たくさん笑うだけで免疫力アップ!病気の予防・改善に役立つ笑いの健康効果

ノーイメージ

【お話を伺った人】伊丹 仁朗先生

すばるクリニック院長 1963年岡山大学医学部卒業後、精神医学教室で脳波大脳生理学の研究に取り組む。81年頃より、心身医学的側面からがん・難病治療に取り組み、生きがい療法を開発。がん闘病者とのモン…

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(編集・制作 (株)法研

(「ジャストヘルス」法研より)

作り笑いでも健康効果が! 免疫力アップのほかにもたくさんあった、笑いの健康効果。

NK細胞が活性化され免疫力がアップ

最近よく笑っていますか? 心から笑うと、いやなことを忘れて楽しい気分になったり、ストレスが発散できて、いかにも体によさそうです。英語では“Laughter Is The Best Medicine”ということわざがあります。「笑いは百薬の長」とでも訳せるでしょうか。実際、笑いは免疫力を高めて病気の予防・改善に役立つことから、「笑い療法士」という仕事も登場しているほどです。

どうして笑うと免疫力がアップするのでしょうか。NK(ナチュラルキラー)細胞という言葉を耳にしたことはありませんか? NK細胞とは白血球をつくるリンパ球の一種で、ウイルスやがん細胞など、体に悪さをする物質を攻撃します。全身に50億個も存在するNK細胞が活発に働いていると、がんや感染症などの病気にかかりにくくなります。

この免疫の要(かなめ)ともいえるNK細胞が、笑うことで活性化されるのです。笑うと、免疫をつかさどるセンターの役割をする「間脳(かんのう)」へと興奮が伝わり、情報を伝達する「神経ペプチド」がたくさん作られます。この神経ペプチドは、「笑い」というよい情報が与えられたことで善玉のペプチドになり、血液やリンパ液などを通して全身に運ばれ、NK細胞の表面にくっつきます。そして、よい情報を受け取ったことでNK細胞が活性化されて元気になり、病気のもとを退治するため、病気にかかりにくくなったり、治りやすくなる―つまり免疫力が高まり、健康になるということなのです。

大笑いのあと、免疫機能を示す値が正常値に近づいた

笑いはがんやウイルスをやっつけるだけでなく、リウマチなど免疫異常を原因とする病気にも効果のあることが、実験によって明らかになっています。
すばるクリニックの伊丹仁朗院長が行ったその実験は、ボランティアの男女に漫才や喜劇などで3時間たっぷり笑ってもらい、前後の血液を調べるというもの。その結果、18人中14人でNK細胞の活性が上昇、正常範囲を超えていた4人は下降して正常値に近づきました。また、免疫のバランスを示す値もほどんどの人が正常値に近づいていました。これは、低すぎればがんに対する抵抗力が弱くなりますが、高すぎてもリウマチなど免疫異常を原因とする病気になりやすいといわれています。

「でも大笑いすることなんて、そうそうないんだけど…」という人にも心強い話が。笑いで免疫力がアップする仕組みには運動神経がかかわっていることから、伊丹先生はもう一つ、顔の筋肉の運動活動だけで笑い顔をつくることが免疫力に影響を及ぼすかどうかの実験を行いました。すると、表情だけ笑顔をつくっただけでもNK細胞が活性化する(高すぎる人は正常値に近づく)ことがわかりました。つくり笑顔でも免疫力が高まるのですから、楽しくなくても、いつも笑顔でいるって、本当に大切なのですね。

刺激とリラックスが交互におこって自律神経のバランスを整える

笑うことによる健康へのプラス効果は、免疫力がアップするほかにも、まだまだたくさんあります。

(1)血行促進

思いっきり笑ったときの呼吸は、深呼吸や腹式呼吸と同じ。一回に出入りする空気の量が多いため酸素がたくさん取り込まれる。すると血行が促され、新陳代謝が活発に。

(2)自律神経のバランスが整う

自律神経には体を活動的にさせる交感神経と、体をリラックスさせる副交感神経があり、この2つの神経のバランスが適度に保たれていると体は正常に機能するが、バランスがくずれると体にさまざまな不調がおこる。笑っているときは刺激とリラックスが交互におこるため交感神経と副交感神経が頻繁に切り替わり、自律神経のバランスを整える。

(3)筋力アップ

笑うときは、腹筋や胸の横隔膜、顔の表情筋など、さまざまな筋肉を使っていて、笑いすぎたときにおなかやほっぺたが痛くなるのはそのせい。笑うことでこれらの筋肉がきたえられ、多少なりとも筋トレ効果が。

(4)鎮痛作用

笑うと脳内ホルモン「エンドルフィン」が大量に分泌される。エンドルフィンにはモルヒネの数倍もの鎮静作用があり、痛みを軽減する。

こんなにある笑いの健康効果。とりあえずいやな思いをしたときも、気持ちを切り替えて笑ってみましょうか。

※この記事は2008年3月に配信された記事です



40代からは骨盤底トレーニングを|排尿トラブルを招くトイレ習慣とは?

ノーイメージ

【執筆者】中田 真木先生

三井記念病院産婦人科医長 1981年東京大学医学部卒業後、同大学産婦人科学教室入局。1991年フランス政府給費研究生(研修先はオテル・デュー・ド・パリ産婦人科)。東京警察病院産婦人科医幹を経て、2…

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(編集・制作 (株)法研

出産経験のある女性は不具合が出る前から始めたい。骨盤底トレーニングの効果が期待できない人もいることに注意。高齢者は全身の健康管理から。

40歳になったら骨盤底トレーニングを

前回は、骨盤底は妊娠・出産によってダメージを受けやすいため、妊娠中から十分に養生し、分娩時に骨盤底を傷めないようにすることが大切であること、出産後は骨盤底の回復を待ってトレーニングを始めたいことなどを述べました。今回は、加齢によって骨盤底の緩みが出てくる40代以降のケアと、骨盤底の緩みにつながりやすい習慣やくせについて説明します。

40~50代は、更年期の訪れとともに心身の衰えを感じる年代です。骨盤底はもともと、子宮や膀胱などの臓器を支えている微妙な部位。この年代には、腟とその周辺の緩みや排尿の勢いの低下、尿意切迫感など骨盤底に関係する問題も増えてきます。妊娠・出産時に被った骨盤底の「古傷」が元になり、尿もれ(尿失禁)や子宮下垂になる人が増えるのもこの年代です。

そこで、とくに出産経験がある女性は、今はこれといった不具合はなくとも、40代を迎えたら1日1回10分間ほど、骨盤底というボディ・パーツを思い出しながら筋力トレーニングをしましょう。別に難しいことではなく、腰かけた姿勢や寝た姿勢で腟や肛門周辺の筋肉をまとめておへその方向へ引き上げる動作を10秒間ほど持続(このとき腹筋は使わない)、ゆっくり休んで筋肉を休ませてからまたくり返す、これを10分間ほど行えばいいのです。

骨盤底の筋肉が健常な人については、40~50代に骨盤底トレーニングを続けることで骨盤底障害を減らせる、発症を遅らせられると考えられています。一方、神経の病気があって骨盤底を正しくすぼめられない、出産のときに骨盤底に大きな傷を負い筋肉の一部が欠損しているなどの場合には、骨盤底トレーニングの効果はあまり期待できないこともあります。

骨盤底に痛みや不快感のある人が受診せずに自己判断で骨盤底トレーニングを続けることは、大いに問題があります。骨盤底トレーニングには痛みや不快感を治める効果がないばかりか、トレーニング中は骨盤底に意識を集中させるため、この部位の痛みや不快感をより強く感じるようになってしまうおそれがあります。

高齢者はトレーニング以前にメタボ対策や足腰の衰えを防ぐことが必要

年をとると尿もれする人が増え、骨盤底の健康は高齢になればなるほど重要です。骨盤底トレーニングは高齢者にも有用ですが、身体機能全般で考えるとき、膀胱・尿道機能だけでなく足腰の力や骨粗しょう症防止を含めて対策を立てないとQOL(生活の質)の向上や日常生活範囲の拡大につながりません。

骨格・筋肉がしっかりしていれば骨盤底障害はおこりにくく、また、まめに体を動かし全身の運動能力を維持している高齢者は、メタボリック症候群にもなりにくい傾向があります。メタボ対策や足腰の衰えを防ぐロハスな(環境や健康に意識の高い)生活などは、骨盤底障害とも密接な関係をもつテーマであるといえます。

この年代では、糖尿病、変形性脊椎症などが増加し、これらよくある疾患から来る骨盤底や排尿のトラブルが増えます。生活習慣病などであれこれと投薬を受けている高齢者には、多重投薬による膀胱障害がみられます。

若いときから骨盤底を意識して健康管理を

最後に、普段のちょっとしたくせや習慣が、骨盤底のゆるみにつながることもあるということを覚えておいてください。

たとえば、排尿するときおなかに力を入れたり、尿が止まった後に尿をしぼり出そうとおなかに力を入れる人がいますが、これは腹圧で膀胱の出口をこじ開けていることになります。排尿の度にこんなことをくり返していると、将来、おなかに力が入ったときに尿がもれる「腹圧性尿失禁」を起こす原因になるので、お腹の力で尿を絞り出すことは絶対にやめましょう。
また、便秘がちの人が毎日のようにトイレで長時間いきむのは、骨盤底が緩んで、年をとったとき肛門が下がってくる原因になります。スムーズに排便できるように、食事と生活を整えましょう。

以上、骨盤底と排尿機能の健康を保つためには、不具合を自覚する以前の長い地道な健康管理が必要、ということがご理解いただけたものと思います。

※この記事は2008年12月に配信された記事です

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女性に多い『痔』原因と症状|こんな人は要注意!痔になりやすい7つの習慣

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

男性がなるイメージの痔ですが、実は女性にも多いと知っていますか? 女性がなりやすい痔の特徴と生活習慣についてまとめました。

女性に多い『痔』原因と症状|こんな人は要注意!痔になりやすい7つの習慣

ダイエット、冷えや便秘が痔の原因に

排便時に血が出たり、肛門に痛みを感じたことはありませんか? お尻まわりの悩みは、恥ずかしくてなかなか病院にも行けないもの。痔というと、男性がなる病気のイメージですが、実は女性の3人に1人が痔になった経験があるといったデータもあるほど、身近な病気です。

痔には3種類あります。「いぼ痔」は、静脈がうっ血していぼ状になったもの。できる位置によって、内痔核、外痔核と名前が変わります。痔の患者の半数がこの「いぼ痔」です。
「きれ痔」は20~40代の女性に多いタイプ。便秘や下痢で肛門の皮膚が切れ、排便時に痛みを感じます。
そして「あな痔(痔ろう)」は男性に多く、疲れて抵抗力が弱った時に、肛門のくぼみから大腸菌が入り込み、感染するもの。お尻の内部に穴のような腫瘍ができます。鈍い痛みと熱をともなう場合も。

そして女性の場合、妊娠すると肛門に圧がかかるため、もともと痔だった人は悪化する可能性もあります。軽度のものなら、肛門科を受診すれば、薬物治療と生活習慣の見直しで、改善ができます。「痔かな?」と感じたら早めに病院を受診することで悪化を防げます。

<痔になりやすい7つの習慣>

1)体を冷やす

体が冷えると、肛門まわりが緊張して血流が悪くなり、痔になりやすくなります。また、冷えは腸の動きを鈍らせ便秘にも。お腹や腰は冷やさないよう、腹巻きをしたり、ふだんから冷たい飲み物は控えて、常温や温かいものを飲むなど、体を冷やさないよう注意を。体が冷えたと感じた日は、湯船に浸かり体を温めましょう。

2)便秘がち

女性に多い便秘。便が腸の中で停滞しているうち、硬くなって、排便時に肛門に負担がかかります。硬い便は、出る時に肛門を傷つけ、切れ痔の原因に。便秘解消のために、海藻などに多い水溶性食物繊維と、野菜に多い不溶性食物繊維をバランスよく取り、毎日快便を目指しましょう。また月経前は、ホルモンの働きにより腸の運動が鈍くなるので便秘になりがち。特に注意が必要です。

3)トイレでいきむ

腹筋が弱い女性は、排便痔にいきむ傾向があります。肛門に圧をかけて排便するクセがつくと、肛門に毎回負担がかかり痔になりやすく。いきむのではなく、自然につるっとでるように、腸のマッサージをしたりするなどの工夫を。

4)運動不足

運動不足は、体の冷えを招き、痔につながります。また、腹筋が弱いと排便時にいきんで排出するので、肛門に負担が。適度な運動で腹筋を鍛えましょう。

5)朝食を抜く

朝、食事を取らないと、腸のぜんどう運動のスイッチが入らず、便秘になりやすい傾向が。便秘は痔になりやすい原因のひとつ。食欲がない場合でも、果物やヨーグルトを少量とるなどして、消化器官のスイッチをオンに。毎日の習慣にすることで、朝スッキリ排出できる体質に近づきます。

6)ダイエットしている

食事制限をするダイエットをしていると、便のかさが減り便秘に。また、食事で栄養が取れていないと、体の熱を作るエネルギーも減り、冷えに。無理なダイエットは、痔をまねく元凶です。

7)辛いもの、アルコールが好き

辛い料理や飲みすぎた次の日に、下痢になった経験はありませんか? 下痢になると、肛門付近の皮膚がふやけて切れやすくなります。辛いもの、アルコールはほどほどに。

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大人の女性の悩み“尿モレ”はお尻を鍛えて解消!|ウエストも細っそり

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

出産後や加齢で増えてくる尿モレの悩み。お尻の筋肉を鍛えることで、改善させる方法をご紹介します。

大人の女性の悩み“尿モレ”はお尻を鍛えて解消!|ウエストも細っそり

お尻に力を入れると効果的な“膣トレ”に

せきやくしゃみをしたり、大笑いしたときに「あっ!」。そんな尿モレで悩んでいる女性は多いもの。尿モレ専用シートなどもありますが、できればモレない体を取り戻したいですよね。
そんなお悩み解消法としてご紹介するのが「お尻ぷるぷるトレーニング」です。尿モレを解消するには、膣や尿道、肛門の周辺にある筋肉「骨盤底筋」を鍛えることが重要です。その方法を一般的に「膣トレ」といいますが“膣を締める”といわれても、どこに力を入れていいかわからない人も多いもの。でも実は、膣にいちばん近くて面積の大きい、お尻の筋肉“大臀筋”に力を入れれば、連動して膣や尿道周辺まで鍛えられるんです。

お尻ぷるぷるトレーニングのポイントは“お尻を締める”こと。これなら、わかりやすくて、やりやすいはず。医師もお墨付きのトレーニング法なので、今すぐ始めて、不快なお悩みを解消しましょう。いちばんのポイントは、女性器周辺の筋肉が軽い筋肉痛で“ダル重”と感じるくらいお尻を締めること。このトレーニングで筋肉の損傷と回復をくり返し、最短で最大の効果が得られるというのです。

<お尻ぷるぷるトレーニングのやり方>

やり方は、全身が“ぷるぷる”ふるえるくらいお尻にキューッと力を入れ、疲れたら息を吐く。これを1分間に4~5回くり返すだけ。1日合計5分を毎日続けて。軽い筋肉痛になるくらい力を入れるのがポイントです。目安は、お尻の横にえくぼができるくらい力を入れること。また、お尻の間に指をはさんで、お尻の圧力を感じられるくらい強く閉じましょう。尿もれが改善し、さらにウエストがくびれる効果も期待できます。

ながら“お尻ぷるぷる”でいつでもどこでも

お尻ぷるぷるトレーニングは、道具がいりません。いつでもどこでもできるので、すきま時間を活用して行いましょう。
たとえば、電車やバスに乗っているときや、お風呂に入っているときなど。お尻に力が入っているかわからない人は、イスに座ってお尻に力を入れてみて。大臀筋が収縮すると、上半身が持ち上げられて、そのぶん座高が少し高くなります。
また、テレビを見ているときは、脚をのばして床に座り、お尻ぷるぷるを。お尻の筋肉で上半身を持ち上げるようにして行うとより効果的です。また、寝る前の日課にするのもオススメ。布団の中であお向けで寝て、お尻の筋肉で体を持ち上げるようなイメージで行いましょう。

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お風呂の温度は何度が適温? リラックス効果を高める入浴法

【お話を伺った人】植田 理彦先生

健康づくりシステム研究会会長 1927年東京生まれ、1951年東京大学卒業後、同大学物療内科にて温泉医学を学ぶ。医学博士。温泉療法専門医、人間ドック認定医。インペリアルタワー・内幸町診療所勤務。温…

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(編集・制作 (株)法研

リラックス効果をアップする入浴法。お湯の物理的作用が疲れや冷え、痛みをやわらげ、ぬるめのお湯にゆったりつかれば心身の緊張もほぐれる。

お風呂は毎日できる健康法

忙しいから普段はお風呂じゃなくてシャワー、という人も多いでしょう。でも、お風呂にはシャワーでは得られない健康効果がいっぱい。温かいお湯につかるとホッとして、疲れがとれる気がしますが、それはどうしてなのでしょうか? 入浴時、私たちの体は次の三つの物理的作用を受けています。

温熱作用

温かいお湯につかると体が温まって血液の循環がよくなり、新陳代謝が盛んになる。そのため体内の老廃物の排出が進んで疲れがとれやすく、筋肉や関節のこりと痛みがやわらぐ。冷え、肩こり、神経痛などに効果が。

静水圧作用

お湯の圧力によるマッサージ効果で血液やリンパの流れがよくなり、老廃物の排出を促す。下半身の血液が心臓に戻りやすくなり、脚の疲れやむくみが解消される。内臓の働きが活発になり、尿量が増えてデトックス効果も。

浮力作用

お湯の浮力で体が感じる重さは10分の1に減少し、関節や筋肉の緊張がやわらぎ、体が動かしやすくなるだけでなく、精神的にもリラックスする。

疲れをとる、冷えやむくみをとる、痛みをやわらげる、デトックスやリラックス効果がある……お風呂にはこんなにたくさんの健康効果が! 毎日のお風呂で健康になれるなんて、なんだか得した気分です。シャワーで済ませるのはもったいないですね。

リラックスしたい時、お湯の温度は何度にすればいい?

お風呂の入り方の工夫で、さらに健康効果を高めることができます。ここでは、とくにリラックス効果を高める入浴方法を紹介します。

まずお湯の温度は39度前後のぬるめがおすすめ。体温より少し高いくらいの温度なので体への負担が少なく、脈拍や血圧などを安定的に保ちます。さらに鎮静・鎮痛作用や興奮をおさえる作用があり、リラックス効果が高まります。
イライラすると交感神経が優位になり、血圧が上がりやすくなったり、筋肉が緊張して頭痛や肩こりがしたり。こんなときは、ぬるめのお湯に20分ほどつかりましょう。浴槽のふちを枕に頭をもたせかけてゆっくり体を伸ばすと、体に力が入りません。

心身の緊張がほぐれ、副交感神経が優位になって呼吸も安定し、リラックスした状態で就寝前の時間を過ごすことができるため、寝つきもよくなります。ベッドに入る2時間から2時間半ぐらい前にはお風呂の支度を始め、湯上がりの汗がおさまったころにベッドに入るようにすると、ぐっすり眠ることができます。

リラックス効果のある入浴剤を利用するのもよいでしょう。好きな香りや泡の感触を楽しめば気分転換にもなります。

全身浴は体力を使いますから、ひどく疲れているときなどは足湯をおすすめします。たらいやバケツに43度ぐらいのお湯を入れ、10分から20分足をひたす足湯ならエネルギーを消耗せず、血行をよくして心身をリラックスさせることができます。足湯は足のむくみや冷え性にも効果的です。

入浴のタイミング、水分不足に注意

お風呂が健康によいといっても、入るタイミングや体調によっては、体に悪い影響を及ぼすことがあることも知っておきましょう。

●食事の直前・直後やお酒を飲んだあとは入浴しない

入浴中は皮膚表面の血行がとくによくなると、胃や腸の血流量が減り、食後すぐに入浴すると消化不良を招くことがあるため、食後1時間から1時間半ほどしてから入る。食前に長湯をすると食欲がなくなるので、食前に入るならサッとすませる。
お酒を普段より多く飲んだあとの入浴は、不整脈や心不全、意識消失などをおこし、溺れる危険があるため避ける。

●心臓病のある人、高血圧の人はぬるめのお湯で半身浴を

首までお湯につかると高い水圧がかかって心臓に負担がかかるため、心臓病のある人、高血圧の人、高齢者などはみぞおちまでつかる半身浴が安心。これらの人には熱すぎるお湯も危険。

●入浴前後に水分補給を

入浴後は体内の水分が不足しがちになり、血液ドロドロ状態から血管がつまりやすくなることもあるため、意識して水分補給を。水分不足をおこしやすい小さな子どもや高齢者などは、入浴後だけでなく入浴前にも水分補給をすることがすすめられる。

※この記事は2008年10月に配信された記事です

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呼吸を見直してからだの調子を整えよう|アーユルヴェーダの呼吸法

【お話を伺った人】山田 麻裕先生

アーユルヴェーディックセラピーBLOOM代表 南インドのGOLA AYURVEDIC RESEARCH INSTITUTE にてアーユルヴェーディックセラピストとして修学し、現在は東京都港区でアー…

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(編集・制作 (株)法研

呼吸法「ナーディー・ショーダナ」で体と心の疲れを癒す。インドで生まれた伝統医学は現代人の病気予防や健康増進にも有効。体にも心にも効く呼吸法を紹介します。

アーユルヴェーダの魅力とは?

アーユルヴェーダというと、マッサージを思い浮かべる方が多いかもしれませんね。ハーブオイルを用いて全身をマッサージしたり額や頭にたらす施術・シロダラーは「究極の癒(いや)し」という感じがしますが、アーユルヴェーダの魅力はそれだけではありません。
そもそもアーユルヴェーダとは5000年の歴史をもつインド伝統の医学。中国の漢方医学にも影響を与えたといわれ、世界保健機構(WHO)によって病気予防や健康増進、長寿促進に有効であると推奨されています。

「生命の化学」を意味するアーユルヴェーダが目指すのは「いかに健康で幸福に過ごすか」ということ。西洋医学が「病気を治すこと」に重点を置くのに対し、単に病気がないというだけでなく、心身ともにもっと健康になることを目的にしています。
マッサージはそのための方法の一つです。ほかにも食事療法、ハーブ療法、瞑想、精神療法などが用いられます。また、毎日の食事や運動、呼吸法など、日常の生活の中でその人その人に合わせて処方、実践されるアーユルヴェーダは、幅広く健康増進を目的にした養生法といえます。

エネルギーのバランスが崩れると毒素がたまる

アーユルヴェーダでは、すべての物質は空、風、火、水、地の5つの要素から構成されていて、人間にもこれらの要素の特徴をもつ3つのエネルギー「ヴァータ(風と空)」「ピッタ(火と水)」「カパ(土と水)」が存在していると考えます。このエネルギーをドーシャといい、ドーシャのバランスがとれていると健康が保たれ、バランスが崩れると毒素がたまってさまざまな不快な症状があらわれたり、病気になったりすると考えられています。

生まれつきどのドーシャが増えやすいかによって、その人の体質(心の気質も含みます)が決まるとされます。ヴァータが増大しやすい人がヴァータ体質、ピッタが増大しやすい人がピッタ体質、カパが増大しやすい人がカパ体質というわけです。
たとえばヴァータ体質の人は、風のもつ「軽い」、「冷たい」、「活動的」といった特徴から、やせぎみ、冷え性、乾燥しやすい、機敏、想像力が豊か、不安になりやすいなどの傾向があります。

ドーシャが増え、それぞれの体質がもつ特徴が高まりすぎると、心身のバランスを崩しやすくなるため、アーユルヴェーダの治療、実践はその人の体質に合わせて行われます。体質に合った食事をとり、運動を行い、マッサージなどの施術を行うことで毒素を排出し、ドーシャのバランスをとり戻すのです。

ヨガの呼吸法でドーシャのバランスを整え、体も心もリラックス

アーユルヴェーダと切っても切り離せないものに、ヨガがあります。どちらも長い歴史の中で応用され、現在の形に行きついたもの。ヨガはポーズと呼吸法と瞑想からなり、続けることで自分の心身の変化や、体の要求に気づくようになるといわれます。アーユルヴェーダでは、このヨガを毎日の生活で実践することをすすめています。

ここでは、瞑想よりも手軽にだれでもできる呼吸法、中でも最も簡単で効果の高いといわれる「ナーディー・ショーダナ」を紹介しましょう。ナーディは経絡(けいらく)、ショーダナは浄化法のこと。経絡のつまりを取り除いて通気をよくするための呼吸法で、体の毒素の排出を促してドーシャのバランスを整えます。さらに、ストレスを解消し、精神を落ち着かせるリラックス法としても効果があり、もちろんヴァータ、ピッタ、カパすべての体質・気質の人におすすめです。

アーユルヴェーダの呼吸法

呼吸は楽な気持ちで行います。姿勢は、両足を組んで床に座る蓮華座(れんげざ)か、いすに座る場合は両足を床につけるようにすると安定します。おへその下あたりに意識を置いて姿勢を正し、肩の力を抜きましょう。息を吐くときは、体の中の悪いものをいっしょに吐き出すようなつもりで行いましょう。

まず右手の親指で右の小鼻を抑えるようにして鼻の孔(あな)をふさいだら、左の孔からゆっくり息を吐き出し、ゆっくりと吸います。次に右手中指または薬指で左の孔をふさぎ、親指をはずし、右の孔から息を吐き出した後、吸い込みます。これを交互にくり返します。

呼吸を整えることで、次のような効果があらわれます。
体のストレスが和らぐ/脈拍が落ち着く/血圧が下がる/循環器系の機能が高まる/自律神経系の働きが落ち着き、交感神経(起きている時・緊張しているときの神経)が鎮まる/筋肉がほぐれる/免疫系が強化される/皮膚の代謝がよくなる

「ナーディー・ショーダナ」には、ストレスを解消し、心身の緊張をほぐして体と心の疲れを癒すリラックス効果はもちろん、体がイキイキと活性化し、お肌も美しくなるという、素晴しい効果があるのです。あなたも毎日の生活に、呼吸法をとり入れてみてはいかがでしょうか?

※この記事は2008年9月に配信された記事です

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