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昨年流行したデング熱の報道を目にして、「蚊に刺されただけで!?」と驚いた人も多かったはず。今年は昨年のようなデング熱の流行は見られませんでしたが、蚊に刺されたことを要因とする「蚊アレルギー」が、今注目されています。

蚊に刺されは唾液腺物質によるアレルギー

なぜ蚊に刺されると、痒みなどの症状が現れるのでしょうか。これは、蚊が血を吸うと同時に、唾液腺物質を人間の身体に注入しているから。体内でこの唾液腺物質を異物と判断することによる、アレルギー反応なのです。

といっても、人によって症状の現れ方には差があります。すぐに症状が現れる即日型反応では、腫れや痒みなど軽い症状で済みます。ところが、翌日になってから症状の出る遅延型反応として表れる人は、体温の高い乳幼児に多く、発疹や水ぶくれを伴うこともあり、比較的重い症状となりやすいです。

EBウイルスによって重症化する蚊アレルギー

ヘルペスウイルスの一種であるEBウイルスに慢性的に感染していると、蚊アレルギーが重症化しやすいことがわかっています。EBウイルスは唾液によってほとんどの人が感染し、伝染性単核症という病気を起こしますが、乳幼児では症状が出ない不顕性感染となるケースがほとんどです。

EBウイルスに感染していると、蚊刺過敏症として水ぶくれや血まめのような血泡が悪化してただれることや、蕁麻疹や発熱、リンパ節の腫れなどの全身症状を引き起こすことがあります。合併症として、悪性リンパ腫や血球貪食症候群といった重篤な症状が起きる危険性もあるのです。

特に乳幼児で蚊に刺されたときのアレルギー症状が強い場合には、知らないうちにEBウイルスに感染している可能性がありますので、抗体検査を受けておくとよいでしょう。

蚊に刺されるのを防ぐには

虫除けスプレーの効果は5時間ほどですので、長時間の外出ではこまめにスプレーをすることが大切。蚊取り線香の使用は、喘息の原因になることがありますので、喘息やアレルギー体質の人がいる場合には、避けるようにします。アロマには忌避効果がありますので、ゼラニウムやレモンユーカリ、レモンなどの香りをデフューザーで部屋に漂わせるのも効果的です。

もう涼しくなったから大丈夫と思っている人も多いかもしれませんが、関東以西では11月上旬まで蚊がいます。外出時には蚊に刺されることを予防するとともに、いつまでも蚊に刺されたところが痛むなど、重い症状で悩む人は皮膚科などを受診してください。症状によっては内服薬などを処方されることもあります。

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