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強壮作用のあるローズマリー、免疫力をアップさせるオタネニンジン、殺菌作用のあるティートリーでかぜ・インフルエンザに備えよう!

薬箱にハーブを常備し、家族の健康を守りましょう

いにしえから伝わる薬草(ハーブ)の知恵には、驚かされるものがいくつもあります。ハーブから抽出したエキス(精油:エッセンシャルオイル)の香りを嗅ぐことで、さまざまな作用が得られます。

たとえば、ローズマリーは心を陽気にするハーブといわれ、体を温め神経系を興奮させる作用があります。このようにハーブの香りが嗅覚を通して私たちの体に働きかける療法を、アロマテラピー(芳香療法)と呼びます。
また、ローズマリーのエキスを調合して軟膏(なんこう)やクリーム、ローションなどを作れば、肌をいきいきと若返らせることができます。

アロマテラピーはヨーロッパやアジアで、それぞれ独自の方法で行われてきました。
中国最古の薬学書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」には、農耕の神様であった神農皇帝が野原や森に分け行って多くの植物をなめたり食べたりしながら、その効能を調査し分析してまとめ上げた経緯があります。
日本では寒い冬にゆず湯に入るなど、古来より多くの薬草療法が残っています。

最近は、アロマテラピーだけでなく薬草療法としても、多くの種類のケアを家で簡単に試せるようになってきました。

お気に入りのハーブをケースに入れて、薬草箱として常備しておくとよいでしょう。薬草を使う魔女のように、薬草箱から出てきたビンを上手に使いこなせば、家族を不調から守ることが簡単にできます。さらに、手を使うことで優しさが加わり、人の心に働きかけてくれる療法といえます。お子様、ご両親、パートナー、友人や周りの方々を笑顔にしてあげられたら幸せですね。

今回は、疲れをとるハーブ、そしてインフルエンザやかぜの予防に役立つハーブを紹介しましょう。

疲れとむくみのケアにおすすめのハーブ

寒さや乾燥した空気でかぜをひきやすいこの季節。疲れに効果のあるローズマリーや、免疫力を高めるハーブを上手に利用して乗り切りましょう。

☆ローズマリーティー

<材料>
ローズマリーの生葉 枝葉15cmほど(はさみで3等分くらいにする)
お湯 カップ1杯分

ローズマリーの葉をお湯に浸してお茶を楽しみます。強壮作用のあるローズマリーティーは、集中力を高め記憶力を増すのに最適なハーブティーです。口内炎、歯ぐきやのどの炎症には、うがいに用いるのもいいでしょう。

☆ローズマリーのマッサージオイル

<材料>
スウィートアーモンドオイル 20cc
ローズマリー(精油) 5~6滴
ラベンダー(精油) 1~2滴

普段、足や体にむくみやだるさを感じませんか? ローズマリーのマッサージオイルは、むくみに最適です。スウィートアーモンドオイルにローズマリーとラベンダーをブレンドします。お風呂から出た後に両手を温めて、ふくらはぎの下から上へとゆっくりとマッサージしていきます。

☆オタネニンジンの煮出し汁

<材料>
オタネニンジンの根 スライス10枚分
お湯 300cc

免疫力を強化することで有名なオタネニンジンの根は、この時期に欠かせません。オタネニンジンはまた、血糖値や血中コレステロール値を下げる作用があり、性欲(生命エネルギー)を高めるということでもよく知られています。

オタネニンジンの根を薄くスライスし、10枚程度を300ccのお湯で20分ほど煮出して飲みます。人間の性ホルモンに似たステロイド成分が豊富なので、疲れた体の強壮薬として高い作用をもちます。中華風のスープに入れて煮込めば薬膳として使えます。ドリンク剤も多く出ています。

インフルエンザに備えて!

インフルエンザやかぜにも備えましょう。手洗いやうがいに、殺菌作用のあるティートリーの精油を使えばより効果的です。

☆手!きれいスプレー

<材料>
無水エタノール 20cc
ティートリー(精油) 7~10滴

いつでもどこでもまずは手洗いが大切です。無水エタノールにティートリーを加えてよく混ぜます。小さなスプレービンに取り分けて持ち歩くとよいでしょう。この冬に備えてしっかりと手を消毒しましょう。

☆のど!きれいうがい液

<材料>
ぬるま湯 50cc
ティートリー 1~2滴

ぬるま湯にティートリーを落とし、よくかきまぜてのどの奥までしっかりとうがいをしましょう。ティートリーはオーストラリアを代表する抗感染作用をもつハーブ。ティートリー油に匹敵するものはないとまでいわれ、かぜやインフルエンザ、気管支炎などの感染症や、水虫、歯肉炎など皮膚の炎症にも効果があります。

樟脳(しょうのう)に似て、ピリッとしたさわやかな香りを漂わせ、苦味を含むさわやかな香りが心を活性化して、沈んだ気持ちを明るくしてくれるでしょう。
今年のハーブとして、薬箱に常備しておきましょう。

※この記事は2009年9月に配信された記事です