鉄分を摂っても改善しない貧血、足りないのは「タンパク質」かも?!

【お話を伺った人】仲眞美子(なか・まみこ)先生

医療法人社団葵会 AOI国際病院 健康管理センター所長。1975年東京医科大学医学部卒。女性のための統合ヘルスクリニック「イーク丸の内」院長を経て2012年現職に。

もっとみる

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

1208_300

女性は毎月、月経で大量の血液を失います。内科医の間では「女性を見たら貧血と思え」と言われるほど、女性にとって貧血は注意したい病気のひとつ。
貧血といえば鉄分不足というイメージがありますが、なかには非鉄欠乏性貧血、すなわちタンパク質不足による貧血も。鉄分をとっても改善しない、という人はタンパク質が足りていないのかもしれません。

なぜ女性は貧血になりやすいの?

貧血というのは、血液中にある血色素(ヘモグロビン)の量が正常より下回り、血液が薄くなっている状態のこと。その結果、酸素がうまく全身に運ばれず、酸素不足による動悸や息切れ、立ちくらみ、めまいなどの症状を引き起こします。女性は月に1度、月経で大量に血液を失うため、貧血になりやすいのです。
くわえて、出産の高齢化や出産回数が減った現代女性は、昔の女性に比べ、一生のうちに失う血液量が増える傾向にあります。近年は、40代で不調を訴える女性が増加。プチ更年期などと呼ばれることもありますが、このような生活スタイルの変化も一因になっていると考えられています。

貧血の女性4人に1人がタンパク質不足

生理の血液は体液のタンパク質とともに失うため、女性は毎月、鉄分とともに相当量のタンパク質を失っていることになります。貧血に悩む女性のうち、4人に1人はタンパク欠乏性貧血という調査結果も出ているほどです(女性のための統合ヘルスクリニック「イーク丸の内」調べ)。このタンパク質は、健康を司る肝機能の働きにも欠かせない、生きる上でとても大切な栄養素。本当なら、生理で失ったタンパク質は食事で補わなければいけないのですが、大多数の女性は補いきれていないのが現状です。

必須アミノ酸が豊富な「肉、たまご、チーズ」を積極的に

だからこそ、女性はとくにタンパク質を多めに摂るように意識することが大切!
積極的にとりたい食材は、必須アミノ酸がバランスよく含まれる肉、たまご(鶏卵)、チーズなど。必須アミノ酸を摂ると肝機能も良くなり、心身ともに健康な毎日につながります。貧血は症状がはっきりしないため、採血などで検査をしないと断定しづらい病気。毎日の食生活で鉄分&タンパク質を多く摂るように意識して、貧血予防を心がけましょう。




女性が感じる体の乾燥。ドライシンドロームの原因とは?

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

40歳頃から体のいろいろな部位が乾燥してくる「ドライシンドローム」の原因と改善法を解説します。

ホルモンの減少で体のあちこちが乾燥しだす

年々ひどくなっていると思えるお肌の乾燥、のどのイガイガ、目のゴロゴロ、陰部の違和感……。これらはすべて加齢によって体の水分が減るなど、機能低下が及ぼす影響です。秋津医院院長の秋津壽男先生によると、これらの症状の主な原因は、更年期で女性ホルモンの「エストロゲン」が減ることなのだそう。
エストロゲンは、体のさまざまな機能を調整する役割を担っており、そのひとつが皮膚や分泌系を調整する働きです。そのため、エストロゲンの減少で、肌が乾燥するドライスキン、目が乾くドライアイ、口が乾くドライマウス、膣が乾燥するドライバジャイナが起こることに。それぞれの症状はこちらです。

女性が感じる体の乾燥。ドライシンドロームの原因とは?

主なドライシンドロームの症状

・ドライスキン

ドライスキンは、皮膚の内側は潤っているのに表面に皮脂が足りない状態。そのため、皮膚の油分を落としすぎないことが大切です。熱いお湯につかって、あかすり用のタオルでゴシゴシ洗うのは皮膚によくありません。石けんをよく泡立てて手で洗うか、石けんなどの洗浄剤を使わずにお湯で流すだけでもOK。その後、クリームなどで油分を補いましょう。

・ドライアイ

眼球の表面には常に涙が流れて、目を保湿し、角膜などが傷つかないように保護しています。ドライアイになると潤いがなくなるため目がゴロゴロします。また、目の表面についた汚れや細菌などを流すことができなくなるといった問題も。まばたきは、涙を眼球の表面に広げるために行われるので、ドライアイになると涙で眼球を潤そうと、まばたきの回数が増える傾向が。意識的にまばたきをするのもおすすめです。

・ドライマウス

口の中が乾く主な原因は、だ液の分泌量が減るため。また、鼻の詰まりや薬が原因でドライマウスになることも。まずは、どうしてドライマウスになったのか原因を知って、治療することが大事です。頰の内側を舌で刺激したり、マッサージするなどして、だ液の分泌を促すことは、ドライマウス解消に有効です。

・ドライバジャイナ

膣の中では粘液が常に分泌されて潤っていますが、女性ホルモンの分泌量が減ると、膣周辺の粘膜が乾いてきます。その結果、カサカサして痛みだし、雑菌も入りやすくなります。また、セックスのしすぎや、温水洗浄便座の使いすぎによっても起こりやすくなります。

ホルモン補充療法で改善効果が

女性ホルモンの減少で体のいろんな部位が乾燥しやすくなる、ドライシンドローム。婦人科を受診し「ホルモン補充療法」を行うことで、改善効果がみられます。また、ダイエット目的で脂質を極端に摂らない食生活を続けていると、ドライスキンに。食事でほどよく脂質を摂るのもおすすめです。
なお、こうしたさまざまな症状には、別の病気が隠れている可能性もあります。「シェーグレン症候群」という膠原病(=自己免疫疾患)で、目、口、鼻、皮膚、膣、関節など、全身のさまざまな分泌腺が侵されて乾くものです。気になる症状があったら眼科、口腔内科や口腔外科、皮膚科、婦人科、膠原病内科などを受診しましょう。

続きを読む




美味しい『野菜と果物』を見分けるコツ|栄養価の高い野菜とは?

【お話を伺った人】古旗 照美先生

株式会社しょくスポーツ 代表取締役/管理栄養士・健康運動指導士 プロ野球やJリーグ選手などの栄養サポート、食育と運動を融合した「食育アドベンチャー」の考案と実践など、幅広い活動を行っている。 株…

もっとみる

(編集・制作 (株)法研

新鮮な旬の野菜をお店で見分けるコツを紹介します。味と栄養がアップする、旬の野菜・くだもの。食生活にうまく取り入れて、真夏をヘルシーに過ごしましょう。

真夏のトマトの栄養価は1.5倍!

現在スーパーでは、季節や旬にかかわらず、ほとんどの野菜が1年をとおして並べられています。旬の野菜と季節はずれの野菜、見た目はそう違いませんよね。しかし栄養価の点において、旬のもののほうがずっと優秀なのです。たとえば、トマト。夏が旬のトマトは、それ以外の季節のトマトに比べると、1.5倍ものビタミンCを含んでいるのです。冬が旬のホウレンソウなら、冬には100gあたりビタミンCを60mgを含んでいますが、夏には20mgしか含んでいないのです。旬の野菜から豊富な栄養素を摂るほうが、効率よく、健康的な体を作ることができるというわけです。

また、旬の野菜は大量に収穫できるため安価で購入できますし、栄養価もずっと高いのです。季節はずれのものに較べ、あくや苦みなどが強くなりますが、その野菜ならではの独特の香りと味が楽しめます。では、今が旬である夏野菜・くだものの見分け方をお話ししましょう。

美味しい『野菜と果物』を見分けるコツ|栄養価の高い野菜とは?

トマトはヘタ、きゅうりはトゲに注目!

夏の野菜・くだものは、このような点に気をつけて選びましょう。

トマト……ヘタが青くピンとしていて、あまり大きくないもの。ずっしりと重く肉厚のものが良いでしょう。

きゅうり……濃い緑色のものを選びましょう。太さが均一で、表面のトゲがさわると痛いくらいのものが良いでしょう。

なす……表面に傷がなく、紺色のツヤがあるもの。紺色が薄いものや茶色に近いものは鮮度がないので避けましょう。

ピーマン……緑色が濃く、全体にツヤがあり、形に張りのあるもの。腐りやすいヘタ部分をよく見て選ぶと良いでしょう。

とうもろこし……粒が均一に入っていて、指で押すとへこむくらいのものが新鮮な証拠です。穂先が濃い茶色で、縮れているものが良いでしょう。

さやいんげん……緑色が濃く、細めでみずみずしいもの。表面が白っぽいものや皮にシワのあるやわらかいものは避けましょう。

すいか……皮を軽くたたいて、鈍いポーンという音がするもの。ツルの切り口が新しいものを選ぶと良いでしょう。

桃……傷みやすいので、あまり触らず、見た目で選ぶ。全体に色づきがよく、甘い香りのするものが良いでしょう。

産地の表示、マークも参考に

さらに店頭では、商品のラッピングについているマーク、POP(販売用広告)などにも注目すると良いでしょう。最近では、トレーサビリティ・システム(識別番号によって、商品の生産、加工、流通などの履歴がわかるしくみ)により、生産地がわかるケースも増えています。
一般的には、生産地と販売場所が近い方が、輸送時間やコストがかからないため、新鮮で安価と考えることができます。
また、農林水産大臣の登録を受けた認定機関の、厳しい審査に合格した食材につけられる「有機JASマーク」なども参考にするといいでしょう。

「旬」を辞書で調べると、「味のよい食べ頃の時期。出盛りの時期」と出ています。おいしく食べて体にも役立つ……「旬」を忘れがちな私達の日常生活ですが、季節の恵みをもっと暮らしに活用し、新鮮で栄養価の高い野菜を自ら選んで健康的に過ごしたいものですね。

(「へるすあっぷ21」、法研より)

※この記事は2006年8月に配信された記事です

続きを読む




ダイエットにも健康にも!体に嬉しい『お酢』の取り入れ方

【お話を伺った人】中山 貞男先生

昭和大学保健医療学部 作業療法学科教授・医学博士 1946年福島県生まれ。東京理科大学理学部化学科卒業。高脂血症、動脈硬化症、漢方薬の研究の傍ら、食酢、大豆などの効能についての研究を行っている。著…

もっとみる

(編集・制作 (株)法研

酢にはヘルシーな成分がたっぷり。種類別に使い分けましょう。酢は健康な体を保つための予防医学的な調味料。毎日の暮らしのなかでもっと積極的に活用しましょう。

うれしいダイエット効果も

疲れがたまっていたり、夏の暑さで食欲が低下すると酸っぱいものが食べたくなる…そんな方も多いのではないでしょうか。これは、無意識のうちに、体が酢のパワーを求めているとも考えられます。酢の主な成分は酢酸やアミノ酸。その中でも、最も大きなはたらきをしているのが、酢の酸度の90%を占めている酢酸です。

酢酸は、新陳代謝をよくし、エネルギー消費活動を活発にします。その結果、脂肪がつきにくい体にするという、うれしい効果も持っています。また、酢そのものは、交感神経を刺激し、血流を促進するので体温を上昇させます。そのため、冷え性にも効果があり、薬膳では、体を温める食品に分類されています。

それだけでなく、疲労によって蓄積する乳酸の代謝を促進して、疲れをたまりにくくしたり、腸のぜん動を促進し、お通じをスムーズにして便秘を解消するなど、いろいろな効用が…。“目立つ存在ではないですが、意外にパワフル、はたらき者!”の酢ですが、酢の性質によって使い分けると、一歩すすんだ役立て方ができます。

ダイエットにも健康にも!体に嬉しい『お酢』の取り入れ方

善玉コレステロールを増やす黒酢

米酢、純米酢、黒酢などの穀物酢は、日頃、酢の物やお寿司を作るときに使われるので、おなじみの存在ですね。穀物酢には、酢酸のほかにビタミンやミネラルがふくまれているので、生活習慣病の予防効果があります。

穀物酢の中の黒酢は、最近、健康食品として飲用している人も見かけます。黒酢はとくにアミノ酸が豊富。善玉コレステロールを増やしたり、疲労物質である乳酸を抑えるはたらきを持っています。

ぶどうの搾り汁からつくられるバルサミコ酢は、ワインと同じように、抗酸化物質のポリフェノールを豊富にふくみます。サラダのドレッシングや、チーズにかけて食べるなど、日頃の食卓にもっと取り入れてみてはいかがでしょうか。

また、果実酢には、ナトリウムを排出するカリウムを多くふくむため、高血圧の改善効果が。血圧が気になる人は、酢の物を作るときなど、穀物酢の代わりに使ってみるといいでしょう。

空腹時に飲むのは危険!

とはいえ、いくら体によくても、酢は刺激物にあたるため、とり過ぎにはご注意。とりわけ飲用でない酢は、胃の粘膜を傷めることがあるので、原液のまま飲まないよう注意しましょう。とくに空腹時に飲むと、胃の粘膜がただれた状態(びらん)になったり、十二指腸潰瘍をおこす恐れがあります。

また、何の効果を期待しているのか、目的をはっきりさせて酢を選ぶことも重要です。たとえば、もろみ黒酢とうたっていても、もろみをクエン酸発酵させた清涼飲料水、ということもあるのです。さらに、カプセルに入って市販されている酢からは、酢の成分はとれても、唾液の分泌を促進したり、胃を活発にする効果は期待できません。

酢を選ぶときのポイントは、容器の食品表示をよく見ること。原料と製法を確認し、JASマーク(日本農村規格)があるかどうかをチェックしましょう。

酢にはそもそも、医薬品のようにスピーディーな体調改善効果はありません。しかし、漢方薬のようにじわじわと体力を高め、病気を予防してくれます。健康な体を保つための予防医学的な調味料と考えて、毎日の暮らしの中でもっと有意義に活用したいものです。

(「へるすあっぷ21」、法研より)

※この記事は2006年7月に配信された記事です

続きを読む



相性バツグン!体のためになる食べ合せ食材

【お話を伺った人】落合 敏先生

前茨城キリスト教大学教授・(有)NHP OCHIAI Office代表・ 天使大学 大学院非常勤講師 栄養学博士。相模女子短期大学部家政科卒、現バークレー科学大学大学院研究員。日本テレビ「おもいッ…

もっとみる

(編集・制作 (株)法研

科学的な根拠にもとづいた元気の出る食べ合わせの知識。消化吸収を助けたり、有害物質の吸収を抑える食べ合わせを知って、日頃の食事を栄養アップ!

必要なのは科学的食べ合わせの知識

昔から、「ウナギと梅干」「スイカと天ぷら」「シイタケとカニ」など、食べ合わせについては諸説論じられています。このような言い伝えは、一般的に、あまり科学的な根拠がないとされていました。

しかし最近では、複数の食品を組み合わせる食べ合わせが、実際に消化吸収を助けたり、体内への有害な物質の吸収を抑えたりする働きをするということがわかってきました。たとえば、「揚げ物と大根おろし」「豚肉とニンニク」「肉とパパイア」「生魚とショウガ」「ソーセージとリンゴ」などです。このような食材の組み合わせが、相乗効果をうむのです。ここで、「現代風・賢い食事」のとりかたと、その効果・作用を紹介しましょう。

相性バツグン!体のためになる食べ合せ食材

体のためになる食品の食べ合わせ

揚げ物と大根おろし
大根にはフライや天ぷらの油を酸化しにくくする働きが。酸化した油が体内に入ると、細胞の老化を促進するため、老化防止に効果がある。

豚肉とニンニク
ニンニクに含まれるアリシンという物質が、豚肉の中のビタミンB1の吸収を促進する。

肉とパパイア
パパイアには、パパインという肉に多く含まれるタンパク質の消化を助ける酵素が含まれている。

生魚とショウガ
ショウガには、体を温めたり、殺菌に有効な成分が含まれているため、生魚と食べるとよいとされている。また、におい消しの作用も。

ワカメとみそ汁
ワカメに含まれるアルギン酸カリウムは、みそ汁に含まれる食塩のナトリウムと入れ替わって結びつく。つまり、食塩は体内で吸収されずに排泄されるため、ナトリウムの摂取量を減らすことができる。

ソーセージとリンゴ
リンゴに含まれる食物繊維のペクチンには、ソーセージに含まれる飽和脂肪酸を吸収して、大腸の乳酸菌の増殖を妨害しない作用が。また、飽和脂肪酸の吸収をさまたげ、肥満を防止する働きも。

緑黄色野菜と油
緑黄色野菜に含まれるβカロテンは体内でビタミンAに変わるが、油で炒めるとβカロテンが油に溶けて吸収されやすくなる。また野菜のかさが減り、量も多く食べられる。

食べ方によって、長所にも短所にも

そのほか、食品にはイメージもついて回ります。たとえば、“サラダは美容食”“ニンニクは万能食品”“ハチミツは健康食品”などのイメージがありますが、それは、正しい食べ方をしたうえでのことです。

まず、サラダにかけるドレッシングやマヨネーズは高カロリーなので、量に気を配る必要があります。また、ニンニクの食べ過ぎは貧血や胃炎のもと。さらに、ハチミツは体によい各種のビタミンやミネラルが多く含まれているものの、糖分も多いのです。とくにハチミツに多く含まれる果糖は、脂肪に変わりやすいので、とりすぎは要注意です。

日頃から、偏った食事をしないよう注意をするとともに、体によい有効な食べ合わせに気を配り、元気の出る賢い食事法を身につけましょう。

(「オン&オフ生活術」、法研より)

※この記事は2006年6月に配信された記事です

続きを読む



疲れた体と心を癒すスポーツドリンク|アミノ酸の働きとは?

(編集・制作 (株)法研

アミノ酸がからだに作用するしくみとは?スポーツドリンクなどに入っているアミノ酸には運動効率を上げる作用が。あなたもためしてみませんか?

体はアミノ酸でできている

トップアスリートなど、多くのスポーツ選手が常飲しているアミノ酸入りドリンク。アミノ酸系飲料として市販されているので私たちにもおなじみですね。

アミノ酸には、筋力、持久力を高め、運動効率をアップしてくれる作用があります。スポーツ選手にとっては身体能力を向上させてくれる、うれしいパートナーでもあるわけです。あなたもこれにならって、運動するときなどにとり入れてみませんか。まず、アミノ酸がからだに作用するしくみをお話ししましょう。

疲れた体と心を癒すスポーツドリンク|アミノ酸の働きとは?

私たちの体の細胞を構成するもののうち、水分に次いで多いのがたんぱく質。たんぱく質だけで体内の20%を占めています。そしてたんぱく質は20種類のアミノ酸が数百~千個以上連なったかたちで作られています。

このアミノ酸の種類は全部で20種類、そのうち9種類は体内で合成されず、食事から摂る必要がある「必須アミノ酸」です。

激しい運動をすると、筋肉を構成しているたんぱく質が分解され、その中のアミノ酸がエネルギーとして使われます。このアミノ酸を外から補給して筋肉の働きをスムーズにしようというのが、アミノ酸入り飲料やサプリメントの目的です。

筋肉に効くアミノ酸、BCAA

アミノ酸のひとつ、BCAA(分岐鎖アミノ酸)は、筋肉で代謝されるアミノ酸。ほとんどのスポーツドリンクはこれをふくんでいます。アミノ酸の多くは体内に吸収されると肝臓に行きますが、BCAAは直接筋肉に運ばれます。

BCAAが筋肉に到達すると、スポーツの動きによって筋肉で分解されるたんぱく質の量を減らすことができます。同時にエネルギーも供給されるので、スタミナもより長く持続します。

また、BCAAは必須アミノ酸であるため、本来体内で合成できないものですが、こうしてドリンクやサプリメントのかたちでとることによって、手軽に摂取することができるのです。

疲労回復にも高い効果

BCAAのもう一つの働きは、運動による疲労を抑えること。激しい運動や長時間の運動では筋肉の中に乳酸ができますが、BCAAはこの発生を抑制してくれます。

そしてそれとは別にメンタル面での疲労も抑えてくれるのがBCAAのすぐれたところ。疲労の原因物質であるセロトニンは、脳内で別のアミノ酸、トリプトファンが変換してできますが、BCAAは、このトリプロファンが脳内に入るのを防いでくれるのです。

アミノ酸飲料の摂り方は、運動をするすこし前やその途中で摂るといいでしょう。甘味料が多いものは糖分の摂りすぎになるのでご注意。

アミノ酸を習慣にして運動していると、テニスの腕前が上がったり、ジムの成果が上がったりと、もしかしたら思わぬ効果が期待できるかもしれません。興味のある人は一度、トライしてみてはいかがでしょう。

※この記事は2006年1月に配信された記事です

続きを読む



  1. 1
    睡眠中の"よだれ"に潜む意外な健康リスク
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 朝、…
  2. 2
    運動しない人は注意!筋肉が減少して脂肪が増える『サルコペニア肥満』
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 高齢…
  3. 3
    好きなだけ食べても太らない!? 18時間プチ断食で食べすぎリセット
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 腹8…
  4. 4 その腰の痛みは坐骨神経痛かも?症状をチェック!
    その腰の痛みは坐骨神経痛かも?症状をチェック!
    (編集・制作 (株)法研) 脚や腰が痛い! 坐骨神経痛の原因と症状を…
  5. 5
    歩くとツライ、外反母趾。大きめの靴を履くのはOK?正しい靴の選び方
    (編集・制作 (株)法研) 外反母趾の靴選び、自宅でできる運動療法な…
  6. 6
    そのむくみ、病気のサインかも? むくみの原因と解消法
    (編集・制作 (株)法研) デスクワークばかりの運動不足はご用心…
  7. 7 パニック障害の症状と治療法|動悸・息苦しい・不安・汗・めまい…
    パニック障害の症状と治療法|動悸・息苦しい・不安・汗・めまい…
    【執筆】産業カウンセラー 高栖 円カウンセラー こんな症状に思い…
  8. 8
    ハンドドライヤーは不衛生で雑菌をまき散らす!?ハンカチは大丈夫?
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと あな…
  9. 9 みぞおちの辺りが痛い 激しい痛みor鈍痛? 痛むのは真ん中・右・左?
    みぞおちの辺りの腹痛 激しい痛みor鈍痛? 痛むのは真ん中・右・左?
    お腹の上の部分、みぞおちあたりの痛み。胃痛? それとも、ほかの病気? …
  10. 10
    恋愛するとキレイになるのは本当?からだに与える意外な影響
    (編集・制作 (株)法研) 自律神経がバランスよく働くとき免疫力もア…
  11. 11 放置するとダニ・カビの温床に…寝具のお手入れ方法
    放置するとダニ・カビの温床に…寝具のお手入れ方法
    (編集・制作 (株)法研) 汗を吸い込んだふとんは、カビやダニの温床…
  12. 12
    ヘルプマーク、ハートプラスマークなど、見えない障害を持つ人のためのマーク
    (編集・制作 gooヘルスケア) 外見からはわからない障害を抱え…
  13. 13
    忙しい人に知ってほしい、質の高い睡眠をとるための快眠10か条
    (編集・制作 (株)法研) 午後10時から午前3時は睡眠のゴールデン…
  14. 14
    Wi-Fiのせいで体調不良?「電磁波過敏症」ってなに?
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと イン…
  15. 15
    正しく痩せる早道とは? 間違ったダイエットの落とし穴
    (編集・制作 (株)法研) 過剰なダイエットはやせないどころか、命を…
  16. 16
    食べすぎは『ニセ食欲』が原因?食欲を正常にキープする方法
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 自律…
  17. 17 「そこ気持ちいい!」相手が喜ぶ“手の指・甲マッサージ”-イラスト解説付
    「そこ気持ちいい!」相手が喜ぶ“手の指・甲マッサージ”-イラスト解説付
    多くのツボが集まる手をマッサージすれば、自然にツボを刺激できる パー…
  18. 18
    スマホの操作はトイレでやってはいけない
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 昔は…
  19. 19
    内臓が悪いと口臭がキツくなる!? こんなニオイがしたら注意して!
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 口臭…
  20. 20
    甘い物が虫歯になりやすいのは本当?虫歯予防で大事なこと
    (編集・制作 (株)法研) 甘いものだけが悪者じゃない。今日からでき…

一覧