性感染症というと、性行為で感染する病気というイメージですが、実はキスだけでもうつる場合があります。その病気についてまとめました。

キスだけでも感染する性病がある? 注意したい6つの性感染症

性器から口へ、口から口へ感染していく

性感染症とは、性的接触によって感染する病気のことを言います。性交渉で感染するのが主な感染経路ですが、キスだけでもうつる場合があります。

注意したいのが、性感染症に感染している性器から口へ、そして口から口へ感染するという経路があるということ。例えば、オーラルセックスなどの場合です。性病に感染している男性Aと感染していない女性Bがオーラルセックスした場合、Bの咽頭にウイルスが感染。そのBと別の人がキスをすると感染するということになります。特に、口のまわりや中に傷や口内炎などがある時は、その傷口から感染する可能性は高まります。もちろん、女性の性器から男性の咽頭にうつる場合もあります。

また、キスによる感染が多いので通称「キス病」と呼ばわれている伝染性単核球症は、日本人の場合、2~3歳までに70%が感染し、抗体ができているので、あまり心配いりません。小さい頃に感染すると、症状が出ないまま抗体ができます。20歳代では90%以上が抗体を持っていると言われています。

特に感染力が高いヘルペスに注意を

性感染症で一番、感染者数が多いのがヘルペスです。そのヘルペスも、口から口へ感染するので、気をつけましょう。

1)性器ヘルペス、口唇ヘルペス
ヘルペスは水ぶくれという意味で、このウイルスに感染すると、患部に水ぶくれができます。ヘルペスはとても感染力の強いウイルスで、皮膚と皮膚の接触でも感染します。そのため、キスでも感染の可能性があると考えられるのです。自分はもちろん、相手にヘルペスの症状がある場合には、接触を避けましょう。

2)B型肝炎
体液や血液から感染するのがB型肝炎。歯ブラシの使い回しやカミソリなどからうつるほど、感染力が高いため、口から少しでも相手の体液や血液が入ると感染する可能性が高くなります。

3)咽頭クラミジア
クラミジア・トラコマチスという細菌に感染することで発症するのがクラミジア。男性は尿道と咽頭、女性は膣内と咽頭に感染します。また、感染しても症状を自覚しにくいため、気づかないまま相手にうつしてしまう場合も。オーラルセックスをして、性器から口に感染する場合もあれば、口から性器に感染する場合もあります。咽頭に細菌がいる場合は、キスだけでもうつる可能性があります。

4)咽頭淋病
クラミジアと同様に、淋病も咽頭に感染します。そのため、口から口に感染する可能性があります。

5)マイコプラズマ感染症
同様に咽頭にも感染するため、キスでうつる可能性があります。

6)ウレアプラズマ感染症
同様に咽頭にも感染するため、キスでうつる可能性があります。

キスで感染する性感染症を防ぐため、不特定多数の人との接触は避けましょう。セックスのパートナーが不特定多数いる人と接触しないことも、自分を守ることにつながります。特に、自分も相手も含め、口のまわりや中に傷がある場合は、接触しないようにしましょう。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと