マンガ「ドラえもん」にでてくる「のび太のママ」といえば、常にのび太に説教をしているイメージ。こんな風に怒鳴ってばかりの親に育てられた子どもは、どのように育つのでしょうか。その影響をまとめました。

のび太のママは怒りすぎ? 親に怒鳴られてばかりの子どもはどう育つ?

子どものミスを怒鳴っても解決には至らない

ほかの子はできているのに、自分の子はできない……。イライラして、つい子どもを怒鳴ってしまった経験はありませんか? アニメ「ドラえもん」でも、こういったシーンが多くあります。人と比べて少しおっとり、マイペースな性格ののび太は、寝坊や忘れ物など、日常でうっかりミスをたくさんします。そんなのび太を常に叱っているのが、のび太のママです。きっと、ママも怒鳴りたくて怒鳴っているわけではないでしょう。怒鳴りつけることで、のび太は反省したように見えますが、根本解決には至っていないのが現状。結局、また同じミスをしてしまい、またのび太のママが怒鳴るという繰り返しに。この悪循環をストップさせるためには、どうしたらいのでしょうか?

怒鳴られて育った子は、弱い存在に怒鳴りやすくなる

ここでまず、子どもを怒鳴るという行為が、子どもにどういう影響を与えるか考えてみましょう。怒鳴るという行為は、子どもに暴力を振るうのと同じくらい、子どもの精神的ダメージが大きいものとされています。決して、続けるべきことではありません。

子にとって親は絶対的な存在。大声で怒鳴られる恐怖心に加え、親に嫌われたくないという思いから、怒鳴られた子どもは萎縮します。これが、親から見ると「子どもが反省した」「自分の気持ちを理解してくれた」というように見えることも。しかし、実際には違います。怒鳴られることが日常的に続くと「ドラえもん」のび太のように、「僕はダメだから」と自分に自信がもてなくなってしまうのです。すると、失敗して怒られるのを恐れて、積極的に行動するのを避けるように。人の顔色を見て行動するのが癖になり、本音を話せなくなってしまいます。これが続くと孤立してしまったり、引きこもりなどになってしまう可能性も考えられるのです。

親と子のコミュニケーションは、人との関わり方を学ぶ場でもあるもの。その子が社会に出た時の基礎ともなります。幼少期のコミュニケーションが不十分だと、自分の意見が通らない時に怒ってしまう、自分より立場の弱い人に対して怒鳴ったり暴力を振るったりするなどの行為に走りがちになることも心配されます。

イラっとしたら、深呼吸を2~3回して心を落ち着けて

のび太のママを含め、誰だって子どもを怒りたくはないはず。しかし、仕事や家事に追われ、なかなか心の余裕のない時もあります。そんな時は、深呼吸を取り入れてみましょう。
怒鳴るというのは、衝動的な行為。怒鳴っている時は呼吸が浅くなり、交感神経が優位になっています。深呼吸は、副交感神経を優位にさせ、気持ちを落ち着ける作用があります。イラっとしたら、言葉を発する前に、ひと呼吸おきましょう。この時、息を吐き切るようにすると、自然に深い呼吸ができるようになります。さらに、子どもに注意を促したい時は、自分の目の高さが子どもと同じ目の高さになるようにしゃがんだりかがんだりして、子どもと対等に話すように心がけましょう。どうして自分はこういう気持ちになったのか、具体的に話すことで、子どもは親を怖がることなく、親の気持ちを理解してくれるようになるはずです。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと