【医師が教える】紫外線対策!夏に食べたいパーフェクト食材は?

【お話を伺った人】桐村里紗(きりむら・りさ)先生

内科医・認定産業医。分子栄養学や常在細菌学、生命科学などの知識を活かし、執筆・講演を行う。著書に『日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)他。『ドクターりさの躍動するブログ』 …

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執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

強い日差しは美肌の大敵! 肌に悪影響を残さないため、老化を防ぐ食材で内側からのケアを行いましょう。

「光老化」の対策にはフィトケミカルを

紫外線が強い季節になってきました。UVケアをしていても、紫外線は完全には避けられません。ジリジリと「チリつも」で皮膚にダメージが加わる初夏から真夏は、内側からの紫外線ケアも欠かせません。以前に、鉄不足がシミを悪化させることを警告しました(【医師が警鐘】夏は鉄分不足にご用心|シミ対策には美容液よりも鉄分を!)。

女性に多い隠れ貧血は、ぜひ改善したいものです。鉄分だけでなく、紫外線が原因で起きる「光老化」の対策に不可欠なのがビタミンやミネラル。そして野菜や果物の抗酸化物質・フィトケミカルがあります。この時期は、特に皮膚のためにしっかり食べることが大切です。

【医師が教える】食べる紫外線対策!シミ・シワを予防する食材とは?

シミ・シワができるメカニズムと栄養不足の関係

紫外線が当たると、皮膚で活性酸素が発生し、皮膚の脂を酸化(サビ)させます。ここにメラニンが蓄積すると、しつこく取れにくいシミになってしまいます。コラーゲンが酸化されて劣化すると、シワの原因にもなるのです。
紫外線による肌老化のための抗酸化ビタミンといえば、まずはビタミンCが思い浮かびます。メラニン自体の生成を抑えるだけでなく、酸化して黒くなってしまったメラニンを薄い色に戻す働きがあります。

ダメージを受けたコラーゲンを助け、再び体内で作り出すにも、ビタミンCは欠かせません。そもそも皮膚のコラーゲンを回復させるために、コラーゲン自体を飲むことは、実はあまり意味がありません。コラーゲンとは、タンパク質。体内に入ると消化され、分解されてしまうので、そのまま皮膚に使われるとは限らないのです。
しかしコラーゲンを合成するには、ビタミンC、コラーゲンの原料であるタンパク質、それに鉄分が不可欠です。いずれも、毎日食べるべき必須の栄養素ですから、これをしっかり摂取しない“栄養不足”こそが老化の原因なのです。

メラニンを追い出すビタミンとは?

また、脂の酸化を防ぐには、抗酸化物質の中でもビタミンEが必須です。ビタミンEは、油に溶ける“油溶性”のビタミンで、アボカドやアーモンドなどのナッツ類、ゴマなどに多く含まれています。

さらに蓄積したメラニンを追い出すため、皮膚のターンオーバーを正常に働かせるのに必要なのは、ビタミンAとビタミンB2です。いずれも、活性酸素を消去する働きがあります。レバー、うなぎなどの魚類、卵などの動物性食品に豊富です。ビタミンAは、緑黄色野菜や海藻類などに含まれているカロチンを摂ることで、体内で作り出すことができます。これらの食品には、抗酸化作用の高いフィトケミカルも豊富です。

たっぷりの緑黄色野菜や海藻に、アボカドやナッツ、チキン、卵などをトッピングしたパーフェクトサラダなど、いかがでしょう。インスタ映えも、狙えますね!




栄養バランスの良い食事とは?ひと目でわかる食事バランスガイド

(編集・制作 (株)法研

食事バランスガイドでかたよりがちな食生活をチェック!健康はバランスのとれた食生活から。食事バランスガイドで1日の望ましい摂取量とメニュー例が一目瞭然。

栄養バランスの良い食事とは?ひと目でわかる食事バランスガイド

分かりやすい目安「食事バランスガイド」

ビタミン、カルシウムをしっかりとらなくっちゃ。塩分、脂質はひかえめに……なんて、知識としてはわかっていても、毎日のメニュー選びとなると、好き嫌いや習慣、気分まかせになっていないでしょうか。一人暮らしだったり、家族がそれぞれ別々に食事をしていると、ついつい食生活はかたよりがちです。言うまでもないことですが、食事は体をつくる基本です。かたよった食生活が続くと、肥満や生活習慣病を招いてしまいます。とはいってもカロリー計算をしたり、栄養の勉強をするのは大変なことです。

そこで、食生活バランスを図れる目安となるような「食事バランスガイド」が平成17年6月に厚生労働省と農林水産省から発表されました。これは栄養の知識がなくても、大まかな1日の摂取量と食事の目安がわかるようにイラストで表したものです。

 

食事バランスは回転するコマのバランス

「食事バランスガイド」はコマのような形をしています。コマの本体は1日の食事バランスで、軸にあたる部分は必要不可欠な水分。コマのひもは「菓子・嗜好飲料は楽しく適量に」で、コマを回すのは適度な運動です。これらがそろえばコマが安定して回転し、私たちの健康を維持することができることを意味しています。

コマの本体は次の5つのグループに区分されています。
(1)主食(ごはん・パン・麺)
(2)副菜(野菜・きのこ・いも・海藻料理)
(3)主菜(肉・魚・卵・大豆料理)
(4)牛乳・乳製品
(5)果物
それぞれについて、成人1人が1日に食べる料理の組み合わせと量を表しています。量の単位は1食の標準的な量を1サービング(SV)として、1サービングを「1つ」と表記しています。

1日にとりたい量のおおよその目安は以下の通りです。主食は5〜7つ、副菜は5〜6つ、主菜は3〜5つ、牛乳・乳製品は2つ、果物は2つです。メニューはいろいろでも、この目安を守っていればバランスのよい栄養と必要なエネルギーを摂取できます。

食事バランスガイドの使い方

たとえば、1日のうちの主菜の選び方をみてみましょう。食事バランスガイドに主菜の料理例としてあげられているのは、1つ分=冷やっこ・納豆・目玉焼き、2つ分=焼き魚・マグロとイカの刺身・魚の天ぷら、3つ分=ハンバーグステーキ・豚肉のしょうが焼き・鶏肉のから揚げなどです。

あなたが朝食で目玉焼きをひとつ食べたとすると、1つ(SV)とカウントされます。さらにランチでハンバーグステーキを食べると、3つ(SV)が加算されます。主菜は3〜5つが1日の目安ですから、朝と昼で4つ(SV)となるので、夕食は1つ(SV)のものを選びます。ここでは1つ分の納豆か冷やっこを選ぶとよいでしょう。

朝はパンとコーヒーのみ、昼は焼き魚(2つ分)定食という場合は、夜には3つ分の主菜、豚肉の生姜焼きを選ぶことで、合計5つ(SV)になります。さっそく今日からバランスのとれた食生活のバイブルとして、食事バランスガイドを活用してみませんか。

(「健康のひろば」、法研より)

※この記事は2005年10月に配信された記事です

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ぐっすり眠りたい人に…睡眠の質を高くする5つの食べ物

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

ベッドに入るけどなかなか寝つけない、しっかり寝たのに疲れが取れない、という人は必見。睡眠の質を上げる食べ物をご紹介します。

心地よい睡眠を誘う5つの食材とは?

人生の三分の一は眠っていると言われるほど、睡眠は生活する上で大切です。睡眠の質を上げる方法は、寝具や明かりの調整、運動など多岐にわたります。今回は、中でも簡単にできる睡眠の質を上げる食べ物をご紹介。睡眠の質を上げるには夕食を就寝時間の3時間前までに済ませて、食べ物の消化を済ませておくのが基本です。

<睡眠の質を高くする5つの食べ物>

1)バナナ

睡眠に大きく関わっているのが、脳内伝達物質の「セロトニン」と「メラトニン」。「セロトニン」は別名ハッピーホルモンとも呼ばれ、心の安定やバランスをとることに作用します。そして「セロトニン」は夕方になると、睡眠ホルモンとも呼ばれる「メラトニン」に変換されます。「セロトニン」は脳内で作られますが、その材料として必須アミノ酸の「トリプトファン」が必要です。トリプトファンを多く含む食品は、バナナ、乳製品、豆製品、アボカド、肉類など。特に、朝食にトリプトファンを含む食品をとると、セロトニンが分泌されやすくなります。例えば、バナナ牛乳を朝飲んでおくと、夜の睡眠の質がアップ!

2)鶏胸肉

鶏の胸肉には、抗酸化力のある「イミダペプチド」という成分が含まれています。この成分は、疲労の原因成分である活性酸素に働き、疲労を回復する効果が。1日200mlのイミダペプチドを摂取するのがおすすめなので、鶏胸肉なら100gを目安に食べて。体の疲労物質を効率的に取り除くことで、睡眠の質を高めます。

3)チョコレート

脳の神経伝達物質「ギャバ」には、興奮を抑える作用があります。ギャバを含む食品をとることで、体をリラックスさせ良質な睡眠を促します。ギャバが含まれているのは、チョコレートやココア、玄米、発芽玄米、雑穀類など。日中のイライラ緩和にも役立つので、仕事中のおやつにもおすすめです。

4)魚介類

人は眠る時に、体の深部体温を下げます。この作用がうまくいかないと、寝つきが悪くなったり、眠りが浅い状態に。必須アミノ酸のひとつ「グリシン」には、血管を拡張させて深部体温を下げる働きがあります。「グリシン」は体内でも作ることができるアミノ酸ですが、食事からもとれます。主に魚介類に多く含まれており、中でも含有量の多いエビやカニ、ホタテなどを意識してとりましょう。

5)梅干し

酸味の成分「クエン酸」は、疲労回復成分として有名。梅干しや柑橘類などをとることで「クエン酸」がエネルギーを効率的に作り出し、疲労を回復させます。睡眠中にしっかり疲労回復できるので、翌日に疲れを持ち越しません。この「クエン酸」は前述の「イミダペプチド」と一緒にとることで相乗効果が。鶏胸肉に梅肉ソースを添えて食べるなどして、日常的に摂取するのがおすすめです。

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歪んだ姿勢がクセになっていませんか?キレイに見える歩き方のコツ

【お話を伺った人】長坂 靖子氏

日本ウォーキングセラピスト協会代表 1985年ミス日本受賞、90年準ミスワールド日本代表のタイトルを獲得。1999年ウォーキングインストラクターの資格を取得。ウォーキングカテゴリーだけに止まらず、…

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(編集・制作 (株)法研

美人度をUPする歩き方を身につけよう!正しい姿勢で歩くと、見た目の印象が違います。まず、体の“ゆがみ”をチェックしましょう!!

体のゆがみをリセット!

私達は、日頃何気なく「歩いて」います。でも、同じ「歩く」という動作をしていても、ステキに見える人とそうでない人がいます。ステキに歩けば、当然周囲の人も美しく歩いている人は、印象に残ります。では、歩いていて「ステキだなぁ」と思われる人とそうでない人の違いは何かというと、「姿勢」です。ステキに歩く人は美しい姿勢で歩いているのです。
美しい姿勢とは、ズバリ、「体にゆがみのない姿勢」。体にゆがみがないと、骨格、内臓が正しいポジションに位置して、負担が少ない状態で筋肉を動かすことができます。すると、筋肉や骨格のバランスが整い、健康的で美しい姿勢をキープできるのです。ところが、ゆがみのある姿勢で歩いていると足腰に負担がかって健康にもよくありません。もちろん、どんなにファッショナブルな格好をしていても台ナシ。「歩く」ことは、実は奥が深~いものなのですね。というわけで、美しい歩き方の基本についてこれからお話しします。

歪んだ姿勢がクセになっていませんか?キレイに見える歩き方のコツ

歩き方のコツ

骨格のバランスが整った美しい(=健康的な)歩き姿勢は、筋肉の使い方、バランスの保ち方など様々なテクニックで可能になります。
まずは、立ち姿から改造してみましょう。腹筋と背筋を使い、背すじをまっすぐ伸ばします。猫背は格好悪いので、NG。そしてヒップを引き締め、首の筋肉を意識して、頭をまっすぐに引き上げます。
次は脚の踏み出しです。踏み出した脚は、足の裏が地面と30度の角度をつくるよう、つま先を上げてかかとから着地します。その際のポイントは足を地面につけるとき、つま先を外側に開かないこと。
また、「歩く」動作のなかで、かかととつま先の2点で立つ瞬間がありますが、このときは体の真ん中に重心がある(横から見たときに、耳・肩・指先が一直線になっている)ことが大事です。これができていれば、前脚と後脚をバランスよく使って歩いているといえます。

理想的な歩幅の決め方

美しい姿勢で歩くには歩幅も重要です。ちなみに歩幅とは、踏み出したときの前足のかかとから、後ろ足のかかとまでの距離のこと。
歩幅が狭いと運動量は減少し、骨格バランスがくずれます。歩幅が狭い人の多くは、後ろ脚の膝が曲がっていることが多く、骨盤が正しい位置にキープできないので、ヒップラインがくずれた姿勢になってしまいます。
ただし、歩幅は広すぎてもよくありません。大股になると、脚だけを使って歩く傾向があります。そうなると、骨格のバランスが崩れ、腰に負担がかかるうえに、見た目もよくないのです。方法はいろいろありますが、手軽に簡単にできる方法をお教えしましょう。
まず両脚を、肩幅より心もち広めに左右に開いて立ちます。そして、かかとを軸にして、そのまま横を向きます。これが、あなたに合った理想の歩幅です。

日頃、ファッションやメイクには関心たっぷりでも、歩く姿勢にまで配慮している人は少ないのではないでしょうか。でも、立ち居振る舞いや、ちょっとした動作は、意外に印象に残るもの。“ウォーキングビューティー”になって、初対面の人にも、爽やかな印象を残しましょう!

(「へるすあっぷ21」、法研より)

※この記事は2006年12月に配信された記事です

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最強の夏バテ予防食!夏野菜とスパイスカレーでパワーアップ

【お話を伺った人】根本 理英子先生

管理栄養士 東京家政学院大学卒業、日本大学大学院理工学研究科博士前期課程修了。栄養士・管理栄養士の教育養成に携わる。その後、大学病院でさまざまな疾病の栄養管理および栄養指導に従事。健康管理、疾病予…

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(編集・制作 (株)法研

きつい暑さを夏野菜のカレーで乗りきりましょう。ビタミン・ミネラル豊富な夏野菜とさまざまな機能性のあるスパイスを組み合わせた最強の夏バテ予防食!

体力を消耗する夏だからこそ栄養バランスのよい食事を

本格的な夏到来! 外はうだるように暑いのに、屋内は冷房で寒いくらい。疲れきって家に帰っても熱帯夜でよく眠れない……これでは食欲も低下します。でも、食べたくないからと食事を抜いたり、冷たくて口あたりのよいめん類ばかり食べていたら、体力が落ちて夏バテしてしまいます。
体力の消耗の激しい夏だからこそ、栄養素のバランスがとれた食事をすることが大切なのですが、「分かってはいるけど食べられない」ときだってありますよね。

そんなときは、量よりも質を充実させましょう。たんぱく質は、不足すると免疫力の低下を招き、基礎体力が落ちてしまうので欠かすことはできません。脂肪が少なく良質なたんぱく質を含む、白身魚や豆腐、鶏のささみ、豚ヒレ肉などは、胃腸に負担がかからず食べやすいでしょう。夏は汗とともにビタミンやミネラルを失うため、野菜はたっぷりとるようにしたいもの。香りや辛味を利用することにより、食欲増進も期待できます。
そこで強い味方となるのが旬の夏野菜とスパイス、そしてこれらをたっぷり使ったカレーです。そういえば、暑くなるとカレーが食べたくなりませんか?

最強の夏バテ予防食!夏野菜とスパイスのカレーでパワーアップ

夏にはやっぱり夏野菜

夏が旬の野菜にはトマト、キュウリ、ナス、ピーマンなどがありますが、どれも一年中スーパーに並んでいますから、旬といってもピンとこないかもしれません。でも、旬のものと季節外れのものでは味も栄養価も違います。見た目は変わらなくても、旬のもののほうがビタミン・ミネラルを多く含み、味がしっかりしています。薬膳の世界では、夏野菜は体を冷まし、冬野菜は体を温めるものが多いと言われます。その季節にとれたものを食べるのは理にかなっているのです。さらに、たくさん出回るので価格が安いのも魅力です。

夏野菜に豊富に含まれるビタミン・ミネラルは、体調を整えるのに欠かせない大切な栄養素。カロテンは、体内で必要な分だけビタミンAに変わり、夏の強い日差しで疲れた目や肌の健康に役立ちます。ビタミンCはコラーゲンの生成に欠かすことができないため、日焼けによる肌のダメージをケアします。カリウムは体内のナトリウムを体外へ排出して血圧の上昇を予防し、利尿作用がむくみの解消に役立ちます。

主な夏野菜の夏バテ予防効果

ゴーヤ(ニガウリ):豊富に含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくく、苦味成分モモルデシンが食欲を増進させる。

トマト:酸味のクエン酸やリンゴ酸が胃酸の分泌を促し食欲増進効果が。赤色色素リコピンは抗酸化作用が強く、がんや老化予防だけでなく、メラニンの生成を抑え美白の効果も期待できる。

キュウリ:カリウムが豊富で利尿作用があるので、むくみ解消に。夏の露地栽培のキュウリは冬のものよりビタミンCが2倍以上含まれる。また、ぬか漬けにするとビタミンB1が大幅に増える。

ピーマン:ビタミンCやβ-カロテンが豊富。ピーマンのビタミンCは加熱に強く、β-カロテンは油と相性がよいので炒め物などにすると吸収されやすい。

モロヘイヤ:エジプトの王様が食べていたと言われ、ビタミン、ミネラルが豊富。ネバネバ成分ムチンは糖分やコレステロールの吸収を遅らせる働きがある。カルシウムは小松菜の1.5倍も。

トウモロコシ:食物繊維が多く、含有量は玄米と同じ。ひげ根を干して煎じて飲むと利尿作用があると言われ、漢方薬にもなっている。

ほかにもナス、オクラ、インゲン、カボチャなど、夏が旬の野菜を毎日の食事に取り入れ、夏バテを予防しましょう。

最強の夏バテ予防食!夏野菜とスパイスのカレーでパワーアップ

カレーには夏を乗り切るための秘密がいっぱい

インドやタイなど暑い国では、スパイスたっぷりの辛い料理が好まれますが、これは、辛いものを食べて体を中から温め、汗をかくことで体内にたまった熱を逃しているのです。またスパイスには、胃液の分泌を促し食欲を増進させる効果があります。
そして、夏バテに効くさまざまなスパイスがバランスよく調合されているのがカレー! カレーに使われるスパイスには、どのような効能があるのでしょうか?

ターメリック(ウコン):鎮痛、健胃、肝臓機能の強化、抗酸化作用など。カレーの黄色い色のもとになる。
唐辛子:発汗、消化促進、抗酸化作用など。カレーの辛さを決める。
コショウ:健胃、殺菌、発汗、消化促進など。香りは表皮に含まれるので、黒コショウのほうが香りが強い。
コリアンダー:健胃、整腸、鎮痛、消化促進など。煎ると香ばしい香りとなり、カレーの風味づけには欠かせない。
クミン:消化促進、下痢、腹痛、胃痛などに効果。カレー独特の強い香りをつくる。

これらのスパイスに共通するのが発汗、消化促進、抗酸化作用など。組み合わせることでより効果が高まり、胃腸の働きをよくし、食欲を増進させて疲労回復の効果が期待できます。殺菌作用もあり食べ物の腐敗を防ぐなど、カレーには暑い夏を乗りきるための秘密がいっぱい! 暑くなるとカレーが食べたくなるわけです。
生ではそんなに食べられない野菜もカレーで煮込めば嵩(かさ)が減り、溶け出した栄養素も捨てずに食べられます。さらに、疲れたときには欠かせないビタミンB1が豊富な豚肉や豆類をたんぱく源に加えれば、まさに理想的な夏バテ予防食!

インドでは、各家庭で好みのスパイスをブレンドしてカレーを作ります。10~30種類ものスパイスを使うそうですが、時間があるときはオリジナルカレーに挑戦するのも楽しそう。もっと手軽に、市販のルーに好みのスパイスを加えるのもいいですね。市販のルーは案外油脂が多く含まれ高カロリーなので、食べすぎるとカロリーオーバーにも。スパイスを加えた分、市販のルーを少なくするとよいでしょう。

また、刺激の強いスパイスのとりすぎは胃腸の粘膜を傷める原因にもなるので要注意。胃腸の弱い人や具合が悪い人は避けたほうがよいでしょう。

※この記事は2007年8月に配信された記事です

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夏バテ&日焼け予防にはビタミンパワーを!効果的にとる方法とは?

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

夏バテを防いだり、日焼け対策にはビタミンが重要です。ビタミンを多く含む夏野菜と効率的なとり方とは。

旬の野菜を選べば効果的にビタミンがとれる

夏バテや、紫外線によるダメージ肌の対策に必要な栄養素といえば、ビタミンC、β‐カロテン、ビタミンB群などのさまざまなビタミン。
このビタミン摂取のためにとりたいのが、旬の野菜です。たとえばトマトは1年中栽培されていますが、6~9月の旬の時期は、ビタミンC、β–カロテンともに多くなっています。とくに、β–カロテンは、最大月の7月では最小月の11月の2倍以上(※1)にもなるのです。

ただし、ビタミンCは流通・販売方法などの影響も受けやすく、収穫後、日数が経つと含有量が減ってしまいます。そのため、なるべく近くの産地でとれた新鮮なものを選ぶことも大切。

また、冷凍野菜は一般的に旬の野菜でつくられるので、オフシーズンの生のものより冷凍野菜の方が、ビタミン量が豊富なことが多いそう。冷凍ものも上手に活用して。次で紹介するビタミン含有量を参考に、夏野菜ですこやかな体とお肌をキープしましょう。

夏バテ&日焼け予防にはビタミンパワーを!効果的にとる方法とは?

ビタミンをたくさんとれる夏野菜

それでは、夏バテや肌ダメージの対策にとりたいビタミンを挙げていきましょう。合わせて、それぞれのビタミンの含有量が多い夏野菜のトップ3もご紹介します。含有量は各野菜とも、1回分の使用量(可食部)を想定して、独自に算出したランキング(※2)です。

○ビタミンC~紫外線対策や免疫力アップに

肌のコラーゲンの合成に関わり、美白成分としてメラニンが過剰につくられるのを抑える働きが。免疫力を高めるためにも、積極的にとりたい成分。1日の目安量は100mg(※3)。

1位:ピーマン(赤)…85mg/50g(約中2個)
2位:かぼちゃ(西洋)…64.5mg/150g
3位:にがうり(ゴーヤ)…60.8mg/80g(約1/2本)

○β-カロテン~肌の生まれ変わりをサポート

体の中で必要に応じて、ビタミンAに変わり、肌の生まれ変わりをサポートする。抗酸化作用が高く、活性酸素の消去に有効とされている。摂取基準量はなし。

1位:モロヘイヤ…6000μg/60g(約1/2袋)
1位:かぼちゃ(西洋)…6000μg/150g
3位:つるむらさき…3000μg/100g(約1/2袋)

○ビタミンB1~疲れの解消に

炭水化物(糖質)の代謝を高める補酵素として働き、疲労物質を処理する働きが。お酒を飲む人はとくに消費されるので積極的にとりたいビタミン。1日の目安量1.1mg(※3)。

1位:えだ豆…0.31mg/100g(約2/3袋)
2位:とうもろこし…0.23mg/150g(大きめ約1/2本)
3位:モロヘイヤ…0.11mg/60g

○ビタミンB2~エネルギーを生む

エネルギー生産に関わる多くの栄養素、なかでも脂質代謝をサポート。不足すると、肌荒れやニキビなど肌トラブルのもとに。1日の目安量1.2mg(※3)。

1位:モロヘイヤ…0.25mg/60g
2位:えだ豆…0.15mg/100g(約2/3袋)
2位:とうもろこし…0.15mg/150g(大きめ約1/2本)

○ビタミンB6~皮膚炎の予防に働く

タンパク質のもとになるアミノ酸代謝の補酵素として働く。皮膚炎予防に有効なことでも知られている。1日の目安量1.2mg(※3)。

1位:かぼちゃ(西洋)…0.33mg/150g
2位:とうもろこし…0.21mg/150g(大きめ約1/2本)
2位:モロヘイヤ…0.21mg/60g

※1)「辻村卓他,ビタミン71巻2号:67-74(1997)」
※2)ビタミン量は「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」より算出
※3)成人女性の1日の推奨量または目安量で、各年齢層別の最大値

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