新しい環境に移りしばらく経つのになじめない……。そんな5月病について、「魔女の宅急便」にでてくるキキになぞらえて克服法を解説します。

スタジオジブリ『魔女の宅急便』のキキにならう、5月病の克服の仕方とは?

新しい環境で壁にぶち当たり落ち込んでしまう

ゴールデンウイークが終わると、気持ちが落ち込む人が増えてくるそう。「5月病」という言葉があるように、5月は気持ちが落ち込みやすい時期と言われています。実際に、5月病という病気があるわけではなく、医学的には「適応障害」や「軽度のうつ」という病名に。4月に入学や就職、職場の部署の配置換えなど環境が変わったあと、5月になってもその場所になじめず、それが原因で「やる気がでない」、「うつっぽい」などの症状が現れます。

スタジオジブリのアニメ「魔女の宅急便」の主人公・キキの状況も5月病に似ていると言われています。魔女の娘であるキキは「13歳になったら家を出て違う町で修行する」という掟の元、愛猫のジジとともに実家を離れます。ジジはキキに対してアドバイスをくれる大切な存在。キキは母から教わった魔法を使いホウキに乗って旅立ちました。無事に、修行する町を見つけたキキは、ホウキに乗るという特技を生かし、配達の仕事を始めます。しかし、その仕事が軌道にのったある日、愛猫のジジの言葉が理解できなくなり、さらにホウキにも乗れないように……。

この状況が、新しい環境でどうにかなじもうと頑張ったにも関わらず、壁にぶち当たり、気持ちが落ち込むという5月病に似ているのです。

5月病はレベルアップのための壁

では、キキがどのように窮地を脱却したのか覚えていますか? 新しいホウキに乗れるように、毎日毎日練習したのです。初めは浮くことすらできなかったのに、次第にコントロールできるようになり空を飛べるように!

このキキのスランプ脱却法には、5月病を改善するヒントが詰まっています。5月病の人は、新しい環境に馴染めると思っていたのにできず、気持ちが落ち込んでいる状態。それは、自分の今までのやり方が通用しなかったからです。魔法が使えなくなった当初のキキは「このホウキじゃないと飛べない」と思い込み、落ち込んだまま新しいホウキをまたごうともしませんでした。それが、勇気を出して新しいホウキに乗り、もがいているうちに乗れるようになるのです。

5月病はまさにこの状況と同じ。新しいやり方を試すこともせず、落ち込んでいるのです。新しい環境では、初めてのことに出会う回数も多いはず。自分の今までのやり方が通用しなくても当たり前です。自分のやり方をベースに、ちょっと違う視点を取り入れれば、新たな糸口が見えて来るはず。それを使えるように工夫していくことで、次第に環境に馴染め、自分の力が気づかないうちにレベルアップしているのです。

落ち込んだ自分を責めることはせず、新たな糸口を見つける視点を取り入れてみましょう。少しずつ気持ちが上向きになっていくはずです。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと