いつでもどこでも、タダでできるストレス解消法『全肺呼吸』のやり方

【お話を伺った人】北村 諭先生

南栃木病院院長 自治医科大学名誉教授、埼玉県立大学名誉教授 東京大学医学部卒業後、同大第三内科入局。米国ヴァージニア医科大学留学、テキサス大学ダラス分校留学、東京大学医学部第三内科講師等を経て、…

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(編集・制作 (株)法研

副交感神経の働きが高まってリラックス

仕事や家事で疲れたとき、大きく息を吸ってゆっくり吐くと、体全体のこりがほぐれてゆったりした気分になります。こうしたリラックス効果は、深呼吸のもつ大きなメリットの一つです。

深呼吸をするとリラックスできるのは、自律神経のうち交感神経の働きが弱まり、副交感神経の働きが強くなるからです。心身が活動状態にあるときは交感神経の働きが副交感神経よりも強まり、逆に活動を休んでいるときは副交感神経の働きのほうが優位になることはよく知られています。

例えば、朝目が覚めて体を動かし、心身が活動しているときは交感神経の働きが強く、自律神経はいわば戦闘状態にあります。日中の活動を終えて夜になり、入浴して寝るころには副交感神経がより活発になり、全身の余分な力が抜け、ゆったりと落ち着いた状態になります。こうした活動状態からリラックスした状態へのスイッチの切り替えを、深呼吸は可能にしてくれるのです。

また副交感神経の働きが優位になると、体の末端の血流がよくなって、冷え症の改善や美肌づくりに効果があります。

生活習慣病の予防にもつながる

深呼吸のもたらす作用は、それだけではありません。高血圧を改善し、動脈硬化や血栓を予防して生活習慣病の予防にもつながることもわかっています。これは、呼吸をしたときに、肺から出る「プロスタグランディンI2(アイツー)」という物質による作用です。

「プロスタグランディンI2」は医薬品にも使われている物質で、血管を拡張させて血圧を下げたり、血管を収縮させるホルモンの分泌を抑制する働きがあります。また、動脈壁にコレステロールなどの血中脂質がしみ込むのを防いで動脈硬化を予防したり、血栓ができるのを防ぐ作用があります。
深呼吸をしたときには、ほかに「プロスタグランディンE」という物質も出て、これも高い血圧降下作用を発揮します。

プロスタグランディンI2やEの作用を十分に発揮させるには、肺全体を使った呼吸が理想的です。なぜなら、これらの物質は、肺を構成している肺胞(はいほう)というたくさんの小さな袋が大きくふくらんだとき、肺胞をとり巻く毛細血管の壁でつくられるからです。したがって、肺全体を使った呼吸をして肺胞を大きくふくらませるほど、これらの物質が多く分泌され、その働きも期待できるわけです。

腹式呼吸と胸式呼吸を交互に行う全肺呼吸で細胞イキイキ

しかし、実際に肺全体を使って呼吸をしている人は少なく、たいていの人は肺の呼吸機能の70~80%しか使っていません。肺という臓器が縦に30~40cmと長く、下のほうは血液の重みによって肺胞がつぶれがちなことや、デスクワークなどで背を丸めた姿勢を続けるために肺の上部も圧迫されていることが原因です。

こうしてつぶれがちな肺胞を広げ、呼吸機能を十分に使うには、腹式呼吸と胸式呼吸を交互に行う全肺呼吸がおすすめです。腹式呼吸は、肺の中心部から下のほうまで十分に広げる呼吸、胸式呼吸は肺の中心部から上のほうまで十分に広げる呼吸です。
具体的には次のやり方で、腹式呼吸と胸式呼吸を5回ずつ交互に行いましょう。

●腹式呼吸

(1)背すじを伸ばし、リラックスして立ちます。へその下に両手を当て、おなかがへこむのを確かめながら、息を吐ききります。

(2)おなかがふくらんでいくのを確認しながら1、2、3と3段階に分けて鼻から息を吸います。一瞬息を止め、さらに1、2、3と息を吸い足し、もう一度同様に、息を止めて吸い込み、9段階で思い切り息を吸い込みます。

(3)口をすぼめ、息を細く長く吐きます。ろうそくの火が消えないほどのイメージで。

●胸式呼吸

(1)背すじを伸ばし、リラックスして立ちます。少しずつ肩をすぼめながら息を吐ききります。

(2)両腕を少しずつ広げ、胸を張りながら腹式呼吸の時と同様に、1、2、3と3段階に分けて鼻から息を吸います。一瞬息を止めてからさらに1、2、3と息を吸い足し、もう一度同様に、3段階で息を吸い足し、9段階で思い切り息を吸い込みます。

(3)口をすぼめ、息を細く長く吐きます。腹式呼吸のときと同じように吐いていき、だんだん肩をすぼめて(1)の姿勢に戻ります。

浅い呼吸では動脈血への酸素の取り込みが十分行えず、酸素不足になってしまいます。これでは全身の細胞はイキイキと働くことができません。全肺呼吸で効率よく酸素を取り込み、細胞をイキイキさせてあげましょう。

深呼吸は、時間や場所を選ばず、お金もかかりません。朝起きたとき、夜寝る前、あるいは仕事や家事で疲れたとき、イライラしたとき、車の運転中に赤信号で止まったときなど、意識して行うとよいでしょう。深呼吸、とくに全肺呼吸の習慣は、心身をリラックスさせるだけでなく、生活習慣病の予防など、健康な生活のためにも役立ちます。

※この記事は2009年10月に配信された記事です



初心者でもできる!15分コアトレーニングで全身が引き締まる

【お話を伺った人】山岡 有美先生

Y.フィットネスコミュニティー代表 (社)日本フィットネス協会理事、日本女子体育大学非常勤講師。幼少よりバレエを学び、モダンダンサー、体育教師を経て、フィットネス界へ。日本のエアロビックエクササイズ…

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引き締まったボディラインをつくる山岡式エクササイズ。ストレッチと簡単な筋力トレーニングを組み合わせたボディコンディショニングを毎日15分間続けるだけで、引き締まったキレイなプロポーションがつくることができます。

初心者でもできる!15分コアトレーニングで全身が引き締まる

効率よく脂肪を燃焼させ、体のコアからバランスを整える

キレイなプロポーションをつくるためには、全身の筋肉や神経を総動員する運動が不可欠です。とくに、脂肪を効率よく落とすためには、姿勢を維持したり、ジョギングなどの軽い運動を持続的に行う際に使われる赤筋(遅筋)と、じっとしているときにも脂肪を燃焼させるピンク筋をきたえることが重要です。

また、最近、フィットネスの世界では、体の中心部にある筋肉からきたえ、全身のバランスを整えていく「コア(=芯)トレーニング」が、心のバランス感覚も養い、心身の状態を向上させていく点などから注目されています。

山岡式エクササイズは、これらの要素を取り入れるとともに、バレエ、モダンダンス、ヨガ、フィットネス、ピラティスなど、さまざまなエクササイズのメソッドを統合して生まれたものです。ちなみに、ピラティスとは、腰やおなかなど、体の中心部をきたえ身体のバランスも整えながら、しなやかな体づくりをめざす運動療法のことです。

15分トレーニングの流れ

 

 

15分トレーニングは、まったく運動経験のない人でも簡単に行える10のエクササイズで構成されています。一連の流れとして覚えて、日常生活のなかで気軽に行ってみましょう。

(「きれいになる15分トレーニング」山岡有美著、法研より/イラスト:上杉久代)

※この記事は2005年10月に配信された記事です

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腰痛・肩こりに効く! 座ったままできる簡単ストレッチ

ノーイメージ

【お話を伺った人】鴇田 佳津子

健康運動指導士 健康運動指導士。保健所や障害者施設で健康運動指導、京大病院で運動療法の指導などを行っている。「クロスロード健康運動指導研究所」主宰。乳がん患者支援NPO法人リ・ヴィット副理事長。

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筋肉のこりをほぐして気持ちよさを体感しよう。老若男女を問わず、気楽にできるストレッチで、肩こり、腰痛など現代人に共通する慢性の筋肉のこりを解消。

頭痛の原因はスマホ猫背からくる肩こりが原因? 肩こりの解消方法

ゆっくりと少しずつ筋肉を伸ばし、気持ちよさを実感する

ストレッチには、動作を止めてじっくりと筋肉を伸ばす「スタティック・ストレッチ」と、筋肉を伸縮させて血流をよくする「ダイミック・ストレッチ」があります。

スタティック・ストレッチは、20~30秒間かけてゆっくりと筋肉を伸ばします。また、ダイミック・ストレッチは、筋肉が伸びたと感じたところで、もとに戻すことを3~5回くりかえします。イラストにSと書いてあるのはスタティック・ストレッチ、Dと書いてあるのはダイミック・ストレッチ、また、SDと書いてあるのは、どちらの方法でも行うことができます。ここでは2種類のストレッチを使って、「症状別ストレッチ」として、現代人に最も多い腰痛と肩こりを解消するめのストレッチを紹介します。

 

なお、ストレッチを行うときには、以下の点に注意しましょう。

(1)ゆっくりと、はずみをつけず、時間をかけて少しずつ伸ばしましょう。
(2)伸ばすのは「気持ちよい」と感じるところまでにしておきましょう。痛いと感じるほど伸ばさないようにしましょう。
(3)息を吐きながら伸ばし、動作を止めているときは自然な呼吸を心がけます。
(4)軽いウォーキングや入浴などで、体を温めてから行うと安全で、効果もアップします。
(5)伸ばしている筋肉を意識しながら行いましょう。
(6)少しずつ、全身をムラなく伸ばすのが理想的です。
(7)体の柔軟性には個人差があるので、自分のペースで無理なく行いましょう。

(「からだのココに効かせたい!かんたんストレッチ」鴇田佳津子監修、法研より/イラスト:尾関明日香)

※この記事は2005年10月に配信された記事です

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ペットは人のこころを癒す?医学的に実証されたアニマルセラピーの効果

山本 晴義先生

【お話を伺った人】山本 晴義先生

横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長 1972年東北大学医学部卒業。2001年より現職。医学博士。神奈川産業保健推進センター相談員、文京学院大学講師、駒沢大学講師ほか。著書に:『ストレス一日決…

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動物と触れ合う、アニマルセラピーのススメ。アニマルセラピーの効果は、医学的にも実証されています。楽しく遊びながら、いやされましょう!

触れ合うだけで、やすらぎが…

可愛い犬の写真を見ただけで、「なんだか、いやされる」と感じたことはないですか?
動物との触れ合いは、人間にとって、心身両面で大きないやし効果を持っています。それを医療に応用しているのがアニマルセラピー。
アニマルセラピーは、老人介護施設や病院などに、犬や猫を連れて訪問し、動物とともに過ごす時間をつくる、という形でさかんになっています。

ペットは人のこころを癒す?医学的に実証されたアニマルセラピーの効果

犬や猫などのペットに触れているだけで、私達の心はやすらぎを感じ、落ち着きを取り戻します。動物をなでると、柔らかさやぬくもりから、触覚のよろこびが満たされるのです。また、言葉を介さないコミュニケーションによって、感情の交流が生まれます。それによって、緊張がほぐれてリラックスでき、血圧や心拍数が安定してきます。
さらに、その可愛い姿やしぐさには、つい笑顔を誘われ、こちらから働きかけたくなる作用があります。感情面が活発になるため、認知症の症状改善にも効果があるといわれています。

行動的になる暮らし

ペットと触れ合うだけでなく一緒に暮らすと、さらに大きな効果が得られます。
たとえば「ペットの世話をし守らなければ」という責任感が生まれ、必要とされている気持ちが強くなります。これにより、ストレスや孤独感がいやされるのです。

また、犬を飼うと規則的に散歩が必要になります。決まった時間に散歩に出ることで、運動不足が解消されてダイエットにつながったり、愛犬家同士で話がはずむなどして、地域の人とのコミュニケーションがさかんになることがあります。
さらに、犬を連れて散歩をしている人は、連れずに散歩している人に比べ、副交感神経が活発に働いている、という調査報告もあるそうです。
一緒に暮らしているだけで、自律神経が安定し、生活も規則正しくなる…こう考えると、いいことずくめのようですが、自分本位でペットとつきあっていないかどうか、ちょっと考えてみましょう。

ペットにも心地いい環境を

ペットによるいやし効果を満喫して暮らすためには、彼らにとっても快適な環境を作ってあげなければなりません。
まず自分がつき合うペットの習性や特徴などの知識は、身につけておきたいものです。愛しいペットも、私達と同じように、ストレスを感じて病気になってしまうこともあります。ペットの感情の安定、栄養のバランス、運動の管理などしっかり気をつけてあげたいものです。
また、ペットと一緒に眠ることがこの上なくしあわせ、という人もいますが、密着すると感染症が心配です。日頃から予防接種やシャンプーをこまめにするなど、衛生面のケアもしておきたいものです。

自分の都合だけで、ペットを溺愛していては、そのスウィートタイムも長続きしません。ペット自身も“いやし”を感じる、心地いい暮らしをととのえてあげることを、どうぞお忘れなく!

(「ストレスチェックノート」山本晴義監修、法研より)

※この記事は2006年11月に配信された記事です

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ストレス対策は食事から!ストレスに負けない心と体を作る4つの栄養素

山本 晴義先生

【お話を伺った人】山本 晴義先生

横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長 1972年東北大学医学部卒業。2001年より現職。医学博士。神奈川産業保健推進センター相談員、文京学院大学講師、駒沢大学講師ほか。著書に:『ストレス一日決…

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(編集・制作 (株)法研

ストレスに効くのは、こんな食材です。運動やショッピングなど、ストレス対策はいろいろ。でも食事の内容で解消することも可能です。

キメ手はビタミン!

「最近、ストレスがたまってるな……」
ふと、そう感じたとき、あなたならどんな解消の手段をとりますか? ジムで運動、買い物、友達とお酒を飲みに行く……ストレス対策には、いろんな方法がありますが、日頃の食事でストレスをやわらげる方法もあるのです。

まず、意識するのは、栄養のバランスをととのえること。その上で、ビタミンB1、ビタミンC、カルシウム、たんぱく質を含む食材を積極的に食事にとりましょう。
それはなぜでしょう? これらの栄養素はストレスに負けない心と体を作るうえで有用な働きをしているからです。以下にそれぞれの働きを紹介してみます。

ストレスは、ビタミンB1、Cを消費!

【ビタミンB1】

ストレスを受けると、体内のビタミンB1の消費量が多くなります。ビタミンB1は、別名“精神的ビタミン”とよばれるほど、ストレスと係わりが深い栄養素。
ビタミンB1が不足すると、イライラ、不眠、めまい、記憶力低下などがあらわれます。「この頃イラつき気味かも……」そう思ったときは、ビタミンB1を多く含む食材を意識して食べるようにしましょう。ちなみにビタミンB1が豊富な食材は以下の通り。
豚ヒレ肉、ボンレスハム、鶏レバー、牛乳、うなぎかば焼き、さつまいも、じゃがいも、白米(ごはん)、食パン、そば(生)、薄力粉、ごま、落花生

この中でも豚ヒレ肉は、80gでビタミンB1含有量0.98mgと、ストレス対策にとくに効果のある食材。ランチタイムのメニューにポークソテーを選ぶなど、日頃の食事にうまく取り入れたいものです。

ストレス対策は食事から!ストレスに負けない心と体を作る4つの栄養素

【ビタミンC】

ストレス状態になると、私達の体内では、全身の抵抗力を高めるために、副腎皮質ホルモンが分泌されます。そのときに必要なのがビタミンC。また、ビタミンCはストレスによって、体外に排出されやすくなるので、ストレス過剰の人は、たくさん摂るといいでしょう。ビタミンCを多く含む食品は、次の通りです。
いちご、ネーブルオレンジ、温州みかん、レモン汁、グレープフルーツ、柿、キウイ、菜の花、キャベツ、ピーマン、かぶ(大)、小松菜、カリフラワー、れんこん

ストレス対策は食事から!ストレスに負けない心と体を作る4つの栄養素

カルシウムとたんぱく質も強い味方!

【カルシウム】

カルシウムには骨を作るだけでなく、神経を鎮静させる効果もあります。“心の安定剤”ともよばれるのはそのため。カルシウムは、次の食材に豊富に含まれています。
牛乳、チーズ、ヨーグルト、スキムミルク、木綿豆腐、凍り豆腐、小松菜、切り干し大根、わかさぎ、いわし丸干し、煮干し、干しえび、しらす干し、ひじき

ストレス対策は食事から!ストレスに負けない心と体を作る4つの栄養素

【たんぱく質】

ストレスにさらされると体内では副腎皮質ホルモンが分泌されますが、体内がこのホルモンを合成するときにはビタミンCだけでなく、たんぱく質も必要です。副腎皮質ホルモンには全身の抵抗力を高めるほか、ストレスによる不安をやわらげてくれる効果がありますが、ビタミンCばかりとっていてもたんぱく質が不足していると副腎皮質ホルモンのパワーは期待通り発揮されません。たんぱく質も沢山とりましょう。良質のたんぱく質を含む食材は次の通りです。
あじ、くろまぐろ刺身、べに鮭、うなぎかば焼き、牛肉(もも)、豚肉(もも)、鶏卵、牛乳、ヨーグルト、チーズ、スキムミルク、木綿豆腐、納豆

ストレス対策は食事から!ストレスに負けない心と体を作る4つの栄養素

ストレスをやわらげるために、なにか行動を起こすのは大変。でも、ストレスをやわらげる栄養素を多く含む食材をとるのは、ずっと楽チンですね。「ココロに効く食事をとっているから、ストレスなんかに負けないゾ!」と、気持ちの張りもよみがえります。
ストレスには先手をとって対策をとる…そんな、パワフル&しなやかな毎日を送りたいものです。

(「ストレスチェックノート」山本晴義監修、法研より)

※この記事は2006年10月に配信された記事です

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午前中ぼんやりする人はストレッチをためして!脳が目覚める体操

ノーイメージ

【お話を伺った人】篠原 菊紀先生

諏訪東京理科大学助教授 1960年長野県生まれ。 東京大学大学院博士課程(健康教育学)を経て、現在、東京理科大学共通教育センター助教授。脳システム論、人システム論、学生相談室長。

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(編集・制作 (株)法研

気分爽快、頭もクリアになる、目覚めのストレッチ。午前中はエンジンがかからない…そんなあなたは、ふとんの上でできる活脳ストレッチを試してみましょう。

簡単な動作で脳が動きだす!

朝の目覚めがスッキリしない、午前中はどうしても頭がぼ~っとしてエンジンがかからない…そんなあなたには、軽く活脳体操を行ってから起きるようにすることをおすすめします。
体操といっても、ハードな運動ではありません。とても簡単な体操で、ふとんの上で寝ころびながら行なえるので体力のない人にもピッタリ。

たとえば「ウインク」。ウインクの際には眼輪筋を動かしますが、この眼輪筋を思い切り使ってウインクすると脳の奥の部分(脳幹網様体)が活発に働き、ノルアドレナリンやドーパミン、セロトニンなどの脳内物質の分泌がさかんになって脳を覚醒させ、脳を働きやすくします。また、脳の前頭葉も活性化します。

ウインクだけでも効果がありますが、以下に紹介する「指先・足先ジャンケン」「足習字」もあわせて行なうとより効果的です。前頭葉は軽いストレッチングや筋肉トレーニングで活性化することがわかっていますが、「指先・足先ジャンケン」「足習字」はこれらの要素を含んだ体操です。
前頭葉を活性させる他、筋肉トレーニング効果やリラックス効果も期待でき、まさに一石三鳥です。

午前中ぼんやりする人はストレッチをためして!脳が目覚める体操

指先・足先ジャンケン

あおむけのままで、手と足でジャンケンします。最初は、手と足が「あいこ」になるように。慣れてきたら、手が勝つように。次は、足が勝つように。

<やり方>
(1)まず、手と足で「グー」をつくります。次に、手で「チョキ」、足で「パー」をつくります。
(2)手が「グー」で足に勝つようにジャンケンします。
(3)手が「チョキ」で足に勝つようにジャンケンします。
(4)手が「パー」で足に勝つようにジャンケンします。
(5)(2)~(4)の要領で、今度は足が手に勝つようにやってみましょう。
(6)ジャンケンがうまくできない人は、グー、パー、グー、パー、あるいはグー、チョキ、パーなどと繰り返すだけでも構いません。

足習字

あおむけになり、頭の後ろで手を組みます。足先を持ち上げ、空中に文字を書きます。「あいうえお」や、「自分の名前」など。 文字を書くには、「視覚の処理(後頭葉)」はもちろんのこと、「動きの把握(頭頂葉)」や「言葉の処理(側頭葉)」が必要になります。足習字はこれらの活動を統合した動作です。ただし、やや強い運動なので、無理のないように行いましょう。

<やり方>
(1)足をふとんの上から浮かして、空中に文字を書きます。
(2)自分の名前をひらがなで書いてみましょう。
(3)漢字や英語も書いてみましょう。
(4)しりとりをしてみましょう。
(5)足が動かせない人や、運動が強過ぎる人は、手の先で、(2)~(4)の動作をしてください。
(6) かかとをふとんから上に浮かせない人は、かかとをふとんにつけたまま、足の先だけを動かして文字を書いても結構です。

活脳体操は、呼吸をとめたり、いきんだりせず、自然な呼吸で行うことが大切。また自分が心地いいと感じる速さ・強さで行うのも重要なポイントです。ハードに行えば、活脳効果が高まるわけではありません。
体や脳が目覚めていくのを楽しみながら活脳体操をして、朝のスタートにちょっぴり差をつけたいものですね。

(「ボケない頭をつくる60秒活脳体操」篠原菊紀著、法研より)

※この記事は2006年10月に配信された記事です

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