『ドラえもん』にでてくるのび太といえば、よく宿題を忘れたり、みんなより出遅れたり。このキャラクターで、ADHDのタイプである「不注意優勢型」を説明することができます。

のび太は典型的なADHD? のび太タイプへの正しい接し方とは

のび太タイプはおっとりで、「うっかり」が多い

「ADHD」とは、注意欠陥・多動性障害のこと。ADHDには、3つのタイプがあり、そのうちのひとつ「不注意優勢型」は、漫画「ドラえもん」にでてくるのび太のキャラクターと似ています。

のび太の性格といえば、おっとりしていて、「うっかり」が多いこと。学校に毎朝遅刻、忘れ物もたくさんあります。テストではうっかりミスが多く、成績もよくありません。学校では先生から注意されることも多数。

また、ぼ~っと自分の好きなことを考えてしまい、人の話を聞いてないようにも見られます。のび太といえば、授業中に給食のことを考えていることもしばしば。大好きなしずかちゃんと話しているときでも、うっかり他のことを考えて「のび太さん、聞いているの?」と怒られることも。

そして、コツコツ積み重ねるのが苦手で、すぐ飽きてしまいます。今日からしっかり勉強すると宣言した3分後には、漫画を読んでいるといったシーンもよく描かれています。このタイプは、コツコツ努力を積み重ねることが苦手です。のび太が、自分で努力を重ねて解決することはせず、すぐドラえもんの道具に頼るのも特徴的です。

自信を失くしがちなのび太タイプはサポートが大切

ADHDの不注意優勢型、のび太タイプの人は、これらの症状のせいで人に叱られたり、成績が振るわなかったりすることが多く、自分に自信をなくしがち。のび太は、学校で先生に怒られ、家に帰ればママにダメ出しされます。挙げ句の果てに、天敵のジャイアンにはいつも「のび太のくせに生意気だぞ!」と、ケンカをふっかけられ、ドラえもんに泣きつく始末。ドラえもんにも「いつもそうやって頼るんだから~」と愚痴をこぼされます。そのため、どんどん自分に自信がなくなっていくのです。

そんなのび太タイプにはどのように接すればよいのでしょうか。

まず、のび太タイプは自己評価がかなり低いので、他人と比べての評価はせず、あくまで本人が達成できたことに対して、ほめるようにしましょう。また、このタイプの人は、スケジュール管理が苦手。アポイントを忘れたりするうっかりミスが多く発生します。口頭で注意しても改善しにくいので、どうやったら本人が理解しやすいか調整しましょう。口約束だけで予定を決めるよりも、メモで渡したり、確認のメールを送ったりすると伝わりやすくなります。付箋やアプリのリマインダーを活用するのも手です。

さらに、のび太タイプはすぐに自分の好きなことを考えてぼ~っとしがち。自分の好きなことには集中して取り組めますが、それ意外の作業は苦手です。何か作業を頼む時は、気が散りやすい窓際の席は避けること。また机の上を片付けられるように、物の定位置をすべて決めておきましょう。また、「この作業が終わったら休憩」など、目標が具体的に見えると、集中しやすくなります。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと