洋菓子を食べすぎると体調が悪くなる!? 困った症状7個

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

見た目も華やかでおいしい洋菓子。コンビニなどでも手軽に手に入りますが、食べ過ぎが体調不良を招くのを知っていますか? その症状をご紹介します。

おやつの習慣が冷えや頭痛の原因かも!?

仕事や家事の合い間、ほっとひと息つきたい時にあるとうれしいのが、クッキーなどの洋菓子。差し入れでもらう華やかなデコレーションのケーキもうれしいものです。オフィスで働く人のなかには、引き出しにビスケットやチョコレートを常備していることも多いのでは? 甘い洋菓子は気分転換に最適で、その後の作業のパフォーマンスも上がる気がしますよね。
でも、洋菓子を食べ過ぎると体調不良になるのを知っていますか? 最近なんとなく、体調がすぐれない人は、洋菓子の取りすぎが原因かもしれません。

 洋菓子を食べすぎると体調が悪くなる!? 困った症状7個

<洋菓子を食べ過ぎると起こる、困った症状7個>

1)冷え性

洋菓子にたっぷり使われている砂糖。マクロビオティックでは、砂糖は極陰性という強く体を冷やす食品と位置づけられています。栄養学から見ても、砂糖は体を冷やすことがわかっています。砂糖を摂ると、血糖値が急上昇し、しばらくすると、急上昇した血糖値を抑制するために、インシュリンが分泌されます。そして、血糖値を急激に降下させます。それと同時に体温も低下することに。これにより洋菓子を習慣的に食べていると、冷え性になってしまうのです。

2)慢性疲労

洋菓子に含まれる砂糖を代謝する際、ビタミンB1が必要になります。ビタミンB1は、豚肉やうなぎなどに含まれるもので、水溶性です。水溶性のビタミンは体内で保持できないため、洋菓子を食べ過ぎると、体は常に砂糖を代謝しなければならず、ビタミンB1が不足します。いくら糖分を摂っても、ビタミンB1が不足すると、糖質の代謝がうまくいかなくなるので、疲労感が募ります。

3)便秘

女性に多い便秘も洋菓子の食べ過ぎが原因のひとつです。洋菓子に含まれる生クリームやバター、砂糖は悪玉菌の大好物。悪玉菌が増えることで腸内細菌のバランスが崩れ、腸内環境が悪化します。その結果、便秘になってしまうのです。

4)肌老化

肌荒れやたるみなど、肌を老化させる「糖化」という現象を知っていますか? 肌のハリや弾力が失われるのは、弾力成分のコラーゲンが糖化することで起こります。糖化すると、コラーゲンが黄色や茶褐色に変化。この糖化は洋菓子にも同様に起こっており、クッキーなどこんがりとした茶褐色は、小麦粉や砂糖、卵、牛乳に含まれる糖質とタンパク質が結合した糖化によるもの。特に、洋菓子は糖化したものが多いので、こういった食品を食べ過ぎると、体内の糖化をさらに加速させ肌がどんどん老化することに。

5)頭痛

砂糖がたっぷり入った洋菓子を食べると、血糖値が急上昇することはお伝えしましたが、その影響は頭痛にも及びます。洋菓子を食べすぎると、膵臓の働きが弱まりインスリンの分泌がうまくいかない状態に。血糖値がコントロールできず、血糖値が下がりすぎ、低血糖の状態になることがあります。低血糖になると頭痛が起こりやすくなるのです。また、体の冷えも頭痛につながるので、砂糖たっぷりの洋菓子は頭痛の原因になると考えられます。

6)生理不順

洋菓子の食べ過ぎで砂糖をたっぷり摂る生活を続けていると、体が冷え、ホルモンバランスが乱れます。すると、PMS(月経前症候群)がひどくなったり、生理不順に。また、低価格の洋菓子に使われているマーガリンなどの植物油脂には、トランス脂肪酸が含まれています。トランス脂肪酸は健康への悪影響の可能性から欧米では使用禁止に。日本も規制されていますが、欧米諸国に比べて規制がゆるいのが現状です。トランス脂肪酸は、心疾患リスク、循環器系臓器の炎症を起こすとされているほか、生理不順や不妊の原因にもなると言われています。

7)アレルギー

食べてすぐに症状があらわれる「即効型アレルギー」に対し、食べてから数時間から数週間たって症状がでるものを「遅延型アレルギー」と言います。症状の発生が遅く、肌荒れ、下痢、倦怠感など、症状の種類もたくさんあるため、気づきにくいのも特徴です。同じものをよく食べ続ける、甘いものをよく食べる、便秘がちな人に、遅延型アレルギーは起こりやすいと言われています。洋菓子に欠かせない小麦もアレルゲンのひとつなので、洋菓子をよく食べる人は注意が必要です。




いつまでもサビない体づくりに!積極的に摂りたい7つの栄養素

(編集・制作 (株)法研

話題の有効成分を多く含む食品を食生活に取り入れましょう!最近、食品に含まれる有効成分として、6大栄養素(=炭水化物、脂肪、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維)以外の成分にも注目が集まっています。話題の有効成分の特徴や多く含む食品を知って、上手に食生活に取り入れてみませんか。

セサミン(多く含まれる食品=ゴマ)

呼吸によって体内に取り込まれる酸素のうち数パーセントは、体内の細胞を酸化し、サビつかせる有害な活性酸素に変化します。この活性酸素は、疲労や老化を促進し、生活習慣病をまねきます。また、活性酸素の害は、皮膚や内臓、血管などあらゆる細胞におよびますが、内臓では24時間休むことなく働いている肝臓が害を受けやすいといわれています。

ゴマに含まれるセサミンには、活性酸素の発生を抑え、肝機能を高める働きがあります。また、脂肪肝の予防や二日酔い防止、HDL(善玉)コレステロールの増加、発がん予防などの効果も、動物実験のレベルで明らかになっています。ゴマはすって使った方が、消化がよく、セサミンの効果がアップします。

いつまでもサビない体づくりに!積極的に摂りたい7つの栄養素

カテキン(多く含まれる食品=お茶)

お茶に含まれる渋みの成分、カテキンはポリフェノールの一種で、さまざまな健康効果をもっています。まず、活性酸素による酸化の害から体内の細胞を守る強い抗酸化作用は、ビタミンEの20倍ともいわれます。また、血圧降下作用によって高血圧の予防や改善に効果があるだけではなく、血糖値の上昇を抑えて糖尿病を予防する効果、コレステロールや中性脂肪など血中の脂質を正常に保つ作用も期待できます。さらに、抗菌作用によって、虫歯やかぜの予防にも効果を発揮します。

カテキンを健康づくりに生かすためには、1日に湯飲み茶碗10杯くらいのお茶の摂取が目安となります。

アリシン(多く含まれる食品=タマネギ・ニンニク)

ニンニクやタマネギには、アリインという成分とアリナーゼという酵素が同じ細胞の中に別々に存在しています。ニンニクやタマネギを切ったり、炒めたりして細胞に傷がつくと、両者が反応して、イオウ化合物のアリシンが生成されます。

疲労回復に有効なビタミンB1は、アリシンと結合することで体や脳の血液中に長く留まり、体や脳の疲れをとり、活性化させます。アリシンには、血栓の予防・改善効果や、かぜの予防などに有効な強い抗菌作用なども期待できます。

リコピン(多く含まれる食品=トマト)

トマトの赤い色素成分のリコピンには、ベータカロテンの以上の活性酸素除去作用があります。そのため、動脈硬化やがんの予防に効果があるといわれています。また、血糖値を改善し、糖尿病を予防する効果も注目されています。リコピンは、よく熟した赤いトマトに多く含まれています。

タウリン(多く含まれる食品=貝類、タコ、イカ)

タウリンはアミノ酸の一種で、貝類やイカ、タコ、魚の血合いなどに多く含まれます。タウリンには、肝臓で胆汁酸の分泌を促進し、肝細胞の再生を促す作用があります。胆汁酸には血液中のコレステロール値を低下させる作用があるため、コレステロールを原因とする胆石や動脈硬化などの病気も予防するといわれています。さらに最近、タウリンに肥満を予防する作用があることが、日本栄養・食糧学会で報告されています。

アントシアニン(多く含まれる食品=ブルーベリー)

人間の目が見えるのは、網膜に分布するロドプシンという色素が、分解と再合成を繰り返して光の刺激を脳に送っているからです。ブルーベリーに豊富なアントシアニンには、このロドプシンの再合成を活性化することで、目でものを見る機能を向上させる作用があります。また、アントシアニンには、老人性白内障の原因となる活性酸素を抑える作用や、全身の血行を促進し、動脈硬化を予防する作用も期待されています。

葉酸(多く含まれる食品=緑黄色野菜・レバー)

ビタミンB群の仲間である葉酸は、緑黄色野菜やレバーに多く含まれています。赤血球の合成に不可欠な成分で、貧血の予防に欠かせません。また、動脈硬化の予防効果もあるとされています。葉酸は心の健康にも不可欠で、不足すると、うつ状態やイライラ、不眠をまねくといわれています。

(「オン&オフ生活術」、法研より)

※この記事は2005年12月に配信された記事です

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その夏バテ症状『かくれ脱水』では?放置すると熱中症の恐れも…

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

体がだるい、疲れやすいと感じたら「夏バテかな」と思いますよね。でも、その症状、軽度の脱水症の前段階にあたる「かくれ脱水」かもしれません!

二日酔いや夏バテもかくれ脱水のひとつ

体内の水分量は、成人で60%ほどにもなるといいます。つまり体の半分以上は、水分ということ。それが、気温の高いところにいたり、激しい運動をして汗を大量にかいたりすると、水分量が低下。すると、脱水症が起こります。

一般的に、体液の3〜5%を失うと、めまいやたちくらみ、口の渇きなどの症状に。さらに6〜9%で頭痛や悪心など、10%以上を失うと、意識障害が起こるとされています。脱水症は進行するまで症状がでにくいのが特徴です。特に、お年寄りは体液も50%ほどに減少しており、脱水症になりやすいのです。

そこで、提唱された言葉が「かくれ脱水」。軽度の脱水症よりも前の段階のことを表した言葉です。この段階では、脱水症になりかけているのに、本人は気づいていないことがほとんど。実は、二日酔いや夏バテも「かくれ脱水」のひとつなのです。下記に、かくれ脱水のサインをご紹介します。

その夏バテ症状『かくれ脱水』では?放置すると熱中症の恐れも…

<自分では気づきにくい「かくれ脱水」のサイン>

○ だるい、疲れやすい、眠い

夏バテとよく似た、だるさ、疲労、眠気に襲われたりします。これも、かくれ脱水のサイン。体液が減少することにより、体が疲れやすくなっているため、こういった症状があらわれると考えられます。

○ ふらつく

体の水分が減少すると、血流が悪くなるために、たちくらみやふらつきが起こることが。

○ 足がつる

体内の塩やミネラルなどが減少すると、筋肉が痙攣しやすくなります。そのため足がつりやすくなることに。

○ 尿の量が少ない、のどが渇く

夏バテは自律神経の乱れによっても起こりますが、これと、かくれ脱水を区別しやすい症状がこちら。上記の症状に加えて、尿量の減少が見られたり、のどの渇きを感じたら、かくれ脱水を疑って。

放置すると熱中症になる恐れも

かくれ脱水は、夏バテの症状と似ているため、自己判断がつきにくいもの。放置しておくと、脱水症になるだけでなく、熱中症にもなりやすくなります。なんとなくいつもと体の調子が違うと感じたら、まずかくれ脱水を疑いましょう。経口補水液を飲んで、体の水分を補給し症状が改善すれば、かくれ脱水です。

水分補給にはスポーツドリンクを飲むのもよいですが、脱水症の場合は治療飲料である経口補水液を。経口補水液は、塩分と糖分をバランスよく配合した飲み物で、体に吸収されやすくなっています。スポーツドリンクは、電解質濃度が低く、糖質が多め。運動の後には適していますが、脱水症の改善には経口補水液の方が適しています。

また、ふだんから規則正しい生活を心がけ、暑くて食欲がないからといって食事を抜かないこと。1日で体に入る水分は約2500ml。そのうち、食べ物から1000mlの水分を摂取しているとされます。食事以外で必要な水分補給として、2時間ごとにコップ1杯の水分をとりましょう。なお、アルコールやカフェイン入りのお茶は、利尿作用で逆に体の水分を排出してしまうので注意を。万全の体調管理で、暑い夏を乗り切りましょう。

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これぐらいは知っておきたい! 熱中症予防に役立つ飲み物・食べ物

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

猛暑日が続くなか、熱中症に注意喚起するニュースが連日報道されています。そこで、基本的な熱中症予防に役立つ飲み物と食べ物をご紹介します。

カフェイン入りのお茶は水分補給にならない

災害レベルといわれるほどの、暑い夏。熱中症予防対策は十分でしょうか? 厚生労働省では、室内外問わず、喉の渇きを感じなくても、こまめに水分・塩分、経口補水液などを補給することを呼びかけています。そこで水以外に、積極的にとりたい飲み物と食べ物をまとめました。

これぐらいは知っておきたい! 熱中症予防に役立つ飲み物・食べ物の選び方

<熱中症予防に役立つ飲み物・食べ物>

○ 麦茶

夏の定番のお茶といえば麦茶。夏場は、汗でミネラルを失いがちです。麦茶には、カリウムやリン、ナトリウムなどのミネラルが含まれており、汗で流れたミネラルを補給することができます。また、麦茶はノンカフェインなのもポイント。カフェインには利尿作用があり、体の水分を排出してしまいます。カフェインの成分があるお茶の飲み物やアイスコーヒーを飲んでいても、逆に水分を排出してしまうことになるので注意して。

○ スポーツドリンク

運動後など、たくさん汗をかいた後は、体の塩分とエネルギーが失われがち。塩分、糖分を含むスポーツドリンクは、それらを補うことができます。ただ、塩分と糖分がたっぷり含まれているので、飲み過ぎに注意を。スポーツドリンクは2〜3倍に薄めた方が体に浸透しやすく、塩分と糖分の取りすぎも防げます。

○ 牛乳や乳製品

ややきつい運動後に牛乳や乳製品を摂ると、体温の調整機能が改善するそう。牛乳にはタンパク質と糖質が含まれており、これらを一緒に摂ることで血液量が増加して汗をかきやすい体に。暑さに順応できるため、熱中症になりにくい体を作ることができます。

○ 梅干し

少し動くだけで汗をかくため、体がバテやすくなっています。体の疲労物質をはやく除去するためにも、クエン酸を含む梅干しは最適。塩分補給のほか、殺菌効果もあります。クエン酸を含む食材は、柑橘類やお酢なども。

○ モロヘイヤ

汗で流れ出たカリウムを補給してくれるのが、モロヘイヤ。カルシウム、鉄などのミネラル、造血作用のある葉酸も含んでおり、栄養価の高い食材です。栄養補給をして熱中症になりにくい体を作りましょう。

○ 豚肉

豚肉にはビタミンB1がたっぷり。ビタミンB1が体内に不足すると、糖質をとってもエネルギーに変えることができず、疲労やだるさにつながります。1日のビタミンB1の推奨量は、成人男性で1.4mg、成人女性で1.1mg。豚モモ肉(赤身)は、100gあたり1.01mgとビタミンB1が豊富です。梅干しベースのソースを作って合わせれば、クエン酸が一緒に摂れるので◎。

○ 納豆

納豆には、ビタミンB1とミネラルが豊富です。夏場は、食欲がなく冷たい麺類を食べることが多くなりがち。麺類に納豆をプラスすることで、麺類の糖質をエネルギーに効率よく変換して、疲れにくい体を作り、熱中症予防に役立ちます。

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熱中症になりやすいのはどっち? 汗が多い人と汗が少ない人

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

連日ニュースで注意喚起されている熱中症。汗が多いタイプの人と、少ないタイプの人ではどちらがなりやすいのでしょうか? 熱中症予防対策とともに解説します。

サラサラとした汗をかける人はなりにくい

高温多湿の夏で気をつけなければならないのが熱中症。こまめに水分補給したり、体を休めたりなど、体調管理が必要です。
熱中症は、気温と湿度が高い環境に体が適応できないときに起こる症状の総称。めまいや立ちくらみ、吐き気、筋肉痛や頭痛など、さまざまな症状があらわれます。すぐに対処しないと、死に至ることも。特に、真夏に屋外で1時間以上過ごす場合には、熱中症の予防に水分と塩分の補給が必須です。

熱中症になりやすいのはどっち? 汗が多い人と汗が少ない人

また、日頃から熱中症予防に意識したいのが汗のかきかた。汗が多い人と汗が少ない人、どちらが熱中症にかかりやすいと思いますか? 正解は、汗が少ない人なんです。それは、汗をかくと体から熱が放出されるため。ふだんからしっかり汗をかける体にしておくことが、熱中症予防対策にもなります。しかし、昨今ではエアコンが完備された室内にずっといることで、汗を出す汗腺が退化し、自分で体温調節ができない体になっている人が多くなっています。

また、汗には2種類あり、サラサラした汗と、ベタベタした悪い汗があります。いい汗は、さらっとして蒸発しやすく、効率的に体温調節ができます。しかし、ベタベタした悪い汗は、蒸発しにくいため体温調節がうまくできません。また、汗に体のミネラルなどが入っているため、こうした必要な成分を失いやすいという問題も。こうした理由で、悪い汗の場合は、汗をかいていても熱中症になりやすくなります。

汗を出せる体をつくるために今日からできること

熱中症予防に、いい汗をかける体を作るためには、汗腺がしっかり働くようにトレーニングするのがおすすめです。ふだんから、30分程度でいいので汗ばむ程度の運動をするように心がけましょう。

また、暑くて運動できない、運動が苦手な人は、お風呂で行う「手足高温浴」を。湯船に、42〜44度の高めのお湯を15cmくらい張り、手からひじまでと、足先からひざまでの体の末端をお湯につけます。四つんばいのような姿勢で10分ほどつかり、一番汗腺が衰えやすい体の末端を温めましょう。この体勢がつらい場合は、ひざ下だけを温める足湯でもOKです。その後、さらに37〜38度のぬるめのお湯で半身浴をすると◎。体の深部が温まり、いい汗をかけるようになります。

そしてお風呂上がりは、うちわや扇風機の弱い風で自然に汗がひくのを待ちましょう。どうしても冷房が必要な場合は、27度以上に設定を。またトレーニングの前後は、水分補給を忘れずに。ただし、冷えた飲み物は脳のセンサーが反応して汗をとめてしまうので避けて。常温の水がベストです。この手足高温浴や半身浴を3週間ほど続けると、体の汗腺が活性化していい汗をかけるように。暑いからとシャワーですませず、湯船を活用して熱中症予防を行いましょう。

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傷口に消毒液は使ってはいけない? キズの治療の新常識

(編集・制作 (株)法研

【取材協力】夏井 睦先生 傷の治療センター長

食品用ラップを使った閉鎖療法。「傷にはガーゼ」という常識を打ち破る新療法。別名「ラップ療法」、「湿潤療法」ともいわれる「閉鎖療法」とは。

消毒薬とガーゼは禁物! 自然治癒力を生かした閉鎖療法

「けがをしたら、傷口を消毒しないとばい菌が入る」。そう思っていませんでしたか?

ところが消毒薬を使うと、細菌と一緒に傷の表面の細胞も死んでしまい、傷口が痛む原因になってしまいます。またガーゼを使うと、傷を治す体液を吸い取り、傷口を乾燥させます。傷口が乾燥すると体液が固まってかさぶたになって、傷の治癒が遅れたり化膿する原因にもなってしまうのです。

閉鎖療法は、傷口に消毒薬やガーゼをいっさい使わず、フィルム状の被覆材で覆うのが特徴です。傷口から出てくる体液を被覆材で覆い、湿った状態にしておくことによって自然治癒を高め、新しい皮膚が傷口を覆う体の働きを早めるのです。

傷口に消毒液は使ってはいけない? キズの治療の新常識

傷から出る体液が傷を治すしくみ

けがが治り傷口に新しい皮膚ができるまでは、複雑なプロセスをたどります。

けがなどで皮膚が破壊されると、まず傷口に血小板が集まり血を凝固させ止血します。次に好中球やマクロファージなどの白血球が局所に集まり、死んだ細胞や雑菌を除去します。そして繊維芽細胞が集まって傷口を閉じ、最後に表皮細胞が集まり、新しい皮膚が傷口を覆っていきます。

閉鎖療法では、被覆材で覆われた傷口から、ジクジクした黄色っぽい体液が分泌されます。一見すると膿のようなこの分泌液には傷を治す成分が含まれています。最初は大量に分泌される体液はしだいに少なくなり、3~4日で新しい皮膚が再生されます。

とっさのときに役立つラップを使った閉鎖療法

「目からウロコ」の閉鎖療法。けがは時間と場所を選ばず起こるものです。いざというときのために、身近な材料でできる治療法を紹介しておきましょう。

治療に使うのは食品用ラップ、白色ワセリンかプラスチベースといった市販の安価な軟膏、ラップを止める絆創膏、包帯、タオルかガーゼ。いずれも家庭にあるか、手軽に入手できるものばかりです。

まず、このラップを使った閉鎖療法のポイントは、傷口をしっかり水洗いすることです。異物が残っていると化膿したり、跡が残ることがあります。ラップは傷よりふたまわりほど大きめに切り、軟膏があればラップの傷口にあたる部分に塗ります。軟膏を塗ると痛みが早く引きます。

ラップをかぶせたら、四方を絆創膏で固定します。ラップは1日1〜2回をめどに交換します。ラップを交換するときには、傷口を洗うようにしましょう。さらに、自己治癒力によって傷口に体液が分泌されますので、ラップの上から包帯を巻きます。傷が深く多くの体液が分泌された場合は、包帯を巻く前にタオルやガーゼで体液の漏れを防ぎます。

こうした手順で治療をすれば、3〜4日で新しい皮膚が再生されてくるでしょう。子どもの場合、痛がって暴れるなど、うまく洗えないときには医師に診てもらいましょう。

(「へるすあっぷ21」、法研より)

※この記事は2005年11月に配信された記事です

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