美しい姿勢とは無駄な力が入っておらず、必要な部分に必要なだけ、必要な時に筋肉が動いて緊張している状態のことをいいます。そのような美しい姿勢の作り方や正しい姿勢での歩き方のコツをまとめてご紹介します!

美しい姿勢や歩き方のコツ-ある意識を変えるだけで背筋が伸びる?

寝ている時も座っている時も重力と調和するのが“いい姿勢”

きれいな姿勢とはどんな姿勢かと聞かれたら、なんと答えますか?
背すじが伸びていること、胸を張っていること……それも間違いではありませんが、一言で言えば「重力に逆らわないこと」です。それは止まっている状態だけでなく、寝ている時も、座っている時も、動いている時も、どんな時も重力と調和している状態です。
ムダな力が入っておらず、必要な部分に必要なだけ、必要な時に筋肉が動いたり緊張したりしている状態。
美しい女性のことを「立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹(ボタン)」と表現しますが、そんな凛とした美しい女性は、立った時も座った時もこの自然な“いい姿勢”がとれているのです。

歩く動作を見直して、美しい姿勢を手に入れる

では、どのようにしたらそんな姿勢がとれるのでしょうか。
それには、日常の動作である歩く動作を見直して、動きのつながりを感じるのが近道です。重力と調和した状態で身体を動かし、自分の内なる動きに意識を向けて、内側から動作を生み出すのです。

重力を味方にして歩いている時は、ムダな動きや緊張がありません。歩く動きに身体のさまざまな動きが自然に連動する、きれいな動きになります。
その時には「コントララテラルムーブメント」(対側性の動き)と呼ばれる動きが生まれます。

例えば、歩いている時に右腕が前にある時は右脚が後ろにあり、左手を前に出した時は左脚は後ろに残ります。このように対になる部分が、自然に反対の動きを行っている動作がコントララテラルです。うまく身体が脱力できている時は、この自然な対角の動きが見られます。

まずは腕と脚で、この対角の動きを感じてみましょう。
頭でタイミングを作って行うと身体に緊張が生まれるので、頭の片隅に意識を置いて行うようにします。次に、肩甲骨と骨盤で対角の動きを感じてみます。右の肩甲骨と左の骨盤、左の肩甲骨と右の骨盤です。難しく考えすぎずに、どんな感じで動いているか、自分で自分の体を探るぐらいの感覚で歩くと、きれいな対になる動きが歩きの中に生まれてきます。

次は背骨です。背骨が動きの動作と一緒に、左右にねじれる様子を想像してみてください。背骨が上に伸びながら、背骨の上部は右にねじれ、同時に背骨の下部は左にねじれているとイメージしてみましょう。
これは実際に身体の中で起こっている動きではありませんが、このように想像するときれいに背骨が伸び、自然で無理のない姿勢が作れます。

本来持つ自然な動き、自然な姿勢こそ健康的で美しく、機能的な姿勢。普段のちょっとした移動でも意識するだけで、歩きの質が変化します。ぜひやってみてください。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと

【参考】
『筋膜ボディセラピー』