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運動不足を解消するために階段を使ってみたら、なんだか息がゼイゼイ……。普段、呼吸する時は意識していませんが、呼吸を行っているのは「肺」。そして、肺もお肌のように、年齢とともに老化すること、知っていましたか?

風邪と診断されたのに「肺がん」だったケースも

呼吸器専門医の大谷義夫先生によると、肺の機能は20歳がピークで、少しずつ低下していくのだそう。運動不足だと、少し走っただけで息切れしますが、これも肺の衰えのひとつです。
肺の症状で最も身近なのは咳。風邪だと思っていたら、実は「ぜんそく」というケースも多いとか。風邪がきっかけで咳が抜けなくなり、「咳ぜんそく」になることもあります。
また、ある35歳の女性は、1カ月以上咳が続きながら、3つの病院で風邪の診断。大谷先生が診ると「肺がん」が発覚したそう。
「風邪の咳は長くて2週間まで。1カ月も続いたら他の病気ですが、病院で風邪と言われてしまうことは多い。咳や痰が続くなら、呼吸器内科を受診して下さい」と大谷先生は言います。

あなたの肺、弱っていませんか? チェックリスト

肺の衰えは自覚しにくいもの。下のリストで一つでも当てはまるものがあったら、肺機能低下の可能性があると考えられます。

□風邪でないのに咳が続く
□天気によって、咳がひどくなる
□よく痰がからむ
□階段の上り下りや少しの運動で息切れがする
□同年代の人と同ペースで歩くのが辛い
□呼吸がゼイゼイ、ヒューヒューする

深呼吸で肺の衰えを防ぎ、疲れにくい体に

肺の衰えを防ぐには、どうしたらよいのでしょうか。
「日頃の生活の中で、呼吸を大切にするとよいでしょう。他の臓器は自分で動かせませんが、肺は呼吸でコントロールできます」(大谷先生)。

最近はストレスで呼吸が浅くなっている人も多く見られますが、浅い呼吸では肺の一部でしか空気交換ができず、少ししか酸素が取り入れられなくなります。深呼吸をすると酸素がしっかり入り込み肺が元気になるので、時々、意識して深呼吸するように心がけましょう。

深呼吸がうまくできない人や、最近、息切れが気になる人は、下記の「肺トレーニング」を。胸が開かれるので、普段呼吸が浅い人も新鮮な空気をたっぷり吸い込むことができ、疲れにくい体になります。ぜひトライしてみてください。

1 手を頭の後ろで組み、ゆっくり息を吸う。
2 次に、細く長く息を吐きながら、腕を真上に伸ばしていく。
※1~2を3回繰り返す。