夜中まで起きていて、朝寝るという不規則な生活を続けている場合、朝型に戻そうとすると体調不良に襲われる場合があります。そんな睡眠相後退症候群についてまとめました。

夜型生活から抜け出せない-生活のリズムが乱れる睡眠相後退症候群

午前中の光を浴びることで夜型を朝型リズムに

一般的には、朝起きて夜寝るというのが普通の生活リズムです。このリズムが後ろにずれてしまい、なかなか通常のリズムに戻せない症状を「睡眠相後退症候群」といいます。原因は、長期間にわたる夜間勤務や不規則な生活。看護師などの職業の人に多いようです。早く寝ようと思ってもなかなか寝付けないといった、入眠障害が表れる場合もあります。

睡眠相後退症候群の特徴のひとつは、睡眠時間のリズムは乱れているものの、睡眠時間は確保できているし、睡眠の質は良いということ。しかし、これを一般的な朝型の生活に戻そうとすると、体調不良が起きてしまうのです。普通の生活ができないほどつらい場合には、睡眠相後退症候群と診断されます。10~20代の青少年にも多い症状で、受験勉強やゲームの影響でこのような症状が起こるといわれています。

治療には、高照度光療法という方法が一般的です。光を浴びることによって体を目覚めさせ、体内リズムを正常に整えていきます。自分でも、朝はできるだけ起きて、午前中の日差しを浴びるなどするとよいでしょう。また、ゲームやパソコンなどの機器から出るブルーライトには強い覚醒作用があるので、夜間は見ないようにすることも大切です。

そして、食事も生活リズムを整える上で重要なポイントのひとつ。食欲がなくても、朝はひと口でも何か食べること。昼には、日中の活動エネルギーを補給できるバランスの取れた食事を心がけましょう。夕食は、寝ている間、胃腸に負担をかけないよう消化のよいものを摂り、寝る3時間前までに食事を終えるようにします。朝、昼、夜ともに、できるだけ毎日決まった時間に食事をすると、生活リズムが整いやすくなります。

生活に影響がでているなら睡眠障害かも

睡眠相後退症候群を助長する病気として疑われるのが、睡眠時無呼吸症候群。寝ている間にうまく呼吸ができず、眠りが浅くなってしまうため、朝起きられず、その結果夜型生活になっているという可能性があります。朝、口が渇いていたり、喉がヒリヒリするといった症状に心当たりのある人は、家族やパートナーに自分の睡眠中の様子を聞いてみましょう。

また、睡眠障害のひとつで睡眠相後退症候群とは逆の、睡眠相前進症候群といった症状もあります。これは、深夜に目が覚めてしまい、その反動で夕方は強い眠気に襲われるというもの。高齢者に多いのが特徴です。体がつらくなければ大丈夫ですが、仕事が手につかないなど生活に影響が出ているようなら、病院でチェックを受けた方がよいでしょう。

睡眠相後退症候群をはじめ、睡眠障害を扱う病院は東京、大阪などの首都圏以外でも増えてきています。病院を自分で見つけられない場合は、かかりつけの医師や内科医にまず相談してみましょう。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと

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