アンチエイジングやダイエットに効果的なあるスパイス-抗炎症とは?

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

抗炎症効果が高いターメリックは二日酔い以外にも取り入れたい注目食材で、老化や肥満防止への効果の期待が高まっています。今回はターメリックを手軽に摂れる『ターメリックミルク』の作り方を紹介します。

アンチエイジングやダイエットに効果的なあるスパイス-抗炎症とは?

老化、アレルギー、肥満のもとをおさえる「抗炎症」作用

アメリカでは今年、健康業界が注目するキーワードとして「抗炎症(AntiInflammatory)」という言葉が選ばれています。その名も「抗炎症」というドリンクが販売されているほどです。
炎症は、老化、アレルギー、太りやすいなどの元凶になることが周知されつつあります。抗炎症作用のある食材の代表として注目されているのがターメリック。しょうがに似た形をした食材で、日本では「ウコン」としてカレーや、二日酔い防止のドリンクに使われている食材です。

アンチエイジングやダイエットに効果的なあるスパイス-抗炎症とは?

(写真)左がターメリックで右がしょうが

免疫力を上げるドリンク「ゴールデンミルク」で摂るのがおすすめ

ターメリックには、肝機能向上作用があるといわれるポリフェノールのクルクミンが含まれていて、それが黄色い色の元です。また、ターメリックには、ビタミンB1も含まれているので疲労回復などにも効果が期待できます。そのため、アメリカでは最近、抗炎症、疲労回復などを目的として飲むドリンクには必ずといっていいほどターメリックが配合されるようになってきました。特に、風邪やインフルエンザが流行りそうな時期には、こういった健康ドリンクが売れています。

中でも一番有名なのが「ターメリック・ラテ」で、別名「ゴールデンミルク」とも呼ばれています。これは、インドの伝統医学アーユルヴェーダのレシピに由来したドリンク。アーユルヴェーダでは、ターメリックは「ナチュラルな抗生物質」と呼ばれているほど、抗酸化・抗炎症作用に優れていることが早くから認められてきました。
そのゴールデンミルク、免疫力を上げる飲み物として、自宅で作れる簡単レシピもたくさん紹介されています。中でも簡単な作り方をご紹介します。

自宅で簡単!ゴールデンミルクの作り方

(材料)
牛乳(ナッツミルクなどでもOK)…2カップ強
ターメリックパウダー …小さじ1
シナモンパウダー …小さじ1/2
はちみつ(用意できれば非加熱のもの)…小さじ1
ジンジャーパウダー(しょうがの皮ひとかけらでもOK)…小さじ1/4
黒こしょう …ひとつまみ
カイエンペッパー(無くてもOK)…少々

(作り方)
1.すべての材料を鍋に入れ、箸を数本まとめて持ち、全体がよく混ざるようにかき混ぜる(ミキサーでも可)。
2.そのまま鍋を火にかける。煮立たせないように注意して。温まったら、マグカップに注ぐ。
ターメリックは刺激が強いので、妊娠中の方や体調のすぐれない時は摂取を控えてください。

アンチエイジングやダイエットに効果的なあるスパイス-抗炎症とは?

(写真)市販されているゴールデンミルク。これはココナッツミルクがベースで、ほんのり甘くて濃厚




コンビニ弁当を食べ続けると早死にする? その理由は…

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

忙しいからと、ついついコンビニ弁当で食事を済ませてしまう人は、たくさんいるはず。でも、こういった食事を続けていると、もしかしたら早死にしてしまうかもしれませんよ!

手軽なコンビニ弁当の裏に潜む怖いこととは?

私たちの生活になくてはならなくなったコンビニ。仕事で忙しいときのランチなど、コンビニ弁当に頼っている人も多いはず。昨今では、コンビニもヘルシーな食事に力を入れており、野菜がたくさん使われたものや、玄米ご飯なども登場しています。その一方で、コンビニ弁当を食べ続けると早死にするといったことも耳にしますが、本当のところは? コンビニ弁当が体に悪いといわれる理由についてまとめました。

コンビニ弁当を食べ続けると早死にする? その理由は…

<コンビニ弁当を食べ続けると早死にする? その理由>

・酸化した油

コンビニ弁当の定番おかずといえば、からあげにコロッケ、フライ、天ぷらなど。ボリュームがでる揚げ物系おかずは、必ずといっていいほど入っています。コンビニ弁当は工場で作られてから各店舗に届くため、賞味期限内であっても作られてから時間が経っているもの。コンビニ弁当の揚げ物は酸化しています。また、価格を抑えるために安い油で大量に揚げ物が作られている可能性大。新鮮な油が使われていればよいのですが、何度も使われた古い油で作られている場合もあります。揚げてから時間が経った揚げ物はもちろん、古い油はそれ自体が酸化しており、こういった酸化した食品をとると体内で活性酸素が作られます。活性酸素は病気のリスクを上げたり、体の免疫力の低下、老化などを引き起こす要因です。

・添加物

コンビニ弁当には、保存や色持ちをよくするために食品添加物が使われています。もちろん法律で許可されているものが使用されていますが、数種類の食品添加物を数年にわたりとっている場合の安全性は不透明です。欧米では禁止されている食品添加物も、日本では使用できたり、少量または原材料に含まれるものは表示義務がなかったりなど、不安視される要素はたくさん。添加物は体を酸化させるほか、さまざまな病気の要因にも。

・砂糖

ソースやドレッシング、煮物の味付けなどに、たくさん砂糖が使われています。低価格のコンビニ弁当に使われている甘みは、砂糖より安いブドウ糖果糖液糖のことも。これは血糖値を急上昇させ、体に脂肪がつきやすくなります。また、砂糖は常用性があり、摂取量がどんどん増えて、とらないとイライラするといったことにも。砂糖を常用的にとることで偏頭痛や冷えなどの不定愁訴にもつながります。

・塩分

おかずの味付けが濃いめになっているコンビニ弁当。その分、塩分も多めで、よくコンビニ弁当を食べている人は1日の塩分と取量をオーバーしがち。塩分の取りすぎは、高血圧や動脈硬化、腎臓病などの原因となります。

・栄養不足

ご飯に揚げ物、少量の漬物などがコンビニ弁当の定番。こういったものばかり食べていると、どうしても野菜不足に。すると栄養失調になり、疲れが取れにくい、仕事に集中できない、偏頭痛などの症状がでる場合も。栄養不足は体のあらゆる機能を低下させ、病気になるリスクが高まります。

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バレリーナのような引き締まった美脚になる!2つのエクササイズ

【お話を伺った人】山岡 有美先生

Y.フィットネスコミュニティー代表 (社)日本フィットネス協会理事、日本女子体育大学非常勤講師。幼少よりバレエを学び、モダンダンサー、体育教師を経て、フィットネス界へ。日本のエアロビックエクササイズ…

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(編集・制作 (株)法研

太ももの内側をひき締めるエクササイズ。バレエのレッスン「ドゥミ・プリエ」と「グラン・プリエ」を応用して気になる太ももの内側をひき締めよう。

バレエの「ドゥミ・プリエ」の動きで内転筋をきたえる

太ももの内側のタプタプした脂肪が気になっている人も多いと思います。ここには内転筋という筋肉があり、この筋肉をきたえることによって、内もものひき締めが可能となります。

内転筋をきたえるには、ひざを閉じるような動作の入る運動が有効です。ここで紹介するエクササイズは、バレエの「ドゥミ・プリエ」という動きです。内ももをしっかり締めることを意識しながら行いましょう。

[STEP.1]
背筋を伸ばして立ち、バーの代わりにテーブルなどに片手を置き、反対の手は肩より低い位置に伸ばします。足のつけ根からつま先まで足全体を外側に開いて、両足のかかとをつけます。

[STEP.2]
息を吸いながら、尾てい骨を真下に下ろすつもりで、お尻をつき出さないように、ゆっくりとひざを曲げます。その後、息を吐きながら足の裏で床を押し、内ももをひき締めることを意識しながら、ゆっくりとひざを伸ばします。これを10回くり返します。

美しくひき締まったレッグラインをめざすエクササイズ

このエクササイズも、先に紹介した内転筋をきたえるエクササイズと同じように、バレエの「ドゥミ・プリエ」から「グラン・プリエ」の応用です。

今度はバーレッスンのように立って行うのではなく、あお向けになり上体の動きもつけることによって、内転筋だけでなく、腹筋にも刺激を与えます。

また、かかとをつけてひざの向きを変えずに伸ばすと、足の裏側のストレッチにもなり、レッグラインを美しく整えるのにも効果大。ダンサーのように美しくひき締まったレッグラインをめざしてがんばりましょう。

[STEP.1]
あお向けに寝て足を上げ、つま先を開いてかかとをつけ、両ひざは曲げて開きます。両手は内ももに添えます。

[STEP.2]
息を吐きながら上体を起こし、ひざ、つま先は開いたまま、かかとを押しながらひざを伸ばします。そして、息を吸いながら元の姿勢に戻します。これを10回くり返します。

(「きれいになる15分トレーニング」山岡有美著、法研より/イラスト:上杉久代)

※この記事は2006年4月に配信された記事です

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女性は痩せる努力より、太らない努力をすべき5つの理由

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

「ここがもっと細かったらいいのに……」。やせたいところは人それぞれ。でも多くの女性が、やせたい部分をいつも気にしているもの。でもダイエットは、体に大きな負担をかけることがあります。痩せる努力より、太らない努力をすべき理由をまとめました。

強い痩せたい願望から起こる激しいダイエット

この飽食の時代に、20代の女性の1日の平均摂取カロリーが終戦後より下回ったことが、厚生労働省の調査で明らかになり、多数のメディアで報道されました。その背景には、スリムな体型に憧れる強い「痩せたい願望」があります。
カロリー制限、糖質制限など、ほとんどの女性がダイエットをしたことがあるのでは? でも、痩せるためにダイエットを経験した人ほど、体重が増加しているという傾向があるといいます。女性が痩せる努力より、太らない努力をすべき理由をまとめました。

女性は痩せる努力より、太らない努力をすべき5つの理由

<太らない努力をすべき5つの理由>

1)ドカ食い

食事を制限したり、激しい運動をするダイエットは、その反動で激しい食欲が起こる“ドカ食い”につながります。ドカ食いしてしまうと、罪悪感にさいなまれるもの。そこでまたダイエットを強化するという、負のサイクルに陥ってしまいます。女性はストレスがたまると、食に走りやすい傾向があるので、そもそもストレスが強くかかる食事制限や激しい運動のダイエットは避けたほうがいいのです。ある程度、甘いものを控えるなど、ゆるめの制限の方が、長く健康的に続けられます。

2)生理不順

ダイエットは体に多くの負担がかかります。ダイエットによる栄養不足やストレスで、生理が止まってしまい婦人科を受診する女性もいます。生理が止まると、その何倍もの時間をかけて体を治療しないと、生理が通常通りに戻りません。女性の体は自分たちが思っている以上に、繊細にできているのです。定期的な生理は、健康の重要なバロメーターのひとつ。20代の激しいダイエットによる生理不順が、将来の不妊につながる可能性があるので十分に注意を。

3)筋肉量の低下

女性は男性に比べて、もともと筋肉量が少ない体です。間違ったダイエットをすると、さらに筋肉量が減ってしまいます。筋肉は、姿勢のよいキレイな体を維持してくれ、また体の熱を作る大切な部分。筋肉量が少ないと血流が悪くなり、体温が低下して、冷え性になってしまいます。冷えは慢性的な不定愁訴の原因です。体重を減らすといったダイエットではなく、筋肉量を増やすことを意識すると、自然と体重が増えにくい体になります。

4)貧血

ダイエットをすると栄養不足になり、貧血に。女性は、毎月の生理で血液を排出するため、男性よりも貧血になりやすい傾向があります。慢性的に顔色が悪い、疲れやすいといった症状が現れることに。

5)薄毛

もともと女性は、タンパク質の摂取量が不足気味。ダイエットで食事を制限し慢性的にタンパク質不足状態が続くと、髪や爪、肌といったパーツが痩せ細り、もろくなっていきます。髪は輝きを失い細くなるので、毛量が減ったように見え、老け見えに。タンパク質は、必須栄養素のひとつで、摂取するとまずは内臓や筋肉など生命に関わる重要な臓器に使われるため、髪や爪、肌には届きにくいと言われています。女性に薄毛が増えているのは、ダイエットの影響かもしれません。

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効果抜群!プールダイエット|泳げなくてもOKなエクササイズのやり方

【お話を伺った人】稲次 潤子先生

医療法人社団正潤会 パークサイドクリニック院長 1981年千葉大学医学部卒業後、同付属病院循環器内科入局。1983年米国クーパーエアロビクスセンターでエアロビクス理論に基づく予防医学を学ぶ。198…

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(編集・制作 (株)法研

水泳はもちろんアクアビクスや水中ウオーキングで脂肪燃焼。水の浮力や抵抗で体に無理なく運動効果。同じ動きなら陸上よりエネルギー消費が大きい。

泳げなくても水中ウオーキング

夏のフィットネスといったら、メーン舞台はやっぱりプールでしょう。そのプールでも、最近は泳ぐばかりでなく、いろいろな利用法が広がっています。水の浮力や抵抗を利用して、無理なく運動効果を上げることができるプール活用法をご紹介しましょう。

泳ぎが苦手な人でも「これならできる!」というプール活用法は、水中ウオーキングです。水の浮力のおかげで、陸上ではできないようなダイナミックな歩き方ができます。何よりいいのは、腰や膝に故障をかかえていたり肥満あるいは体重が多いために陸上では長く続けて歩けない人でも、体への無理な負担をかけることなく歩けることでしょう。

水中ウオーキングは本当は胸くらいの水深のところで歩くとよいのですが、慣れないうちは深いとバランスをくずしやすいので、浅いところで、ゆっくり、陸上で普通に歩くように始めてみましょう。水の抵抗で腰を反らせてしまうとかえって腰痛の原因になります。腰を反らせないよう、腹筋を意識して心もち前傾姿勢で歩くとよいでしょう。慣れてきたら胸くらいの深さのところで、以下のような水中ウオーキングを行ってみてください。

●前歩き 最初は歩きやすい歩幅で、慣れたら歩幅をだんだん大きくとり、しっかりかかとから足をつき、後ろ脚は膝をきちんと伸ばして蹴り出す。両腕も大きく振って水をかき込んでいく。全身をダイナミックに使うので、体脂肪の燃焼に効果的。

●横歩き かにの横ばいのように、脚を横に大きく出しながら移動する。腕でバランスをとるが、プールサイドにつかまり壁を伝っていってもよい。

●後ろ歩き 後ろ向きになり、重心はおへそ側にかけながら歩きやすい歩幅で、つまさきからしっかり足をつき、ここでも蹴り脚の膝は伸ばす。腰に不安をかかえている人向き。

アクアビクスは効率のよい有酸素運動

音楽に合わせて水中で行うエアロビクスを、「アクアビクス」と呼んでいます。陸上で行うエアロビクスは初心者にはかなり激しい運動ですが、これを水中で行うと浮力のおかげで体に受ける衝撃はやわらぎ、水の抵抗を負荷として利用できるので効率よく有酸素運動ができます。また、水で奪われる体温を保とうとして代謝が高まり、陸上にいるときより多くのエネルギーを消費することにもなります。

スポーツジムなどで行っているアクアビクスは、プールサイドのインストラクターの動きと音楽に合わせて行うのが一般的ですが、まずは一人で、自分でペースをつくりリズムをきざみながら動きに変化をつけて行ってみましょう。

●ウオーキング 前述の3つの歩き方以外に、次のような動作で歩いてみよう。
・膝を胸に近づくくらい高く引き上げて歩く
・膝が直角になるまで引き上げ、足先でキックして歩く
・後ろ足を蹴るときにかかとがお尻につくまで蹴り上げる
・両脚を左右交互に前方で大きくクロスさせ腰をひねりながら歩く

●ジャンプ 3拍子で、1、2で小さくジャンプ、3で大きくジャンプ。
・片足でジャンプ
・両足でジャンプ
・3でジャンプするときに両手で両膝をかかえ込む

●スクワット 両足を肩幅に開き、ゆっくりしゃがみ、ゆっくり立ち上がる。

●上体の運動 肩まで水につかり、両腕を前に大きく伸ばし平泳ぎのように左右にゆっくり水をかく。

クロールでゆっくり流そう

さて、プールに来たら、泳げる人はやはり泳ぎをとり入れたいですね。いろいろな泳ぎ方がありますが、全身の筋肉をバランスよく使う泳法はクロールです。

クロールの推進力は腕のかきが約70%を占めます。手は水の抵抗を少なくするため親指や人さし指から入水します。思い切り遠くの前方に入水し、腕を伸ばして水中深く引いてきたら、太もものほうまで水を押し切りましょう。

脚の使い方は、ムチのようにしなやかに水を蹴ることがポイント。膝は曲げすぎず伸ばしすぎず、足首を柔らかくし、ももを動かして蹴るようにします。それも常に同じ強さで蹴るのではなく、腕かきのリズムに合わせて強弱をつけます。

この手足の動きに呼吸(息つぎ)を合わせるのですが、水中で十分に息を吐き、水から顔を半分出して口から息を吸い込みます。息つぎのとき、あごを上げて頭が上がってしまうと体が沈んでしまうので、頭の位置はそのままに顔をやや斜め後ろに向けるのがコツです。

以上のようなクロールの動きのコンビネーションができるようになったら、プールの端までゆっくり泳ぎましょう。スピードを上げる必要は全くなく、できれば流すようにプールを何回か往復するほうが有酸素運動として有効です。

もちろん、初心者は休みながらでもOKですし、息つぎが苦手な人はビート板を使ったり、平泳ぎや背泳ぎにするのもよいでしょう。

※この記事は2009年7月に配信された記事です

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大豆イソフラボンは納豆1パックに何mg? 毎日どれぐらい摂るといい?

ノーイメージ

【お話を伺った人】山崎 正利

帝京大学薬学部教授 1971年東京大学薬学部卒業、76年同大薬学系大学院卒業(薬学博士)、同大薬学部助手を経て91年より現職。研究領域は、「動物界における免疫・生体防御機構の解明」で、以下のような…

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(編集・制作 (株)法研

女性の強い味方、大豆・大豆製品を毎日の食卓へ!大豆イソフラボンは更年期症状の改善に、骨粗しょう症や生活習慣病の予防に、美容に優れた効果を発揮する。

大豆の栄養素+ファイトケミカルの相乗効果ですごい力が

大豆は「畑の肉」といわれるほど良質なたんぱく質に富むだけでなく、良質な脂質にビタミンB1や鉄分、カルシウム、食物繊維など多くの栄養素を含む、とても栄養価の高い食品です。さらに最近は、ファイトケミカルと呼ばれる有効成分も含まれていることがわかってきました。
ファイトケミカルとは植物が作り出す化学物質のこと。色素や苦味、香りなどの成分に含まれ、強い抗酸化作用や、免疫力を高める効果などが注目されています。大豆には、サポニンやイソフラボンなどのファイトケミカルが含まれています。

大豆のたんぱく質や脂質には悪玉コレステロールを減らす働きがありますが、サポニンやイソフラボンも同様の働きをするほか、中性脂肪を減らし、血圧を下げる働きもあることがわかっています。これらの成分が協力して動脈硬化や高血圧を防ぐため、脳血管障害や心筋梗塞などさまざまな生活習慣病の予防効果が期待できます。大豆はすごい力を秘めた食材といえるのです。

女性ホルモン(エストロゲン)の肩代わりをしてくれるイソフラボン

大豆のファイトケミカルの中でも、最近とくに注目を集めているのがイソフラボンです。イソフラボンはフラボノイド系ポリフェノールの一種で、大豆や葛(くず)など豆科の植物に多く含まれる成分です。化学構造式が女性ホルモンのエストロゲンにそっくりで、その働きもエストロゲンに似ていることがわかっています。

エストロゲンは、女性の健康になくてはならない、大変重要な役割を担っています。動脈硬化や高血圧を防いだり、骨の成分が溶け出すのを抑えて骨粗しょう症を予防する、細胞の潤いと柔軟性を守り皮膚や粘膜を健康に保つ、自律神経のバランスを整えるなどの働きです。このような重要な働きを、肩代わりしてくれるのがイソフラボンなのです。

女性は40代後半くらいからエストロゲンの分泌が減少し、ホルモンバランスが崩れ、さまざまな自律神経の失調症状があらわれます。これが更年期症状で、症状の程度がひどい場合にはホルモン補充療法や漢方薬による治療が行われますが、家庭でできる対策として、エストロゲンのように働く食材をとる方法があります。
その代表選手が大豆イソフラボンで、更年期のさまざまな症状を和らげてくれることがわかっています。エストロゲンに比べるとその作用は弱いため、毎日続けてとることが重要です。

イソフラボンの優れた健康効果とは?

高齢になると骨量が減って骨粗しょう症がおこり、骨折しやすくなります。エストロゲンには、先に述べたように骨量の減少を抑制したり、骨の形成を促進する作用があります。とくに女性の場合は、閉経後エストロゲンの分泌が急激に低下するので、男性よりも骨粗しょう症や骨折がおこりやすくなります。同時に姿勢も前かがみになって、身長も縮んでいきます。イソフラボンには骨量の減少を抑え、骨粗しょう症の予防効果がありますから、何歳になっても背骨が曲がらず、美しい姿勢を保つ助けになります。もちろんこれには適度な運動と、カルシウムなどのミネラル類の補給も必要です。

また女性の場合、更年期以降はコレステロール値が上がり、太りやすくなる傾向がみられます。イソフラボンはコレステロールの代謝を促して体脂肪を貯蔵しにくくするので、ダイエット効果が期待できます。そのほか、強い抗酸化作用で老化を防ぎ、がんなどの病気を予防するだけでなく、なめらかで弾力のある肌を保つサポートもしてくれます。イソフラボンには、優れたアンチエイジング効果もあるのです。

さらにイソフラボンは、エストロゲンが不足するときにはそれを補いますが、過剰な場合は抑制するように働くことがわかっています。そのため、エストロゲンの過剰分泌がリスクの一つとされるタイプの乳がんの予防効果が報告されています。また、イソフラボンは男性の前立腺がんの予防にも効果があると考えられ、男性にとっても力強い味方といえます。女性も男性も上手に利用したいものです。

健康にいい大豆のとり方

イソフラボンの摂取量は1日に40~50mgが理想で、上限は70~75mgといわれています。豆腐や納豆など大豆製品としてとるほうが消化吸収がよく、含有量は豆腐半丁(150g)に約30mg、納豆1パック(50g)に約37mg、豆乳カップ1杯に約52mg、きな粉大さじ1杯に約18mg、とされています(食品安全委員会報告書より)。

日本の伝統的な食事では十分にとれていた分量ですが、年齢が若い人ほど摂取量は減っているようですから、意識して毎日の食事にとり入れていきたいものです。和食はあまり好きではないという人も、豆腐のステーキやグラタン、豆サラダ、豆乳スープなどをレパートリーに加えてはいかがでしょうか?

通常の食事から大豆・大豆製品をとっている分には、イソフラボンのとりすぎを心配する必要はありませんが、サプリメントでとる場合は用法・用量に注意が必要です。厚生労働省は、多量にとると子宮がんや乳がんのリスクが高まる恐れもあるとして、サプリメントによる過剰摂取への注意を呼びかけています。また、大豆は卵、牛乳と並ぶ三大アレルゲンの一つなので、大豆アレルギーのある人は注意が必要です。

※この記事は2008年9月に配信された記事です

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