年前、44歳の夏、子宮を調べておこうと、婦人科へ検診に行ったのです。理由は近い将来の更年期に備え、今のうちに子宮や卵巣を調べておこう。そして信頼できる婦人科の主治医を見つけておきたい、と考えたからです。若いころから生理が重かったので、いつか大きな病気をするとしたら、きっと婦人科系だろうと決めつけていたため、乳がんについてはまったくノーマークでした。

ところが私が選んで行ったクリニックは、初診時に婦人科の他にマンモグラフィを含む乳がん検診も必ず受けるシステムになっていました。なので、私はついでのつもりでマンモグラフィを受けました。乳がん検診は実に10年ぶりでした。

その結果、婦人科系は問題なし。ところがマンモグラフィでひっかかってしまったのです。とはいえ触ってもしこりはないし、乳腺症の疑いかな? と、このときは気楽に構えていました。

クリニックで見せられた私のマンモグラフィの画像には、右乳房だけに塩をまいたような白いツブツブがたくさん映っていて、これを石灰化といい、ほとんどが良性のものだが、なかには乳がんが隠れている場合があるということでした。そして3度の検査の結果、乳がんと診断されてしまったのです。痛くも痒くもないのに、この瞬間から私は乳がん患者になったのです。どれだけ触っても、しこりらしきものも感じられないのに!なぜ!? なんと私の乳がんは、しこりにならず、がん細胞が乳管の中をじわじわ這うように増殖していたのです。このようなタイプは、触診ではまず見つけることは不可能で、超音波にも映らない。超早期の石灰化も映し出す、マンモグラフィでなければ見つからないものでした。

告知を受けたときは頭が真っ白になり、床がスッと抜け落ち、椅子ごと底へ落ちていくようでした。

しかし、あのとき検診を受けに行っていなければ、今も私は乳がんと知らずにのうのうと生活していた可能性があります。そして、自分で気づいたときは病状が進んでいて、私は本来の寿命を全うできなかっただろうと思うと、怖しくなります。
乳がんでおっぱいがなくなっても人は死にません。乳がんで死亡するのは、他の臓器に転移再発してしまうからです。そして再発すると完治は困難と言われています。乳がんは早く見つけるほど、完治の確立が高いことが分かっています。乳がんになるのを止めることはできない。ならば、乳がんになっても早く見つけて、早く治すことが最大の防衛策です。それには、定期的に乳がん検診を受けて、手で触っても分からないくらいの段階で見つけることがとても大切なのです。

進行がゆっくりの乳がんは、1cmのしこりになるのに、約10年かかるといわれています。でも1cmから2cmになるのは、わりとすぐなのだそうです。私の乳がんも広がりかたをみるとおそらく10年前には始まっていたと言われました。なんのことはない。私は34歳のときにすでに乳がんだったのです。

私は本当にラッキーだった。でも私のように乳がんにならないと信じて検診に行かずにいて、でも実はすでに乳がんという人が世の中にはたくさんいます。それはあなたかもしれないし、あなたの大切な人かもしれない。

日本の乳がんでの年間死亡者数は交通事故死よりもずっと多い事、そして乳がんにかかる人も死亡する人も年々増えていることをご存知でしたか? その恐ろしい現実をもう一度自分のこととして、考えてほしいと思います。

結果的に私は右乳房を全摘出し、再建をしました。当初、超早期と言われていた乳がんは思ったよりも進行していて、再発を防ぐために抗がん剤治療を受け、吐き気や脱毛などの副作用を経験し、現在は女性ホルモンを抑えるホルモン療法を続けています。治療を受けたことに後悔はありませんが、もっと早くから乳がん検診にいっていたら、抗がん剤を受けなくてもすんだかもしれなかったのに、と思わずにはいられません。早く見つければ、治療も軽くすむ可能性が高いのです。

次回は、万が一乳がんになってしまったときの、治療について書きたいと思います。

※この記事は2009年9月に配信された記事です

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風疹の抗体はなくなるの?「子供のころかかったから安心」とは言えない事情

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

予防接種を行っているのに、患者が増加している風疹。子供の病気のイメージですが、実は患者の9割が成人。その理由と、予防対策についてまとめました。

風疹の抗体はなくなるの?「子供のころかかったから安心」とは言えない事情

2010年では87人だった患者が、2013年では5000人超に

子供の頃にかかる病気として知られている風疹。風疹ウイルスによる急性の発心性感染症で、一度かかると免疫ができて二度とかかることがないといわれています。それが、近年では感染者が増加。2010年では87人だった患者数が、年々増加し2013年以降では5000人を超えています。

特に、1〜9歳頃にかかるイメージの風疹ですが、実際の患者の9割は成人。特に、男性は女性の約3.5倍で20〜40代に多く見られます。女性の場合は、20代に多いそう。感染経路は、風疹ウイルスに感染した人の分泌物に触れることによって起こる、飛沫感染。ウイルスが鼻や喉に付着してから1週間後に発熱など、風疹の症状が現れます。

女性は特に風疹に注意して!

風疹は、38度以上の発熱や赤いブツブツの発疹、リンパ節の腫れが特徴。これらの症状は、3〜4日で回復しだすので「3日はしか」と呼ばれることもあります。大人になってからかかると、子供のときより重症化する傾向に。発熱や発疹の出る期間が長くなることが報告されています。
妊娠早期の女性が風疹にかかると、胎児が先天性風疹症候群になる可能性があります。先天性心疾患、感音性難聴、白内障や緑内障、そのほか、低出生体重、髄膜脳炎などの症状が見られる場合もあります。

一度かかったからといって安心できない理由

国内では、現在1歳と小学校入学前の2回、麻疹と風疹の混合ワクチンの接種がおこなわれています。しかし、すでに成人している人の中には、子供の頃1回のみの接種だったり、女子のみの接種、医療機関に自分で行って接種する必要があり接種しなかったという世代も。こういった世代の人は、風疹の抗体が不十分で風疹にかかりやすくなっています。さらに、「予防接種した記憶がある」「子供のころかかったから安心」と思っている人も要注意です。その理由を以下にご紹介します。

・風疹だと思っていたが、ほかの病気だった

「子供の頃に風疹にかかった」と記憶している人も多いはず。これは親から言われた記憶で、間違っている可能性もあります。子供の頃は、風疹と似た「おたふく風邪」や「麻疹」にもかかるので、親が勘違いして伝えている場合も。また、昔は医師が症状だけで風疹の診断をしており、風疹でなかったということも考えられます。不安な人は、医療機関で風疹の抗体検査を受けましょう。

・ ワクチンを接種したが、体に抗体ができていなかった

1回ワクチンを接種しても、抗体が作られないケースが5%ほどあるそう。

・時間の経過とともに、抗体が減少した

時間が経つとともに、抗体が減少することも報告されています。妊娠を望む女性は特に2回目を受けることがすすめられています。

現在では、2回のワクチン接種で約99%が風疹の予防ができるそう。これから妊娠を望む女性はもちろん、パートナー、周りの家族も予防接種がすすめられています。だいたい、費用は単独ワクチンで4000〜8000円、風疹・麻疹の混合ワクチンは、7000円〜1万2000円です。ワクチン接種や抗体検査は医療機関での予約が必要。市町村によって、風疹の抗体検査やワクチンの接種費用に助成金がでる場合もあるので、ホームページなどで確認してみましょう。

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