スイーツに目がなかったり、興味のないことにやる気がでなかったり。女性なら当たり前のことに聞こえますが、生活に支障が出るほどの場合は、もしかすると「非定型うつ病」かもしれません。

甘いものの過食はうつ病の危険信号? 女性に多い非定型うつ病とは

わがままではなく、病気であるという理解が大切

好きなことはできるけど、いやなことに対しては全く体が動かない……。これは、単なるわがままでも忍耐力のなさでもなく、非定型うつ病という病気かもしれません。まわりには、わがままと誤解されてしまうことも多いこの病気。10~20代の女性に多いうつ病のひとつですが、残念ながら、原因は解明されていません。ただ、さまざまな研究から、ストレス、遺伝、性格、脳の神経伝達物質、家庭環境や教育、社会環境などが関係していることがわかっています。

どういった状況だと、非定型うつ病になりやすいのでしょうか。まずは、下記のセルフチェックを試してみましょう。

<非定型うつ病セルフチェック>

  • ・年齢が10代、または20代だ
    ・女性である
    ・以前より疲れやすくなった
    ・一日中眠い
    ・10時間以上寝てしまう
    ・甘いものをたくさん食べる
    ・手足が鉛のように重い
    ・以前より体重が増えた
    ・夕方や夜になると気分が落ち込む
    ・小さいことでイラついてしまう
    ・いやなことはできないが、好きなことならできる
    ・人から言われたことに深く傷ついてしまう
    ・他人と比べて自分がみじめに思える
    ・耐えられないほどの孤独を感じる

当てはまるものが5つ以下の人は、心配ありません。6~9個の人は、ストレスが溜まりがちなので、こまめに発散を心がけて。10個以上当てはまる人は、一度精神科や心療内科を受診することをおすすめします。

仕事はできないけど、遊びには行ける

非定型うつ病の診断基準には、下記の項目があります。

  • ・体重が増えた、食欲が増している
    ・10時間以上寝てしまう(過眠)
    ・手や足が重く、鉛のような感覚になる
    ・長い間、対人関係を拒絶し、社会生活に影響が出ている

非定型うつ病の人が持つ特徴に、気分反応性があります。それが、わがままとまわりの人に捉えられがちな「仕事はできないけど、遊びには行ける」という症状。決してこれは仮病ではありません。克服するにはまず、まわりの人がこういった症状がある病気だということを理解することが不可欠です。
また、拒絶過敏性という特徴もあり、人が言った何気ない発言をネガティブにとらえてしまいます。非定型うつ病の人への接し方は、物事を伝える時、淡々と事実のみを伝え、理解してもらえなくても深追いはしないこと。すると、まわりの人も不快な思いをすることが減っていくはずです。
さらに、非定型うつ病を克服のための治療で欠かせないポイントが、生活リズムを整えることです。病院に通院していても、生活リズムまでサポートはできません。やはり一緒に暮らす家族など周囲の人が「朝、起きられない時は声をかける」「3食、規則正しく食事をする」などと協力するようにしましょう。生活リズムが整うと、薬物治療もカウンセリングも効果が出やすく、回復も順調に進みます。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと

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