漫画『ドラえもん』に登場するジャイアンといえば「お前のものは俺のもの!」というセリフで有名。ジャイアンはADHDの多動性-衝動性優勢型タイプと言われています。

ジャイアンタイプ(多動性-衝動性優勢型)のADHDの特徴と関わり方

自分のやりたい気持ちを優先させてしまうのが特徴

「ADHD」とは注意欠陥・多動性障害のこと。注意力に欠け、落ち着きがなく、時に衝動的な行動をとるのが特徴です。漫画『ドラえもん』に出てくるジャイアンは、気に入らないことがあるとすぐスネ夫にゲンコツしたり、のび太とケンカしたりと、衝動が抑えられない少年。ADHDでは、多動性-衝動性優勢型に分類されるタイプです。

ジャイアンの口癖は「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの!」。このタイプは、人の持っているものが気になると手に取らずにいられません。スネ夫がパパに買ってもらったラジコンや、のび太がドラえもんに出してもらった道具も横取りしてしまいます。

また、ルールを無視してでも自分のやりたい気持ちを優先させます。公共の場など、静かにすべき場所でも静かにできません。例えば、ジャイアンのリサイタル。公共の場である空き地で、自分がやりたいという気持ちだけで勝手にリサイタルを開きます。友人には嫌がられ、毎回近所のおじさんに怒られるにも関わらず、大声で歌を歌ってしまうのです。

そして、ジャイアンといえばケンカ。スネ夫やのび太が少しでも気に触ることを言うと、ケンカをしてしまうのも特徴のひとつです。それでも自分が正しいと思える自己肯定感を強く持っています。

ルールはリスト化、否定することなく具体的に注意を

「ADHD」の注意欠陥・多動性障害・ジャイアンタイプは、言い換えるととてもエネルギッシュなタイプ。スポーツなど、その人が持つ有り余るエネルギーを発散させる場があるとベストです。大人になるとこのエネルギーが、貧乏ゆすりなどのクセに変換されていくことも。この場合は、無理にやめないようにしましょう。

ジャイアンが、ルールを無視して、自分の意思を通してしまうように、このタイプの人は物事の良し悪しの線引きが曖昧。ルールは、リストにするなどして、具体的に目に見えるようにすると伝わりやすくなります。守れたことには何かご褒美を、守れなかったことに対しては掃除などを提案してみるのもおすすめです。

また、ジャイアンタイプに何か注意をするときは、否定的に一括するのではなく、「声のボリュームを半分にするとみんな喜ぶよ」など、相手を否定することなく具体的に伝えると受け入れやすくなります。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと