自覚症状がない場合もある感染症。具体的な時期を決めていなくても、将来子どもが欲しいと思っている人は、早めにチェックを受けておきましょう。

自分は大丈夫が危険! 子どもを望むなら受けたい妊娠前の感染症検査

感染症は、不妊、早産、流産、胎児への影響も

感染症は、妊娠前に治療しないと不妊症の原因になったり、お腹の中の胎児に胎内感染、または産道感染したり母乳感染する場合もあります。子どもを望むなら、妊娠前に感染症の検査をしておくと安心です。

病院では、感染症の中でも、不妊の原因になる病気や、胎児の健康を損なう恐れのある病気の検査を中心に行います。感染症の検診で調べておきたい項目を以下に紹介します。

・風疹
妊娠初期に風疹にかかると、胎児に感染する可能性があります。重症になると、心臓奇形や障害などの先天性異常が起こることがあるため、必ず検査しておきたい病気です。特に、昭和54年4月2日~昭和62年10月1日生まれの人は、風疹ワクチンの予防接種率が低いため、風疹に対して免疫のない女性が多いとされています。

・梅毒
最近、感染者が急増。胎盤を通じて胎児に感染する可能性もありますが、治療が可能なので、妊娠検査をきちんと受けましょう。

・B型肝炎ウイルス
母子感染を防ぐため。

・C型肝炎ウイルス
母子感染を防ぐため。

・HIV
HIVウイルスが陽性でも抗HIV療法を行いながら、妊娠・出産が可能になってきています。いち早く、適切な治療を受けることが大切です。

・クラミジア
自覚症状がなく、放置すると子宮頸管炎や卵管炎などを起こし不妊の原因になる場合もあります。

・淋病
早産や流産のリスクが高まるほか、気づかずに出産すると胎児に産道感染する可能性があります。その場合、赤ちゃんに結膜炎や関節炎、尿道炎などの症状が出ることがあり、治療が遅れると失明する場合もあります。

・性器ヘルペス
早産や流産のリスクが高まるほか、治療せずに出産すると胎児に産道感染する可能性があります。新生児がヘルペスに感染すると死に至る場合もあり、難聴や脳性麻痺などの後遺症を残すこともあります。

こういった項目は、一般的にクリニックで「ブライダルチェック」と呼ばれ、まとめて診察を受けることができます。

女性はもちろん、男性もブライダルチェックも

感染症はもちろん、総合的な健康チェックを受けられるのがブライダルチェック。自分の体を検診しておくことは、パートナーや、将来の子どもの健康にも関わります。女性向けだけではなく、男性向けもあります。

基本的に、ブライダルチェックは保険適用外。費用はクリニックによりますが大体2~5万円です。検査項目もクリニックによって異なりますが、女性向けの場合は問診や子宮・卵巣のチェック、血液検査、尿検査、膣内分泌物検査などを行います。感染症の検査のほかに、子宮頸がんや子宮内膜症などの検査がついているところもあります。男性向けのブライダルチェックでは、精子や精液の検査などを行います。
そのほか、受けたい検査がある場合は追加料金で受けられるところもありますので、内容は事前に問い合わせましょう。「最近、会社の健康診断で子宮頸がん検査をしたばかり」という人は、必要な検査だけ受けることで料金が安くなる場合もあります。事前に自分の体調を管理し、安心して新しい命を迎える準備に臨みましょう。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと

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