提供:gooヘルスケア
執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと
デリケートゾーンのケア、適当に自己流で行っていませんか? 繊細で複雑な場所だからこそ、正しいケア法を知ることが大切です。
意外とできていないデリケートゾーンのケア
デリケートゾーンの正しいケア方法を知っていますか? 習ったことがないのはもちろん、親しい友人や姉妹でも話しにくいと感じる人が多いため、自己流で行っている人も多いはず。ただ、デリケートゾーンのケアが不十分だと、臭いやかゆみの原因に。そこで、実は正しくできている人が少ない、大事な場所の正しいケア方法をご紹介します。
<『アソコ』5つの真実 大事な場所の正しいケア方法>
1)シャワーだけですませない
デリケートゾーンには、薄い皮膚の部分と粘膜の部分があります。石けんを泡立てて、やさしく洗うのが基本です。でも、デリケートゾーンは複雑な構成のため、シャワーで流したり、泡をのせただけではよごれが落ちません。指の腹を使って、前から順に、陰毛、陰核、性器部分、会陰部分、肛門の順に洗います。ひだになっている部分は、汚れがたまりやすいので重点的に、でもやさしいタッチで洗いましょう。また、お風呂上がりにタオルでふくときも、ゴシゴシこすらず、やさしく当てるように水気をとって。低温のドライヤーを使って乾かしてもOKです。
2)1日2回以上洗わない
デリケートゾーンにも汗腺があり、汗をかくので清潔に保つ必要はありますが、洗いすぎは厳禁。特に膣の中は、弱酸性に保たれることで、雑菌の侵入を防いでいます。そのため、膣内は洗う必要がありません。しかも、膣は表面部分も善玉菌である「表皮ブドウ球菌」が守ってくれています。洗いすぎは、こういった必要な菌まで除去してしまうので、逆にデリケートゾーンでトラブルがおきやすくなってしまいます。
3) ボディーソープで洗わない
体を洗うのと同じ石けんやボディーソープでデリケートゾーンを洗っていませんか? これらの石けんは多くが、アルカリ性。デリケートゾーンにいる、自浄作用を維持する菌まで洗い流してしまいます。デリケートゾーンは、刺激が少ない、弱酸性の石けんで洗うのがおすすめ。デリケートゾーン専用のソープもたくさん販売されているので、使ってみては。
4) 小さすぎる下着を履かない
小さい下着は、食い込みやすく、通気性が悪くなりがち。下着は、股の部分がコットンなどの自然素材でできている通気性のよいものを選びましょう。また、小さいナイロン製の下着は、ムレやすく、カンジダ菌が繁殖しやすくなります。ふだんはコットンなどのショーツをはき、特別な時だけお気に入りのものに。
5)アンダーヘアを放置しない
生理中、アンダーヘアに経血がつくと、そこから菌が繁殖してニオイのもとに。また、アンダーヘアを処理することで、ムレの改善効果も得られます。どこまで処理するかは、好みによりますが、完全に剃る必要はなく、短くカットするだけでも、かなりムレにくくなります。