執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

女性に多い起立性低血圧症。通勤電車で具合が悪くなってしまったり、生活に支障がでる場合も。その症状と、改善方法をご紹介します。

立ち上がると目の前がクラクラ…女性に多い起立性低血圧症、8つの改善方法

急激に血圧が下がることで立ちくらみに

イスから立ち上がった時に、くらっとする立ちくらみ。これは、血圧の急激な低下が原因で起こる、起立性低血圧です。
名前は低血圧ですが、もともと低血圧の人だけがなるわけではなく、高血圧の人でもなる可能性があるもの。立ち上がった時に、最大血圧が20mmHg以上低くなる状態のことです。

立ち上がると、血液は重力の影響で下半身にたまり、心臓に戻る血液の量が減少します。一般的には、こういった場合には交感神経末端からノルアドレナリンが分泌され、血圧が維持されます。それが作動せず、血圧が低下したままになってしまうと、立ちくらみになるのです。例えば、学校や会社の朝礼などで長時間立っている時に気分が悪くなったり、冷や汗が出たり、意識がなくなり床に倒れる場合もあります。

原因は、自律神経の乱れにより交感神経がうまく作動せず、血圧維持ができないこと。そのため、自律神経の働きが鈍い若い女性や高齢者、思春期の子供によくみられます。また、もともと貧血で心臓から送り出される血液の量が少ないことも要因。ほかにも、足の筋力が低下して血液が下半身にたまりやすい状態だったり、薬の影響も。食後や入浴後も起こりやすくなります。

生活習慣の改善で、起立性低血圧は予防が可能

起立性低血圧の人は、立ちくらみだけではなく、寝起きがつらい、耳鳴り、頭痛、肩こりなどといった症状も起こります。イスから立ち上がる時や、血圧が下がりやすい起床直後、食後、入浴後、運動後などは、横になるなどして体を休めるように心がけましょう。また、起立性低血圧の症状を予防するために、普段から下記のことに気をつけましょう。

1) 規則正しい生活をする

毎日決まった時間に起床、就寝、食事も同じ時間に摂ることで、自律神経が整います。

2) 塩分や水分を十分に摂る

低血圧の人は、厚生労働省の1日の塩分摂取量の+2〜3gとなる、10g未満を目標としましょう。ただし、摂りすぎは高血圧やむくみの原因になるので注意して。

3) 鉄分を摂取する

貧血の人は、血液を作る元となる鉄分を摂取しましょう。

4) 便秘を解消する

排便時に力むと血圧の低下を引き起こします。過剰に力むことなく排便できるように、便秘を解消しましょう。

5) 軽い運動をする

全身の血流をよくすることで、起立性低血圧を防ぎます

6) 血圧を適度に上昇させる食品を取る

赤ワイン、チーズ、コーヒーなど。食後のコーヒーは、カフェインの作用で食後低血圧になるのを抑えることができます。

7) 上半身を高くして寝る

眠る時は、頭が低くならないよう、高さのある枕やクッションを使うことで、症状が緩和されます。

8) 弾性ストッキングをはく

足を適度に締め付けるストッキングを着用することで、下半身に血液をたまりにくくします。

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