呼吸は自律神経と深い関わりがあり、呼吸をコントロールすることで体温を上げて冷えを改善することも。呼吸で冷えを改善して、自律神経を整えましょう。

冷え性の改善のカギは呼吸にある? 深呼吸で体がポカポカに

現代人は、本来備わった体温調節機能が退化してきている

寒ければ暖房で温め、暑ければクーラーで冷やす……。温度調節を機械に頼ることが当たり前になってきている現代人は、自分の身体で体温調節ができなくなっています。本来は持っていた、自分で体温調節をする力を取り戻すために重要なのは「呼吸」です。

体温を調節しているのは、身体の自律神経。この自律神経は、呼吸でコントロールすることができます。ただ呼吸といっても、普段通りに息を吸ったり吐いたりするのではなく、深く呼吸することが、自律神経のコントロールには大切です。

交感神経が優位だと身体が冷え 副交感神経が優位だと温まる

自律神経は、正反対の働きをする「交感神経」と「副交感神経」の2つからなり、この2つがバランスよく働くことで、健康な状態を保っています。まず交感神経は、「活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時」に働くもの。主に、仕事、家事、運動などをしている時に優位になります。副交感神経は「食事の時、入浴の時、睡眠中」に働き、主にリラッックスしている時に優位になります。

交感神経が優位の時は、呼吸が早くなります。強めの早い呼吸を行うことによって体温を下げ、身体は冷えます。逆に、副交感神経が優位の時は、深い呼吸に。リラックスすることで酸素がたっぷり吸え、酸素をたくさん取り入れることで身体の細胞が活性化し温まるのです。

1日1回の深呼吸で副交感神経優位にして身体をポカポカに

呼吸と自律神経には深い関わりがあるので、反対に、いつも無意識でしている呼吸を意識的に行うことで、自律神経に働きかけ、体温調節をすることが可能とされます。

冷え性に悩んでいる人は、息を深く吸って吐く「深呼吸」がおすすめです。深呼吸は、主に横隔膜の上げ下げにより肺を伸縮させて行うもの。酸素と二酸化炭素の交換が多くできます。これにより、新陳代謝が促進。血液の循環も良くなり、特に冷え性の人が冷たいと感じる手先や足先といった身体の末端まで血液が行きわたり、ポカポカ温かく感じられる効果が期待できます。

深呼吸は、身体を温めるのはもちろん、イライラなどのストレス解消効果や、疲労回復、代謝アップ、美肌、脂肪燃焼、熟睡などの効果が期待できます。身体を温め、心まで整える効果のある深呼吸。1日1回以上を目安に取り入れ、身体も心も健康な状態を目指しましょう。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと