便秘になると口から便臭がする!?便秘と口臭の意外な関係

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

お腹が張るし、体も重くなる便秘。慢性的な便秘に悩む女性も多くいます。たかが便秘と放っておくと、なんと口から便臭も! 口臭ケアでは治らないので気をつけて。

腸で腐敗した排泄物のガスが口臭に

毎朝、いきむことなくスルッとバナナのような便がでるのが、理想的なお通じです。3日以上便が出ていない人、毎日出ていても少量だったり、状態のよくない便の場合は、便秘の可能性があります。
特に、冷えやすい、腹筋が弱いといった理由から、女性は便秘になりやすい傾向に。昨今では、ヤセ型の女性が多く、食事量が少ないために便の量が増えず、便秘になっている人もいるそう。慢性的な便秘の人も多数いますが「いつものことだから」と放っていると、口から便臭がする可能性があります。

便秘になると口から便臭がする!?便秘と口臭の意外な関係

本来、排便とは体の不要なものを体外に排出する重要なもの。それが、排出されないと腸に溜まった状態になります。すると、腸内の悪玉菌が増えて、排泄物が腐敗し、有害物質が生成されます。この有害物質が腸壁から吸収されて、血中に流れ込み、全身に流れていきます。これが肺に至ると、呼気にのって口から口臭として便のにおいが……。このにおいは、口腔ケアを行なっても、消すことはできません。

便秘解消に努めてニオイを一掃

このように口から便臭がする原因は便秘なので、便秘を解消しないと、口臭も改善できないのです。便秘になる原因は人ぞれそれ。便秘を解消して口から出る便臭を改善する方法を下記にまとめました。

<便秘を改善して口から出る便臭を消すコツ>

○ 食物繊維をとる
便秘解消の代表的な方法といえば、食物繊維。根菜類などに含まれる「不溶性食物繊維」は、便の量を増やす働きがあります。また海藻類に多く含まれる「水溶性食物繊維」は、腸内で水を含んだゲル状になってやわらかい便を作るほか、善玉菌を増やす効果も。どちらもバランスよくとるのがおすすめです。

○ 乳酸菌をとる
便秘だと、腸内環境が悪化し、悪玉菌が多い状態になっています。そこで、善玉菌を増やすのを助ける乳酸菌をとりましょう。代表的な食材がヨーグルトですが、1つの種類を1〜2週間続けて食べて、腸と便の様子をみましょう。改善されないようなら、別の菌が入ったブランドのものを食べるようにすると、自分にあった乳酸菌が見つけられます。また、ぬか漬けやキムチといった植物性乳酸菌も腸内改善に◎。積極的に食べましょう。

○ 食事をしっかりとる
食事をしっかり食べないと、便の量が増えずに便秘になります。和食を中心としたバランスのよい食生活を心がけて。食事はできるだけ3食、だいたい同じ時間に食べると、体のリズムが整い便秘が改善しやすくなります。

○ 朝は余裕を持って起きる
便を排出しようと腸のぜん動運動が起こるのが朝。時間がないからとこの便意を無視してでかけると、便秘を助長することに。このタイミングを逃さないためにも、朝は出かける1時間以上前に起きましょう。朝食を食べたり、ストレッチや腸もみをして、軽く腸に刺激をあたえるのも効果的。朝、便意をもよおさなくても、便座に座ることを習慣にしていると、次第に排便のタイミングが整ってきます。

○ 朝起きたら白湯を飲む
寝ていた体を起こすスイッチとして、白湯は最適。インドの伝統医療・アーユルヴェーダで、白湯は“内臓のシャワー”と言われています。白湯は、内臓を温めて活動スイッチをオンにしてくれるもの。まずは、自分がおいしくて飲みやすいと感じる温度の白湯を、マグカップに1杯飲むことからはじめてみましょう。慣れてくると、白湯を飲んだ後に、腸が「キュルキュルッ」と動く音が聞こえる場合も。

いくつかの方法をまとめて取り入れると効果的。できるものからさっそくはじめてみましょう。




甘い物が虫歯になりやすいのは本当?虫歯予防で大事なこと

ノーイメージ

【お話を伺った人】河野 正清先生

河野歯科医院院長

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(編集・制作 (株)法研

甘いものだけが悪者じゃない。今日からできるセルフケア。将来、虫歯や歯周病に悩まされないために、その原因を知って予防のオーラルケアに励みましょう。

口内が酸性になると、虫歯の危険信号!

虫歯や歯周病にかかると、痛みや苦痛に加えて、病院に通う手間や費用なども大変です。正しい歯の磨き方など、事前にケアの方法を知っておき、毎日こまめに実践して予防したいものです。

甘い物が虫歯になりやすいのは本当?虫歯予防で大事なこと

まず、意外に知られていない虫歯の原因からお話ししましょう。

虫歯ができる原因には、口内のPH値が大きくかかわっています。本来、口内は唾液の働きによってPHは中性に保たれているものですが、モノを食べると食物中に含まれる炭水化物が細菌によって分解され、酸性に傾いていきます。そのため、プラーク(歯垢)も酸性となり、歯の表面のエナメル質からカルシウムイオンやリン酸イオンなどの基本物質が溶け出していき、虫歯になってしまうのです。

口の中に入る食物や飲み物は、すべて虫歯菌のエサとなり、PH値を下げるのですが、とりわけ値を低下させるのが砂糖を多く含むもの。だから「甘いものを食べると虫歯になる」と一般にいわれているのです。

いっぽう「甘いものはそんなに食べないから大丈夫」という人にも思わぬ落とし穴が。それは、日頃口にするドリンク類。缶コーヒーやジュース、スポーツドリンク、栄養ドリンクにも糖分が含まれているので注意が必要です。

虫歯を防ぐのに大きな役割を果たしているのが唾液。唾液は虫歯や歯周病の原因菌を胃に流すだけでなく、飲食によって酸性に傾いた口内を中性に戻す作用を持っています。飲食をして一定時間がたつと、唾液の働きにより口内は中性になり、溶け出した歯は再石灰化によって元の状態に戻ります。

しかし唾液の働きも、食事の間にダラダラお菓子などを食べていると台無しになってしまいます。虫歯のリスクを減らすためにも、間食はひかえめにしましょう。

“4面磨き”が効果的

歯磨きは「食後すぐ」行うのが効果的といわれてきました。しかし実際には、1日1回“歯の4面をきちんと磨く”方が効果があるとされています。

磨くタイミングとして、重要なのは就寝前。就寝中は唾液の分泌量が減るので、その前に細菌の量を減らしておかないと、高いレベルで菌が繁殖してしまうのです。

そして朝起きたら、ご飯を食べて唾液で菌を洗い流し、歯磨きをして菌を減らす、これを習慣にしましょう。

磨くときはゴシゴシ強くこすったり、強力な研磨材入りのものを使うのを避けること。歯にも歯ぐきにも悪い影響を与えます。歯ブラシを鉛筆を持つようにして、ソフトなタッチでブラッシングするように磨くといいでしょう。また、年齢とともに歯周病のリスクも高まります。ときにはフロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間や歯と歯ぐきのすきまを掃除しましょう。

フッ化物とキシリトールの効果

市販の歯磨き粉にも含まれているフッ化物。フッ化物には再石灰化の促進やエナメル質の耐酸性を向上させる作用があります。フッ化物は低濃度のものを毎日使用するのが効果的で、虫歯の発生率を50%にするといわれています。虫歯予防のためには、フッ化物配合の歯磨き粉などを使うといいでしょう。

また、ガムなどに含まれ、一般に知られるようになってきたキシリトールは、虫歯菌が代謝できない甘味料で、菌の育成を阻害して再石灰化を促進します。ガムを噛むという行為自体が、唾液の分泌をうながすものでもあるので、意識してキシリトール入りのものを選んでみるのもいいでしょう。

もうひとつ、オーラルケアにとって大切なのは、かかりつけの歯科医を持つこと。歯科医では、歯のクリーニングはもちろん、その人の口腔内の写真を撮って、虫歯や歯周病のリスクを判断し、それを未然に防ぐための治療や指導を行ってくれます。信頼できる病院を見つけて、定期的にチェックに通いたいものです。

(「へるすあっぷ21」、法研より)

※この記事は2006年3月に配信された記事です

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トイレはどこ!?几帳面で神経質なタイプに多い過敏性腸症候群とは?

【お話を伺った人】天野 恵子先生

千葉県衛生研究所所長 千葉県立東金病院副院長  1942年生まれ。東京大学医学部卒業(医学博士・循環器内科専攻)。東京大学講師、 東京水産大学教授を経て、現在千葉県衛生研究所所長 兼 千葉県立東金…

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(編集・制作 (株)法研

外出先で突然、お腹を下す過敏性腸症候群が増えています。検査では異常がないのに、下痢や便秘を繰り返す過敏性腸症候群。

外出がおっくうになる人も……

ある日突然、外出先で下痢におそわれた。以来、「また、外出先で下痢になるかも」と心配で、電車も各駅停車にしか乗れない。デパートなどでは、トイレの位置をいつも確認していないと不安……。
こんな出来事に身に覚えがあるあなたは、「過敏性腸症候群」かもしれません。

過敏性腸症候群は、検査では異常が見られないものの、腸の運動や分泌機能が過敏になったために下痢や便秘、あるいはそれを交互に繰り返すなどの便通異常、腹痛、お腹がはっていやな感じがする・・・といった症状が起こった状態をいいます。

症状がひどくなると、外出するのをためらう人もいます。たしかに、お腹の調子が不安だと、外出しても落ち着いた気持ちでいることができませんよね。
でも、健診では異常がないのに下痢や便秘などの症状に悩まされてしまうのは、どうしてでしょう。

トイレはどこ!?几帳面で神経質なタイプに多い過敏性腸症候群とは?

下痢の不安がさらに悪循環に

口から入った食べ物は胃、小腸、大腸を通過していくなかで消化・吸収され、徐々に便らしい形状になっていきます。そして、大腸から直腸まで便が下りてくると便意がおこり、肛門から排泄されるのです。このように消化・吸収されたものが肛門に向かって移動できるのは、腸が運動しているからです。朝、食事をすると大腸が動きだし、直腸まで便が運ばれて便意を感じます(胃・結腸反射という反応)。通常の排便は1回済ませると、「今日はすんだから明日にしよう」と無意識のうちにコントロールされ、多くは1日1回におさめられます。ところが、腸の運動は自律神経によってコントロールされているため、自律神経のバランスが乱れるとお通じにトラブルが発生、過敏性腸症候群になってしまうのです。

自律神経を乱す主な原因はストレス。極度のストレスにさらされると、自律神経に緊張が伝わり、腸管運動をうながす副交感神経が過度に緊張して、大腸にけいれんがおき、下痢がおこります。また、けいれんが肛門により近い直腸で起こったときは、逆に便秘がおこります。

一度、症状がおきると、「また下痢をするかもしれない」と不安な気持ちになり、それがさらに下痢を引きおこします。心理的なストレスによって、腸のけいれんが続けておこるという、悪循環になってしまうのです。

几帳面で神経質なタイプに多い

過敏性腸症候群をおこすのは、几帳面、完璧主義、神経質な人に多いといわれています。ストレスに対する耐性が弱い人がかかるケースも多いのです。
では、この苦痛な症状を、どのように治療すればいいのでしょうか。

薬によって症状を一時的に緩和させることはできますが、根本的に治したとはいえません。まず、心理的ストレスの原因となっている、悩みや心配ごとを解消するのがポイント。うまく解消できないときは、カウンセリングを受けたり、心療内科の助けを借りるのもいいでしょう。

そして、生活を規則正しいものにととのえます。夜ふかしをせず、朝は決まった時間に起き、便意のあるなしに関係なくトイレに行く習慣をつけます。

食事時間はなるべく一定にし、メニューでは、食物繊維の多いものを積極的にとるといいでしょう。さらに、「この病気になったのは、デリケートな証拠。ニブイ人にはおこらないはず!」など、前向きに考えて、あまりお腹のことを意識しないで暮らしてみましょう。すると、いつの間にか症状が緩和されているかもしれません。

私たちの生活は、なにかとストレスを蓄積しがち。過敏性腸症候群は、それによって引きおこされる病気の代表的なものです。ストレスとの上手なつき合い方をマスターするのも、大切なことですね。

(「よくわかる 女性のからだ事典」天野恵子監修、法研より)

 ※この記事は2006年9月に配信された記事です

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朝食はきちんと食べるべき?『肥満』と『便秘』3つの効果的な対策

ノーイメージ

【お話を伺った人】小西 すず先生

武庫川女子大学助教授

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(編集・制作 (株)法研

下剤の濫用による健康被害が多発しています。便秘を解消しても本当に痩せられるわけではありません。大切なのは「体脂肪」のコントロールにあります。

便秘=肥満という誤った認識にご用心

週刊誌などのダイエット情報で「便秘=肥満」というような記事がよく目に付きます。その影響か、ダイエット目的で下剤を飲む人が少なくありません。しかし、下剤の濫用による健康被害も多発しているのも事実。下剤をダイエット対策のひとつとして利用するのは危険と考えた方がよいでしょう。

確かに便が出ると一時的に体重が減ります。けれども、それは「便」が出ただけで「脂肪」が出たわけではありません。ダイエットで大切なことは、見かけの体重に振り回されず、体脂肪を減らすこと。そのためには体脂肪とは何かを理解する必要があります。

健康な身体の維持に必要な「体脂肪」

体脂肪は便のような老廃物ではなく、いわばエネルギーの貯蔵庫。体脂肪1kgには約7000kcalものエネルギーが蓄えられています。山で遭難して食べ物がなくなっても何日か生き残ることができるのは、この体脂肪のおかげです。

長い歴史の中で飢餓と闘ってきた人間の身体は、万一のときに備えて、エネルギーを脂肪という形で体内に備蓄する仕組みを身につけたのです。だから体脂肪は健康な身体の維持には必要不可欠なもの。しかし、過剰にたまると生活習慣病や肥満を招くので、バランスよく蓄えることがダイエットの秘訣といえるでしょう。

「肥満」と「便秘」に効果的な対策

肥満と便秘はまったく別の現象ですが、その対策には共通点が多いのも事実。肥満と便秘、どちらにも効果的な対策は以下の3つが挙げられます。

1)朝食を必ずとる。

2)野菜、海草、きのこを毎食たっぷりとる。

3)しっかり身体を動かす。

きちんと朝食をとっている人は、朝食抜きの人より平均して体脂肪が少ないというデータがあります。

朝食をとることで身体は目を覚まし、エネルギーを活発に消費するので、体脂肪がたまりにくくなるのです。さらに朝食によって腸が動きだし、排便の作用も強まるので、便秘の予防にも不可欠です。

大切な「朝食」の簡単レシピ

朝食はとりたいけど忙しくて…という方のためにおすすめなのが「お雑炊」。手軽につくれて、野菜もたっぷりとることができます。

野菜ときのこのお雑炊

白菜やしめじなど冷蔵庫にある野菜をたっぷりと出汁で煮て、小ぶりのお茶碗一杯のご飯を入れ、卵でとじるだけ。

「五目煮豆」や「浅漬けのお漬け物」を付け合わせにするとバランスがとれた立派なダイエットメニューに。「五目煮豆」や「浅漬けのお漬け物」は作り置きのお総菜を買ってきてもOKです。食物繊維たっぷりで、便秘にも効果的です。

(「へるすあっぷ 21」、法研より)

※この記事は2006年1月に配信された記事です

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内臓が悪いと口臭がキツくなる!? こんなニオイがしたら注意して!

【お話を伺った人】桐村里紗(きりむら・りさ)先生

内科医・認定産業医。 治療より予防を重視し、ヘルスケアをライフスタイルデザインと再定義し、生活者の行動変容を促すコンテンツ開発を行う。著書に『日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学』(光文…

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執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

口臭といえばよくあるのが、ニンニクの食べ過ぎ。しかしダイエットや内臓の病気など、さまざまな原因が。

ニンニクやお酒のニオイが血流にのって口臭に

口臭がある、というとかなり悪いイメージですが、実は誰にでもあるもの。たとえば、朝起きたときや、緊張しているときは、唾液の量が少なくなることで口の中の菌が増え、ニオイの原因になるのです。また、年をとると唾液の分泌量が減り、口臭が出やすくなります。

また、食べ物によって口臭が出ることはよく知られていますよね。ニンニクや玉ねぎ、ネギには、ニオイ成分の「アリシン」(硫化アリル)が含まれています。これが消化されて血流にのって肺に到達すると、呼気と共に出て口臭に。長いと2日ほども残ってしまうこともあります。さらにお酒を飲み過ぎて、肝臓でのアルコールの処理が追いつかないと、血液にあふれて「酒臭い」状態に。

こうした原因の他、病気など、体内の異常な状態が原因の口臭も多くあります。ニオイのタイプと共にご紹介しましょう。

内臓が悪いと口臭がクサくなる!? こんなニオイがしたら注意して!

ニオイのタイプと口臭の原因

○腐敗臭=歯周病・舌苔

口臭で最も多い原因が「歯周病」です。なにしろ35歳以上の日本人の8割が何らかの程度の歯周病にかかっており、そのケアをしていない人の口からは口臭がもれているはず。口内で細菌が繁殖したり、歯ぐきに炎症がおきることで腐敗臭につながります。一見、出血や腫れがなくても、歯と歯ぐきの間にできる「歯周ポケット」に菌がすみつき、内部で炎症を起こしていることも。35歳を過ぎたら、虫歯がなくても定期的に歯科医に通うのが◎。
また、舌にできる「舌苔」が汚い場合も、腐敗臭の原因になります。ふつうの歯ブラシでは刺激が強すぎるので、舌苔専用のブラシで優しく磨きましょう。ゴシゴシ擦ると味覚障害になったり、かえって舌苔が増えて逆効果なので、注意して。

○硫黄のようなニオイ=虫歯

虫歯は小さいとあまりニオイませんが、進行して神経まで侵されたり、つめものの奥が虫歯になったりすると、硫黄のような口臭に。歯周病も同時に発生することが多いので、腐敗臭と硫黄臭が混ざって強烈な口臭になることも…。昔、治療した歯の中で虫歯が進行することも多いので、定期的に歯科医でのチェックがオススメです。

○甘酸っぱいニオイ=ダイエット臭

過度なダイエットは口臭につながるから要注意! 長い間、空腹だったり、断食に近いダイエットで飢餓状態になると、甘酸っぱい口臭が出ます。これは、飢餓の対応で、体内の脂肪をエネルギーに変えるために発生する「ケトン体」のニオイ。「糖質制限ダイエット」や「ケトジェニックダイエット」で、厳格に糖質を食べない場合も、同様の口臭が発生しがちです。

○腐った卵のようなニオイ=胃腸障害

よく胃が悪いと口臭がすると言いますが、これは胃から直接ニオイが上がってくるわけではありません。不消化になった食物が腸内で異常発酵し、ニオイの分子が血流にのって肺から呼気として出てきて口臭に。胃腸の調子が悪いと感じたら、生活習慣や食習慣を見直して、改善がなければ早めに病院へ行きましょう。

○カビのようなニオイ=肝機能障害

カビのようなニオイの他、ドブや排水溝のようなニオイ、あるいはネズミ臭とも言われる、かなり残念なニオイ。本来は肝臓で解毒されるはずのニオイ成分が、肝機能の低下で分解されず、呼気から口臭として出てくるもの。

○アンモニアのニオイ=腎機能障害

腎臓の機能が低下していることにより、尿から排泄されるはずのアンモニアが残ってしまい、呼気を通して口臭になるもの。腎機能が低下すると、他にむくみや、尿の量が減るといった症状もあるので、思いあたったらすぐ受診を。

口臭を予防するにはどうしたらいい?

ただし、口臭は自分ではなかなか気づきにくいもの。というのも、口と鼻は内部でつながっているので、いつも口臭にさらされていると鼻が慣れてしまい、ニオイを感じにくくなるのです。自分では気づいていなくても、周囲に強い口臭をまき散らしている…という状態は、決して珍しくありません。親しい間柄でも、口臭があることを指摘しにくいということもあります。時々、家族など気の置けない間柄の人に口臭がないか聞いてみたり、定期的に歯医者に通うといった対策で口臭を防ぎましょう。

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便意はどこからやってくるの?知られざる『排便』のメカニズム

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【お話を伺った人】金子 実里先生

金子病院医師 帝京大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学麻酔科を経て、現在、医療法人和好会金子病院にて、大腸・肛門科を担当。夫(院長)も消化器の専門医。トータルな検査・診断・手術を手がけている。

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(編集・制作 (株)法研

ウンチは「頭で出す」もの! スムーズな排便には「おなか」と「おしり」だけの問題ではなく、脳も深く関係していることを覚えておこう。

ウンチは9mの旅路を行く

汚れもの扱いをされがちな便は、もともと口から入ってきたもの。その大半は水分で、固形成分には食べかすや腸内細菌の死骸や脂肪分が含まれています。口から肛門まで、食べたり飲んだりしたものが、体の中を通りぬける道をまとめて「消化管」といいます。便の成長過程そのものである消化管の長さは、およそ9mです。

食べ物は、まず口の中でかみくだかれ、唾液と混ぜ合わされます。飲み込まれた食べ物は30秒から1分で食道を通過し、胃へ到達します。そこで強い消化力をもつ胃液によって粥状に消化されます。そこから十二指腸を経て小腸へ運ばれます。1食分の食べ物が胃・十二指腸を通過するのに2〜4時間ほどかかります。

小腸では食べ物が本格的に消化され、栄養素が吸収されていきます。食べ物は約4時間かけて小腸を通過しますが、そこで主要な栄養素はほんとんど吸収されてしまいます。小腸で吸収されず、残ったものだけが大腸に送られます。大腸に送られてくる段階で食べかすはドロドロになっていて、約18時間以上かけて結腸を通過します。その間、水分やミネラルが吸収され、未消化な成分が少しずつ固まって便になっていきます。

そして、直腸に押し出される時点で完全な便のかたちになっています。ある程度の便が直腸にたまると便意が生じ、肛門から排泄され、便の9mの旅路は終わりを告げます。

便意はどこからやってくるの?知られざる『排便』のメカニズム

排便のしくみに深くかかわる脳の働き

大腸の働きには、内臓の働きなどをコントロールしている自律神経が深く関係しています。大腸の主要な働きである便をつくって送りだし、排便を促すというプロセスにも、自律神経や脳がかかわっているのです。

便が直腸に達すると直腸の壁が刺激され、便が到達したという信号が大脳に伝えられます。便意はこの段階でおこります。同時に直腸・結腸反射がおこり、便を送り出す動きがますます活発になり、最終的には大腸の指令に従って便が排泄されます。

排便のしくみは、意志と関係のないところで、脳に支配されながら働いているのですが、便意がおこっても排便するかしないかは、ある程度意識的にコントロールできます。それは、肛門括約筋のうち「外括約筋」は運動神経に支配されているからです。しかし、がまんは禁物です。便意を無視し続けたがためにおこる便秘もあるので、注意が必要です。

排便をおこす連携プレーには胃もかかわっています。胃の中に食べ物が入ってくると、胃から神経を介在して大腸に信号が送られます。その結果、大腸が便を直腸へ送り出そうとして収縮するようになります。だから、排便のしくみから考えると、「朝食抜き」は大きな問題といえるわけです。

(「腸をきれいにする本 おなかの中から元気になろう!」金子実里著、法研より)

※この記事は2005年10月に配信された記事です

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