大豆イソフラボンは女性の味方のはずだけど…、妊婦さんは豆乳の飲み過ぎに気を付けて!

(編集・制作 gooヘルスケア)

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植物性タンパク質で低カロリー、鉄分やカルシウムを多く含むヘルシーな飲み物として、女性を中心に人気の豆乳。最近では、胎児へのアレルギーの影響を懸念し、牛乳よりも豆乳を多く摂取する妊婦さんも多いようですが、逆に、妊娠中は飲むのを控えるべきということを知っている人は少ないと思います。

女性ホルモンの働きをするイソフラボン

大豆イソフラボンは、大豆の胚芽に含まれるフラボノイドの一種で、女性ホルモンのひとつ、エストロゲンに化学構造が似ていて、体内に入ると、エストロゲンとして女性ホルモンの役割を果たします。

大豆イソフラボンが、更年期障害や骨粗しょう症など高齢の女性に多い病気を緩和するのに効果を発揮するといわれるのはこのためです。

ホルモンバランスの偏りが胎児に影響?

女性ホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類で、女性の生理・妊娠・出産をコントロールします。特に妊娠すると分泌量が一気に増加し、母体や胎児の成長をサポートする重要な役割を果たすのですが、妊娠中に豆乳をたくさん飲むと、イソフラボン=エストロゲン量だけが一方的に増加することに。このホルモンバランスの乱れが原因となって、胎児の発育に悪い影響を与える可能性があるといわれているのです。

また、大豆イソフラボンを含むフラボノイドは、胎児のDNAの構造を正常に保つトポイソメラーゼⅡを阻害し、異常を生じさせる可能性があるとされています。

妊娠中の追加摂取は不要

内閣府の食品安全委員会は、食事から摂る大豆イソフラボン(大豆イソフラボンアグリコン換算値)の摂取目安量の上限を1日70~75mg、そのうち特定保健食品として追加摂取する場合の上限目安量を1日当たり30mgと評価しています。

そして、あまり知られていませんが、妊娠中(妊娠の可能性がある人)の食事以外からの追加摂取は推奨しない(不要)と発表しているのです。

ちなみに、アグリコン換算値とは、体内に入る大豆イソフラボン量のこと。大豆イソフラボンは元々、糖が配合された形で存在していますが、腸内で糖が分離され、アグリコンとして体に吸収されます。

大豆食品も適量を心かげて

ところで、イソフラボン1日の目安摂取量70~75mgってどれくらいかご存知ですか? 普段の食事に換算すると、納豆1パック(50g)で約36.8mg、豆腐1丁(300g)で約60.9mg、味噌大さじ1杯(18g)だと約8.9mg。元々、日本食には大豆食品が多いため、普通に一食分の和食を食べるだけで、1日に必要なイソフラボンの量を簡単に摂取することができるのです。

豆乳の場合は、200mlで約49.6mg。朝、昼、晩、続けて飲むと、目安量を軽くオーバーしてしまいます。とはいえ、1日や2日程度、摂取量が増えた位では影響はないですが、普段の食生活の積み重ねが原因となる場合もあるので注意が必要ですね。

体に良いイメージで、ついつい摂取量が多くなってしまう大豆食品ですが、妊娠中の過剰摂取は意識して避けたほうがよさそうです。何事も適量が大切です。偏りをなくし、バランスのよい摂取を心がけましょう。

<参考サイト>
内閣府食品安全委員会
大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A
お母さんになるあなたへ

厚生労働省
大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A

農林水産省
大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A




意外と知らない食べ合わせが悪い食品―知らずに食べているかも!?

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

何気なく食べている食材の組み合わせが、実は食べ合わせが悪いということも! 意外と知らない、食材の悪い組み合わせをまとめました。

現代の栄養学からわかる食べ合わせが悪い食品

昔から、食べ合わせの悪い食品というのは言い伝えられています。代表的なのが「うなぎ」と「梅干し」の組み合わせ。脂っこいうなぎと、酸味の強い梅干しは、消化不良を起こすと言われてきました。
しかし、現代では、むしろ梅干しは脂っこいうなぎの消化を助けるとされています。諸説ありますが、高価なうなぎを食べ過ぎないようにこの説が作られたとも。
現代でも、栄養学的に食べ合わせが悪い食品はあります。ただし、この組み合わせで食べたからといってその場ですぐに具合が悪くなるというほどの影響は考えにくいもの。無駄に大きな心配はいりませんが、健康的な生活を送るためにも知っておいた方がいいこともあります。知らずに食べている悪い組み合わせをまとめました。

<食べ合わせが悪い食品>

◯ほうれん草+ベーコン

ベーコンの発色剤である「亜硝酸塩」と、ほうれん草の「硝酸」。この2つの成分が体内で反応すると、発がん性物質の「ニトロソアミン」を生成してしまうとか。ただし、ビタミンCを加えると、ニトロソアミンの抑制に働くので、レモン汁をたっぷりかければOK。また、発色剤不使用のベーコンを選べば◎。

◯焼き魚+漬物

和食の定番といえば、焼き魚に漬物。でも、焼き魚の焦げに含まれる「ジメチルアミン」と、漬物に含まれる「亜硫酸塩」が組み合わさると、発がん性物質が生まれるとか。レモン汁をかけると、発がん性物質の生成の抑制に働くので、焼き魚に添えられてくるレモンはぜひ活用して。

◯トマト+キュウリ

サラダにはいつもセットで見かける定番の組み合わせ。しかし、キュウリに含まれる酵素が、トマトのビタミンCを破壊してしまうそう。キュウリの酵素は、酢に弱いので、酢を使ったドレッシングを使いましょう。また、キュウリとトマトはいずれも夏野菜ですが、東洋医学で夏野菜は体を冷やすとされています。冬に一緒にとるとお腹が冷えるという理由も。

◯牛乳+スナック菓子

牛乳には、骨を丈夫にしてくれるカルシウムが豊富。しかし、このカルシウムは、体内にリンが多すぎると吸収が阻害されてしまいます。リンは食品添加物として使われることが多く、スナック菓子やインスタント食品に多く入っています。牛乳のカルシウムをムダにしないため、スナック菓子は控えめにして。

◯納豆+卵白

納豆と卵を混ぜて白いご飯にかけると、朝食に最高ですね。しかも納豆と、卵の黄身に含まれる「ビオチン」は、髪や肌によい栄養成分でWパワーが期待されます。しかし、卵白に含まれる成分は、このビオチンの吸収を妨げてしまうそう。納豆に卵を入れるときは、卵黄だけにするのがおすすめ。

◯レモン+カフェイン

紅茶にレモンを加えて飲むレモンティーが、実は食べ合わせの悪い組み合わせ。レモンについている防カビ剤と、紅茶のカフェインが反応して、発がん性物質が発生してしまうそう。レモンティーを飲む場合は、皮をむいた輪切りレモンを入れるか、果汁だけしぼったり、オーガニックのレモンを使うのがよさそう。

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野菜ジュースは飲んでも意味がない? 野菜ジュースでとれる栄養とは

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

コンビニやスーパーで手軽に買える野菜ジュース。飲んでも意味がないという人もいますが、ホントはどうなの? 両方の意見をまとめました。

野菜ジュースは飲んでも意味がない? 野菜ジュースでとれる栄養とは

野菜ジュースは野菜の摂取目標をサポート

厚生労働省が発表する、1日の野菜の摂取目標は350g。野菜をもっと食べようと意識している人も多くいますが、なかなか目標を達成するのは難しいものです。「ちょっと野菜不足が続いている」という時に、便利なのが手軽に購入できる野菜ジュース。120〜200ccの小さなパックで1日分の野菜の栄養が取れるものなども販売されています。しかし、野菜ジュースの人気が高まる一方で、「野菜ジュースは飲んでも意味がない」という情報も。その理由はこちらです。

<野菜ジュースは飲んでも意味がないと言われる理由>

・ 食物繊維が少ないから
野菜には食物繊維が含まれていますが、ジュースにする過程で繊維が取り除かれるので「不溶性食物繊維」は含まれていません。ただし、水に溶ける「水溶性食物繊維」は残っています。また、最近では食物繊維がとれるスムージータイプの野菜ジュースも販売されています。

・ ビタミンCが少ないから
野菜ジュースのほとんどに、濃縮還元という記載があるのをご存知ですか? これは、野菜ジュースの原料を運搬する際に、軽量化を図るため、熱を加えて水分を飛ばす方法のこと。その後、水を加えて元の濃度に戻すのですが、熱を加えるので、熱に弱いビタミン Cの含有量が少なくなるといわれています。現在では、失われたビタミンCを添加した野菜ジュースも販売されています。購入する際に、ビタミンCの含有量をチェックしましょう。

・ 中性脂肪の蓄積を招きやすいから
野菜ジュースという名前でも、原材料に果物がたっぷり使われているものもたくさんあります。こういった商品の場合、果物に含まれる果糖がたくさん含まれています。果糖はたくさん摂りすぎると、中性脂肪の蓄積を招くとされています。体にいいいからといって、お茶や水がわりにガブ飲みするのは控えましょう。

市販の野菜ジュースでとれる栄養素とは

手作りの野菜ジュースや、野菜サラダと比べれば、市販の野菜ジュースは栄養素が失われている部分もありますが、野菜不足の生活をしている人にとっては、ありがたい存在です。賢く利用して、食生活のバランスを整えたいもの。野菜ジュースでとれる栄養素はこちらです。

<野菜ジュースでとれる栄養素>

・ ビタミンE
抗酸化作用があり、体のサビである酸化を防ぐ働きが。動脈硬化、生活習慣病、老化の予防に役立ちます。

・ ビタミンA
肌や粘膜の健康を維持する役割があります。また特に「暗いところでも物を見る」という働きをサポートします。

・ ビタミンB群
糖質からエネルギーを作るために重要な働きをします。ビタミンB群が不足すると、エネルギーがうまく作れないため疲れやすく、だるさなどの症状が現れます。

・ カリウム、マグネシウム
カリウムは、塩分であるナトリウムとのバランスをとるため、むくみの解消に役立ちます。また、マグネシウムは骨や歯の形成をサポートします。

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牛乳や豆乳だけじゃない! 女性のからだに嬉しい効果のあるミルク

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

牛乳の代わりに豆乳を飲んでいる人は注目! 代替ミルクと言われる、新しいミルクが増えています。その女性にうれしい効果とは?

牛乳や豆乳だけじゃない! 女性のからだに嬉しい効果のあるミルク

低カロリーで栄養たっぷりのミルク

牛乳に代わる飲み物としてよく知られるのは豆乳ですが、最近では他にもさまざまなミルクが登場しています。日本人には「乳糖不耐症」といって、牛乳の乳糖を消化する酵素が少ないため、牛乳を飲むとお腹の調子が悪くなる人が多くいます。なんと、日本人の4人に1人が乳糖不耐症なのだそう。
また、海外でも牛乳はアレルギーを起こしやすいことや、豆乳は遺伝子組み換え食品の不安から、他の植物性ミルクにシフトしている人が増えています。
植物から作られたミルクは、低カロリーで女性にうれしい栄養もたっぷりというのも人気の秘密。そこで、女性のからだに嬉しい効果があるミルクをご紹介します。

<女性のからだに嬉しい効果があるミルク>

◯アーモンドミルク

牛乳や豆乳の代替ミルクとして、一番人気があるのがアーモンドミルク。アメリカのスーパーでは、必ず販売されているほどの定番になっています。アーモンドが原料のアーモンドミルクは、ビタミンEが豊富。体のサビをとる抗酸化作用のほか、女性ホルモンの働きを調整する効果も。血流を促進し、冷えや肩こりの改善にも。低カロリー、低脂肪なのもうれしいところ。

◯カシューミルク

カシューナッツから作られるカシューミルクには、たんぱく質、ビタミンB1などのビタミン類、カリウム、亜鉛などが含まれています。質感が牛乳に近く、コーヒーなどの熱い飲み物に入れても凝固しません。ナッツのほんのりした香りは紅茶などにもぴったり。アーモンドミルク同様、低カロリー、低脂肪。

◯ライスミルク

ビタミンBとマグネシウムが豊富。お米からできているので炭水化物も含んでいます。そのぶん、ほかの植物性ミルクと比べて腹持ちがよいのが特徴。やや甘みがあり、さらっとした質感で、スムージーに使ったり、シリアルなどにかけて食べるのがおすすめ。手作りしやすく、濃度も調整しやすいのが特徴です。

◯ヘンプミルク

ヘンプシード(麻の実)から作られる植物性ミルクです。カルシウムや鉄分、ビタミンなどが豊富。多種類の必須アミノ酸が含まれていたり、必須脂肪酸である「オメガ3」「オメガ6」は、理想的な割合で含まれているそう。アメリカの統合医療学博士のアンドルー・ワイル氏もおすすめとあってアメリカでは人気ですが、日本ではネットショッピングで探す以外なかなか手に入りにくいのが現状です。

◯ココナッツミルク

ココナッツの果肉を絞って作られるココナッツミルク。分解・脂肪燃焼されやすくエネルギーになりやすい「中鎖脂肪酸」が豊富で、からだに蓄積した脂肪を一緒に燃やしてくれる効果も。カリウムやマグネシウムなど、美容にいい栄養素もたっぷり。ほんのり甘いココナッツの香りは、デザートの材料としても使いやすいもの。ただ、スーパーで売られているココナッツミルクは調理用で濃度が濃いため、牛乳の代替品として使うには不向き。また、分離しやすいので、水を加えて撹拌してから使うなどの工夫が必要です。

◯オーツミルク

オーツ麦から作られたミルクです。美肌や美髪に欠かせないビタミンEや、葉酸、そして食物繊維が豊富。ただ、ネット購入でも商品数が少ないのがやや難点。

スーパーでは、なかなか見かけないものも中にはありますが、インターネットで検索すると、自然食品のお店のwebサイトなどで販売されています。市販のものは、砂糖や防腐剤をたっぷり添加している場合もあるので、ヘルシーなミルクを目的に購入する場合は、成分表をチェックしましょう。

また、生のアーモンドやカシューナッツが手に入るなら手作りもできます。水にひと晩ひたし、ナッツ100gに対し水300mlを加えてミキサーで撹拌。ガーゼでこせば出来上がりです。蜂蜜やアガペシロップなどを加えて飲みやすくしても。
ライスミルクも、生のお米をひと晩水に浸してからミキサーで撹拌すればできるので、好きな濃度の割合で作ってみて。植物性ミルクは、それぞれ味に個性があるので、いろいろ試してお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。

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小さく生まれた赤ちゃんの将来の病気リスク|低体重で産まれる原因とは?

ノーイメージ

【お話を伺った人】福岡 秀興先生

早稲田大学胎生期エピジェネティック制御研究所教授 1973年東京大学医学部医学科卒業後、米国ワシントン大学薬理学教室リサーチアソシエート、東京大学医学部母子保健学講座助教授、同大学院医学系研究科発…

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(編集・制作 (株)法研

出生体重の低下は、子どもの生活習慣病発症のリスクを高める。出生体重低下の背景に若い女性の「やせ」願望と「やせ」傾向。妊娠前からバランスのとれた十分な栄養摂取を。

出生体重の小さい児は心筋梗塞や糖尿病のリスクが高い

産婦人科医でもある早稲田大学の福岡秀興氏によると、出生体重と生活習慣病の関係を最初に指摘したのは英国のバーカー医師です。1986年、バーカー医師は「成人病(生活習慣病)胎児期発症説」を唱え、その最初のデータで、出生体重が低い子どもほど、特に5.5ポンド(2,500g)以下の場合、将来心筋梗塞などの心臓病(虚血性心疾患)による死亡率が上昇していることを示しました。また、出生体重4,300g以上でも死亡率は上昇していました。

また、インドと米国での、男性の2型糖尿病発症リスクと出生体重との関係を調べた結果では、インドでは出生体重約2,800g、米国では同約3,800gでリスクが最も低く、それよりも高くても低くてもそのリスクが高まることが明らかになっています。

出生体重の小さい女性が妊娠中に罹りやすい病気がある

日本でも、厚生労働省研究班の報告では、出生体重が小さい女性は、妊娠すると妊娠糖尿病になりやすいことが明らかになっています。生まれたときに2,500g未満の女性は、2,500~4,000g未満だった女性より、約5倍も妊娠糖尿病になりやすかったのです。妊娠糖尿病は、十分な栄養(血糖値)管理が行われなくてはならないことに加えて、分娩後に母親自身が将来、糖尿病になるリスクが高いことが知られています。
福岡氏は「日本では妊娠糖尿病になる女性は、肥満の人と必ずしも肥満でない人の比率が約半々ですが、必ずしも肥満でない人の妊娠糖尿病の発症率がこれほど高いのは、世界的にみても特異な現象といえます。」と指摘しています。

出生体重の低下との関連がある病気

さらに、主に海外で多くの疫学調査が大掛かりに行われてきた結果、出生体重の低下による発症リスクとの関連がわかっている病気には、次のようなものがあります。

●出生体重の低下との関連が明らかな病気

虚血性心疾患、2型糖尿病、本態性高血圧症、メタボリックシンドローム、脳梗塞、脂質異常症、血液凝固能の亢進、神経発達異常

●出生体重の低下との関連が想定されている病気(確定したものではない)

慢性閉塞性肺疾患、うつ病、統合失調症、行動異常、子宮及び卵巣腫瘍、思春期早発症、乳がん、前立腺がん、睾丸がんなど

母体の低栄養が赤ちゃんにどう影響するのか?

ではなぜ、出生体重の小さい児は生活習慣病になりやすいのでしょうか。福岡氏はその一例として、亡くなった子どもを解剖した調査の結果を紹介し、出生体重の小さい児では、老廃物をろ過する腎臓のなかで、中心的な役割を果たす「ネフロン」という器官の数が減少していたことを示しています。少ないネフロンで老廃物の処理を行うため、ネフロンへの負担が増大し、生活習慣病に結びつく腎機能障害を起こしやすくなる、ということです。

出生体重の小さい児は、胎内での低栄養に対応した体のしくみをもって生まれてくると考えられています。低栄養という胎内環境で生き抜くしくみができ、エネルギーをため込みやすい体にもなります。その結果、食料が豊富で、運動量も少なく、ストレスが多い現在社会では、肥満になりやすい、というわけです。

このような胎児の低栄養は、母体の低栄養、すなわち「やせ」と密接につながっています。妊娠前にやせていたお母さんは、その食習慣に慣れて、妊娠中に十分な量の食事を摂ることが少ない傾向にあります。しかも、産後の肥満を恐れて食事を制限する妊婦さんもいます。このような妊婦さんからは、十分な栄養が子宮内に届かないために、胎児が低体重になるのです。

妊娠を望む女性の食生活の注意点とは?

では現在、日本では、子どもの出生体重や、妊娠する可能性のある女性の栄養状態はどうなっているのでしょう。

厚生労働省の2010年度『「出生に関する統計」の概況』によると、2009年に生まれた子どもの平均体重は3,020gであり、約30年前の1980年の3,200gに比べて180g減少。また、「母子保健の主なる統計」(母子衛生研究会編)によれば、低出生体重児(出生体重が2,500g未満)の占める割合は、2007年9.65%、2008年9.58%で約10人に1人と高く、1975年以降増え続けています。

一方、厚生労働省の2009年『国民健康・栄養調査』によると、20歳代女性の22.3%、30歳代女性の14.3%が「やせ」(BMI<18.5)となっており、その多さは「先進工業国では世界中でも珍しい、特異な状態」(福岡氏)となっています。

その背景には、これらの世代での過剰なダイエットの広がりが考えられます。実際に、20歳代女性の摂取エネルギー量は最近10年で10%以上も減少しているのです。

このような危機的な状況を改めるため、厚生労働省は「健やか親子21」推進検討委員会に「食を通じた妊産婦の健康支援方策検討会」を設置し、2006年、福岡氏も参加して『妊産婦のための食生活指針』を策定しました。

●妊産婦のための食生活指針

(1)妊娠前から、健康な体づくりを
(2)「主食」を中心に、エネルギーをしっかりと
(3)不足しがちなビタミン・ミネラル(特に葉酸など)を、「副菜」でたっぷりと
(4)体づくりの基礎となる「主菜」は適量を
(5)牛乳・乳製品などの多様な食品を組み合わせて、カルシウムを十分に
(6)妊娠中の体重増加は、お母さんと赤ちゃんにとって望ましい量に
(7)母乳育児も、バランスのよい食生活のなかで
(8)たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう
(9)お母さんと赤ちゃんの健やかな毎日は、体と心にゆとりのある生活から生まれます

福岡氏は「小さく産んで、大きく育てるという考え方は間違い。生まれてくる子どもが将来心筋梗塞や糖尿病などの病気を発症するリスクが高くなる可能性がある。」として、妊婦さん本人のためにも、生まれてくる子どものためにも、妊娠以前からのバランスのとれた十分な栄養摂取を呼びかけています。

※この記事は2011年3月に配信された記事です

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酒粕と米麹からつくる甘酒の違いってなに? みんなが飲んでいる甘酒

(編集・制作 gooヘルスケア)文/亀井満月

「飲む点滴」と呼ばれるほど、その効能が見直されている甘酒。冬場はもちろんですが、最近では夏場にも冷やし甘酒として夏バテ対策ドリンクとして飲まれています。

甘酒には2つのタイプがあり、米麹と酒粕から作られるのが主流。酒粕タイプは酒粕に砂糖を加えて作るのに対し、米麹は発酵をさせて作るため素材本来の甘みが堪能できます。

甘酒はInstagramでも人気で、美容や健康と目的によって飲み分けているようです。

こうしてみるとたくさんのメーカーから発売されている甘酒。

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甘酒が体にいいとされているのには、こんな理由があります。
「体の中の酵素を使ってでんぷんやたんぱく質を分解する消化を行いますが、甘酒では予めでんぷんはブドウ糖に、たんぱく質はアミノ酸に分解されているので、消化に費やすエネルギーが少なくて済みます。つまり、体のエネルギー源となるブドウ糖やアミノ酸を効率よく摂取できて、疲労回復効果が大きいのです。」
(出典:gooヘルスケア「甘酒」は夏バテ予防にぴったり! 美容だけではない甘酒の効果とは?

近頃増えている酒造メーカーの甘酒はパッケージもインスタ映え。

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こちらは米麹から作られた甘酒。

酒粕と米麹の甘酒。それぞれの違いはどんなところにあるのでしょうか。特徴をみていきましょう。

・酒粕の甘酒の特徴

酒粕を原料とした甘酒はアルコール分が含まれていることも多く、子どもが飲用できない場合があります。食物繊維が豊富ですが、単体では甘みがなく加糖しているので飲みすぎには注意が必要です。

・米麹の甘酒の特徴

日本古来の甘酒であり、無糖の場合がほとんど。酒粕タイプに比べてカロリーは控えめ。主成分はブドウ糖。それが「飲む点滴」といわれる所以です。発酵食品であり酵素が含まれているので、ダイエットにもぴったり。ブドウ糖は脳の活性化や疲労回復にも。

(出典:まるくら食品「こうじ甘酒と酒粕甘酒の違い」
http://www.marukura-amazake.jp/original14.html

米麹の甘酒は血糖値があがりやすい飲み物であるため、既往症や病気の心配がある方は、飲みすぎや飲むタイミングには注意しましょう。
成分表示をしっかりチェックして目的に合わせてチョイス、効果的に摂取したいものですね。

手作りをはじめ、甘酒がもっと美味しくなるアレンジメニューも

甘酒は自宅で手軽に作れるところも魅力です。
炊飯器を使ったレシピならばセットして放置しておけばできあがり。

丁寧に手作りした甘酒は格別です。

いちごをトッピングすれば和スイーツの完成。お子さんのおやつにも。

Toshimi Azumaさん(@zumatosh)がシェアした投稿

甘酒を豆乳で割った「甘酒豆乳」も人気。
イソフラボンが摂取できる上に、飲みやすいことからハマる人が続出しているようです。

食欲がない朝にはご飯の代わりに、美容や腸内環境を整える菌活に、アレンジを加えながら続けてみてはいかがでしょうか。

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