【お酒をよく飲む人は要注意!】お腹に激痛が襲う“急性膵炎”の恐ろしさ

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

お酒や脂っこい食事が好き、いつも満腹まで食べる人は要注意! お腹に激痛が起こる急性膵炎についてご紹介します。

【お酒をよく飲む人は要注意!】お腹に激痛が襲う“急性膵炎”の恐ろしさ

のたうちまわるほどの腹痛が数時間続く

自分の体のどこに膵臓があるのか知っていますか?
胃の後ろ側のみぞおちあたりにあり、左右15cmくらいの大きさです。消化と血糖値をコントロールしている大切な内分泌機能を持つ臓器で、この膵臓が炎症を起こす病気が、急性膵炎。みぞおちあたりに激痛があらわれ、重症化すると死に至ります。

急性膵炎の原因は4割がアルコール

急性膵炎の患者数は年々増加。厚生労働省の全国調査によると、2007年1年間の急性膵炎の患者数は57,560人。調査を始めた1987年には14,500人だったのが右肩上がりに増え続けています。男性は50歳代、女性は70歳代に多く、男女比は2:1で男性がかかりやすい病気です。

急性膵炎の原因は、アルコール、胆石、突発性とありますが、中でも多いのがアルコール性。男性の急性膵炎患者の42.7%がアルコールによるものです。症状は、腹痛が90%近い患者にあらわれます。人によっては、じっとしていられないほど激しい腹痛が何時間も起こるほか、痛む部分もみぞおちから背中まで広範囲に及ぶことも。そのほか、吐き気や嘔吐も併発する場合があり、吐いても激しい腹痛が続くのがこの病気の恐ろしいところです。ほかにも、発熱や悪寒、食欲不振、腹部膨満感などの症状もあらわれることがあります。痛みの出方も、食事や飲酒の数時間後に突然表れる場合や、徐々にでてくることもありさまざまです。

膵臓の働きが異常になり、自分で自分を溶かしてしまう

膵臓は、血糖値を下げるホルモンのインスリンや血糖値を上げるホルモンのグルカゴンを生産し、血糖コントロールをしています。人が食べ物を食べた時、炭水化物を分解するアミラーゼ、たんぱく質を分解するトリプシン、脂肪を分解するリパーゼといった、それぞれの食べ物に必要な消化酵素を分泌。この働きがなんらかの原因でうまくいかなくなった時、膵臓は自分で自分を消化しはじめてしまいます。これにより、膵臓にむくみや出血、壊死などの急性炎症が起こるのです。この炎症により、そのほかの臓器にも影響が起こり、多臓器不全になることも。

お酒に強い弱いは関係なく、少量でも発症

アルコールが急性膵炎の原因の第1位にあげられる理由は、飲酒を続けていると膵臓が刺激され続けているせいで膵炎が起こるため。また、アルコールが体内で分解される時に発生する物質が膵臓の細胞を傷つけるためです。アルコールが原因の急性膵炎を発症した人の1日のアルコール摂取量は、純アルコールで100g近くという報告も。

ただし残念ながら、どれだけ飲んだら急性膵炎になるという指標はありません。お酒に強い人、弱い人に関係なく、体質により少量でも急性膵炎になる場合があります。また、普段から暴飲暴食、刺激の強い食べ物や飲み物を好む、揚げ物や脂身の多い肉が好きな人は膵臓に負担をかけているので、注意が必要です。

急性膵炎は時間とともに重症化するので異変を感じたらすぐに病院へ。ほとんどが軽症から中症レベル。だいたい2~3日間入院をして、絶食、絶飲、輸液することで膵臓を休ませます。お酒は百薬の長とも言われますが、飲み過ぎは体に毒。仕事で飲む機会が多い人は、意識的に飲まない日をつくるなどして、膵臓を休ませる習慣を取り入れましょう。




足がむくむ、足がダルい…女性に多い『下肢静脈瘤』かも? 原因と症状

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

ふくらはぎなどの血管が青く透けて見えていたら、女性に多い「下肢静脈瘤」かもしれません。病気の基礎情報と、原因、症状についてお伝えします。

足がむくむ、足がダルい…女性に多い『下肢静脈瘤』かも? 原因と症状

40歳以上の女性に多くみられる病気

足の血管がボコボコと浮き出て見えるのが「下肢静脈瘤」の特徴です。良性の病気に分類されるので、急に悪化したり、命の危険があるわけではありませんが、重症化すると手術の必要も出てきます。
「下肢静脈瘤」は、特にふくらはぎの静脈がふくらんでしまう病気です。足の表面に血管が浮き出るため、見た目が気になるのはもちろん、日常的に足のむくみやだるさを感じ、不快感が続きます。ほかにも、足がつる・ほてる、ムズムズするなどの症状が出る場合も。40歳以上の女性に多く見られる病気で、10人に1人の割合で起こります。

血液は、心臓から動脈を通って体の末端まで送られ、静脈を通って心臓に戻される仕組みです。
このとき、血液が足先から心臓に戻る場合には、重力に逆らって下から上に流れることになります。そのため、送られた血液が戻らないよう、逆流を防ぐための「静脈弁」というものがあります。この静脈弁が何かの理由で壊れると、血液が元に戻ってしまい、足にたまって血管がふくらみ、下肢静脈瘤になります。

立ち仕事の女性がなりやすい傾向に

誰もがなる可能性のある病気ですが、なかでも男性に比べて筋力の弱い女性、立ち仕事の人、肥満の人などがなりやすい傾向にあります。
遺伝の影響もあると言われており、両親ともに下肢静脈瘤の場合には、90%子供にも発症すると言われています。
また、販売員や、美容師など、長時間立ちっぱなしになりやすい仕事の人は、静脈内の血液が重力の影響を受けやすく、下肢静脈瘤になりやすい傾向が。
長時間立つことになる場合、ふくらはぎを下から上にマッサージしたり、足の指でグーパーをするエクサなどを行い、血液の流れをよくする対策を。また「弾性ストッキング」という圧がかかるストッキングを着用するのも役立ちます。
できるだけ、ふくらはぎの筋肉を使って静脈の流れをよくしたいので、こまめに動くことも必要です。家に帰ったら、足の血液が心臓に戻りやすいように、足の下にクッションを入れて横になりましょう。湯船でふくらはぎをマッサージするのも、むくみ解消や下肢静脈瘤予防に役立ちます。

女性で足のむくみを感じる人も多いと思いますが、むくんだ足を指で押して、戻らないほどのむくみの場合、下肢静脈瘤の可能性が高いと考えられます。
見た目が気にならない場合でも、血管外科のある病院を受診して一度医師に相談しましょう。症状が辛い場合や足の見た目が気になる場合、下肢静脈瘤が原因の皮膚炎が起こっている場合は手術になることも。最近では、治療法の幅も広がり、日帰りで入院が不要の手術もあります。

続きを読む




女性は男性よりアルコール依存症になりやすい…その理由と対策方法

ノーイメージ

【お話を伺った人】重盛 憲司先生

洗足メンタルクリニック院長 慶応義塾大学医学部卒業後、同大学病院精神神経科専修医を経て、国立久里浜病院にて長くアルコール依存症等の治療に携わる。精神保健指定医、労働衛生コンサルタント。ストレスマネ…

もっとみる

(編集・制作 (株)法研

(「へるすあっぷ21」法研より)

適量なら百薬の長でも、飲みすぎが続けば……

古くから、お酒は「百薬の長」といわれ、心身の緊張を和らげてストレス解消に効果があるだけでなく、急性心筋梗塞のリスクを下げる効果もあることがわかっています。しかし、百薬の長であるのは、「適量を上手に飲めば」という条件つきです。飲みすぎれば、心身にさまざまな問題がおきて、「万病のもと」になってしまいます。

お酒の飲みすぎが引き起こす病気とは?

アルコールの害のうち、真っ先に思い浮かぶのは脂肪肝やアルコール性肝炎、肝硬変など肝臓障害でしょう。摂取されたアルコールの大部分は肝臓で分解され排出されます。毎日お酒を多量に飲み続ければ、肝臓には間違いなく大きな負担がかかり、障害がおこります。
ただし、肝臓は「沈黙の臓器」といわれるように、かなり障害が進まないと症状が現れにくいという特徴があります。つまり、自覚症状に頼ることはできないのです。それだけに、お酒を飲む人は、定期的に健康診断を受けて、肝臓の機能をチェックする必要があります。

肝臓以外にも、アルコールの影響はさまざまな臓器に及びます。例えば、脂肪やたんぱく質などの消化酵素を含む膵液を分泌している膵臓はアルコールによるダメージを受けやすい臓器です。慢性膵炎の50%以上がアルコールによるもので、その30%程度が糖尿病を合併しているといわれています。
また、空腹状態でお酒をたくさん飲むと、胃腸を強く刺激して粘膜を荒らし、急性胃炎や胃潰瘍をおこしやすいことがわかっています。また、空腹時はアルコールの吸収が早く、血液中のアルコール濃度が急激に上昇するため、悪酔いしたり、さまざまな障害がおこりやすくなります。

女性に増えているアルコール依存症

最近、女性にアルコール依存症が増える傾向にあり、問題視されています。その原因の一つは、男性より女性のほうがアルコールによる影響を受けやすいことです。

一般に女性のほうが男性より体が小さいため、体内の血液の量が少なく、アルコールを代謝する肝臓も小さくなっています。だから男性と同じ量を飲んでいると、女性のほうが血液中のアルコール濃度は高くなるのに処理スピードは遅く、アルコールが長い時間体内にとどまっている、つまり体へのダメージが大きいということになります。そのため、男性よりも女性のほうが、より「少量・短期間」の飲酒で、アルコール依存症になったり、肝臓や膵臓などの臓器障害をおこしやすいのです。

さらに悪いことに、女性ホルモンの分泌量が多い若いうちは、女性ホルモンがアルコールの代謝を長引かせるため、少量のアルコールでも依存症になりやすいことがわかっています。逆に、女性ホルモンが減少する閉経期以降は、アルコールの代謝が速くなるので、飲酒量が増えて、依存症や臓器障害の危険性が高まるという特徴があります。

アルコール依存症になると、飲酒のコントロールが効かなくなり、適量でやめられないとか、飲んではいけない場所や時間に飲んでしまうといったことになります。また、体内にアルコールが切れてくると、手や体が震えたり、イライラや発汗、不眠などの離脱症状が出てきます。そのために飲酒がやめられなくなり、日常生活に支障が出て、仕事を失ったり、家庭が崩壊したりすることも少なくないのです。

自分にはそんなことは絶対おこらないと思うかもしれませんが、ある一定量を一定期間飲めば、ほとんどの人が依存症になるそうです。しかも女性は「少量・短期間」で……。「飲みすぎて、家までどうやって帰ってきたか記憶がない」という経験をもつ人は少なくないでしょう。これは、アルコール依存症のスクーリングテストで重要な項目になっています。それだけ、アルコール依存症の危険性は他人事ではないといえます。

アルコール依存症に陥った場合、この状態から抜け出すには「断酒」以外に方法はありません。しかし、アルコールの依存性は麻薬よりも強いといわれ、一度依存症になってしまうと、抜け出すのは非常に難しいとされています。

健康を保ちながらお酒を飲む6つのポイント

お酒を「百薬の長」として楽しむには、何といっても適量を上手に飲むことが大切です。といっても、酒好きにとっては、酒量がだんだん増えていくのが常で、歯止めが効きにくいものです。しかし、好きなお酒がわざわいして、結果的にお酒をやめなければならないことになったら、こんな不幸なことはないでしょう。そうならないためには、次のように節度ある飲酒を守ることです。

(1)お酒に弱い体質なら、無理して飲まないこと。たとえ強い体質でも、日本酒なら1日1合にとどめ、1週間に2日は休肝日をつくりましょう。
(2)アルコール度数の強いお酒は薄めて飲みましょう。
(3)ほかの人のペースに巻き込まれず、自分のペースでゆっくりと時間をかけて、つまみを食べながら飲むこと。ほかの人にお酒を無理強いしたり、あおって「一気飲み」を強要したりするのはやめましょう。
(4)薬を服用しているときは、お酒を飲まないこと。薬に含まれる成分が強く出て、非常に危険です。
(5)夜は12時までにお酒を切り上げましょう。長い時間お酒を飲んでいると、つい酒量が増えてしまったり、翌日までアルコールが残ってしまいます。
(6)女性の適量は男性の半分と心得ましょう。

※この記事は2008年12月に配信された記事です

続きを読む




ゲップの正体とは? 原因と対策|ゲップに隠された病気

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

お腹がいっぱいになった時などに出るゲップ。生理的な現象だから問題ないと思っていませんか? ゲップが頻繁に出る人は、病気が隠れている場合があります。

ゲップの正体とは? 原因と対策|ゲップに隠された病気

ストレスや消化器管が原因でゲップが出やすく

満腹になった後や、炭酸飲料をたくさん飲んだ時「ゲホッ」と出るゲップなら、心配ありません。このゲップは、胃に溜まった空気がまとまって出てきたもの。人は、食事や飲み物を飲む時に、食べ物と一緒に空気も飲み込んでいます。そのため、食後にゲップが出やすくなるのです。ゲップの70%が吸い込んだ空気によるもので、30%が腸など消化器管から発生するものだといわれます。

人前でゲップをするのは、マナーに反する行為。そのためゲップを無理に止めようとする人がいますが、体によくありません。席をはずすか、横を向く、ハンカチを口に当てるなどで、音が相手に聞こえないように対処しましょう。

ただし、もし、1日中ゲップが出るなら、下記のような原因によるものかもしれません。

・副鼻腔炎

鼻のまわりの骨にある空洞「副鼻腔」の粘膜に細菌やウイルスが感染することによって炎症が起こり、鼻づまりや鼻水などさまざまな症状が出る病気。副鼻腔炎があると、鼻で息ができないため口呼吸になります。すると、息を無意識のうちに飲み込むことでゲップになりやすくなります。

・胃酸過多症

胃酸が多く出すぎている症状です。ストレスのほか、カフェイン・香辛料・アルコールの摂りすぎでも胃酸が分泌しすぎてしまいます。その理由は、ストレス、カフェインなどは、自律神経の交感神経を刺激して興奮状態にするもの。すると、交感神経のバランスを取るために、副交感神経を活発に。これは、体をリラックスさせるもので、副交感神経が優位になると胃酸が分泌されます。そのため、胃酸過多に。ゲップのほかに、胸焼けや胃痛、口臭がある場合も。

・逆流性食道炎

強い酸性の胃液や、消化途中の食べ物が食道に逆流してしまい、食道に炎症がおこるもの。ゲップ、胸焼け、喉のつまりなどの症状が現れます。胃腸の働きが低下することにより、ガスが発生しやすくなり、ゲップに。

・便秘

便秘になると、腸に溜まった便が発酵してガスを発生。通常はおならとして体外に排出されますが、あまりにひどい便秘でおならとして出せなくなると、今度はゲップとして排出されます。ゲップが出るほどの便秘は重症。ゲップのせいで、逆流性食道炎を併発する可能性も。自分で解消できないほど便秘の場合は、医師に相談をしましょう。

・ストレス

ストレスにより体が緊張し、無意識のうちに歯を食いしばります。すると、自然と唾液がたくさん分泌されるので、唾液を飲み込むと同時に空気も飲み込むことに。そのため、消化器管に空気が溜まりやすくなり、ゲップに。職場の人と一緒にランチを摂る時、相手のペースに合わせるため早食いしたり、食事をしながら会話をすることも、空気を飲み込みやすい状態になります。ストレスは病気ではありませんが、さまざまな病気のリスク要因であることがわかっています。ゲップになるほどのストレスがたまっているなら、対応を考えたほうがよいでしょう。

続きを読む



日中の眠気は寝不足以外にも原因が…眠気を引き起こす病気とは?

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

昼間に急な眠気に襲われたら? 「いつも通り寝たはずなのに、眠くて仕方がない」というときの原因にはどんなものがあるのでしょうか。

日中の眠気は寝不足以外にも原因が! 眠気を引き起こす病気とは?

急激な睡魔の陰には病気が隠れている場合も

仕事や家事など、作業を早く終わらせたいのに、眠気に襲われて集中できない……。そんな日中の急な眠気は、夜の睡眠不足が原因とは限りません。眠気以外に出る症状を参考に、考えられる原因をまとめました。

●ストレス、うつ

職場などで強いストレスを感じている場合、睡眠の質が浅く体の疲労がとれていない可能性が。あまりに強いストレスや慢性的にストレスを感じている場合、自分でもストレスに気付かない場合も。すると、うつ症状が出る場合もあるので気をつけましょう。残業が多い人や勤務時間が不規則な人は要注意です。
また、その日や週によって夜勤があったりなど勤務時間が変わる場合、体には大きなストレスに。睡眠の質が低下するので、日中の眠気に襲われることがあります。

●ナルコレプシー

自分の意思に関係なく、重要な場面であっても寝てしまう病気がナルコレプシー。脳の覚醒コントロールがうまくできないことによって起こる症状です。

・ 急に体の力が抜ける
・ 突然の睡魔に襲われ10〜20分寝てしまう
・ 眠る前に幻覚を見る、金縛りのような症状がある

上記のような症状があれば、一度疑ってみてもよいでしょう。
ナルコレプシーは、特殊な病気のため間違った診断をされることも多数。できれば、睡眠外来など睡眠の専門医がいるところを受診するのがベストです。近くにない場合は、精神科、神経内科、心療内科に相談しましょう。

●睡眠時無呼吸症候群

眠っている間に、呼吸が止まる病気です。睡眠中に呼吸ができないために、眠りが浅くなり、睡眠時間が十分でも体がやすまっていない状態に。そのため、日中に急激な眠気に襲われてしまいます。睡眠中に気道がふさがれるのが原因で、肥満体質や首のまわりに脂肪が多い人などに多く見られます。

・ 肥満
・ 寝起きがだるい
・ 睡眠中いびきをかく
・ 眠りが浅い
・ 寝る前にアルコールを飲む

上記にあてはまる人は、専門医に相談してみましょう。

●アレルギー性鼻炎

鼻炎の人は寝ている間に、うまく呼吸ができず、眠りが浅くなってしまいます。日中は、鼻の通りが良くても、寝ている間に鼻がつまり、口呼吸になってしまう場合も。
睡眠時は、濡れたマスクをして喉と鼻に湿度を与えると呼吸がしやすくなります。耳鼻咽喉科で鼻炎の治療も行いましょう。

●むずむず脚症候群

名前の通り、脚がむずむずしたり、脚を動かしたい衝動にかられて、夜によく眠れない病気です。眠ってもすぐに目が覚めてしまうこともあり、不眠になりがち。その反動が、日中の強い眠気にあらわれます。日中の眠気だけでなく、疲労感、集中力の低下なども問題に。原因は不明で、遺伝性、鉄の欠乏、鉄の代謝異常、脳内のドーパミンの神経機能障害などが関わっているといわれています。カフェインやアルコールを避ける、寝る前に脚をマッサージするほか、栄養バランスのとれた食事と適度な運動を心がけると改善が。

●ホルモンバランスによるもの

生理前や妊娠中に強い眠気を感じるなら、ホルモンバランスによるものである可能性があります。生理前は、女性ホルモンの「プロゲステロン」が多く分泌されます。これは妊娠しやすい体を準備するホルモンのひとつ。このホルモンは、眠気を起こす働きもありこの影響で生理前は眠くなります。また、妊娠中もこのホルモンの影響で眠く。

●薬の副作用

ほかの病気で飲んでいる薬の副作用によって眠くなっている可能性が。薬の副作用は、人によって症状が違います。生活に支障が出るほどの眠気の場合は、医師に相談をしましょう。

●栄養バランスの偏り

お昼ご飯をたっぷり食べた後は、胃腸が消化をはじめ脳にいく血液が減ります。そのため、急激な眠気に。また、炭水化物やスイーツなど、糖質の多い食事を摂ると、血糖値が急上昇。その後、バランスをたもつために体は血糖値を急下降させます。すると体は低血糖になり、体の血糖のバランスをコントロールできなくなってしまうのです。すると、眠気に襲われる場合が。食事のなかの糖質摂取分を減らし、肉や魚、豆類などタンパク質を積極的に摂るように食生活の改善を。

食事のバランス、生活リズムを整えるなど生活習慣の改善で、体内時計が一定になり、日中の眠気が少なくなる場合もあります。日中の眠気が気になる人は、まず生活習慣を見直すことから始めてみましょう。生活に支障が出る場合は、医師に相談しましょう。

続きを読む



風疹の抗体はなくなるの?「子供のころかかったから安心」とは言えない事情

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

予防接種を行っているのに、患者が増加している風疹。子供の病気のイメージですが、実は患者の9割が成人。その理由と、予防対策についてまとめました。

風疹の抗体はなくなるの?「子供のころかかったから安心」とは言えない事情

2010年では87人だった患者が、2013年では5000人超に

子供の頃にかかる病気として知られている風疹。風疹ウイルスによる急性の発心性感染症で、一度かかると免疫ができて二度とかかることがないといわれています。それが、近年では感染者が増加。2010年では87人だった患者数が、年々増加し2013年以降では5000人を超えています。

特に、1〜9歳頃にかかるイメージの風疹ですが、実際の患者の9割は成人。特に、男性は女性の約3.5倍で20〜40代に多く見られます。女性の場合は、20代に多いそう。感染経路は、風疹ウイルスに感染した人の分泌物に触れることによって起こる、飛沫感染。ウイルスが鼻や喉に付着してから1週間後に発熱など、風疹の症状が現れます。

女性は特に風疹に注意して!

風疹は、38度以上の発熱や赤いブツブツの発疹、リンパ節の腫れが特徴。これらの症状は、3〜4日で回復しだすので「3日はしか」と呼ばれることもあります。大人になってからかかると、子供のときより重症化する傾向に。発熱や発疹の出る期間が長くなることが報告されています。
妊娠早期の女性が風疹にかかると、胎児が先天性風疹症候群になる可能性があります。先天性心疾患、感音性難聴、白内障や緑内障、そのほか、低出生体重、髄膜脳炎などの症状が見られる場合もあります。

一度かかったからといって安心できない理由

国内では、現在1歳と小学校入学前の2回、麻疹と風疹の混合ワクチンの接種がおこなわれています。しかし、すでに成人している人の中には、子供の頃1回のみの接種だったり、女子のみの接種、医療機関に自分で行って接種する必要があり接種しなかったという世代も。こういった世代の人は、風疹の抗体が不十分で風疹にかかりやすくなっています。さらに、「予防接種した記憶がある」「子供のころかかったから安心」と思っている人も要注意です。その理由を以下にご紹介します。

・風疹だと思っていたが、ほかの病気だった

「子供の頃に風疹にかかった」と記憶している人も多いはず。これは親から言われた記憶で、間違っている可能性もあります。子供の頃は、風疹と似た「おたふく風邪」や「麻疹」にもかかるので、親が勘違いして伝えている場合も。また、昔は医師が症状だけで風疹の診断をしており、風疹でなかったということも考えられます。不安な人は、医療機関で風疹の抗体検査を受けましょう。

・ ワクチンを接種したが、体に抗体ができていなかった

1回ワクチンを接種しても、抗体が作られないケースが5%ほどあるそう。

・時間の経過とともに、抗体が減少した

時間が経つとともに、抗体が減少することも報告されています。妊娠を望む女性は特に2回目を受けることがすすめられています。

現在では、2回のワクチン接種で約99%が風疹の予防ができるそう。これから妊娠を望む女性はもちろん、パートナー、周りの家族も予防接種がすすめられています。だいたい、費用は単独ワクチンで4000〜8000円、風疹・麻疹の混合ワクチンは、7000円〜1万2000円です。ワクチン接種や抗体検査は医療機関での予約が必要。市町村によって、風疹の抗体検査やワクチンの接種費用に助成金がでる場合もあるので、ホームページなどで確認してみましょう。

続きを読む



  1. 1
    【医師が教える】夏まで90日!リバウンドなしダイエットのやり方
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと …
  2. 2
    女性はお腹にガスが溜まりやすい? その原因と解消法
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと お腹…
  3. 3
    脳は疲れない? 酷使することで能力を高める方法5つ
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと …
  4. 4 みぞおちの辺りが痛い 激しい痛みor鈍痛? 痛むのは真ん中・右・左?
    みぞおちの辺りの腹痛 激しい痛みor鈍痛? 痛むのは真ん中・右・左?
    お腹の上の部分、みぞおちあたりの痛み。胃痛? それとも、ほかの病気? …
  5. 5
    腸内環境の改善で”性格”まで変わる?!心の安定を得るための方法5つ
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 腸内…
  6. 6
    ヘルプマーク、ハートプラスマークなど、見えない障害を持つ人のためのマーク
    (編集・制作 gooヘルスケア) 外見からはわからない障害を抱え…
  7. 7
    太りやすい・肌老化・免疫力ダウン…『腸体温』の低下が招く体調不良
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと …
  8. 8
    野菜ジュースは飲んでも意味がない? 野菜ジュースでとれる栄養とは
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと …
  9. 9
    あの人うつ病かも? うつを見分ける症状のポイント|接し方のヒント
    【執筆】住本吉章カウンセラー 誰でもが陥りやすいうつ状態 …
  10. 10
    意外と知らない食べ合わせが悪い食品―知らずに食べているかも!?
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 何気…
  11. 11
    批判されても挫けない!『心が折れない』強いメンタルの作り方
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと …
  12. 12
    記憶力のいい人・悪い人の違いって? 記憶力アップの秘訣5つ
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 記憶…
  13. 13
    【足のむくみを解消するストレッチ】座ったまま、仕事の合間でOK!
    (編集・制作 (株)法研) デスクワーク中でも座ったままできる運動で…
  14. 14 ストレスに強い人と弱い人の違い|ストレス耐性を高める6つの要素
    ストレスに強い人と弱い人の違い|ストレス耐性を高める6つの要素
    環境の変化にストレスを感じる人と感じない人がいる 日々、暖かくなって…
  15. 15 女性は40代から肥満の人がどんどん増えていくーその理由とは
    女性は40代から肥満の人がどんどん増えていくーその理由とは
    中高年女性は内臓脂肪型肥満が増え、生活習慣病になりやすい。 基礎代謝…
  16. 16
    ちゃんと洗っているのに頭皮がかゆい理由は? 正しいシャンプーのやり方
    (編集・制作 (株)法研) (「へるすあっぷ21」法研より) 健康…
  17. 17
    家庭でできる食中毒予防|心がけて欲しい8つのポイント
    (編集・制作 (株)法研) 「わが家では起こるわけがない」と思ってい…
  18. 18
    体はストレスや疲労のサインを出している―年度替わりのストレス対策
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 3~…
  19. 19
    快眠でパフォーマンスアップ! しっかり噛んでセロトニンを分泌
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 睡眠…
  20. 20 驚いたときに腰が抜けるのはなぜ?
    驚いたときに腰が抜けるのはなぜ?
    脳や交感神経の作用のほかに、病気の一症状としても。 大脳皮質の一時的…

一覧