気温が高くなるとともに、紫外線の量も最大に。日差しから肌を守る日焼け止めですが、使い方次第では肌への負担にもなりかねません。正しい選び方&使い方をご紹介します。

強すぎる日焼け止めは危険? こんな使い方に注意?!

自分に合った日焼け止めの選び方とは

夏が近づくとテレビで流れる日焼け止めのCM。商品のイメージやパッケージで選んでいませんか? 最近では、地球を覆って有害な紫外線をカットするオゾン層が破壊されているため、1年を通して日焼け止めが必須と注意喚起している皮膚科医もいるほど。そんな、日頃から欠かせない日焼け止めですが、うっかり陥りやすい間違った選び方&塗り方があるので注意しましょう。日焼け止めは年々進化しています。自分に合ったものを選べば、しっかり日焼け止め機能が働き、肌を守ってくれますよ。

肌に負担をかける日焼け止めの選び方・使い方6つ

1、とにかく数値の高いものを選んでいる
「SPA30 PA++」などとパッケージに書いてある数値は日焼け止め選びの目安です。でも、この数値が高ければ高いほどいいと思っていませんか?

パッケージに書いてある数値はこの2つです。

・SPF 紫外線B波を防ぐ指数(UVB)
Sun Protection Factorの略。日光浴で肌が真っ赤に焼けたり、水ぶくれができる日焼けを起こすのが紫外線B波。皮膚ガンやシミの原因にもなると言われ、それを防ぐ効果を表す指数です。

・PA 紫外線A波を防ぐ指数
紫外線B波より強くないものの、光の波長が長く肌の奥まで侵入するのが紫外線A波。コラーゲンを変性させ、しわやたるみなどの原因にもなります。それを防ぐ効果を表す指数です。日本化粧品工業会の分類によると、PA+は「UV-A(紫外線A波)防御効果がある」、PA++は「UV-A防御効果がかなりある」、PA+++は「UV-A防御効果が非常にある」、PA++++は「UV-A防御効果が極めて高い」となります。

SPF30とあれば、何もつけない場合に比べて日焼けまでの時間が30倍かかることを示します。例えば、素肌で紫外線を浴びてから日焼けしてしまう時間が20分の人の場合は20分×30倍=600分(10時間)で、紫外線を浴びてから日焼けするまでの時間を10時間に延ばせるという意味です。ただし、100%紫外線をカットできるということではなく、少なくできるということ。また、同じSPF30の日焼け止めを塗っても、紫外線から肌を守れる時間は個人差があります。

SPF値が高いほど、肌への負担も高くなるので、お買い物など普段のお出かけなら、SPF30以下でPA++、海や山などのレジャーに行くならSPF30以上でPA+++以上のものと、使い分けるのがオススメです。

2、朝塗ったら、日中塗り直ししない
数値が高い日焼け止めを塗っても、汗や衣服のこすれなどで取れてしまっては効果も半減。数値に関係なく、こまめに塗り直すことは紫外線対策に必須。2時間おきに塗り直しを、と指南する皮膚科医もいますが、仕事などで難しい場合もあります。朝、塗ったら、お昼のランチタイムにもう一度塗り直すのが現実的です。一般的なリキッドタイプの日焼け止めだと、メイクの上から塗り直すのは手間がかかりますが、最近では、パウダータイプやスプレータイプのものもあり、メイクの上から日焼け止めの塗り直しが可能に。また、シートタイプの日焼け止めは外出時、体の日焼け止めを塗り直すのに便利です。

3、日焼け止めの成分を見ていない
日焼け止めには、紫外線吸収剤を使っているタイプと、紫外線散乱剤を使っているタイプがあります。それぞれ特徴があるので、自分の肌に合ったものを選ぶ参考にしてください。紫外線吸収剤は、紫外線を皮膚に取り込んで、化学反応を利用して熱として放出します。伸びが良い、白浮きしにくい、べたつかないという使いやすいテクスチャの一方で、肌に負担が大きいとされているもの。下記の成分が入っているのが、紫外線吸収剤を使っている日焼け止めです。

  • ・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(別名:パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル)
  • ・オキシベンゾン-3(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン)
  • ・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(4-tert-ブチル-4′-メトキシジベンゾイルメタン)

紫外線散乱剤は、紫外線を肌に取り込むことなく反射させる働きで肌を紫外線から守ります。肌にやさしい一方で、テクスチャの伸びが悪く、白浮きしやすいというデメリットもありますが、年々改善されつつあります。下記の成分が入っているのが、紫外線散乱剤を使っている日焼け止めです。

  • ・酸化チタン
  • ・酸化亜鉛

4、肌が荒れる&乾燥するから日焼け止めは塗らない
日焼け止めを塗ると肌が荒れるという人は、紫外線吸収剤不使用で、ノンケミカルのものを選びましょう。防腐剤、合成香料、合成着色料などの添加物は、肌の負担になります。「赤ちゃん用」「敏感肌用」という記載も目安になります。それでも念のため、購入前に表示成分はチェックしましょう。また、日焼け止めを塗ると乾燥するという人は、セラミドやヒアルロン酸入りのものを探してみてください。乳液タイプの日焼け止めなどに配合されています。また、ボディ用のものを顔に使う人がいますが、これはNG。体の皮膚は顔より丈夫なので、ボディ用の方が肌への負担は大きいと考えて。

5、試し塗りをしていない
成分表をしっかり見て選んでも、その配合量などによって、肌に合う・合わないはあります。その時の体調や年齢によっても相性が変わる場合があります。買う前にサンプルをもらうか、店頭のサンプルをつけて1日過ごし、肌の様子をみてから購入するのがベストです。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと

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