知らぬ間に感染して、母子感染や流産の原因になるウイルスとは?

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

妊娠中は免疫力が弱まっているため、感染症にかかりやすい状態です。感染するとお母さんの体だけではなく、赤ちゃんにも影響が出る可能性も。注意したい病気をまとめました。

知らぬ間に感染して、母子感染や流産の原因になるウイルスとは?

妊婦検診や婦人科検診で定期的にチェックを

女性が妊娠をすると、ホルモンバランスの乱れなどから、免疫力が低下すると言われています。普段と違い、病気にかかりやすい状態ですし、さらに妊娠中は飲める薬も限られてきます。
また、母体に影響するだけではなく、妊娠中の母子感染も心配です。お腹の中で赤ちゃんにうつる「胎内感染」、出産時にうつる「産道感染」、母乳を与えることでうつる「母乳感染」があります。ほかにも、早産や流産などのリスクが高くなるなど、特に注意したいウイルスによる病気をご紹介します。

◯風疹ウイルス
風疹の原因は風疹ウイルスです。母親が妊娠初期に感染して、胎児にもうつると、白内障や先天性心疾患、難聴などの障害が。妊婦健診で抗体検査を受けて、免疫がないと言われたら、風疹ウイルスを持っている可能性のある人との接触を極力さけましょう。家族には予防接種を受けてもらった方が○。

◯麻疹
麻疹ウイルスに感染することでかかる病気が麻疹です。感染すると、発熱、全身性発疹などがでるもの。妊娠中に感染すると、流産や早産の原因になることが。流行性のものなので、流行っている時は外出を控えるなどで予防をしましょう。

◯水ぼうそうや帯状疱疹
水ぼうそうや帯状疱疹の原因となるのが水疱・帯状疱疹ウイルス。妊婦が水ぼうそうを発症すると、水疱肺炎を起こす危険が。また、出産前後に発症すると赤ちゃんにもうつる可能性が高くなります。ただ、ほとんどの人が免疫を持っているので、そこまで大きく心配する必要はありません。

◯B型肝炎ウイルス
赤ちゃんがB型肝炎ウイルスに感染しても多くは無症状ですが、まれに重い肝炎をおこすことがあります。将来、肝炎、肝硬変、肝がんになる可能性も。お母さんがウイルスを持っている場合、出産後の赤ちゃんにワクチンを接種することで感染の予防が可能。

◯C型肝炎ウイルス
B型肝炎ウイルスと同様に、赤ちゃんが感染しても多くは無症状です。ただし将来、肝炎や肝硬変、肝がんになることがあります。

◯HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス-1型)
HTLV−1ウイルスの感染者の約95%は病気を発症しません。残りの5%は成人T細胞白血病、約0.3%はHTLV-1関連骨髄症を発症する可能性があります。母子感染は、母乳感染なので、粉ミルクを使うなど医師と相談を。

◯B群溶血性レンサ球菌
妊婦の2割が保菌しているといわれるウイルスです。常在菌なので特に問題はありませんが、出産前に治療しないと、赤ちゃんが肺炎、髄膜炎、敗血症などの重症感染症を起こすことがあります。

◯サイトメガロウイルス
日本人の成人の半数以上が持っているほどありふれたウイルスで、母乳や子供の唾液、尿、性行為によって感染します。妊婦が初感染した場合や、その妊婦の免疫力がひどく低下している場合は、胎児へ感染する可能性が。流産、死産、脳や聴力の障害が起こる可能性があります。出産時に問題がなくても、成長するにつれて症状がでることも。症状がでる確率は感染時の10~30%と言われています。

◯トパルボウイルスB19(別名:りんご病)
このウイルスに感染すると、1~3週間の潜伏期間を経て、頬がりんごのように真っ赤になります。妊娠中に胎児に感染すると、胎児水腫、流産、死産の原因になることが。

◯性器ヘルペス
ヘルペスウイルスに感染することで性器の周辺にヘルペス(水ぶくれ)ができる病気です。初感染の場合、水ぶくれがつぶれて、ひどい痛みや発熱を伴い、排尿が困難になることも。ただ、再発した場合は、症状が軽く、気づかない場合も。免疫が弱った時に再発しやすく、妊娠時も再発しやすい時期のひとつとされています。母子感染を防ぐため、出産時に性器などにヘルペスの症状が見られる時は、帝王切開がすすめられています。

◯尖圭コンジローマ
HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスが性器や肛門に感染し、カリフラワー状のイボができる病気です。外科手術でイボは除去できますが、再発率が高く3カ月以内に25%が同じ症状にみまわれます。

特に女性の場合、軽い痛みやかゆみがでることもありますが、ほとんどが自覚症状なし。出産時に感染している場合、産道感染する可能性があります。赤ちゃんに感染すると、喉にイボができる呼吸器乳頭腫症を発症するリスクが。再発率が高く、予後も悪いので非常に気をつけなければなりません。ただ妊娠中は、妊婦検査を定期的に受けることで母子感染を事前に予防できます。

◯HIV
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)というウイルスに感染すると、数年から数十年かけて免疫力が徐々に低下し、やがてエイズを発症します。母体がHIVに感染している場合、薬や帝王切開での出産、ミルクで育てるといった対策で、母子感染を予防することができます。妊娠初期にわかり対策をとることができれば、赤ちゃんへの感染率は1%以下と言われています。




40代からは骨盤底トレーニングを|排尿トラブルを招くトイレ習慣とは?

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【執筆者】中田 真木先生

三井記念病院産婦人科医長 1981年東京大学医学部卒業後、同大学産婦人科学教室入局。1991年フランス政府給費研究生(研修先はオテル・デュー・ド・パリ産婦人科)。東京警察病院産婦人科医幹を経て、2…

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(編集・制作 (株)法研

出産経験のある女性は不具合が出る前から始めたい。骨盤底トレーニングの効果が期待できない人もいることに注意。高齢者は全身の健康管理から。

40歳になったら骨盤底トレーニングを

前回は、骨盤底は妊娠・出産によってダメージを受けやすいため、妊娠中から十分に養生し、分娩時に骨盤底を傷めないようにすることが大切であること、出産後は骨盤底の回復を待ってトレーニングを始めたいことなどを述べました。今回は、加齢によって骨盤底の緩みが出てくる40代以降のケアと、骨盤底の緩みにつながりやすい習慣やくせについて説明します。

40~50代は、更年期の訪れとともに心身の衰えを感じる年代です。骨盤底はもともと、子宮や膀胱などの臓器を支えている微妙な部位。この年代には、腟とその周辺の緩みや排尿の勢いの低下、尿意切迫感など骨盤底に関係する問題も増えてきます。妊娠・出産時に被った骨盤底の「古傷」が元になり、尿もれ(尿失禁)や子宮下垂になる人が増えるのもこの年代です。

そこで、とくに出産経験がある女性は、今はこれといった不具合はなくとも、40代を迎えたら1日1回10分間ほど、骨盤底というボディ・パーツを思い出しながら筋力トレーニングをしましょう。別に難しいことではなく、腰かけた姿勢や寝た姿勢で腟や肛門周辺の筋肉をまとめておへその方向へ引き上げる動作を10秒間ほど持続(このとき腹筋は使わない)、ゆっくり休んで筋肉を休ませてからまたくり返す、これを10分間ほど行えばいいのです。

骨盤底の筋肉が健常な人については、40~50代に骨盤底トレーニングを続けることで骨盤底障害を減らせる、発症を遅らせられると考えられています。一方、神経の病気があって骨盤底を正しくすぼめられない、出産のときに骨盤底に大きな傷を負い筋肉の一部が欠損しているなどの場合には、骨盤底トレーニングの効果はあまり期待できないこともあります。

骨盤底に痛みや不快感のある人が受診せずに自己判断で骨盤底トレーニングを続けることは、大いに問題があります。骨盤底トレーニングには痛みや不快感を治める効果がないばかりか、トレーニング中は骨盤底に意識を集中させるため、この部位の痛みや不快感をより強く感じるようになってしまうおそれがあります。

高齢者はトレーニング以前にメタボ対策や足腰の衰えを防ぐことが必要

年をとると尿もれする人が増え、骨盤底の健康は高齢になればなるほど重要です。骨盤底トレーニングは高齢者にも有用ですが、身体機能全般で考えるとき、膀胱・尿道機能だけでなく足腰の力や骨粗しょう症防止を含めて対策を立てないとQOL(生活の質)の向上や日常生活範囲の拡大につながりません。

骨格・筋肉がしっかりしていれば骨盤底障害はおこりにくく、また、まめに体を動かし全身の運動能力を維持している高齢者は、メタボリック症候群にもなりにくい傾向があります。メタボ対策や足腰の衰えを防ぐロハスな(環境や健康に意識の高い)生活などは、骨盤底障害とも密接な関係をもつテーマであるといえます。

この年代では、糖尿病、変形性脊椎症などが増加し、これらよくある疾患から来る骨盤底や排尿のトラブルが増えます。生活習慣病などであれこれと投薬を受けている高齢者には、多重投薬による膀胱障害がみられます。

若いときから骨盤底を意識して健康管理を

最後に、普段のちょっとしたくせや習慣が、骨盤底のゆるみにつながることもあるということを覚えておいてください。

たとえば、排尿するときおなかに力を入れたり、尿が止まった後に尿をしぼり出そうとおなかに力を入れる人がいますが、これは腹圧で膀胱の出口をこじ開けていることになります。排尿の度にこんなことをくり返していると、将来、おなかに力が入ったときに尿がもれる「腹圧性尿失禁」を起こす原因になるので、お腹の力で尿を絞り出すことは絶対にやめましょう。
また、便秘がちの人が毎日のようにトイレで長時間いきむのは、骨盤底が緩んで、年をとったとき肛門が下がってくる原因になります。スムーズに排便できるように、食事と生活を整えましょう。

以上、骨盤底と排尿機能の健康を保つためには、不具合を自覚する以前の長い地道な健康管理が必要、ということがご理解いただけたものと思います。

※この記事は2008年12月に配信された記事です

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足がむくむ、足がダルい…女性に多い『下肢静脈瘤』かも? 原因と症状

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

ふくらはぎなどの血管が青く透けて見えていたら、女性に多い「下肢静脈瘤」かもしれません。病気の基礎情報と、原因、症状についてお伝えします。

足がむくむ、足がダルい…女性に多い『下肢静脈瘤』かも? 原因と症状

40歳以上の女性に多くみられる病気

足の血管がボコボコと浮き出て見えるのが「下肢静脈瘤」の特徴です。良性の病気に分類されるので、急に悪化したり、命の危険があるわけではありませんが、重症化すると手術の必要も出てきます。
「下肢静脈瘤」は、特にふくらはぎの静脈がふくらんでしまう病気です。足の表面に血管が浮き出るため、見た目が気になるのはもちろん、日常的に足のむくみやだるさを感じ、不快感が続きます。ほかにも、足がつる・ほてる、ムズムズするなどの症状が出る場合も。40歳以上の女性に多く見られる病気で、10人に1人の割合で起こります。

血液は、心臓から動脈を通って体の末端まで送られ、静脈を通って心臓に戻される仕組みです。
このとき、血液が足先から心臓に戻る場合には、重力に逆らって下から上に流れることになります。そのため、送られた血液が戻らないよう、逆流を防ぐための「静脈弁」というものがあります。この静脈弁が何かの理由で壊れると、血液が元に戻ってしまい、足にたまって血管がふくらみ、下肢静脈瘤になります。

立ち仕事の女性がなりやすい傾向に

誰もがなる可能性のある病気ですが、なかでも男性に比べて筋力の弱い女性、立ち仕事の人、肥満の人などがなりやすい傾向にあります。
遺伝の影響もあると言われており、両親ともに下肢静脈瘤の場合には、90%子供にも発症すると言われています。
また、販売員や、美容師など、長時間立ちっぱなしになりやすい仕事の人は、静脈内の血液が重力の影響を受けやすく、下肢静脈瘤になりやすい傾向が。
長時間立つことになる場合、ふくらはぎを下から上にマッサージしたり、足の指でグーパーをするエクサなどを行い、血液の流れをよくする対策を。また「弾性ストッキング」という圧がかかるストッキングを着用するのも役立ちます。
できるだけ、ふくらはぎの筋肉を使って静脈の流れをよくしたいので、こまめに動くことも必要です。家に帰ったら、足の血液が心臓に戻りやすいように、足の下にクッションを入れて横になりましょう。湯船でふくらはぎをマッサージするのも、むくみ解消や下肢静脈瘤予防に役立ちます。

女性で足のむくみを感じる人も多いと思いますが、むくんだ足を指で押して、戻らないほどのむくみの場合、下肢静脈瘤の可能性が高いと考えられます。
見た目が気にならない場合でも、血管外科のある病院を受診して一度医師に相談しましょう。症状が辛い場合や足の見た目が気になる場合、下肢静脈瘤が原因の皮膚炎が起こっている場合は手術になることも。最近では、治療法の幅も広がり、日帰りで入院が不要の手術もあります。

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女性に多い『痔』原因と症状|こんな人は要注意!痔になりやすい7つの習慣

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

男性がなるイメージの痔ですが、実は女性にも多いと知っていますか? 女性がなりやすい痔の特徴と生活習慣についてまとめました。

女性に多い『痔』原因と症状|こんな人は要注意!痔になりやすい7つの習慣

ダイエット、冷えや便秘が痔の原因に

排便時に血が出たり、肛門に痛みを感じたことはありませんか? お尻まわりの悩みは、恥ずかしくてなかなか病院にも行けないもの。痔というと、男性がなる病気のイメージですが、実は女性の3人に1人が痔になった経験があるといったデータもあるほど、身近な病気です。

痔には3種類あります。「いぼ痔」は、静脈がうっ血していぼ状になったもの。できる位置によって、内痔核、外痔核と名前が変わります。痔の患者の半数がこの「いぼ痔」です。
「きれ痔」は20~40代の女性に多いタイプ。便秘や下痢で肛門の皮膚が切れ、排便時に痛みを感じます。
そして「あな痔(痔ろう)」は男性に多く、疲れて抵抗力が弱った時に、肛門のくぼみから大腸菌が入り込み、感染するもの。お尻の内部に穴のような腫瘍ができます。鈍い痛みと熱をともなう場合も。

そして女性の場合、妊娠すると肛門に圧がかかるため、もともと痔だった人は悪化する可能性もあります。軽度のものなら、肛門科を受診すれば、薬物治療と生活習慣の見直しで、改善ができます。「痔かな?」と感じたら早めに病院を受診することで悪化を防げます。

<痔になりやすい7つの習慣>

1)体を冷やす

体が冷えると、肛門まわりが緊張して血流が悪くなり、痔になりやすくなります。また、冷えは腸の動きを鈍らせ便秘にも。お腹や腰は冷やさないよう、腹巻きをしたり、ふだんから冷たい飲み物は控えて、常温や温かいものを飲むなど、体を冷やさないよう注意を。体が冷えたと感じた日は、湯船に浸かり体を温めましょう。

2)便秘がち

女性に多い便秘。便が腸の中で停滞しているうち、硬くなって、排便時に肛門に負担がかかります。硬い便は、出る時に肛門を傷つけ、切れ痔の原因に。便秘解消のために、海藻などに多い水溶性食物繊維と、野菜に多い不溶性食物繊維をバランスよく取り、毎日快便を目指しましょう。また月経前は、ホルモンの働きにより腸の運動が鈍くなるので便秘になりがち。特に注意が必要です。

3)トイレでいきむ

腹筋が弱い女性は、排便痔にいきむ傾向があります。肛門に圧をかけて排便するクセがつくと、肛門に毎回負担がかかり痔になりやすく。いきむのではなく、自然につるっとでるように、腸のマッサージをしたりするなどの工夫を。

4)運動不足

運動不足は、体の冷えを招き、痔につながります。また、腹筋が弱いと排便時にいきんで排出するので、肛門に負担が。適度な運動で腹筋を鍛えましょう。

5)朝食を抜く

朝、食事を取らないと、腸のぜんどう運動のスイッチが入らず、便秘になりやすい傾向が。便秘は痔になりやすい原因のひとつ。食欲がない場合でも、果物やヨーグルトを少量とるなどして、消化器官のスイッチをオンに。毎日の習慣にすることで、朝スッキリ排出できる体質に近づきます。

6)ダイエットしている

食事制限をするダイエットをしていると、便のかさが減り便秘に。また、食事で栄養が取れていないと、体の熱を作るエネルギーも減り、冷えに。無理なダイエットは、痔をまねく元凶です。

7)辛いもの、アルコールが好き

辛い料理や飲みすぎた次の日に、下痢になった経験はありませんか? 下痢になると、肛門付近の皮膚がふやけて切れやすくなります。辛いもの、アルコールはほどほどに。

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大人の女性の悩み“尿モレ”はお尻を鍛えて解消!|ウエストも細っそり

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

出産後や加齢で増えてくる尿モレの悩み。お尻の筋肉を鍛えることで、改善させる方法をご紹介します。

大人の女性の悩み“尿モレ”はお尻を鍛えて解消!|ウエストも細っそり

お尻に力を入れると効果的な“膣トレ”に

せきやくしゃみをしたり、大笑いしたときに「あっ!」。そんな尿モレで悩んでいる女性は多いもの。尿モレ専用シートなどもありますが、できればモレない体を取り戻したいですよね。
そんなお悩み解消法としてご紹介するのが「お尻ぷるぷるトレーニング」です。尿モレを解消するには、膣や尿道、肛門の周辺にある筋肉「骨盤底筋」を鍛えることが重要です。その方法を一般的に「膣トレ」といいますが“膣を締める”といわれても、どこに力を入れていいかわからない人も多いもの。でも実は、膣にいちばん近くて面積の大きい、お尻の筋肉“大臀筋”に力を入れれば、連動して膣や尿道周辺まで鍛えられるんです。

お尻ぷるぷるトレーニングのポイントは“お尻を締める”こと。これなら、わかりやすくて、やりやすいはず。医師もお墨付きのトレーニング法なので、今すぐ始めて、不快なお悩みを解消しましょう。いちばんのポイントは、女性器周辺の筋肉が軽い筋肉痛で“ダル重”と感じるくらいお尻を締めること。このトレーニングで筋肉の損傷と回復をくり返し、最短で最大の効果が得られるというのです。

<お尻ぷるぷるトレーニングのやり方>

やり方は、全身が“ぷるぷる”ふるえるくらいお尻にキューッと力を入れ、疲れたら息を吐く。これを1分間に4~5回くり返すだけ。1日合計5分を毎日続けて。軽い筋肉痛になるくらい力を入れるのがポイントです。目安は、お尻の横にえくぼができるくらい力を入れること。また、お尻の間に指をはさんで、お尻の圧力を感じられるくらい強く閉じましょう。尿もれが改善し、さらにウエストがくびれる効果も期待できます。

ながら“お尻ぷるぷる”でいつでもどこでも

お尻ぷるぷるトレーニングは、道具がいりません。いつでもどこでもできるので、すきま時間を活用して行いましょう。
たとえば、電車やバスに乗っているときや、お風呂に入っているときなど。お尻に力が入っているかわからない人は、イスに座ってお尻に力を入れてみて。大臀筋が収縮すると、上半身が持ち上げられて、そのぶん座高が少し高くなります。
また、テレビを見ているときは、脚をのばして床に座り、お尻ぷるぷるを。お尻の筋肉で上半身を持ち上げるようにして行うとより効果的です。また、寝る前の日課にするのもオススメ。布団の中であお向けで寝て、お尻の筋肉で体を持ち上げるようなイメージで行いましょう。

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小さく生まれた赤ちゃんの将来の病気リスク|低体重で産まれる原因とは?

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【お話を伺った人】福岡 秀興先生

早稲田大学胎生期エピジェネティック制御研究所教授 1973年東京大学医学部医学科卒業後、米国ワシントン大学薬理学教室リサーチアソシエート、東京大学医学部母子保健学講座助教授、同大学院医学系研究科発…

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(編集・制作 (株)法研

出生体重の低下は、子どもの生活習慣病発症のリスクを高める。出生体重低下の背景に若い女性の「やせ」願望と「やせ」傾向。妊娠前からバランスのとれた十分な栄養摂取を。

出生体重の小さい児は心筋梗塞や糖尿病のリスクが高い

産婦人科医でもある早稲田大学の福岡秀興氏によると、出生体重と生活習慣病の関係を最初に指摘したのは英国のバーカー医師です。1986年、バーカー医師は「成人病(生活習慣病)胎児期発症説」を唱え、その最初のデータで、出生体重が低い子どもほど、特に5.5ポンド(2,500g)以下の場合、将来心筋梗塞などの心臓病(虚血性心疾患)による死亡率が上昇していることを示しました。また、出生体重4,300g以上でも死亡率は上昇していました。

また、インドと米国での、男性の2型糖尿病発症リスクと出生体重との関係を調べた結果では、インドでは出生体重約2,800g、米国では同約3,800gでリスクが最も低く、それよりも高くても低くてもそのリスクが高まることが明らかになっています。

出生体重の小さい女性が妊娠中に罹りやすい病気がある

日本でも、厚生労働省研究班の報告では、出生体重が小さい女性は、妊娠すると妊娠糖尿病になりやすいことが明らかになっています。生まれたときに2,500g未満の女性は、2,500~4,000g未満だった女性より、約5倍も妊娠糖尿病になりやすかったのです。妊娠糖尿病は、十分な栄養(血糖値)管理が行われなくてはならないことに加えて、分娩後に母親自身が将来、糖尿病になるリスクが高いことが知られています。
福岡氏は「日本では妊娠糖尿病になる女性は、肥満の人と必ずしも肥満でない人の比率が約半々ですが、必ずしも肥満でない人の妊娠糖尿病の発症率がこれほど高いのは、世界的にみても特異な現象といえます。」と指摘しています。

出生体重の低下との関連がある病気

さらに、主に海外で多くの疫学調査が大掛かりに行われてきた結果、出生体重の低下による発症リスクとの関連がわかっている病気には、次のようなものがあります。

●出生体重の低下との関連が明らかな病気

虚血性心疾患、2型糖尿病、本態性高血圧症、メタボリックシンドローム、脳梗塞、脂質異常症、血液凝固能の亢進、神経発達異常

●出生体重の低下との関連が想定されている病気(確定したものではない)

慢性閉塞性肺疾患、うつ病、統合失調症、行動異常、子宮及び卵巣腫瘍、思春期早発症、乳がん、前立腺がん、睾丸がんなど

母体の低栄養が赤ちゃんにどう影響するのか?

ではなぜ、出生体重の小さい児は生活習慣病になりやすいのでしょうか。福岡氏はその一例として、亡くなった子どもを解剖した調査の結果を紹介し、出生体重の小さい児では、老廃物をろ過する腎臓のなかで、中心的な役割を果たす「ネフロン」という器官の数が減少していたことを示しています。少ないネフロンで老廃物の処理を行うため、ネフロンへの負担が増大し、生活習慣病に結びつく腎機能障害を起こしやすくなる、ということです。

出生体重の小さい児は、胎内での低栄養に対応した体のしくみをもって生まれてくると考えられています。低栄養という胎内環境で生き抜くしくみができ、エネルギーをため込みやすい体にもなります。その結果、食料が豊富で、運動量も少なく、ストレスが多い現在社会では、肥満になりやすい、というわけです。

このような胎児の低栄養は、母体の低栄養、すなわち「やせ」と密接につながっています。妊娠前にやせていたお母さんは、その食習慣に慣れて、妊娠中に十分な量の食事を摂ることが少ない傾向にあります。しかも、産後の肥満を恐れて食事を制限する妊婦さんもいます。このような妊婦さんからは、十分な栄養が子宮内に届かないために、胎児が低体重になるのです。

妊娠を望む女性の食生活の注意点とは?

では現在、日本では、子どもの出生体重や、妊娠する可能性のある女性の栄養状態はどうなっているのでしょう。

厚生労働省の2010年度『「出生に関する統計」の概況』によると、2009年に生まれた子どもの平均体重は3,020gであり、約30年前の1980年の3,200gに比べて180g減少。また、「母子保健の主なる統計」(母子衛生研究会編)によれば、低出生体重児(出生体重が2,500g未満)の占める割合は、2007年9.65%、2008年9.58%で約10人に1人と高く、1975年以降増え続けています。

一方、厚生労働省の2009年『国民健康・栄養調査』によると、20歳代女性の22.3%、30歳代女性の14.3%が「やせ」(BMI<18.5)となっており、その多さは「先進工業国では世界中でも珍しい、特異な状態」(福岡氏)となっています。

その背景には、これらの世代での過剰なダイエットの広がりが考えられます。実際に、20歳代女性の摂取エネルギー量は最近10年で10%以上も減少しているのです。

このような危機的な状況を改めるため、厚生労働省は「健やか親子21」推進検討委員会に「食を通じた妊産婦の健康支援方策検討会」を設置し、2006年、福岡氏も参加して『妊産婦のための食生活指針』を策定しました。

●妊産婦のための食生活指針

(1)妊娠前から、健康な体づくりを
(2)「主食」を中心に、エネルギーをしっかりと
(3)不足しがちなビタミン・ミネラル(特に葉酸など)を、「副菜」でたっぷりと
(4)体づくりの基礎となる「主菜」は適量を
(5)牛乳・乳製品などの多様な食品を組み合わせて、カルシウムを十分に
(6)妊娠中の体重増加は、お母さんと赤ちゃんにとって望ましい量に
(7)母乳育児も、バランスのよい食生活のなかで
(8)たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう
(9)お母さんと赤ちゃんの健やかな毎日は、体と心にゆとりのある生活から生まれます

福岡氏は「小さく産んで、大きく育てるという考え方は間違い。生まれてくる子どもが将来心筋梗塞や糖尿病などの病気を発症するリスクが高くなる可能性がある。」として、妊婦さん本人のためにも、生まれてくる子どものためにも、妊娠以前からのバランスのとれた十分な栄養摂取を呼びかけています。

※この記事は2011年3月に配信された記事です

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