更年期障害と薬「漢方薬とホルモン補充療法」

保険も効く漢方薬 服用は「3」の法則で効果をみながら

更年期障害の症状改善に相性がよいとされているのが、漢方薬です。

「漢方の得意分野は体質改善ですから、更年期障害の症状とは相性がいい。いまは簡易な顆粒状のものが主流なので、服用も大変ではありません。3の法則をとって、まず『3日』飲んでどうも嫌いという場合は薬を変えます。『3週間』飲んで問題なかったら、さらに『3カ月』続けて効果をみます。私の医院では、ホルモン補充療法と漢方薬の人は半々くらい。併用するという方法も。漢方は保険も効きます」と教えてくれたのは、インターナショナル・メディカル・クロッシング・オフィス院長の堂園凉子先生です。

また、鍼も更年期症状の改善に効果があるそう。
「合う方はてきめんという感じで症状が消えます。ただ、私の医院では、漢方と鍼を両方扱いますが、そういうところは少ないでしょうね。その場合、婦人科医と相談しながら、ご自身で鍼の治療院に通ってみてはいかがでしょうか」(堂園先生)

ホルモン補充療法は定期的な検診とあわせて行う

そして、もうひとつの代表的な治療法がホルモン補充療法です。

「婦人科で一般的に行うのが、ホルモン補充療法(HRT)です。更年期障害は、女性ホルモンの減少が原因なので、女性ホルモンを投与して、体の急激な変化をやわらげ、閉経に対応できるようにします。飲み薬や、肌に貼っておくタイプ、注射などがあります」

かつて、ホルモン補充療法を行うと「子宮体がん」にかかる割合が高くなることがわかり、問題になりました。それも今では改善されているそう。

「研究の結果『エストロゲン』だけだった補充を、『プロゲステロン』も投与することにしたら、発がん率は低くなり、むしろやらない人より低リスクともされます。しかし、乳がんはエストロゲンが関係するという説もありますし、特にがん家系の方は、確率があがる可能性が。また、すでにがんを発症したことがある方は、再発や転移のリスクがあるので、慎重に投与します」

そのため、治療中は血液検査やがん検診を定期的にする必要があります。あまりやりたくないけれど症状がひどいという方には、1ヶ月だけ行って症状を取り、その後漢方薬を使うといった治療を行うことも。

「いまは漢方薬を処方する病院もずいぶん増えていますね。それと対処療法として、自律神経を整える精神安定剤や、血液循環をよくする薬、あるいはひどい肩こり鎮痛剤や抗炎症剤を処方することもあります。
症状が軽めだったり、ホルモン補充療法を避けたい方には、まずプラセンタを使うことも。副作用がなく安心ですが、重い症状にはホルモン補充療法ほどは効きません。市販のサプリメントは品質にバラつきがあるので、病院で処方してもらうほうがよいでしょう」