ストレスを溜めすぎると老化が進む! 老化のメカニズムとは?

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

ストレスは心身を蝕むやっかいなもの。溜め込み過ぎると老化も加速させてしまいます。

ストレスを溜めすぎると老化が進む! 老化のメカニズムとは?

ストレスで老けるのは、コルチゾールが不足するから

ストレスが老化を招く背景には、「コルチゾール」というホルモンの働きが大きく関わっています。コルチゾールは、副腎という腎臓のすぐ上に位置する、直径5cmほどの小さな臓器から分泌されるホルモンです。このホルモンは、体の炎症の火消し役を任されています。

老化とは、有害物質などにより体内で炎症が起こり、細胞が衰えること。コルチゾールは、この炎症を消すことで、老化防止の働きをします。しかし、加齢で有害物質が溜まったり、ストレスが多いと副腎は働き過ぎの状態に。その結果、コルチゾールは枯れてしまい、老化が進行するのです。老化を進行させないためには、コルチゾールを枯らさないことが重要です。ストレスを減らすだけでなく、水分をたっぷりとって腸を整え、デトックス力を高めましょう。コルチゾールがしっかり作用すれば、肌や臓器の炎症が抑えられます。肌の衰え防止、疲れにくい体になる、脳の機能が保たれる、病気になりにくいなどの作用があります。

老化を進ませる「避けたい食品」とは

ストレスを溜めず、趣味に没頭したりして、ストレス解消の時間を持つことが老化防止に役立ちます。また、コルチゾールは、食事内容によっても大量に分泌されたり消費されたりします。コルチゾールを枯らさないためにも、下記で取り上げる食品は、出来るだけ避けるようにしてください。

<老化を進ませる食べ物>

・加工品

食品添加物が大量に含まれるため、体内の解毒を滞らせるので炎症が起こります。

・乳製品

牛乳や乳製品の「カゼイン」は、腸の炎症を起こしやすいので食べ過ぎに注意。

・コーヒー

カフェインにはコルチゾールを分泌させる作用がありますが、それは一時的なもの。その後、副腎の疲労が一気に出るので、飲む回数を減らすか薄めにしてください。

・甘いもの

スイーツは食べると血糖値を急上昇させます。これを調整するためにコルチゾールが大量に分泌されます。

老化をストップ! ストレスに負けない体になるために

老化をストップさせるコルチゾールの働きをサポートする食品や、有害物質の排出力を高める食品をご紹介します。コルチゾールの働きを助けるのは、ビタミンD。ビタミンDを含む魚やきのこを積極的に食べましょう。味噌や納豆などの発酵食品は、腸内環境を整えて、有害物質を排出する力を高めてくれます。また、夕食を早めに済ませ、寝る前には消化が終わっている状態にしておくと、コルチゾールの節約につながって、さらに効果が期待できます。




泣くとスッキリする理由とは?泣くことの健康効果

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【お話を伺った人】柏瀬 宏隆先生

松見病院 院長補佐 1947年神奈川県生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。1979年アメリカ留学後、慶應義塾大学大学院博士課程修了。防衛医科大学精神科助教授を経て、2001年長谷川病院院長、2007年…

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(編集・制作 (株)法研

(「健康のひろば」法研より)

解明されてきた「涙の癒し効果」泣いて涙を流すと、ストレスが解消され免疫力が高まるなど、健康にいいことがいっぱい。

泣けばストレスが解消、エンドルフィン増加ですっきり感も

思いっきり泣いたあと、気分がすっきりした経験をもつ人は多いと思います。この涙のカタルシス効果は昔から経験的に知られていましたが、最近の研究で、涙には心にも体にも「癒し効果」があることがわかってきました。

まず涙のストレス解消効果です。ストレスとの関係が深い自律神経は、呼吸や血液循環といった体の大切な働きを意思とはかかわりなくコントロールしていて、緊張や興奮を促す交感神経と、リラックスや安静を促す副交感神経があります。泣いて涙が出るという状態は、交感神経が優位な状態から、副交感神経が優位な状態に切り替わることによって起こっています。だから涙を流して泣くときには、ストレス状態が解消され、リラックスした状態になります。逆に、涙をこらえるのは緊張状態を長引かせ、ストレスをためることになって、健康によくないというのです。

また泣いた後には、脳内ホルモンの一つでモルヒネ様物質として知られる「エンドルフィン」が増加することがわかっています。エンドルフィンには強い鎮静作用があり、適度な運動の後などにはこの物質が増加して、ストレス解消とすっきり感をもたらすことが知られています。泣くとすっきりするのは、こういうわけだったのです。

笑うことと同様、泣くことは免疫力を高める

笑うことが免疫力を高めることは既に明らかになっています。免疫力とは細菌やウイルスが体内に入ってきたときに、それを異物として排除しようとする仕組みのこと。このとき大事な働きをするのが白血球ですが、 その中でウイルスなどの異物を食べてしまう「マクロファージ」と、ウイルスなどに感染した細胞を殺す「ナチュラルキラー細胞」などの働きが、笑った後には活性化していることがわかっています。同様のことが、泣いた後にも確認されています。

過剰なストレスが免疫力を低下させることはよく知られていますが、笑ったり泣いたりすることでストレスを解消することは、免疫力を高めることにつながるのです。

マンガンを流し出すことでうつ病も予防?

ところで、玉ねぎを切ったときや目にゴミが入ったときにも涙は出ますが、そのときの涙の成分と、感情の高まりから泣くときに流れる涙の成分は同じなのでしょうか? 涙の成分には、水、カリウム、マンガン、塩分、脂肪、たんぱく質などが含まれますが、実験によると、泣くときに出る涙のほうが、単なる刺激を受けたときに出る涙よりも成分が濃いということがわかっています。

泣くときに出る涙には、うつ病と関係があるといわれるマンガンが血液中の30倍も含まれるそうです。これはまだ仮説の段階ですが、血液中のマンガンの量が一定以上になるとうつ病になる危険性が高まり、涙を流してマンガンを体外に排出することで、うつ病を回避できるという説があります。また、ストレスによって分泌され血液中にたまった物質も、涙によって排出されるとか。涙には、体にとって余計なものを排出し、体の働きを正常に整える働きがあるようです。

泣ける映画や小説を「お涙頂戴」なんてばかにしていた方も、こんなに健康にいい涙なら流してみるのもよいのでは? せめて泣きたくなったときは、我慢しないで思いっきり泣きましょう!

※この記事は2007年11月に配信された記事です

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ストレスを生みやすい考え方|なんで自分ばっかり…て思ってない?

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【執筆者】ピースマインド・イープ

■ピースマインド・イープ株式会社 高度な専門性を活かしたメンタルヘルス関連サービスを提供。日本最大級のオンラインによる心理カウンセリングサービスを提供するほか、オフラインでも直営カウンセリングルーム…

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ものごとの受け止め方は、人それぞれ違うものです

ものごとに対する見方や受け止め方、考え方は人それぞれ違います。
例えば、仕事で小さなミスをしてしまい、同僚や上司に注意を受けたとき、「このくらいのミスで良かった」と思う人と「こんなミスをしてしまうなんてすべて台無しだ」と思う人がいたとします。この場合、どちらがストレスを生じやすいでしょうか。

皆さん、お分かりですね。後者のほうがストレスを生じやすいと考えられます。ストレスの受けやすさは、ものごとに対する見方や受け止め方、考え方(心理学の用語では「認知」と呼びます)によって変わってきます。ストレスを生じやすい人は、ものごとの捉え方に独特のものがあり、行動の柔軟性が失われ、自縄自縛の悪循環を生み出す結果を招いてしまいます。

専門的には「認知のゆがみ」と表現される、このストレスを生じやすい思考パターンの代表例をご紹介します。知らず知らずにうちに、このような思考パターンに陥っていないかどうかチェックしてみましょう。

全か無か思考

(例)自分の仕事に一部でも不完全な部分があると、それだけで「すべて失敗だ」と思い込んでしまう。

あらゆるものごとに対して「白か黒か」といった両極端な見方をしてしまうことで、先程の「こんなミスをしてしまうなんてすべて台無しだ」というものごとの捉え方は、これにあたります。「白か黒か」「全か無か」という極端で硬直したものごとの捉え方ではなく、できるだけ柔軟にものごとを捉えるよう心がけましょう。
また、普段は柔軟にものごとを捉えることができていても、過大なストレスを受け続けていると、心のゆとりを失ったうえに、このような硬直した捉え方に陥ってしまい、一層ストレスが増すといった悪循環にもなりかねません。

感情的決めつけ

(例)「不安だ、だから失敗するに決まっている」「私はダメな人間だと感じる、それが何よりも自分がダメな人間であることの証拠だ」

「自分はこう感じるのだから、それは事実である」というように、自分の感情を事実の証明であるかのように思い込んでしまう考え方を「感情的決めつけ」といいます。感情的決めつけは、ネガティブな思考、感情が前面に出てきていて、ポジティブな思考や感情が後退しているような場面で生じやすいものです。ものごとに対する見方や受け止め方は、人それぞれ違います。「なんで自分だけ~と思うのだろう」と疑問に思ったり、なんとなく生きづらさを感じる場合は、カウンセリングを利用して、認知の歪みを修正してみてはいかがでしょうか。

※この記事は2007年7月に配信された記事です

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ストレスや疲労を感じたら、自律神経を整えて心身をリセット!

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【執筆者】ピースマインド・イープ

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【執筆】ピースマインド・イープ 若尾秀美

季節の変わり目に、体調を崩す方も少なくありません。今回は、心身をリセットし、ニュートラルな状態に戻す方法を、自律神経をヒントに考えてみましょう。

自律神経とは

自律神経とは、自分の意思とは関係なく体の機能を調整している神経で、交感神経と副交感神経から成り立っています。交感神経は、血圧や心拍数を上げ、心や体をより活動しやすい状態、いわゆる「攻めモード」に導きます。人前で話す前に胸がドキドキしたり、カッとして顔が赤くなったことはありませんか?これらは交感神経が活性化しているしるしです。ビジネスや人間関係など、とかく緊張やプレッシャーの多い現代人は、交感神経がより強く働く傾向にあると言えそうです。
一方副交感神経は、体をリラックスさせ、休息させる方向に働く、いわゆる「癒しモード」の神経です。副交感神経が働くと、脈拍はゆっくりとなり、血圧は下がります。

本来は、私たちが意識をしなくても、日中は交感神経が、夜間は副交感神経が自動的により強く働き、心身のバランスを保っています。しかし、生活リズムが乱れたり、精神的に不安定な状態が続くと、このバランスが崩れ、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなります。つまり、仕事中など「攻めモード」になるべき時に「癒しモード」が働いてしまい、仕事に集中できない、気力が出ないなどの不調が現れたり、逆に、「癒しモード」になるべき就寝時間に「攻めモード」が働いてしまい、眠れない、眠ってもすぐに目が覚めてしまうなどの不調が現れてきます。他にも、頭痛や耳鳴り、動悸、のぼせ、冷や汗、不安感、イライラなども自律神経のバランスが崩れている時に出やすい症状と言われています。

自律神経のバランスが崩れるとき

自律神経は、様々な要因でバランスを崩します。長時間の仕事やパソコン作業、睡眠不足、過度な緊張感などの日常生活のストレスや生活リズムの乱れ、騒音や温度差の激しい環境なども要因となり得ます。考え方や体質、過去のトラウマなどが原因となり、偏った自律神経のバランスがパターン化している方もいらっしゃいます。

自宅でできる、自律神経の整え方

自宅で気軽にできる、自律神経の整え方をいくつかご紹介します。

●ゆっくりとバスタブに浸かる

夏とはいえ、クーラーや冷たい飲み物で体は冷えています。シャワーだけで済まさず、1日の終わりにゆっくりとバスタブにつかりましょう。お好みのアロマオイルやバスソルトなどを加えると、リラックス効果が高まり、副交感神経が働きやすくなります。

●足上げをして脳の緊張をとく

床に仰向けに寝て、椅子や台、ベッドなどにかかとを乗せて足を伸ばします。うまく循環できていなかった血液が全身に巡りだし、脳の緊張がとけていきます。

●エクササイズをする

ストレッチやウォーキング、ヨガなど、ご自分に合ったエクササイズを生活に取り入れてみましょう。抹消神経の血流がよくなります。

負担がかかっていたとしても、体は何とかバランスを保とうと試みます。不調のサインが現れるのは、そういった体の努力が力尽きた時ともいえ、何らかの無理のある生活習慣が一定期間続いていた結果とも考えられます。不調を体からのメッセージととらえ、睡眠や食事、仕事へのスタンスや人間関係、余暇の過ごし方など、生活全般を見直すことも効果的と言えそうです。

心身をリセットし、実り多い時間を過ごしましょう。

参考文献:寺門琢己『骨盤教室』幻冬舎、2005年

※この記事は2009年9月に配信された記事です

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【シワ・シミ・たるみ】老け顔の原因になる9つの食べ物

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

鏡で自分の顔を見て「老けたみたい…」とショックを感じたことのある人は多いはず。それ、いつも何気なく食べているものが原因になっているかもしれません。老け顔の原因になる食べ物をまとめました。

ふだんの食べものが老け顔の元に!

健康のため、美肌のためにと、体にいい食べ物を選ぶ人も増えています。でも、いいものを食べるだけではダメなんです。アンチエイジングのためにやってほしいのが、老け顔の原因になる食べ物を避けること。食べてはいけない、あなたを老けさせる食べ物をまとめてご紹介します。

【シワ・シミ・たるみ】老け顔の原因になる食べ物9つ

老け顔の原因になる9つの食べ物がこれ

1)やらかい食べ物

やわらかくてふわふわなパンなどを食べると、幸せを感じますよね。でも、こういったやわらかい食品ばかり食べていると、口の周りにある「口輪筋」などの噛む筋力が衰えて、顔にシワやたるみができます。口元にできるほうれい線やマリオネットラインは、一度できると消しにくいといわれるもの。できないように日頃から予防するため、やわらかい食べ物ばかりを選ぶのは避けて。

2)スナック菓子

スナック菓子には、発がん性も指摘されているトランス脂肪酸が含まれています。肌にも悪影響があり、動脈や毛細血管の流れを悪くして、肌を硬くすることに。その結果、シワやたるみにつながります。

3)レモン

ビタミンCを含む食品として美容目的で積極的にとっている人も多いレモンですが、摂るタイミングに注意を。レモンには「ソラレン」という紫外線の吸収しやすくする物質が含まれています。ソラレンは、レモンだけでなく、柑橘類に含まれているもの。ソラレンは、摂取してから2時間で体内に行き渡るので、日中出かける前に食べると、紫外線を吸収しやすくなります。柑橘類を摂るなら、夕方から夜がおすすめです。

4)乳製品

日本人は「乳糖不耐症」といって、牛乳の成分を分解できない人が多くいます。牛乳を飲むとお腹がゴロゴロして、腹痛や下痢気味になるという人がそれ。お腹の調子を崩すだけでなく、乳糖による炎症が顔のたるみを引き起こすとされています。

5)インスタント食品

インスタント食品や加工食品には、いろいろな食品添加物が含まれています。食品添加物は体にとっては食べ物でなく異物なので、肝臓で解毒されます。そのため、たくさんの食品添加物をとっている人は、肝臓にかなりの負担が。肝臓と肌は密接な関係があり、メラニンを抑制する成分を分泌したり、コラーゲンをつくる役割を持っています。そのため、肝臓に負担がかかる食品添加物を含む食べ物をたくさん食べていると、シミやたるみになりやすいとされます。

6) 揚げ物

顔の老化を防ぐには、体のサビをとる「抗酸化物質」が必要です。油を多く含む食べ物は、体内の抗酸化物質を消費するので、肌のシワやたるみができやすく。特に、揚げてから時間が経ったフライや天ぷらは、油分がすでに酸化しています。酸化しているものを食べると、体も酸化し抗酸化物質の消費が激しくなります。揚げ物は、揚げたてを少量楽しむ程度にとどめて。

7) 冷たい飲み物・食べ物

冷たい飲食物は、体を冷やします。体の冷えは自律神経の働きに影響し、血流を悪くしたり、ホルモンバランスを崩します。女性ホルモンは美肌を保つ働きがあるので、ホルモンバランスが崩れると、肌が乾燥してシワになったり、肌代謝が低下して、シミやたるみの原因にも。血流の低下も、同じような結果につながります。

8)スイーツ

スイーツの糖分は、体内で過剰になると、タンパク質と結合し「糖化」という現象を起こします。この糖化は、肌にさまざまな悪影響を及ぼします。まず、糖化によって肌のコラーゲン繊維が破壊されると、たるみに。また、糖化で生じた老廃物が皮膚の細胞に沈着すると、シミやくすみに。ちなみに、ホットケーキやクッキーは、焼かれるとき糖とタンパク質が結合して糖化が起こった状態であり、肌の糖化も同じような状態を引き起こします。ホットケーキの表面がこんがりキツネ色になるように、肌も色がついて黄ぐすみに。また、クッキーが焼かれて硬くなるように、肌も硬くなるのです。スイーツの糖分は、肌に大敵といえます。

9)お酒

アルコールを摂取すると「コルチゾール」というホルモンが分泌されやすくなります。コルチゾールは、コラーゲンやエラスチンなど、肌の弾力を維持する成分の代謝を遅らせてしまう働きがあるのだそう。そのため、お酒を飲み過ぎると、顔たるみの原因になるので気をつけて!

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真面目な人ほどストレスを感じやすい? ストレスと上手く付き合うコツ

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【お話を伺った人】菅野 泰蔵先生

東京カウンセリングセンター所長 臨床心理士。ベストセラーとなった「こころの日曜日」(法研)ほか、著書多数。

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(編集・制作 (株)法研

油断は禁物。長引くと社会生活に支障をきたすことも。ストレスと上手につき合い、SOSサインをキャッチして早めに対処。ストレスに負けない知恵を身につけて!

5月病ってなに?

4月は進学、就職、配置転換などで環境が大きく変わる季節。新しい環境にうまく適応できず、あるいは適応しようと頑張りすぎて、5月の連休を過ぎたあたりからうつ的な状態になることを5月病といっています。5月病とは正式な病名ではなく俗称。もともとは、厳しい受験戦争を勝ち抜いて大学に入学した学生に、まとまった休みをきっかけに急激に気力を失う人が多くみられることから名前がついたものです。

環境が変わると、新しい生活に慣れるために肉体的にも精神的にも疲れるもの、それは大きなストレスとなって心身にのしかかります。5月病は通常一過性ですが、ストレスをためたまま引きずってしまうと、登校拒否や出社拒否、うつ病など心の病の引き金になってしまうこともありますから、そうならないための予防が大切です。

心と体が発するSOSサインに気づこう

5月病に限らず、ストレスがたまってくると、心身は適応能力の限界を超え、心や体になんらかの変調や症状が現れてきます。これは、心と体がSOSのサインを発しているのです。しかし、どれも特別な症状ではないため見逃してしまいがち。特に自分では気がつかないこともあるため、家族や職場の仲間など、まわりの人が気づいてあげることが必要。次のような症状があったら注意しましょう。

具体的な症状

●精神面:やる気が出ない、何をするのもおっくう、なんとなく気持ちが落ち込んでいる、イライラする、興味や関心がわいてこない、不安や焦燥感があるなど

●身体的:よく眠れない、途中で目が覚める、朝起きられない、いくら寝ても疲れがとれない、食欲がない、頭痛や腹痛がするなど

●行動面:お酒やタバコの量が増える、つい食べすぎる、刺激物を好むようになるなど

SOSに気づいたら早めの対処が必要。まず十分に休養をとって、体と心を休めること。適度に休息をとって、ときにはのんびりすごす、趣味の時間をとるなど、気分転換を図りましょう。自分一人で悩まず、誰かに相談したり、愚痴をこぼすだけでも気持ちが楽になることがあります。公共・民間のカウンセリング機関などで、電話相談に応じてくれるところもあります。気軽に相談できるので利用してみては。

ストレスと上手につき合う方法

ストレスの多い現代社会で、完ぺきにストレスを避けるのは無理なこと。ならばストレスと上手につき合っていくしかありません。環境の変化は確かに大きなストレスとなりますが、ストレスの感じ方には個人差があります。きちょうめんな人、頑固で物事にとらわれやすい人、完ぺき主義者、相手に合わせて自分を抑えてしまう人ほど、ストレスを受けやすいといわれています。しかしそのような人でも、ストレスを自覚してペースダウンしたり、休息をとることを心がけていれば大事に至らずにすみます。

次のようなことを心がけて、ストレスとうまくつき合っていきましょう。

●ストレスを前向きにとらえよう
悪い面ばかりでなくよい面を考える、試練を自分が成長できるチャンスととらえる

●完ぺき主義は捨てよう
うまくいかなくてもいい、失敗は成功のもとと考える

●自分を客観的に観察
冷静に自分を見つめることも必要。自分のストレス状態をきちんと把握できれば、ストレスをため込む前に対処が可能

●できないことはできないと言おう
無理に頑張らない、何もかも自分一人でやろうとしないで人に助けてもらう、時には逃げ出すことも必要

●愚痴をこぼそう
いやなことを自分の中にためこまない。家族や仕事の仲間以外に、悩みを話せる友人がいると心強い

●自分に合ったストレス解消法を
入浴、森林浴やガーデニング、ハイキング、ペットを飼う、旅行、スポーツ、音楽、趣味など

環境の変化や性格だけでなく、不規則な生活もストレスをためる原因になります。睡眠不足、不規則な食事、運動不足など生活習慣の乱れは体内バランスをくずし、ストレスへの抵抗性を弱めるからです。まずは生活リズムを整え、ストレスに負けない体と心を作りましょう。

また、ストレスを解消する工夫をしたり、カウンセリングを受けても症状が長引く場合や、症状が重くなるときには、精神科か心療内科を受診して専門医にみてもらうことが必要になります。

※この記事は2007年4月に配信された記事です

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