手術をしない限り完治はしない子宮筋腫。手術はどの方法を選んだかで、術後の人生が左右されることもあるほど重要な選択です。主な手術法をご紹介します。

子宮筋腫の手術

手術のメリット・デメリットを理解して

昔と比べて、子宮筋腫摘出手術の種類は増えています。手術には、大きく分けて、子宮を全摘する方法と、子宮を残し腫瘍のみとる方法があります。さらに最近では、お腹を切らない新しい手術法も登場し、手術の選択肢が少し増えました。

現在までに4000例の子宮筋腫手術を執刀。海外からの手術以来にも応じている広尾メディカルクリニックの斎藤敏祐先生は、最新のレーザーメスによる子宮温存の子宮筋腫核手術を行っています。

どの手術を選ぶかは納得いくまで医師と相談を

以下に、現在おもに行われている4つの手術法をご紹介します。それぞれの手術には、メリット、デメリットの両方があります。自分の症状やライフプランと照らし合わせながら、じっくり考えることが必要です。

1)筋腫のみ切除し子宮を残す「子宮筋腫核手術」
筋腫が小さい、妊娠を望む人に行われるのが一般的。方法には開腹手術、腹腔鏡手術、子宮鏡下術などがありますが、完全に取りきれないと、再発リスクも。また、最新の方法としてレーザーメスを導入している病院もありますが、費用は健康保険適用外。

2) 筋腫を子宮ごと取る「子宮全摘手術」
腺筋症との合併、コブが多い多発性、対処療法で痛みや貧血などが改善しない場合、全摘出を勧める医師が多いよう。開腹手術の他、膣から子宮を取り出す方法も。生理がなくなり、不快症状が解消。再発の心配はなくなりますが、更年期症状などの不調が。

3) 血流を止め筋腫を小さくする「子宮動脈塞柱術(UAE)」
子宮両脇の動脈を塞ぎ、筋腫の栄養源になる血液を送らないようにする方法。筋腫の位置や大きさ、数などに関係なく適用でき、体に負担がかからないといわれています。ただ、新しい治療法のため十分なデータがなく、実施する医療機関が少ないのが現状です。

4) 開腹せず筋腫を焼き縮める「集束超音波術(FUS)」

超音波を患部に当て、焼いて筋腫を小さくする方法。症状を軽くするために行われます。体にメスを入れたり穴をあける必要はなく、麻酔も入院も必要ありません。ただ、大きな筋腫は焼き切れずに残り、術後に再び筋腫が成長することもあります。

子宮を残すか全摘かは女性にとって大きな問題。今後の妊娠出産の可能性の有無、術後から体調回復までの期間、費用など、考慮すべき項目はたくさんあります。どんな治療を選ぶかは、更年期のことも含めて、その後のQOLと呼ばれる“人生の質”を左右するかもしれない大事な問題。

くれぐれも慎重に、納得できる説明をしてくれる医師、信頼できる医師を選ぶようにしましょう。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと

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