ほかの能力は一般的なのに、特定の科目や技能の習得だけが劣ってしまうのが学習障害。子どもだけではなく、大人もあてはまります。自分でできるチェックリストをご紹介します。

子どもが学習障害(LD)かも…20のセルフチェックリスト

セルフチェックで早めの対応を

学習障害(LD)とは、話す、聞く、書く、読む、計算するといった能力のうち、特定の能力のみが著しく劣ってしまうもの。知的障害は伴いません。学習障害(LD)は発達障害のひとつで、子どものほか、大人になってから診断される場合も、最近では多くなっています。診断は、専門医が時間をかけて行うものですが、学習障害(LD)の可能性があるかどうかについては、セルフチェックすることができます。以下にその項目を紹介します。

◯読む
1、読書のスピードが明らかに遅い
2、同じ行を繰り返し読んでしまう
3、行・単語を飛ばして読んでしまう
4、文章の内容を誤って理解することが多い
5、似た文字の区別がつかない

◯書く

6、鏡文字を書く
7、句読点の打ち方が不自然
8、長い文章を書くのが苦手
9、誤字脱字が明らかに多い
10、漢字を正確に書くことができない

◯話す
11、声のトーンや抑揚が不自然
12、単語を羅列して話す
13、発音が不正確
14、早口、またはたどたどしい話し方
15、言葉に詰まることが多い

◯計算
16、簡単な暗算ができない
17、筆算をしても繰り上げ繰り下げができない
18、九九の習得が困難
19、図形を描くことができない
20、分量の比較ができない

当てはまる項目が多い場合は、地域の発達障害者支援センターに一度連絡をとってみるといいかもしれません。学習障害(LD)は早めにわかることで、その困難に対応するトレーニングを受けたり、学びやすい方法で指導するなどのサポートを行うことができます。苦手項目を通常レベルまで回復させることは可能だと言われています。

子どもが学習障害(LD)とわかったら接し方にも注意して

学習障害(LD)の子どもが勉強において苦手項目があるのは、やる気がないからや、勉強をさぼっているからではありません。また、不得意な分野がある一方、得意な分野もあるはずです。
子どもが学習障害(LD)だとわかったら、子どもの特性を理解し、叱らずに対処法を一緒に考える、不得意な分野だけでなく得意にも目を向けてほめてあげるなど、接し方にも注意が必要です。「やる気があるの?」「なんでできないの?」といって責めるのはやめましょう。子どもが自信や自尊心を失ってしまいます。また、できないからとなんでも手伝ってあげるという甘やかしすぎも、自立心を損ない、子どもの可能性をつぶすことになりかねません。
一番困っているのは子ども本人であることを理解し、ちょうどいいバランスを見極めながら、学習や生活をサポートしていきましょう。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと