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「子どもが風邪気味」「なんだかお腹が痛い」など自分や家族が体調不良を感じたとき、どんな病院を受診していますか? 大人ならば近所の内科医、子どもならば小児科医を受診するのが一般的だと思いますが、どんなときでも診てもらえる「かかりつけ医」がいる人はどれくらいいるでしょう。

大病院の受診には紹介状が必要

ひと昔前までは「町のお医者さん」に診てもらうことが普通で、どの家庭にもおじいちゃん、おばあちゃんの代からお世話になってきた「かかりつけ医」がいました。ところが、医療の専門化と高度化が進むにつれ、専門に特化したクリニックや医療機関が増え、症状ごとに専門医を受診する人が増えました。

一方で、「かかりつけ医」を見直そうという動きもあります。そういった現状について、世田谷区で神津内科クリニックを開業する神津仁先生に聞きました。

「少し前まで、日本では誰でも保険証があれば大学病院や大きな総合病院を受診して、直接専門医に診てもらうことができました。しかし、2013年の診療報酬改定以降、大きな病院を通常受診するときにはかかりつけ医による紹介状が必要になり、紹介状がない患者さんは初診料のほかに数千円の選定療養費というお金を払わなければならなくなりました。そのような背景があり、“かかりつけ医”という存在が注目されることになったのです」

町のお医者さんとして目や耳も診察

神津先生自身、神経内科医として大学病院に勤務し、ALSやパーキンソン病などをはじめとした神経難病の患者さんたちを治療してきた経験を持ちますが、1993年、世田谷区に神津内科クリニックを開業。専門とする神経内科領域に限らず、赤ちゃんからお年寄りまで診察する「町のお医者さん」として地域の人たちに親しまれています。

「このクリニックでは、風邪や腹痛などの内科全般はもちろん、小児科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科領域の治療や処置も行っていますし、そのための機器類も揃っています。もちろん、専門的な治療が必要であれば専門医をご紹介しますが、どのような専門医を受診すべきかどうかも含めて判断できるのがかかりつけ医なのです。そもそもかかりつけ医とは“家庭医”や“プライマリ・ケア医”という専門医で、かなり幅広く医療を学んでいますので、家族の健康を気軽に相談できる存在になるはずです」

家族の健康を守るために

家族ぐるみで受診しているからこそ、その患者さんに合った治療ができる良さもあるといいます。

「たとえば血圧が高めということで専門医を受診すると、すぐに血圧を下げる薬が処方されるかもしれません。その点、家庭環境や生活の様子などを知っていて世間話のような会話ができるかかりつけ医ならば、薬の前に『まずは食事を改善してみようか』といったことを提案できますし、配偶者と食事内容を相談することもできるでしょう。家庭医の中には往診や在宅診療に応じている医師もいますので、高齢なご家族がいる家庭など、将来介護の可能性も考えてかかりつけ医を持っておくといいかもしれません」

これからかかりつけ医を探したいという人には、全国各地の医療情報を提供している「WAM NET(ワムネット)」が便利。このサイトで、自分の家の近くの病院や診療所を検索することができます。家族みんなが健康に暮らせるように、かかりつけ医について考えてみることをオススメします。

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