提供:gooヘルスケア
執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと
つらい花粉シーズンが日に日に迫ってきています。シーズンのピークを迎える前に取り入れることで、症状を軽くする方法をご紹介。花粉は早め対策が吉です!
薬も家の環境も早めに整えて!
寒い冬を乗り越え、少しずつ気温が上がって春が待ち遠しいこの時期。温かくなるのがうれしい反面、花粉症シーズンの到来に憂鬱な気分になっている人も多いのでは? 花粉症はもはや国民病とも呼ばれるほど多くの人が患者となっていて、日本人の4人に1人とも。花粉症は、花粉の量がピークを迎える時期より前から、対策を行うことでつらい思いを軽減できます。毎年、花粉症の症状が出ている人は、早めに医療機関で相談を。
今から始めた方がいい花粉症対策
○抗アレルギー薬
アレルギー症状を誘発する、ヒスタミンなどの物質の放出を抑制する薬。十分な効果が出るまで、2〜4週間かかるとされているので、アレルギー症状が出る前からの服用が効果的です。早めに抗アレルギー薬で対策をしておくことで、症状が出始めるのを遅らせたり、花粉の量がピークを迎える時期の症状を軽減し、薬の利用頻度を減少させることができます。市販薬として販売されているので、ドラッグストアなどで購入できます。
○生理食塩水を準備
花粉症の症状が出て、鼻や目がかゆくてつらい時に、生理食塩水で洗うとすっきりします。ドラッグストアなどで低価格で購入できるので、花粉の飛散前にいくつか自宅にストックしておきましょう。
○アルコール・喫煙をさける
アルコールを摂取すると体の血流がよくなるのと同時に、鼻の粘膜を充血させて鼻づまりをひどくさせます。また、たばこはのどや鼻の粘膜を刺激するので、花粉症の症状を悪化させる原因にも。花粉のシーズンに向けて、この2つはできるだけ避けておきましょう。
○冬の晴れ間に布団を干しておく
花粉が飛散する前に、布団を干しておきましょう。できるだけ日光に当てて布団を日光消毒し、ダニなどのアレルゲンを除去して。そのほか、シーツなどの寝具もできるだけこの時期に洗って清潔にしておくと、花粉の付着を防げます。花粉飛散後は、花粉の少ない午前中に干すか、布団乾燥機を使うのがおすすめ。
○空気清浄機と加湿器を準備
花粉対策に空気清浄機はもはや必須ですが、加湿器も合わせて準備を。まず、玄関にリビングなど花粉が入りやすいところに空気洗浄器を設置。入ってくる花粉をここでつかまえます。そして、寝室には加湿器を置いて、空気中に飛んでいる花粉に湿度を与え、床に落としましょう。床に落ちた花粉は、拭き掃除で除去することができます。この空気清浄機と加湿器のダブル作用で、家庭内の花粉を徹底的に排出! もちろん、外で着用した衣類は帰宅後にすぐ脱いで洗うか、袋などに入れておく。また顔や手も帰宅してすぐ洗うなど、家に花粉を持ち込まない基本的な対策は必ず行って。
○ストレスをためない
ストレスがたまっていると、アレルギー症状は悪化します。生活習慣を整え、できるだけ心身ともにストレスのかかりにくい環境にしておきましょう。ただ、ストレスはどうしても生活する上で避けられないもの。ストレス発散できる自分なりの気分転換法も見つけておくとよいでしょう。
○耳鼻科医を予約
花粉シーズンのピークを迎える前に、かかりつけの医師に相談または耳鼻科医を予約して、花粉症の相談を。シーズンが近づくと予約が取りにくくなるほか、薬も効果が出るまでに時間のかかるものがあるので、早めに医療機関を受診しましょう。